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ep15 くもりぞら
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仄暗く、淀んだ感情が心に芽生えた。
王族たるもの常に理性的であれと躾けられてきた。
大した苦労もなく実行できていたそれは、蹴破るほどの感情を知らなかっただけなのだと、最近になって思い知った。
「神官長の息子という立場でありながら、分を弁えないとは。」
セリアスの不穏な気配を感じ取ってか、わずかながら震えるミレナに慈愛の心を持った。
「そなたに怒っているわけではない。」
「もし――お言葉を、お許しいただけるのならば。」
彼女は仔細を話してなお、言い募る。
ヒナタが懐いている彼女の言葉は有益だ。目線で続きを促した。
「ヒナタ様は、エルミト様に対して親しみを覚えていらっしゃるようでした――どうか、お慈悲を。」
――やはり、彼女はよく見ている。
「……考慮しよう、ミレナ。いつも正確な報告をくれるそなたに感謝する。」
意図して優しく告げても、彼女の緊張は解けないようだった。
とぐろを巻くような感情が、無意識に表へ滲んでいるのかもしれない。
ふと気づく。
一部で清廉だ神秘的だと神格化されるような、“一方的な想い”を寄せられているのは自覚していたが、それは王族に対する尊敬や畏怖、憧憬からくるものだと理解していた。
一歩離れたところで傅かれるのは王族としての日常だ。
いつも微笑んでいる優しい王子と評されるその実、結局のところ何の感情もなく“適切な言葉”を発しているだけだった。公正であろうと努力はしたが、それは作業に近く、分かる者には分かる歪みだろう。
感情を隠すほどに畏れを抱かれるのは自然の摂理といえた。
ヒナタの存在があればこそ、自分に生まれる感情は変わったのだ。
そう、だからこそ。
「今回“だけ”は注意に留め置いてやろう。──ああ、勘違いするな。神子が私になにか言ったわけではない。」
執務机越しに見下ろす、くすんだ緑色の頭は震えている。
この有り体でよくヒナタに食ってかかったものだと思った。
「私は、神子以外望まぬ。
神子は神より賜りしもの。我ら王族以外にみだりに触れさせるつもりもない。
もし傷つけるような者があれば権力をもってでも排除する――二度はないと思え。」
静かに言葉を吐いた。
昏い衝動が喉まで込み上げたが、ただ静かに飲み込むしかない。
優しい王子のままでいてやることを初めて面倒に思ったが、それさえヒナタへの愛情に変わった。
「もうよい。――行け。」
もはや視線を向ける意味もなく、手を払って書類へ意識を戻す。
遅くなってしまってはヒナタがお腹を空かせてしまうだろう。
彼との時間を守るためなら、この程度の雑務は苦でもないのは、ルーエンのいう“お花畑”のせいだろうか。
それならば、感情を揺さぶられるのも悪くない。
ふと、目の端に小ぶりの箱が目に入る。
彼の為に用意した魔力制御用の手首飾りを、彼は喜んでくれるだろうか。
独占欲の塊のような色を選んでしまった自覚はある。
ヒナタのことだ。基本的に嫌がることはないだろうが、この気持ちの重さを忌避されるようなことがもしあれば、自身がどうなるのか想像がつかなかった。
そんな懸念は、夕餉のあとの本人から放たれた、あっけらかんとした言葉で消えた。
「――なんか、高そう。」
何も疑うこともなく、すぐに手首に嵌めて彼が笑う。
何かあればセリアスが発動できるだけの魔式を組み込んでいるなど、彼は想像もしていないだろう。
ヒナタの白い腕に、色のある手首飾りがよく映えていた。
ベッドで後ろから抱き込んで話をするのは毎日の習慣となっていて、ひどく心地いい時間だ。
「ありがとう。……ぜんぶ、セリアスの色だ。」
まるで眩しいものを見るようにして翳しながら喜ぶ姿を見るだけで心が溶けるようだった。
