異世界勇者召喚失敗か？

ミッション3

ミッション3第３話 VSなよたけのかぐや姫

ミッション3第３話　VSなよたけのかぐや姫

　東京八王子。そこから護送車は進む。
　すでに富士山は噴火して、時々爆音が轟く。
　火山噴火の灰は東京に降り注ぎ、そして、3種類の溶岩がすでに麓の街を焼いていた。

　ドーーン！
　火砕流だ！超高温の火山灰が新幹線のフルスピードを超える速度で、街を覆い焼き尽くす。

　そこに、大怨霊が５体いる。なよたけのかぐや姫と後に物語になった政府でも鎮魂の為に絵本にしないといけないほど、かなり恨みを持った怨霊だ。

　だいたいの絵本では、天からの迎えが来て朝廷軍はしびれて動けなかったという物語だが、その物語にはあることが全く不自然なほど書いてない。
　平安期の富士山大噴火だ。
　頂上の火口ではなくて、麓の街にある火口から水のように流れるような溶岩だったらしい。

　つまり、その後に不死の薬を焼いたとか書いてあるが、その富士山の描写は噴火していないという状態だ。
　
　恐らく他の5つの旧並行世界では、命を使って噴火を沈めさせたというところか？

　
果蓮　杉名（かれん　すきな）
「だから！浄化なんて無理！いい加減にしろ！」

内閣調査室　職員
「あ～、無理ですね～。しっかりと働いてくださね～。拒否権はないですね～。」

「オオベ様に、対価を払ってショリしてもらったらよかったじゃないか？
　お前達が、オオベ一族抹殺の黒幕だと言う証拠はあるのだぞ！
　俺様が死ねば、それが出る？わかっているのだろな。」

内閣調査室　職員達
「知りませ～ん。知らないから僕達は無罪で～す。ギャー！」

　この職員達の何か頭が光っているな～。そして、ステータス表示のウインドウが、職員の前にでたよ。
　称号　ウソをつくもの　大罪人　だって！
　ブハッ！　内閣調査室の別の職員がどこかに電話して、この職員に手錠をかけた。
　どうも、仲間が増えたらしい。

別の内閣調査室　職員
「え～、今しがたお前たちの仲間が1人増えたが、よく聞くように。
　ミッションは、なよたけのかぐや姫の説得と、浄化だ。
　できないと死刑。そして、浄化成功の報酬はオオベ様に報告されて、なんとか貴様らの一族全員処刑の停止の嘆願書を読んでもらうという、有難すぎる贅沢な内容だ。」

果蓮（かれん）
「ざけんなよ！私達のミッションはすでに終わった！解放しろ！」

「そうだ！それとも、俺達の中にある怨霊達を解放して、富士山どころか箱根山も破局噴火を起こさせて、東京を死の街にしてやろうか！
　選べや！」

　え？？　俺様の口からすらすら出てくるとんでもない内容の言葉。
　俺様の中に封印された怨霊・頭光の知識か！

　箱根山破局噴火に、真っ青になる内閣調査室の職員。

　逃げろ！　俺様の中の怨霊達が騒ぎ出す！
　俺様達は、怨霊パワーで装甲車から逃げる！運転手達にも逃げろという。
　すでに、この装甲車はロックオンされたと言ったら、運転手達も逃げた！

　ドーーン！　火山弾と溶岩に当てられて、俺様達二人と自衛隊員とものすごく筋肉質の内閣調査室職員1人しか、生き残らなかった。

　後は溶岩の焼かれて溶けいく。あの「無罪です～」なんて言っていたヤツらは、大地の灼熱の怒りに燃えて溶けていった。

　そこには、絶望しか無かいのだろうか？霊感がまったくない人間にもはっきりと見える、5人のかぐや姫達。

果蓮　杉名（かれん　すきな）
「ウソ、私の中の政子がガチガクブルなのだけど。」