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第三部 〜新たな力〜
第七十九話
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「はははっ!はははっ!」
まさか初めてで魔力操作ができるとは思っていなかった。
それほどまでにイメージがしっかりしていたのか、負荷をかけられて本気になったのか
そんなことはどうでもよかった。
コルクスはアルージェから放たれる魔力の奔流をみて笑いが止まらない。
「素晴らしい、まさに逸材だ、ここまでの魔力総量生まれてから初めて見たかもしれない」
コルクスは浮遊状態でアルージェに近づく
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
アルージェは息をするのもやっとで、肩で息をしている。
「あれほどの魔力を放出したにも関わらず、気を失ってないか、学園長がわざわざ頼みに来るだけのことはある、おい、狼、こいつそこにあるベッドで休ませてやれ、私は少し考えることができた」
コルクスがルーネに指示を出し、魔力の奔流でぐちゃぐちゃになった部屋の中にある机と椅子を魔法で綺麗に整えてから席に座り、ブツブツ言いながら何かを書き始める。
ルーネはやれやれとアルージェを部屋の端で倒れているベッドに運び、ベッドを整えてから寝かせる。
-------------------------------
「あれ?ここは?」
アルージェが目を覚ますと一面真っ白な世界だった。
「ここ見覚えあるな」
そういってあたりを見渡していると、
「アルージェェェェェェ!!!」
と十歳にも満たない、空のような青い瞳を持った猫っ毛の金髪少年がこちらに向かって駆けてくるのが見えた。
子供はそのままアルージェに飛びついて来ようとするが、アルージェはそれを躱すと子供は「ヘブッ」と床に顔から飛び込んでしまう。
「いたぁい、なんで避けるのさ!せっかく海外の映画でよく見る感動のグルグルをしようと思ったのに!」
子供は顔を掌で覆って涙目になりながらアルージェを責める。
「あんな速度で突っ込んでこられたら普通避けるでしょ!」
子供は顔を抑えながら、
「うぅ、次は絶対やってよね、なかなか会えないから、これ出来るタイミングほんとにないんだから」
「それで神様、今回はなにか用?」
「い、いやー大したことじゃないんだけどねぇ」
なぜか目を合わせようとしない神様。
「えっ、なんで目を合わせようとしないの!?神様!?神様!?」
神様の肩を持ちぐわんぐわんと揺らす。
「さっきの魔力操作の訓練したでしょ?あれでさアルージェがすごい魔力を使ったから、ほかの神が怪しんでさ、僕のところに来たんだよね、それで記憶消してないのとかここにあるお菓子あげてるのバレちゃったゴメン」
後頭部に手を置き、片目を瞑り、ベロをペロリと出して、精いっぱいのかわいい顔をする神様。
「ん?ばれたらなんか問題あるの?」
さっきの言葉ではいまいちことの深刻さがわからない。
「そ、そうだなぁ、すごく極端な話をするならだよ?今からいうのは本当に極端な例だからね、
聖国に神子っていう神からのにお告げを聞ける一族がいるんだけど、その人達に主神レムールが神託を出して、アルージェを殺せって言われちゃうかも!
いや、言われちゃうっていうかさっき神託だしてた、テヘッ」
「出してた・・・?出して立って神託を?すでに!?出してたの!?」
アルージェは神様の言葉をかみ砕くごとに声が大きくなっていく。
「うん、実はここの世界にある食べ物ってね、アルージェたちのいる世界では神の食事って言ってね、食べるだけで体の魔力漲ってきてがすごいことになるんだよね!だから本当はあげちゃダメなんだよね!」
「いや!ダメなんだよね!じゃないでしょ!このままだと聖国の人に狙われて死んじゃうってこと!?」
「死んじゃってもまた別の世界に転生させてあげるよ!」
神様は手のひらをグーにして、胸に置き胸を張り、誇らしげに話す。
「あはは、そりゃ安心だ!って、バカッ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
「ば、ばか!?そんなこと言わなくたっていいじゃん!バレたのはアルージェがありえない魔力を出しちゃったのが原因なんだよ!」
「原因はその神の食事を僕にあげちゃった神様でしょ!」
「うわ!?ほんとだ!アルージェ頭いい!!でもさあの時は一個あげたらおいしそうにしてたから、つい他のやつも・・・・」
「優しさ故の行動だって聞いちゃったら、僕もこれ以上何も言えないじゃん!」
「ま、まぁでも、神託が出されたからってすぐに聖国が暗殺しに来るわけじゃないよ。