その無邪気さに、思わず見惚れた“あの朝”の光景まで胸に蘇る。
ヒナタは確かめるように飾りを触りながら、こちらを見上げてくる。
思わず口づけずにはいられない。
「私の手首飾りと対になっている。」
手首の黒い飾りを見せると、少し驚いた顔をして破顔した。
「俺の色だ。」
きらきらした瞳が愛らしい。
「何かあれば、私が魔式を発動する事によって会話もできる。」
「なにそれ、高性能じゃん。」
忌避感なく受け入れた彼はどこか危なっかしい。
それはつまり一方的に会話を聞く事も可能という事だが、それは気づかなくても構わない。
今回のように何か彼を傷つける危険があって、それを自分が知らないのは我慢がならなかった。
本当は他にも色々と重ねがけはしているが、彼の安全のためなので仕方がない。
「一緒に居るみたいでいいね。」
照れたようなその愛らしさに誤魔化されてしまいたい感情をなんとか抑えた。
「――ヒナタ。私に報告していないことがあるな?」
そう、これについては言わなければならない。由々しき事態だった。
夕餉から今まで待ったのに、ヒナタの口からは今日の出来事の報告がなかったのだ。
きょとん、と目を瞬くヒナタには、まるで他意がない。
様々な人間の感情をすり抜けてきた王族としての経験が、隠していた訳ではないと読み解いて安堵した。
「私はヒナタのすべてを知りたい。今日あったことを教えてくれるか。」
「今日って――ああ。」
言い直せば、思い当たったように、ヒナタがこちらに目を向ける。
「今日、恋敵ってやつに会ったよ。
多分初めて経験したけど――俺も譲れなかったから。」
そう言ってほのかに頬を染めるヒナタへ、心臓が止まるような思いをしたのには気づかないだろう。
「――私のことを思ってくれてどんなに嬉しいか、そなたに伝える術がほしい。」
恥ずかしそうに顔を胸に押し付けられる。
「……エルミトっていうんだって。たぶん、悪い奴じゃないよ。」
その言葉の温度差に焦がれる。
どんな人物とも交流を深められるのは彼の魅力ではあるが、自分以外を見て欲しくないという子供のような感情が胸を侵す。
むしろ彼が処罰を望めば納得がいくという歪んだ思いが顔をだして、我ながら怖気を覚えた。
「ミレナから状況は聞いたが――処罰をあたえるに足る言動だ。」
仄暗い感情を抑えて、悟られないように短く言えば、途端に彼は拗ねたように口を尖らせた。
「なんで、セリアスが妬くんだよ。」
「……は?」
「だって、俺が妬いたのに。」
言われて“恋敵”という言葉をいまいち間に受けていなかったことに気がついた。
――いや、そんなことより。
「そんな怒んなよ――けっこう、俺だって、拗ねてんのにさ。」
言葉が出てこない。
どうやら何も伝えてはいなくても、今抱えているこの感情をどこか理解しているようだった。
真正面から伝えられた言葉に、黒い感情がほろほろと溶けていく気がする。
「私は――そなたの傍でしか息ができない。」
まるで魚のようだ。
つい先ほどまであんなに息苦しかったのに、突然水を与えられた気分だった。
黒い瞳が全てを溶かしていく。
「俺だって、セリアスで息してるよ。居なきゃ困る。」
ヒナタは頬を赤らめたまま続けた。
「――“浄化”。成功した、よね?」
照れ隠しのように短かったその言葉の意味が分かって、どうしようもないほど幸せを感じた。
唇を甘噛みして、舌を触れ合わせて――しばらく繰り返して、ようやく解放する。
全てを絡めとってしまいたいほどの感情は、彼に届いているのだろうか。
とろけるような表情をして、こちらを見上げるヒナタにずくりと鈍い欲が湧く。
うるんだ瞳と、熟れたように赤くなって艶めく唇がひどく扇情的だった。
「――受け入れてくれるか。」
余分な言葉は必要ないように思えた。
なぜこういう出会いだったのか、なぜ求めて苦しんだのか、すべてどうでもいい気がした。
抑制の効かない感情に溺れる事が正しいとさえ感じる。
目の前の存在の温かみでしか、自分の気持ちは溶かされないとさえ思う。
