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第四部
第七章
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第七章
「そなたらが今回、私を護衛するという冒険者か? ……まだ、子供じゃあないか。護衛は彼らであっているのか?」
依頼主であるフレイザー男爵との初対面早々、こちらを侮るような視線で睨めつけるのはやはりいい気分がしない。
言葉には出さないがムッと眉を顰めるヴェルやフロラも、警戒するように男爵と距離を置いている。
男爵に問われた冒険者ギルドの職員がペコペコ頭を下げる。
その職員の目にも俺たちへの不信が含まれているのを俺は見逃さなかった。
ハーガニーの支部における待遇との差に、むう、と俺は唸った。
ハーガニーでは俺やヴェルが飛び級でCランクまで一気に到達したことは、既に広く知られている。
本来は余計な混乱を産むからしばらくは秘匿にするはずだったのだが、ブラッドキャップの出現、大氾濫の発生が立て続けに起こり、隠すなんて言っている場合じゃなくなってしまったのだ。
とはいえ、なんとか打ち立てることができた功績によって、少なくとも表向き俺たちの
ランクに文句を浴びせる者はいなくなったのは喜ばしいことなのだが。
しかし、それはハーガニーだからこそ通用しただけであり、ここ数ヶ月王都に滞在していた目の前のフレイザー男爵がどうして俺を知ろうか?
失念していた、と言えば間違いではない。
ここのところハーガニーでは彼のように、懐疑的な視線をぶつけてくる経験がすっかり無かったのだ。
だからどこからどう見ても成人したばかり、あるいはそれ以下にしか見えない俺たち三人が、伯爵家の長男を護衛するという重要な任務に抜擢されたことは、普通の冒険者であれば有り得ないことなのである。
特にヴェルはまだ十三ほどにしか見えないほど幼い。
もし俺が彼らの立場なら、彼らが不安に思うのもとてもわかる。
だが。
ぎゅっ、と俺は手を強く握りしめた。
この不信感、不安感は全て、まだまだ俺たちの存在が有名ではないってことの証。
だが言い換えればそれは、今が俺たちの名を広く見せびらかすチャンスでもあるのだ。
「ええ、お坊ちゃま。一応こんな形(なり)ではありますが、どうやらCランクの冒険者として活動しているようですな。ただ、あの緑の髪を持つ女性は申し訳ございませんが私の情報にはございません……おそらく、対した活躍もしていないのでしょうな」
フレイザー男爵の側に仕えていた初老の男が俺たちの姿を観察し、手帳をパラパラと捲りながら一つずつ確認していくように、手元と俺たちの間を彼の視線が何度も往復した。
「ほう……この歳でCランクだと?」
フレイザー男爵の眉がピクリと跳ねる。
おや、と俺は少しの期待を覚えた。
しかし、見直してくれるのか、という淡い期待は、フレイザー男爵のフッという嘲笑に脆くも崩れ去った。
……いや、そもそもミスをしていないのだから、見直されるという表現には些かの齟齬があるのだが。
フレイザー男爵の視線は俺とフロラを、ゆっくりと味わうように頭の頂点から足元まで動き、懐疑に揺れる瞳はやがてヴェルを移し、そのまま動かない。
「どうやら私がハーガニーを離れている数ヶ月の間に、このような小娘をCランクに認定するほどに、ハーガニーの冒険者ギルドは人材不足になっていたらしい」
やれやれ、と肩をわざとらしく竦ませたフレイザー男爵。
「それに、なんだ? そなたら三人とも武器らしい武器を持っていないではないか。唯一そなた、このパーティーのリーダーのようだが、ナックル使いとは、いやはやそれでまともに戦えるのやら……」
むかーっと悔しさが胸中に募り、思わず俺は口を開いていた。
「お言葉ですが、フレイザー男爵。天才と呼ばれたエリュシオンをお忘れでしょうか? 彼は剣術で名を馳せた冒険者ですが、同時に多芸でもあり、拳闘術も一流だったと」
一瞬、俺を向いて呆けたように口を半開きにしたまま固まったフレイザー男爵の様子は、少し滑稽であり、意趣返しではないが少し気は晴れた。
