捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~

荒井竜馬@書籍発売中

文字の大きさ
10 / 57

第10話 剣と魔法の世界なのにエアガン

しおりを挟む
 おもちゃ売り場へと向かった俺は、とある物を探していた。

「あっ、あった」

 俺は目的のモノがある棚を見つけると、近づいて展示されているそれを手に取ってみた。

「良いものはりましたか?」

「うん。まぁ、これだけあれば十分かな」

 俺はアリスの言葉に答えて、エアガンが並んでいる棚に目を向ける。

 俺が魔物と対抗するために選んだ武器は、おもちゃのエアガンだった。俺は手にしたハンドガンのエアガンを見て口元を緩める。

 もちろん、通常のエアガンで魔物と戦おうと言うつもりはない。

 俺はお掃除ロボットにした時と同じように、エアガンを優しく撫でで仕様変更ができない確認してみる。

 すると、お掃除ロボットの仕様変更をした時と同じようなウインドウが立ち上がった。

 『仕様変更しますか? Yes/No』

 俺は表示されたウインドウを見て大きく頷く。

「やっぱりできるみたいだね。家電ではないけど、アリスも家電量販店の中にある物は自在に仕様変更ができるって言ってたし」

 さて、問題はどんなふうに仕様を変更するかだ。

 理想は魔力を込めたものを発射できるのがいいけど、俺は魔力量が特別多い方ではない。そうなると、戦っている最中に魔力切れを起こしてしまう可能性がある。

 そうなってくると、自分が使いやすい感じにしないとだよな。

「弾の代わりに魔力を込めるやり方は俺には向かないか。そうなると……」

 俺は視線をちらっと下に落とす。すると、そこにはBB弾やマガジンが陳列されていた。

「それなら、BB弾の方を変えればいいか。BB弾の種類によって威力が変わる感じにすれば、強い魔物から人間まで相手にもできるし」

 正直、魔力を込めて撃つタイプの銃だと、魔物が強かったら効かない可能性がある。単純に、強い魔物を倒せるだけの魔力がないかもしれないし。

 それなら、弾によって威力が変わるように仕様変更してやればいい。そうすれば、魔力量に関係なくても、強い魔物と渡り合える顔しれない。

 榴弾系や炸裂系、あとはゴム弾など色々と使い分けられるようにしよう。

 幸いなことに、エアガンはライフル系のものやサブマシンガン系のもあるし、銃によって弾の種類を変えるのもいいな。

 俺はしばらくそんな妄想をしてから、エアガンやBB弾などを床に並べる。そして、それらをまとめて仕様変更させるウインドウを表示させた。

「さてと、あとは本当に俺の理想通りに仕様が変更されるかどうかだよな」

 俺は胸をドキドキさせながらウインドウに表示されている『Yes』をタップする。

 すると、エアガンとBB弾などが光り、ぼふっと白い煙で覆われた。

 感覚的にはお掃除ロボットの仕様変更に成功したときと同じ感覚だ。

 さて、エアガンたちは俺の理想通りに仕様変更してくれるかな?

 俺がそう考えて煙が引くのを待っていると、徐々にエアガンを包んでいた煙がなくなってきた。

 そして、仕様変更後のエアガンたちが姿を見せた。

「エアガンの見た目はそこまで変わってないか。弾はなんかちっちゃい銃弾みたいな感じかな」

 俺は仕様変更後のエアガンたちを見てそう言ってから、エアガンのハンドガンを手に取る。

 マガジンを取り出してみると、そこはBB弾ではなく小さな弾丸のような物を詰められるようになっていた。

「エアガンと実銃の間って感じなのかな?」

 俺はその弾をマガジンに込めてから、ふむと考える。

 ……せっかくなら試し打ちをしたいよな。

 俺がそんなことを考えていると、すぐ近くにあった液晶の画面が突然ついた。

「な、なんだ?」

 突然ついた液晶を見てみると、そこには『家電量販店』の入口にある自動ドアから中を覗いている一人の男性の姿が映し出されていた。

それから、男性は数度ノックをして何かを叫んでいるみたいだった。

 この映像って、店頭の監視カメラか? そんなものまであったのか、この『家電量販店』は。

「何か怒ってる? いや、そんな感じの表情でもないか」

「あ、倒れちゃいましたよ」

 俺たちがその男性の言動を見ていると、突然液晶に映っている男性がバタンと倒れてしまった。

 演技にしては迫真的過ぎるし、この男は監視カメラがあることなんて知らないはずだ。

 そうなると、本当にただ倒れてしまったということか?

「とりあえず、無視をするわけにはいかないよね」

 俺はそう言って仕様変更したばかりのエアガンのハンドガンを持って、アリスと共に家電量販店の入口へと向かったのだった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」 王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。 彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。 失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。 しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。 「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」 ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。 その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。 一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。 「ノエル! 戻ってきてくれ!」 「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」 これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

ありふれた話 ~追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます。今さら戻ってこいと言われても以下略

ゆきむらちひろ
ファンタジー
「追放」「ざまぁ」「実は最強」「生産チート」「スローライフ」「可愛いヒロイン」などなど、どこかで見たことがあるような設定を山盛りにして、ゆきむら的に書き殴っていく異世界ファンタジー。 ■あらすじ 勇者パーティーで雑用兼ポーション生成係を務めていた錬金術師・アルト。 彼は勇者から「お前のスキルはもう限界だ。足手まといだ」と無一文で追放されてしまう。 失意のまま辺境の寂れた村に流れ着いたアルトだったが、 そこで自身のスキル【アイテム・クリエーション】が、 実はただのアイテム作成ではなく、 物質の構造を自在に組み替える神の御業【物質創造】であることに気づく。 それ以降、彼はその力で不毛の土地を肥沃な農地に変え、 枯れた川に清流を呼び戻し、 村人たちのために快適な家や温泉まで作り出していく。 さらに呪いに苦しむエルフの美少女を救い、 お人好しな商人、訳ありな獣人、腕利きのドワーフなどを取り入れ、 アルトは辺境を活気あふれる理想郷にしようと奮闘する。 一方、アルトを追放した勇者パーティーは、なぜかその活躍に陰りが見えてきて……。  ―・―・―・―・―・―・―・― タイトルを全部書くなら、 『追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます ~今さら戻ってこいと泣きつかれても、もう遅い。周りには僕を信じてくれる仲間がいるので~』という感じ。ありそう。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。 ※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化! 転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...