「……受け入れたい。」
そう言って微笑む彼が居ればこそ、胸の奥のざわつきが静まるのだと、新しく知った。
王族たるもの常に理性的であれと躾けられてきた。
大した苦労もなく実行できていたそれは、蹴破るほどの感情を知らなかっただけなのだと、最近になって思い知った。
「神官長の息子という立場でありながら、分を弁えないとは。」
セリアスの不穏な気配を感じ取ってか、わずかながら震えるミレナに慈愛の心を持った。
「そなたに怒っているわけではない。」
「もし――お言葉を、お許しいただけるのならば。」
彼女は仔細を話してなお、言い募る。
ヒナタが懐いている彼女の言葉は有益だ。目線で続きを促した。
「ヒナタ様は、エルミト様に対して親しみを覚えていらっしゃるようでした――どうか、お慈悲を。」
――やはり、彼女はよく見ている。
「……考慮しよう、ミレナ。いつも正確な報告をくれるそなたに感謝する。」
意図して優しく告げても、彼女の緊張は解けないようだった。
とぐろを巻くような感情が、無意識に表へ滲んでいるのかもしれない。
ふと気づく。
一部で清廉だ神秘的だと神格化されるような、“一方的な想い”を寄せられているのは自覚していたが、それは王族に対する尊敬や畏怖、憧憬からくるものだと理解していた。
一歩離れたところで傅かれるのは王族としての日常だ。
いつも微笑んでいる優しい王子と評されるその実、結局のところ何の感情もなく“適切な言葉”を発しているだけだった。公正であろうと努力はしたが、それは作業に近く、分かる者には分かる歪みだろう。
感情を隠すほどに畏れを抱かれるのは自然の摂理といえた。
ヒナタの存在があればこそ、自分に生まれる感情は変わったのだ。
そう、だからこそ。
「今回“だけ”は注意に留め置いてやろう。──ああ、勘違いするな。神子が私になにか言ったわけではない。」
執務机越しに見下ろす、くすんだ緑色の頭は震えている。
この有り体でよくヒナタに食ってかかったものだと思った。
「私は、神子以外望まぬ。
神子は神より賜りしもの。我ら王族以外にみだりに触れさせるつもりもない。
もし傷つけるような者があれば権力をもってでも排除する――二度はないと思え。」
静かに言葉を吐いた。
昏い衝動が喉まで込み上げたが、ただ静かに飲み込むしかない。
優しい王子のままでいてやることを初めて面倒に思ったが、それさえヒナタへの愛情に変わった。
「もうよい。――行け。」
もはや視線を向ける意味もなく、手を払って書類へ意識を戻す。
遅くなってしまってはヒナタがお腹を空かせてしまうだろう。
彼との時間を守るためなら、この程度の雑務は苦でもないのは、ルーエンのいう“お花畑”のせいだろうか。
それならば、感情を揺さぶられるのも悪くない。
ふと、目の端に小ぶりの箱が目に入る。
彼の為に用意した魔力制御用の手首飾りを、彼は喜んでくれるだろうか。
独占欲の塊のような色を選んでしまった自覚はある。
ヒナタのことだ。基本的に嫌がることはないだろうが、この気持ちの重さを忌避されるようなことがもしあれば、自身がどうなるのか想像がつかなかった。
そんな懸念は、夕餉のあとの本人から放たれた、あっけらかんとした言葉で消えた。
「――なんか、高そう。」
何も疑うこともなく、すぐに手首に嵌めて彼が笑う。
何かあればセリアスが発動できるだけの魔式を組み込んでいるなど、彼は想像もしていないだろう。
ヒナタの白い腕に、色のある手首飾りがよく映えていた。
ベッドで後ろから抱き込んで話をするのは毎日の習慣となっていて、ひどく心地いい時間だ。
「ありがとう。……ぜんぶ、セリアスの色だ。」
まるで眩しいものを見るようにして翳しながら喜ぶ姿を見るだけで心が溶けるようだった。
その無邪気さに、思わず見惚れた“あの朝”の光景まで胸に蘇る。
ヒナタは確かめるように飾りを触りながら、こちらを見上げてくる。
思わず口づけずにはいられない。
