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見えるもの
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ユカが得心するまで、この子はことの経緯を映像として何度も見せてくれた。目に映るはずがないそれをユカは確かに見た。
絶息したと、何度目で理解しただろう。自分でも呆れるくらい何度も見せてもらい、都度淡々と状況を解説された。冷たくはないが決して優しくも温かくもないその子に、いつしかユカは縋っていた。
「どうして、どうして・・・」
悲嘆にくれるユカに
「どうしてって。死にたかったんでしょ、君」
絶息したと、何度目で理解しただろう。自分でも呆れるくらい何度も見せてもらい、都度淡々と状況を解説された。冷たくはないが決して優しくも温かくもないその子に、いつしかユカは縋っていた。
「どうして、どうして・・・」
悲嘆にくれるユカに
「どうしてって。死にたかったんでしょ、君」
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