やがて肩を揺らし始めたフレイザー男爵は、くっくっ、と笑い声をあげて、再び俺と対峙した。
「くっくっ、そなたらがまさかエリュシオンと比べられる程の冒険者だとでも? 確かにエリュシオン・ラ・ハーゲンウェルがその名を王国中に轟かしたのは若干十五の時である。──が、アレは化け物だ」
フレイザー男爵の細くなった目は、どこか遠くを見ているかのよう。
彼をよく知っているかのような表情だった。
「エリュシオン・ラ・ハーゲンウェル……」
名でしか知らなかった彼の名前を俺は呟いた。
至高にして最高の冒険者と呼ばれ、今は王都で騎士として仕えているという。
俺の持つ彼へのこの感情は、憧れに近い。
エリュシオンについてもっと知りたくて、フレイザー男爵がどのような感情で笑ったのか深く考えもせずに、身を乗り出して。
「詳しくしっておられるのですね? 彼について……!」
気づいた時には、もう時既に遅く。
不愉快そうに憎々しげに、顔を歪ませたフレイザー男爵を見て、俺は自らの愚かさを知る。
「……ああ、知っている。知りすぎて、殺したいほどにな」
彼に何があったのか、知る術はない。
しかし、フレイザー男爵もまた、昔は名の知れた冒険者だったらしいことは聞き届いている。
二人の間にどんな確執があるのかは知らないが、エリュシオンの立場とフレイザー男爵の立場を鑑みれば想像に難くない。
再びフレイザー男爵の表情は嘲るように冷たく変貌し、俺を睨めつけた。
「しかし、エリュシオンの名を出すとは、私を怯ませる魂胆だったのか? ……まあ、いい。ハーガニーに向かう街道は比較的魔物の少ない草原地帯だ。それに出没したとしても大抵はゴブリン程度の魔物。ならば、そなたらでも与せるだろう。……せいぜい、足を引っ張らないことだ」
俺は何も言えず、無言で頷くのみ。
馬車に乗るフレイザー男爵を眺めながら、俺は今後の展望を思い描いた。
ここからハーガニーまで軽く数時間はかかるだろう。
この冷ややかな雰囲気の中を長時間耐えなければならない苦痛を想像して、溜め息を小さく吐いた。
「レン様は何も悪くございませんわ……」
不安そうに俺の顔を見上げるフロラは、次に忌々しそうな目で、馬車をキッと睨む。
先程まで顔を顰めていたヴェルも、ひそひそと俺の耳に口を近付けた。
「……あそこまで言うことないのにねっ」
「お前たちの言葉は有難い……が、彼の表情の変化など少し注意すれば気付けたんだ。申し訳ないな、俺のミスで、なかなか重いクエストになりそうだ」
馬車にはフレイザー男爵が、御者台には先ほどの老人が座るが、その表情は読めない。
暗い翳りを射した二人の目は、一体何を写しているのか。
ここからは、馬車の左右と後ろを三人になって囲み、ハーガニーまでの道のりを歩く予定である。
ひひん、と馬が嘶き、やがて馬車はゆっくりと動き始めた。
まだ東の空に浮かぶ太陽は、俺たちに長い影を作り出し、靡く草の葉に揺れる人の形は、どうにも嘲笑っているように思えた。
(俺の武器が剣とか槍とかだったら、まだ分かりやすかったんだがな……)
剣や槍ならば、型を披露すれば、それだけで技量が分かる。
しかし俺は見た目の通り拳闘術──ナックルを装備し拳で殴るファイターであり、そこには舞闘と呼ばれるような分かり易い型はなく、加えて、俺の戦い方も独学とスキルの恩恵を受けたものであり、到底美しいとは言い難い。
もちろん、かの高名なハーガニーのギルドマスター、グラノイアスや、ハーガニー守備兵団団長、ローレンであれば、もし俺が破天荒な型を見せても見た目に騙されないだろうし、現に彼らはそうだったのである。
が、俺は少なくとも馬車に乗って寛ぐフレイザー男爵を信用していないし、なんだその奇妙な型は、と一笑に付される未来が容易に想像できた。
一番分かり易い方法は、フレイザー男爵の前で高ランクの魔物を討伐してみせることなのだが、この地帯は比較的弱い魔物しか出没しないし、何よりたったフレイザー男爵を見返すだけのために、わざわざネビュラス・コーボルトのような魔物を相手にするのも、それそれで馬鹿らしい。