「私の手首飾りと対になっている。」
手首の黒い飾りを見せると、少し驚いた顔をして破顔した。
「俺の色だ。」
きらきらした瞳が愛らしい。
「何かあれば、私が魔式を発動する事によって会話もできる。」
「なにそれ、高性能じゃん。」
忌避感なく受け入れた彼はどこか危なっかしい。
それはつまり一方的に会話を聞く事も可能という事だが、それは気づかなくても構わない。
今回のように何か彼を傷つける危険があって、それを自分が知らないのは我慢がならなかった。
本当は他にも色々と重ねがけはしているが、彼の安全のためなので仕方がない。
「一緒に居るみたいでいいね。」
照れたようなその愛らしさに誤魔化されてしまいたい感情をなんとか抑えた。
「――ヒナタ。私に報告していないことがあるな?」
そう、これについては言わなければならない。由々しき事態だった。
夕餉から今まで待ったのに、ヒナタの口からは今日の出来事の報告がなかったのだ。
きょとん、と目を瞬くヒナタには、まるで他意がない。
様々な人間の感情をすり抜けてきた王族としての経験が、隠していた訳ではないと読み解いて安堵した。
「私はヒナタのすべてを知りたい。今日あったことを教えてくれるか。」
「今日って――ああ。」
言い直せば、思い当たったように、ヒナタがこちらに目を向ける。
「今日、恋敵ってやつに会ったよ。
多分初めて経験したけど――俺も譲れなかったから。」
そう言ってほのかに頬を染めるヒナタへ、心臓が止まるような思いをしたのには気づかないだろう。
「――私のことを思ってくれてどんなに嬉しいか、そなたに伝える術がほしい。」
恥ずかしそうに顔を胸に押し付けられる。
「……エルミトっていうんだって。たぶん、悪い奴じゃないよ。」
その言葉の温度差に焦がれる。
どんな人物とも交流を深められるのは彼の魅力ではあるが、自分以外を見て欲しくないという子供のような感情が胸を侵す。
むしろ彼が処罰を望めば納得がいくという歪んだ思いが顔をだして、我ながら怖気を覚えた。
「ミレナから状況は聞いたが――処罰をあたえるに足る言動だ。」
仄暗い感情を抑えて、悟られないように短く言えば、途端に彼は拗ねたように口を尖らせた。
「なんで、セリアスが妬くんだよ。」
「……は?」
「だって、俺が妬いたのに。」
言われて“恋敵”という言葉をいまいち間に受けていなかったことに気がついた。
――いや、そんなことより。
「そんな怒んなよ――けっこう、俺だって、拗ねてんのにさ。」
言葉が出てこない。
どうやら何も伝えてはいなくても、今抱えているこの感情をどこか理解しているようだった。
真正面から伝えられた言葉に、黒い感情がほろほろと溶けていく気がする。
「私は――そなたの傍でしか息ができない。」
まるで魚のようだ。
つい先ほどまであんなに息苦しかったのに、突然水を与えられた気分だった。
黒い瞳が全てを溶かしていく。
「俺だって、セリアスで息してるよ。居なきゃ困る。」
ヒナタは頬を赤らめたまま続けた。
「――“浄化”。成功した、よね?」
照れ隠しのように短かったその言葉の意味が分かって、どうしようもないほど幸せを感じた。
唇を甘噛みして、舌を触れ合わせて――しばらく繰り返して、ようやく解放する。
全てを絡めとってしまいたいほどの感情は、彼に届いているのだろうか。
とろけるような表情をして、こちらを見上げるヒナタにずくりと鈍い欲が湧く。
うるんだ瞳と、熟れたように赤くなって艶めく唇がひどく扇情的だった。
「――受け入れてくれるか。」
余分な言葉は必要ないように思えた。
なぜこういう出会いだったのか、なぜ求めて苦しんだのか、すべてどうでもいい気がした。
抑制の効かない感情に溺れる事が正しいとさえ感じる。
目の前の存在の温かみでしか、自分の気持ちは溶かされないとさえ思う。
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