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第4章 バボン王国・聖カルッティ王国乱闘編
第96話 用の企み(その1)
しおりを挟む用が、未完成の錬金術研究室に閉じこもって(避難)した時、屋敷内では反省会が行われていた。
ゆみ
(AI様の存在はこの3人には秘密ですか?)
AI
(ミイナ・ヴァーミリオンは、古文書で私の事を知っていますが、今は3人とも秘密ですよ。)
ゆみ
(わかりました。)
ミイナ・ヴァーミリオン
「ゆみさん、すいません。あまりに急ぎすぎました。」
ゆみ
「仕方ないですよ。
3人とも美人なんだから、いきなり接近するのは悪手だったと言うことですね。」
ミルト
「とりあえず、私の事は極秘でお願いします。」
研究室から、出てきた用が答える。
用
「わかった。
こちらも実の所あまり貴族とか王族とかに接触したくない事情があってな、貴族とかに合わない用にできればして欲しい。」
ドリズ
「前召喚勇者タツヤは、王族とかにかなり関わり兵士を集めてさっさと魔王倒して帰って行ったが、用は逆なのか?」
用
「ミイナさんって、エルフと呼ばれる種族なんでしょ?この召喚とかに関わっているの?」
ミイナ・ヴァーミリオン
「いえ、私の種族は隣国で、聖カルッティ王国という国に多くいますが、国の方針で関わっていません。
聖ボロボーン王国とは昔1つの国でしたが、召喚に対する意見がぶつかり聖ボロボーン王国が分離独立した様な流れです。」
用
「そうなのか、そのタツヤって人の名字はわかる?」
ゆみ
「旧田丸 達矢 です。私の同級生であり親戚ですね。」
用
「旧田丸 達矢?
ひょっとして目がドングリみたいで、少し小太りだけど反覆横飛が恐ろしく早く、学生なのにウィークリーマンションとか経営していたとか?」
ゆみ
「よく知っていますね!
私の父方の親戚なのですが、用様はひょっとして、彼のこ…」
用
「ゆみさん銭形とか、(ゼニやん)って呼ばれてた人知ってる?」
ゆみ
「はい!旧田丸の母方の親戚だったような?
年は離れていましたが、プラモとかの共通の趣味があって、仲が良かったのを覚えてますよ。」
用
「なるほど、俺の叔父さんなんだ。
これでわかった。
ドリズさん、タツヤさんが地球ヘ帰ったというのは間違っている。
タツヤさんは帰ってきていなかった。」
ドリズ
「え!だってアイツが魔王を倒した時に天から光が降りて来て、昇って行ったぞ!」
用
「魔王倒したら、自動的に帰れるって話だったの?」
ドリズ
「ああ、そうだった。」
用
「だけど、ゆみさんはここにいるじゃん!」
「「「あ!」」」
ドリズ
「嘘だった?」
用
「今、(ゼニやん)は警視正っていう警察ではかなりの役職についていて、この世界では宰相の執務室くらいは出入り自由な立場の人に近い役職でね、いつもタツヤさんの情報がないのか探していたんだ。
つまり、帰ってきてない。」
ドリズ
「騙してやがったか。」
用
「だから、貴族にはあまり接触したくない。
冒険者ギルドと商業ギルドにはそれだけは守ってほしい。
守ってくれたら取引はする。」
ドリズ
「他の勇者達が負傷していて、あのフロン皇女が用を探して戦力にするつもりらしい。
向こうのギルドマスターが胃かいようになってバボン王国に亡命してきた。
その時に情報が入ってきた。」
用
「なるほど、作るものが見えてきたぞ。
ミイナさん、ミルト様協力して欲しい。」
ミルト
「ミルトでいいです。作戦とかあるのですか?」
用
「ではミルトさんで。今、帝国ってポーション無いんだよね?」
ミルト
「はい。」
用
「ポーションって普通腐らないけど、それを賞味期限があるから安い大量生産出来る下級回復ポーションと、値段は普通なんだけど、召喚勇者しか効かないポーションを作ろうと思う。」
ミイナ・ヴァーミリオン
「なるほど、帝国の戦争準備金を安全に獲得して経済的戦力を減らすつもりなんだ!」
ミルト
「それいいですね。
あとオーク・ジャイアントに対して、戦力を集めないといけませんが、ポーション不足さえ無くなったら勝機が出るでしょう!」
さて、うまくいくのかな?
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