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第一章
呼ばれた
しおりを挟む俺の部屋には、果物や軽食も用意されており快適だった。
それを軽く食べたりトレーニングをしながら、魔王様の声がかかるのを待っていた。
待っていたが声は掛かることもなく。
すっかり夜も更けた。
俺は軽く湯を浴びて用意されていた上質のバスローブに着替えた。
さすがにもう、今日は呼ばれないだろうと気を抜いてしまった。
そろそろ寝よう、そう思いランプを消す。
寝台に横になると、かすかな声で俺を呼ぶ声が聞こえた。
本当に小さくて、耳を澄ませないと聞こえないくらいの声。
それが、魔王様の部屋から聞こえていた。
まずい!
再び倒れて必死に呼ばれていたのかもしれない!
なんということだ、俺は呼ばれていたことに、これまで気が付かなかったのか?!
なんという失態!
ここでクビになったら、俺は生きていけない!
むしろ、即処刑か!!
そう焦ってノックもせずに魔王様の部屋へ続く扉を勢い良く開いた。
「フィガル!?どうした?!大丈夫か!」
寝台の上に座るフィガルと視線が合った。
その顔は上気して、瞳は潤んで濡れた唇もこの上なく妖艶。
寝台の上で両脚を大きく開いて、その真ん中は見事にそそり勃って…
要するに裸の魔王様が寝台で、その、1人で、イタシテイタ。
「───────っ!!!!」
魔王様は言葉にならない叫び声を上げ、素早くシーツを被って丸まった。
俺も、どうしたら良いか分からず視線をさ迷わせた。
…気まずい。
どうしようもなく。
「あ、その、すまない。名前を呼ばれた気がして…いや、気の所為だったかな。悪かった」
シーツの塊がびくりと揺れて、それから、やや間をあけて小さな声が聞こえてきた。
「…ごめんなさい」
魔王様が謝ってきた。
謝るのは俺だろう、どう考えても。
「確かに、我はドミルの名前を呼んでいた…だから、その、ごめんなさい」
芋虫状態でシーツから目だけ出して謝る魔王様。
な、な、なんてかわいいんだ。
幼い子供のようだ。
「我は…き、気持ち悪い?ドミル、我を嫌いになる?」
うるうるとした瞳で丸まりながら問いかけてくる。
幼い頃の弟を思い出す。
そっと近づいて、寝台に腰掛ける。
「気持ち悪くなんてないし、嫌いにもならない。俺の方が悪かった、急に部屋に入ってきて。誰でもする普通のことだから。気にするな、フィガル」
魔王様に気軽に触って良いか少し悩んだが、あまりにふるふると震えているので可哀想になり、髪を撫でて落ち着かせる。
一瞬ビクッとしたが、そのまま俺に撫でられるまま気持ち良さそうに目を閉じている。
ほんとにかわいい。
そのうちに、すやすやと眠り始めた。
初めはしっかりシーツにくるまっていたが、少しずつ寝乱れて、そのうち鎖骨辺りまでシーツがめくれ、そこから覗く白くて艶かしい肌が壮絶な色気を放つ。
勇者として旅を始めてからというもの、長らく禁欲生活だった為、正直かなり下半身にキタが鉄の意思で我慢する。
だめだ、シーツの隙間から薄い桃色の胸の飾りとか覗いちゃダメだ。
髪から手を離そうとしたが、無意識なのか既に魔王様に力強く手が掴まれていた。
離そうとしても、やはり魔王様の力は強く、両手ではがそうとしても離れない。
「はぁ…大丈夫か、俺」
大きく息を吐いて天井を見上げる。
頑張れ、俺。
負けるな、俺。
そのまま、魔王様の隣に横になり朝まで悶々としながら夜を明かした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
我が目を覚ますと、そこには憧れのドミルが、あられもない格好で横たわっていた。
バスローブを着ていたのだろうが、胸元もはだけて、下には何も着ていなかった。