だから、結局、もう、このままでいいか、と区切りを付けた。
「そなたらが今回、私を護衛するという冒険者か? ……まだ、子供じゃあないか。護衛は彼らであっているのか?」
依頼主であるフレイザー男爵との初対面早々、こちらを侮るような視線で睨めつけるのはやはりいい気分がしない。
言葉には出さないがムッと眉を顰めるヴェルやフロラも、警戒するように男爵と距離を置いている。
男爵に問われた冒険者ギルドの職員がペコペコ頭を下げる。
その職員の目にも俺たちへの不信が含まれているのを俺は見逃さなかった。
ハーガニーの支部における待遇との差に、むう、と俺は唸った。
ハーガニーでは俺やヴェルが飛び級でCランクまで一気に到達したことは、既に広く知られている。
本来は余計な混乱を産むからしばらくは秘匿にするはずだったのだが、ブラッドキャップの出現、大氾濫の発生が立て続けに起こり、隠すなんて言っている場合じゃなくなってしまったのだ。
とはいえ、なんとか打ち立てることができた功績によって、少なくとも表向き俺たちの
ランクに文句を浴びせる者はいなくなったのは喜ばしいことなのだが。
しかし、それはハーガニーだからこそ通用しただけであり、ここ数ヶ月王都に滞在していた目の前のフレイザー男爵がどうして俺を知ろうか?
失念していた、と言えば間違いではない。
ここのところハーガニーでは彼のように、懐疑的な視線をぶつけてくる経験がすっかり無かったのだ。
だからどこからどう見ても成人したばかり、あるいはそれ以下にしか見えない俺たち三人が、伯爵家の長男を護衛するという重要な任務に抜擢されたことは、普通の冒険者であれば有り得ないことなのである。
特にヴェルはまだ十三ほどにしか見えないほど幼い。
もし俺が彼らの立場なら、彼らが不安に思うのもとてもわかる。
だが。
ぎゅっ、と俺は手を強く握りしめた。
この不信感、不安感は全て、まだまだ俺たちの存在が有名ではないってことの証。
だが言い換えればそれは、今が俺たちの名を広く見せびらかすチャンスでもあるのだ。
「ええ、お坊ちゃま。一応こんな形(なり)ではありますが、どうやらCランクの冒険者として活動しているようですな。ただ、あの緑の髪を持つ女性は申し訳ございませんが私の情報にはございません……おそらく、対した活躍もしていないのでしょうな」
フレイザー男爵の側に仕えていた初老の男が俺たちの姿を観察し、手帳をパラパラと捲りながら一つずつ確認していくように、手元と俺たちの間を彼の視線が何度も往復した。
「ほう……この歳でCランクだと?」
フレイザー男爵の眉がピクリと跳ねる。
おや、と俺は少しの期待を覚えた。
しかし、見直してくれるのか、という淡い期待は、フレイザー男爵のフッという嘲笑に脆くも崩れ去った。
……いや、そもそもミスをしていないのだから、見直されるという表現には些かの齟齬があるのだが。
フレイザー男爵の視線は俺とフロラを、ゆっくりと味わうように頭の頂点から足元まで動き、懐疑に揺れる瞳はやがてヴェルを移し、そのまま動かない。
「どうやら私がハーガニーを離れている数ヶ月の間に、このような小娘をCランクに認定するほどに、ハーガニーの冒険者ギルドは人材不足になっていたらしい」
やれやれ、と肩をわざとらしく竦ませたフレイザー男爵。
「それに、なんだ? そなたら三人とも武器らしい武器を持っていないではないか。唯一そなた、このパーティーのリーダーのようだが、ナックル使いとは、いやはやそれでまともに戦えるのやら……」
むかーっと悔しさが胸中に募り、思わず俺は口を開いていた。
「お言葉ですが、フレイザー男爵。天才と呼ばれたエリュシオンをお忘れでしょうか? 彼は剣術で名を馳せた冒険者ですが、同時に多芸でもあり、拳闘術も一流だったと」
一瞬、俺を向いて呆けたように口を半開きにしたまま固まったフレイザー男爵の様子は、少し滑稽であり、意趣返しではないが少し気は晴れた。
やがて肩を揺らし始めたフレイザー男爵は、くっくっ、と笑い声をあげて、再び俺と対峙した。
