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第156話 終章
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中期休暇の最終日。
リアは寮にある自分の部屋の荷物の整理をしていた。
残された荷物は多くなかったし、それはすぐに終わってしまった。
半年間、狭くてもこの部屋は自分の城だった。
ポスンとベッドに転がり、リアは見慣れた部屋の天井を眺めた。
ここに寝転がって、色々思い悩んだり泣いたりしたこともあったな。
しばらくそんなことを思いながらボーっと天井を見つめた後、リアは荷物を持って部屋を後にしたのだった。
※
そして休暇明けの初日。
全校生徒が始業式のため講堂に集められた。
校長先生の挨拶の後、クリスが壇上に上がった。
「今日は生徒会から少し残念なお知らせがある。」
その言葉に講堂内がざわめいた。
「リンドブルムから1年の予定で留学に来ていたジークフェルド王子が予定を変更し、本日をもって学院を去ることになった。」
主に女生徒から”えー”という声があがった。
「あと会計補佐だったリア・アーロン男爵令嬢だが、彼女も本日をもっての退学が決まっている。生徒会のメンバーが年度の途中で2人減ることになるが、補充はせずに残りの者で頑張ってやっていこうと思っている。皆にも何か協力を求めることがあるかもしれないがよろしく頼む。」
”2人一気に退学?”
”どういうことだ?”
様々な声が飛び交った。
講堂がざわついたが、クリスに代わりジークフェルドが壇上に立つと一瞬で静かになった。
王子が何を言うのか、皆がかたずを飲んでその言葉を待った。
「半年という短い期間だったが、アルノーで学ぶ機会を持つことができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来た。ここにいる皆に心より礼を述べたいと思っている。」
その言葉に会場から拍手が起こった。
「予定が変更された理由について簡単に説明したい。私がここに留学に来ることが決まった時、父であるリンドブルム国王から内密に頼まれた用事があった。それは父の妹が生んだ娘が幸せに暮らしているか確認してきて欲しいというものだった。」
”王子のいとこってこと?”
”リンドブルム国王の妹って、エミリア王妃様だけだよな?”
”クリス王子に姉妹っていたか?”
そんな言葉が聞こえてくる。
「詳しい事情は省かせてもらうが、父の下の妹であるユーフェミア王女の生んだ娘。それがリア・アーロンだ。」
今日一番のどよめきが起こった。
「リアは自分の出自を知らずに男爵令嬢としてアルノーで暮らしていたが、中期休暇の間にリンドブルムに招き事情を説明した。そして話し合いの結果、リンドブルム王族として復権させることが決まった。」
会場に、先ほどとは比べようのない程の大きなざわめきが起こった。
”あのちびっこが王族?”
”生徒会のくじ引きって、もしかして・・・”
ざわつく会場がしずまるのをジークフェルドは待った。
「リンドブルム王族の代表として、大切な王家の姫であるリアを慈しみ育んでくれたこのアルノー王国に感謝の意を表したい。ありがとう。」
先ほどよりも大きな拍手が起こった。
「リア。」
ジークフェルドに名前を呼ばれ、リアが壇上に上がった。
会場中の視線がリアに集まった。
リアは寮にある自分の部屋の荷物の整理をしていた。
残された荷物は多くなかったし、それはすぐに終わってしまった。
半年間、狭くてもこの部屋は自分の城だった。
ポスンとベッドに転がり、リアは見慣れた部屋の天井を眺めた。
ここに寝転がって、色々思い悩んだり泣いたりしたこともあったな。
しばらくそんなことを思いながらボーっと天井を見つめた後、リアは荷物を持って部屋を後にしたのだった。
※
そして休暇明けの初日。
全校生徒が始業式のため講堂に集められた。
校長先生の挨拶の後、クリスが壇上に上がった。
「今日は生徒会から少し残念なお知らせがある。」
その言葉に講堂内がざわめいた。
「リンドブルムから1年の予定で留学に来ていたジークフェルド王子が予定を変更し、本日をもって学院を去ることになった。」
主に女生徒から”えー”という声があがった。
「あと会計補佐だったリア・アーロン男爵令嬢だが、彼女も本日をもっての退学が決まっている。生徒会のメンバーが年度の途中で2人減ることになるが、補充はせずに残りの者で頑張ってやっていこうと思っている。皆にも何か協力を求めることがあるかもしれないがよろしく頼む。」
”2人一気に退学?”
”どういうことだ?”
様々な声が飛び交った。
講堂がざわついたが、クリスに代わりジークフェルドが壇上に立つと一瞬で静かになった。
王子が何を言うのか、皆がかたずを飲んでその言葉を待った。
「半年という短い期間だったが、アルノーで学ぶ機会を持つことができ、大変有意義な時間を過ごすことが出来た。ここにいる皆に心より礼を述べたいと思っている。」
その言葉に会場から拍手が起こった。
「予定が変更された理由について簡単に説明したい。私がここに留学に来ることが決まった時、父であるリンドブルム国王から内密に頼まれた用事があった。それは父の妹が生んだ娘が幸せに暮らしているか確認してきて欲しいというものだった。」
”王子のいとこってこと?”
”リンドブルム国王の妹って、エミリア王妃様だけだよな?”
”クリス王子に姉妹っていたか?”
そんな言葉が聞こえてくる。
「詳しい事情は省かせてもらうが、父の下の妹であるユーフェミア王女の生んだ娘。それがリア・アーロンだ。」
今日一番のどよめきが起こった。
「リアは自分の出自を知らずに男爵令嬢としてアルノーで暮らしていたが、中期休暇の間にリンドブルムに招き事情を説明した。そして話し合いの結果、リンドブルム王族として復権させることが決まった。」
会場に、先ほどとは比べようのない程の大きなざわめきが起こった。
”あのちびっこが王族?”
”生徒会のくじ引きって、もしかして・・・”
ざわつく会場がしずまるのをジークフェルドは待った。
「リンドブルム王族の代表として、大切な王家の姫であるリアを慈しみ育んでくれたこのアルノー王国に感謝の意を表したい。ありがとう。」
先ほどよりも大きな拍手が起こった。
「リア。」
ジークフェルドに名前を呼ばれ、リアが壇上に上がった。
会場中の視線がリアに集まった。
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