21 / 27
本当にあった不思議な話 海外編
骨董品の館 エピソード3
しおりを挟む
エピソード2からの続き、、、
翌朝、私は日の出と共に恐ろしい体験をした「中世の間」を飛び出して、
一階のリビングでマイクが目覚めるのを
待っていました。
カーテンを開けると外は霧がかかって
おり、視界が曇っていた事を記憶して
います。
朝から頭が割れるように痛く、
精神的に滅入っていた為か
過呼吸のような
息苦しさを感じていました。
暫くすると、口髭を蓄えた男性が
勝手口から入ってきました。
早朝だというのに、畑仕事をしたかのような出立ちで、額にはうっすらと汗をかいて
いました。
「おはよう、マイクはまだ寝ているのかね?」
「あ、はい多分。」
「あ、失礼、私はマイクの父親です」
「始めまして、マイクの友人です。」
「今日はこれから2人で用事があるのかい?」
「いえ、私は今日帰りますけど」
「そうか。マイクはサムの面会に行くと言っていたかね?行くなら朝早くに行ってもらわんとならないんだ。」
「サム?」
「あ、その話しはしとらんようだね。」
「はい、サムとは?」
「この家の長男さ。マイクの兄貴だ。」
「お兄ちゃんいるんですね?」
「妹もいるんだ。
あいつはそんな話はしないか」
「あまり家族の話は聞いてなかったです」
「サムは思春期の頃から統合失調症を患っていて、手に負えなくなり施設に入ってるんだ。今日は面会の日でね、私は収穫で行けないからマイクに頼んであるんだが、、」
「そうだったんですね。私はすぐ帰りますので、マイクが行けると良いんだけど。
統合失調症とは大変ですね」
「大変なんてもんではなかった。
サムの場合は特に妄想が激しくなってな、
幻聴や幻覚で自分を見失ってしまうんだよ。」
幻聴や幻覚、、、
「例えばどんな?」
「よくあるやつさ。
殺されるとか、
奴がずっと耳もとで死ねって言ってるとか」
私の胸はザワザワと音をたて始めました。
「因みに、サム君もこの家に住んでいたんですか?」
「ああ、サムは施設に行くまでここにおったよ。」
「サム君にはお部屋はありました?」
「ああ、もちろんさ、あいつは中世のヨーロッパが好きで、二階の」
「中世の間?ですか」
「ああ、そうさ。鎧がある部屋さ」
私が昨晩プレートアーマーの男に
殺された部屋でした。
「今サム君は落ち着いているんですか?」
「薬で落ち着かせている感じかな。施設に
入れておかないと違法ドラッグにも手を出しかねないから、仕方がないんだ。」
そして話はエイズを患ってしまい生死を彷徨っている妹のルイーズ、従業員の歳下男性と恋に落ちて駆け落ちしてしまったマイクの母親へと移ってゆきました。
私は話を聞き終えて自分の意見を言うべきかとても悩みました。
私が骨董品から感じる負のエネルギーについて、
昨晩体験した殺される恐ろしい体験について、
マイクの家に来てから体調が明らかに
悪くなったことについて、
歴史が深い館で、
何の証明もないなかで
威厳に満ちた領主に
何と言えば良いのか、、、
もしかしたら息子さんの精神異常や娘さんの病気はこの家にいる霊の存在が原因かもしれません、、
などとは言えませんでした。
だから私は最後に一言だけ聞きました。
「骨董品のコレクション素晴らしいです。
古いものですし、牧師様に一度清めて
頂いてはいかがですか?」
マイクの父親は私を鋭く凝視し、
頭を幾度か縦に振ったことを記憶して
います。
その後マイクの父親は持病が悪化し
他界したとのことでした。
みなさんも骨董品を所有する時には
一度お清めする事をお勧め致します。
翌朝、私は日の出と共に恐ろしい体験をした「中世の間」を飛び出して、
一階のリビングでマイクが目覚めるのを
待っていました。
カーテンを開けると外は霧がかかって
おり、視界が曇っていた事を記憶して
います。
朝から頭が割れるように痛く、
精神的に滅入っていた為か
過呼吸のような
息苦しさを感じていました。
暫くすると、口髭を蓄えた男性が
勝手口から入ってきました。
早朝だというのに、畑仕事をしたかのような出立ちで、額にはうっすらと汗をかいて
いました。
「おはよう、マイクはまだ寝ているのかね?」
