この大きな空の下で [無知奮闘編]

K.A

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やっとわかった真相

裸の写真 3

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定食屋に入り、好みのご飯を注文する。

J「K?何かあったの?」

私「うん、ちょっと頼みがあってさ」

J「頼み?何だよ?」

私「実はね.....」

J「あっはっはっ!面白そうだね!いいよ!喜んで協力するよ!」

妻「そんな事して大丈夫なの?」

私「じゃあ止める?ヤツの息の根を止めるにはこれしかないよ」

妻「でも、そんなに事を大きくしちゃうと....」

私「大丈夫だよ、全く問題ない」

J「奥さん、これ以外と名案だぜ!」

妻「そうかなぁ」

J「まぁ見てなよ、上手く行くって!」


「じゃあ、よろしくね」
定食屋でJと別れる。

妻「そんな事考えてたの?」

私「楽しく飲んでた時間を邪魔した罪は重いんだよ」

妻「でも.....」

私「大丈夫だよ、綺麗に決めてやっから」

後は全員が思惑通り動いてくれれば全て上手くいく。
でも、準備は慎重に進めなきゃ。

帰り道。
妻「痛かった?」
と言いながら私の左のほっぺたを撫でた。

私「そりゃ痛かったさ!ほっぺたがどっかに飛んで行ったかと思ったよ」

妻「そんなに!」

私「いやいや、大したことないよ。大丈夫」

妻「つい叩いちゃって...ごめんね」

私「いやぁ、別にいいよ。わかってくれたんだろ?」

妻「うん」

私「じゃあ、いいよ」

妻の肩を抱き、家路についた。


数日後の夜、Mさんに電話をした。

私「どうですか?指示通りに動いてますか?」

M「ほんとに今まで通り、従順なふりをしてればいいだけなんて..大丈夫なんですか?」

私「今はまだ動く時ではないのでそのまま従っていてください。Goサインを出したら一気に行きます。担当に逃げ場は与えません」

M「わかりました」

私「では、また連絡しますね」

M「わかりました、おやすみなさい」


....一応大丈夫そうだ。

あとは退職の日を迎えれば全て終わる。
移籍先の派遣会社は既に採用、入職日も決まっている。
現場にも伝えてあるし、総務にも移籍に関しては問題ないと太鼓判を押されている。

知らないのは担当だけ。
この事実だけでも愉快過ぎて、どんぶり飯なら三杯くらい軽く食えそうだ。



そして派遣会社移籍の日を迎える。
今日で今の派遣を退職し、明日から新しい派遣に所属して仕事をする。
ただし、作業自体は変わらない。
同じ作業にしてくださいとお願いしたのがあっさり通ったからだ。
「もう社内資格生かして頑張ってるからね」
と職長も快諾してくれた。


夕方になった。
Mさんに電話をする。

私「では打ち合わせ通りに始めてください」


GOサインを出した。

サイは振られたのだ。
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