そう、ナニも。
全てが、はだけて見えている。
「ひっ──────っ!!!」
誰か、誰か、と呼ぼうとして思いとどまる。
今、誰かを呼ぶと、その者にドミルのこの姿が見られる。
それは…ダメだ!絶対ダメ。
我の他に見られたくない。
許せない。
見た者を完全に消滅させることになる。
両手で顔を隠しながら、指の隙間からドミルを覗く。
出来るだけ直接は見ないように気を付けながら、そっと近付いていく。
途中で起きないかドキドキしながら胸元を直していく。
ビクビクしながら、ようやく胸元を隠し、ここからは下…だが、どうしても見えてしまう。
ゴクリと唾を飲む。
なぜか雄々しく猛り、ピクピクと動くソコの主張が凄くて目が離せなくなってしまう。
「ご、ごめんなさい…」
謝りながら、バスローブをかけようとする。
が、どうやってもバスローブに収まらない。
あまりに大きく上を向き過ぎていて、どうしても布が足りないのだ。
どうしよう、でも隠さなきゃ、と何度も布を引っ張ったり、上にかけようとスリスリするのを繰り返すうちに、更に大きく太くなってきてしまった。
布が擦れる度にピクピクと反応して、ぬちゃ、と濡れた音までしてきた。
布には、しっとりと濡れた跡。
「ど、どうしよう、こんなことして、嫌われちゃう…」
だが、嫌われたくない反面、その太く脈打つモノを見ていると口に涎が溢れてくる。
ゴクリと何度も唾を飲み込む。
ドミルは、まだぐっすり眠っている。
我は我慢が出来なくなってしまった。
今だけ、ほんの少しだけ、ほんの少し…
そっと近付いて、ドミルの雄々しい先っぽをペロリと舐める。
我の鼻に当たるくらいにヒクンっと反応するのが嬉しい。
そのまま、ぺろぺろと舐めると、先から出てくる透明の液が増えてくる。
初めての味だが、ドミルのだと思うと極上だ。
もっと、もっと舐めたい、啜りたい。
夢中で全体を舌で舐る。
袋までも余すことなく舐めていく。
気が付いたら、自分のソレもすっかり立ち上がり、自分でシュッシュッと上下に擦り、慰めていた。
昨夜は途中で止めたせいもあって、すっきりしていなかったから余計だ。
自分のソコを手で上下に扱きながら、口に頬張ったドミルのソコも上下に舌で扱いていく。
「うっーーー」
ドミルが反応している。
興奮して、自分のモノも、ビクビクと膨らむ。
更にドミルのモノも膨らみ、ヒクヒクしている。
ドミルもイきそうだし、我も、もうイきそうだ。
ドミルの香りを胸いっぱいに吸い込んで、更に深く咥え込む。
どぷっぴゅるるるっ
我の口の中に、ねっとりしたモノが大量に飛び出てきた。
思わず飲み込む。
なんとも言えない満足感に浸ると同時に、ぐっと力を込め、我も達する。
薄い我のそれを手の中に吐き出す。
ドミルは、まだ寝ている。
少しおさまったドミルのソコをバスローブに隠し、そうっと空中に浮かべ、ドミルの部屋へと送る。
起こさないように寝台に横にしてシーツをかける。
昨夜は、とんでもない場面を見られた。
ドミルのことを妄想しながら一人でイタしていたところを見つかったのだ。
もちろん、こんなこと普段はしない。
ドミルを見たら、とてつもなく反応してしまったのだ。
それを優しくフォローしてくれたドミル。
あまりの優しさに、胸がキュンキュンした。
それなのに、それなのに…我はなんてことをしてしまったのだ。
我が、こんなハレンチなことをドミルが寝ている間にしたと分かれば、きっと嫌われる。
この事はドミルにだけは決してバレないようにしなくては。
我はドミルに触れたいが、同じだけドミルにだけは嫌われたくないのだ。
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