「くっくっ、そなたらがまさかエリュシオンと比べられる程の冒険者だとでも? 確かにエリュシオン・ラ・ハーゲンウェルがその名を王国中に轟かしたのは若干十五の時である。──が、アレは化け物だ」
フレイザー男爵の細くなった目は、どこか遠くを見ているかのよう。
彼をよく知っているかのような表情だった。
「エリュシオン・ラ・ハーゲンウェル……」
名でしか知らなかった彼の名前を俺は呟いた。
至高にして最高の冒険者と呼ばれ、今は王都で騎士として仕えているという。
俺の持つ彼へのこの感情は、憧れに近い。
エリュシオンについてもっと知りたくて、フレイザー男爵がどのような感情で笑ったのか深く考えもせずに、身を乗り出して。
「詳しくしっておられるのですね? 彼について……!」
気づいた時には、もう時既に遅く。
不愉快そうに憎々しげに、顔を歪ませたフレイザー男爵を見て、俺は自らの愚かさを知る。
「……ああ、知っている。知りすぎて、殺したいほどにな」
彼に何があったのか、知る術はない。
しかし、フレイザー男爵もまた、昔は名の知れた冒険者だったらしいことは聞き届いている。
二人の間にどんな確執があるのかは知らないが、エリュシオンの立場とフレイザー男爵の立場を鑑みれば想像に難くない。
再びフレイザー男爵の表情は嘲るように冷たく変貌し、俺を睨めつけた。
「しかし、エリュシオンの名を出すとは、私を怯ませる魂胆だったのか? ……まあ、いい。ハーガニーに向かう街道は比較的魔物の少ない草原地帯だ。それに出没したとしても大抵はゴブリン程度の魔物。ならば、そなたらでも与せるだろう。……せいぜい、足を引っ張らないことだ」
俺は何も言えず、無言で頷くのみ。
馬車に乗るフレイザー男爵を眺めながら、俺は今後の展望を思い描いた。
ここからハーガニーまで軽く数時間はかかるだろう。
この冷ややかな雰囲気の中を長時間耐えなければならない苦痛を想像して、溜め息を小さく吐いた。
「レン様は何も悪くございませんわ……」
不安そうに俺の顔を見上げるフロラは、次に忌々しそうな目で、馬車をキッと睨む。
先程まで顔を顰めていたヴェルも、ひそひそと俺の耳に口を近付けた。
「……あそこまで言うことないのにねっ」
「お前たちの言葉は有難い……が、彼の表情の変化など少し注意すれば気付けたんだ。申し訳ないな、俺のミスで、なかなか重いクエストになりそうだ」
馬車にはフレイザー男爵が、御者台には先ほどの老人が座るが、その表情は読めない。
暗い翳りを射した二人の目は、一体何を写しているのか。
ここからは、馬車の左右と後ろを三人になって囲み、ハーガニーまでの道のりを歩く予定である。
ひひん、と馬が嘶き、やがて馬車はゆっくりと動き始めた。
まだ東の空に浮かぶ太陽は、俺たちに長い影を作り出し、靡く草の葉に揺れる人の形は、どうにも嘲笑っているように思えた。
(俺の武器が剣とか槍とかだったら、まだ分かりやすかったんだがな……)
剣や槍ならば、型を披露すれば、それだけで技量が分かる。
しかし俺は見た目の通り拳闘術──ナックルを装備し拳で殴るファイターであり、そこには舞闘と呼ばれるような分かり易い型はなく、加えて、俺の戦い方も独学とスキルの恩恵を受けたものであり、到底美しいとは言い難い。
もちろん、かの高名なハーガニーのギルドマスター、グラノイアスや、ハーガニー守備兵団団長、ローレンであれば、もし俺が破天荒な型を見せても見た目に騙されないだろうし、現に彼らはそうだったのである。
が、俺は少なくとも馬車に乗って寛ぐフレイザー男爵を信用していないし、なんだその奇妙な型は、と一笑に付される未来が容易に想像できた。
一番分かり易い方法は、フレイザー男爵の前で高ランクの魔物を討伐してみせることなのだが、この地帯は比較的弱い魔物しか出没しないし、何よりたったフレイザー男爵を見返すだけのために、わざわざネビュラス・コーボルトのような魔物を相手にするのも、それそれで馬鹿らしい。
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