「あ、はい多分。」
「あ、失礼、私はマイクの父親です」
「始めまして、マイクの友人です。」
「今日はこれから2人で用事があるのかい?」
「いえ、私は今日帰りますけど」
「そうか。マイクはサムの面会に行くと言っていたかね?行くなら朝早くに行ってもらわんとならないんだ。」
「サム?」
「あ、その話しはしとらんようだね。」
「はい、サムとは?」
「この家の長男さ。マイクの兄貴だ。」
「お兄ちゃんいるんですね?」
「妹もいるんだ。
あいつはそんな話はしないか」
「あまり家族の話は聞いてなかったです」
「サムは思春期の頃から統合失調症を患っていて、手に負えなくなり施設に入ってるんだ。今日は面会の日でね、私は収穫で行けないからマイクに頼んであるんだが、、」
「そうだったんですね。私はすぐ帰りますので、マイクが行けると良いんだけど。
統合失調症とは大変ですね」
「大変なんてもんではなかった。
サムの場合は特に妄想が激しくなってな、
幻聴や幻覚で自分を見失ってしまうんだよ。」
幻聴や幻覚、、、
「例えばどんな?」
「よくあるやつさ。
殺されるとか、
奴がずっと耳もとで死ねって言ってるとか」
私の胸はザワザワと音をたて始めました。
「因みに、サム君もこの家に住んでいたんですか?」
「ああ、サムは施設に行くまでここにおったよ。」
「サム君にはお部屋はありました?」
「ああ、もちろんさ、あいつは中世のヨーロッパが好きで、二階の」
「中世の間?ですか」
「ああ、そうさ。鎧がある部屋さ」
私が昨晩プレートアーマーの男に
殺された部屋でした。
「今サム君は落ち着いているんですか?」
「薬で落ち着かせている感じかな。施設に
入れておかないと違法ドラッグにも手を出しかねないから、仕方がないんだ。」
そして話はエイズを患ってしまい生死を彷徨っている妹のルイーズ、従業員の歳下男性と恋に落ちて駆け落ちしてしまったマイクの母親へと移ってゆきました。
私は話を聞き終えて自分の意見を言うべきかとても悩みました。
私が骨董品から感じる負のエネルギーについて、
昨晩体験した殺される恐ろしい体験について、
マイクの家に来てから体調が明らかに
悪くなったことについて、
歴史が深い館で、
何の証明もないなかで
威厳に満ちた領主に
何と言えば良いのか、、、
もしかしたら息子さんの精神異常や娘さんの病気はこの家にいる霊の存在が原因かもしれません、、
などとは言えませんでした。
だから私は最後に一言だけ聞きました。
「骨董品のコレクション素晴らしいです。
古いものですし、牧師様に一度清めて
頂いてはいかがですか?」
マイクの父親は私を鋭く凝視し、
頭を幾度か縦に振ったことを記憶して
います。
その後マイクの父親は持病が悪化し
他界したとのことでした。
みなさんも骨董品を所有する時には
一度お清めする事をお勧め致します。
3
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
静かに壊れていく日常
井浦
ホラー
──違和感から始まる十二の恐怖──
いつも通りの朝。
いつも通りの夜。
けれど、ほんの少しだけ、何かがおかしい。
鳴るはずのないインターホン。
いつもと違う帰り道。
知らない誰かの声。
そんな「違和感」に気づいたとき、もう“元の日常”には戻れない。
現実と幻想の境界が曖昧になる、全十二話の短編集。
一話完結で読める、静かな恐怖をあなたへ。
※表紙は生成AIで作成しております。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)
本野汐梨 Honno Siori
ホラー
あなたの身近にも訪れるかもしれない恐怖を集めました。
全て一話完結ですのでどこから読んでもらっても構いません。
短くて詳しい概要がよくわからないと思われるかもしれません。しかし、その分、なぜ本文の様な恐怖の事象が起こったのか、あなた自身で考えてみてください。
たくさんの短いお話の中から、是非お気に入りの恐怖を見つけてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる