転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

どら焼き

文字の大きさ
20 / 630
第1章 始まりの村からハードだった?

第20話ブリードル帝国(その2)

しおりを挟む
 

 フロン皇女が気を失った時、緑の巨人はどこかへ飛んでいってしまった。

(フロン皇女視点)

 だが、後からわかった事はそれだけではなかった。

 〔蜂の巣にされる〕
 まさにそうであった!

 城が穴でボコボコになっている!その状態がまさにそれであった。
 あんなモンスターも、あんな魔法も初めて見た。
 穴の奥に大きな金属の玉が発見される。
 鉛玉と言うらしい。
 マシンガンとは火薬という物を爆発させて、この鉛玉を撃ち出すものらしい。

 おかしい。
 召喚者達のほうが、あの緑の巨人をよく知っている。
 いや詳しすぎる。

 よく聞き出さなければ。

 旧田丸という聖女?が
「あれって、弟が見てたアニメに出てくるやつだよね。
 ありえない。なんで。」
とか言っている。

 すると杉谷という勇者?候補は、
「ここは異世界だろ。あるんじゃないのか。」
なんて言っているのだが、アニメってなんだ?

 旧田丸
「だって、あの時スキル付与しますってあの変な声が言った時とき、ここの文明レベルは中世初期だって言ってたでしょ。」

 野波
「そうだよな。
 だけど俺達が今さっき見たのは間違いなくZAAA・KO81だ。
 それも初期型だ。」

 帆山
「間違いねぇ。
 俺がガキの頃見たやつだ。
 初期型だ。」

 旧田丸
「姫様、この世界にはあんなモンスターが、うようよいるのですか?」

 フロン皇女
「いいえ、私も初めて見ました。
 城の禁書庫のものも見てきましたが、あんなもの絵でも見たことありません。」

 杉谷
「旧田丸、お前いつも教会でお祈りする時声に出して、帰せ~って言ってるだろ。
 あれが原因かもな。」

 旧田丸
「え!私が呼び出したの?」

 野波
「ここは、魔法が普通に使われる世界。
 俺達のこともあるし、十分あり得るかもな。」

 帆山
「だったら!
 柿色のヤツも来るぞ!
 ヤバいな~。」

 聞けば…
 あの緑の巨人の柿色のツノが付いているヤツがいて、滅茶苦茶強いらしい。

 背筋に冷たいものがはしる。

 どうしよう。緑の巨人があらわれた原因が全くわからないし、こいつ等の言っていることも、ウソであるとは思えない。

 これはムチで叩くのはやめたほうがいいかもしれない。

 フロン皇女は、父上にどう報告しようと頭を痛めながら、皇帝の執務室へ歩いていった。
 しかし、皇帝からは、さらに…さらに!頭痛の種になりそうなことを言われる。

ブリードル皇帝
「魔王討伐反対派の皇太子が、先ほどの攻撃の余波で全身打撲でしばらく政務ができない。
 城下の騒乱の収集と城の修理を任す。
 この機会に軍の強化をせよ!
 わかったな。」

 頭痛の種が増えた。

 


 

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

処理中です...