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間章 一章が終わりました

一章が終わりました

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 かなり早々に一章が完結してしまったわけなのですが、昔から僕はとっとと物語を終わらせたがる節があったので、自分の書きたいところまでを書けたらそれでいいのですよ。

 では、結局僕が書きたいところを書けたのかというと、まぁ一切書けてないんですね。そもそもこの物語「I世界 ~世界はこんなにも残酷で、不条理で、そして暖かい~」という奴は基本的に何の設定もなしに書き始めたもので、「バトルもの書きたいな~~」とか思いながら書いていたわけなんです。

…………え?バトルもの?

 そんなのとはかけ離れすぎじゃないですかね?ていうかタイトル的にバトルしなさそうでしょ……

 それもそのはず、このタイトルは本当に何も考えずにつけました。時間が経てば変えるかもしれないです。まぁ一応このタイトルに込めた意味はあるんですね。

 主題は「Ifの世界」もしくは「愛(I)のある世界」なんですね。この”Ifの世界”だけ解説すると、第一章でユウトがタイムリープをするわけなんですが、それによっていくらか世界が変わってしまい、結果としてこの物語の終着点が無数に分岐したという事を表しているんですが、こんなこと僕の頭の中にしかないのでここで吐き出すしかないんですね。
 まあ”愛のある世界”については安直なんで普通に嫌なんですが。

 とまあ、今まで裏設定みたいなことに触れてきたんですが、ではさらに触れていきたいと思います。


<オーニとマンサクについて>

 こいつらについて僕は語りたかったんですよ。なんでオーニは本名を隠したがるのかとか、他にもいろいろ演出上の違和感みたいなのがあったんですよね。
 まぁとりあえず、オーニがなぜ本名を隠したがるのかという点なんですが、僕が最初に決めた裏設定として、二人はオーユリという国から潜入している裏切り者というものがあったんです。
 なるべく怪しまれないように内部破壊を目論んで…みたいな感じの設定を考えていたのですが、それが判明した時、ルークの味方が部下とユウトしかいなくなるんですね。どうすりゃええねん。さっさと滅ぼしゃいいじゃんか。内部破壊とかやらんくていいやろ。
 みたいな矛盾が出てきてしまうので(あと尺と展開の都合的に)その設定はお蔵入りされたのです。

 ほかにも、執事長も裏切り者という設定があったりしたのですが、もうそうなるとこの国滅んでないとおかしいな(笑)ってなったんでやめにしました。


<本作の主人公ルークさん>

 ユウトとかいう奴よりも主人公適性が高いです。顔面秀麗で性格に難が無い。悩んで悩んでその末に答えを見出す男。困っている人を見捨てたくない、戦時でも人を殺したくないという優しい心の持ち主。

 ただし、成長はしない。

 基本的に主人公は挫折すると成長するものですが、ルークさんはそのままドボンしていきました。きっと挫折も知らない人生を歩んできたんでしょうね。恵まれやがって。
 根性っていう面ではユウト君は素晴らしい……わけでもなく(笑)こいつただ単に状況に流されてるだけなんですよね。自分から何かしようって言うのが無くて…まぁ最後には自分から判断して行動できたみたいでよかったんですけどね。
 とりあえず、一章の物語には碌な人たちが登場しません。少しだけためらっても結局王子が保護した子供を代償にしようとしたやつとか、わが身可愛さで一切助けに出ようとしなかったおっさんとか、それを「俺が死んだらあいつが悲しむ」とかいうこれまで何回も擦られてきたセリフの言い訳をするおっさん…そして、いろいろ無駄な発言をするおっさん…。

 そんなよくわからない人たちが集まってよくわからない物語が完成してしまったわけなのですが、さて、次章からやっと僕の書きたいバトルものが書けそうでワクワクしています。
 いろいろな設定を先んじてばらまいてたのでそれらを回収していくのが楽しみで仕方ないです。まぁ、そのせいでかなり一章はくどくなってしまったのですが。

 二章の更新は不定期としてますが、一話と二話を何個かに分割して再投稿する作業が終われば書き出すので、多分すぐ始まるんじゃないかなと思ってます。

 ここまで長々と書きましたが、もしこれを見ている方がいれば、感謝の言葉を贈りたいなと思います。

 思ってるだけで実際贈るわけではないのだけど。

 一章を読んでくださり、ありがとうございました!!
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