どれだけわかりやすく神託を出しても、神託ってそんな簡単に理解できるものじゃないんだよ。
なんていうんだろ、機械翻訳された言葉みたいな?」
「最近の機械翻訳はかなり優秀だけど・・・」
「えぇ、そうなの!?一昔前は本当に何言ってるかわからないことばっかりだったのに、技術の進歩ってすごいな、後で地球の機械翻訳使ってみよ」
「と、とりあえず僕はどうしたらいいの・・・?」
「そうだなぁ、神託を受けたならきっと本気でかかってくるはずだから、
聖国にいる最大戦力である読み手が来るだろうね」
「読み手?」
アルージェは聞きなれない言葉に疑問を抱く。
「そう、もしかしたら知ってるかもだけど、あの世界には色の書って呼ばれる読むだけですごい力が手に入る書物があってね。
それを読んで能力を手に入れた人のことを僕達神の間では読み手って呼んでるんだよ」
「つまり、そのとんでも能力を持った人と戦わないとダメってこと・・・?」
「うん、そういうことだね」
「神様、次転生させてくれるならスローライフができる世界がいいな・・・ハハハ」
乾いた笑いがアルージェから出る。
「ちょっと!ちょっと!なんであきらめてるのさ!男の子なんだからそこはやるぞ!やるぞ!って張り切ってくれないと!」
「でも、さすがにとんでも能力のチート持ちには勝てないよ・・・・、次元が違うじゃん・・・、僕ただの鍛冶屋だよ・・・」
「えぇい!シェリーちゃん探すんじゃなかったの!シェリーちゃんに笑われちゃうよ!」
「・・・・」
「わかった、ならもし聖国の読み手に勝ったらシェリーちゃんの居場所、教えてあげる」
「えっ、ほんとに?」
神様の言葉に少し気持ちが明るくなる。
「うん、絶対教えてあげる、だから聖国の読み手に勝ってよ、
僕は他の神が何の考えもなしに作った読み手が大嫌いなんだ。
僕は普通の人間が力を合わせて、頑張ってる世界が好きだったのに、読み手が出てから何かあれば
みんな読み手に頼るようになって、自分たちで運命に抗うことをやめたんだ。
そんな面白くない世界の理、アルージェが潰しちゃってよ。
頼むよ、アルージェ」
先ほどまでの軽い言葉ではなく神様の本心が聞けた気がした。
「わかったよ、どうせそれしか道はないんだ、運命に抗って読み手に勝つから、見ててよ」
拳を体の前に出し親指を立てて、いい笑顔で神様に笑いかける。
「フフフ、それなんかすごい古い気がする」
アルージェの動きを見て神様が笑う。
「えぇ、ほんとに?最新のポーズ・・・・」
「でも、僕はそっちのほうが好きだなー」
呑気に話していると扉がバンバンと叩かれて声が聞こえる。
「ザレキルティ!誰と話している!もしかしてあのアルージェとかいうやつではないだろうな!」
「やばっ!さぁ今回はここまでだよ、次は読み手を倒した後にでも会おうね」
神様がパンと手を叩くとアルージェはそのまま体に力が入らくなって、床に倒れこみ意識を失う。
まさか初めてで魔力操作ができるとは思っていなかった。
それほどまでにイメージがしっかりしていたのか、負荷をかけられて本気になったのか
そんなことはどうでもよかった。
コルクスはアルージェから放たれる魔力の奔流をみて笑いが止まらない。
「素晴らしい、まさに逸材だ、ここまでの魔力総量生まれてから初めて見たかもしれない」
コルクスは浮遊状態でアルージェに近づく
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
アルージェは息をするのもやっとで、肩で息をしている。
「あれほどの魔力を放出したにも関わらず、気を失ってないか、学園長がわざわざ頼みに来るだけのことはある、おい、狼、こいつそこにあるベッドで休ませてやれ、私は少し考えることができた」
コルクスがルーネに指示を出し、魔力の奔流でぐちゃぐちゃになった部屋の中にある机と椅子を魔法で綺麗に整えてから席に座り、ブツブツ言いながら何かを書き始める。
ルーネはやれやれとアルージェを部屋の端で倒れているベッドに運び、ベッドを整えてから寝かせる。
-------------------------------
「あれ?ここは?」
アルージェが目を覚ますと一面真っ白な世界だった。
「ここ見覚えあるな」
そういってあたりを見渡していると、
「アルージェェェェェェ!!!」
と十歳にも満たない、空のような青い瞳を持った猫っ毛の金髪少年がこちらに向かって駆けてくるのが見えた。
子供はそのままアルージェに飛びついて来ようとするが、アルージェはそれを躱すと子供は「ヘブッ」と床に顔から飛び込んでしまう。
「いたぁい、なんで避けるのさ!せっかく海外の映画でよく見る感動のグルグルをしようと思ったのに!」
子供は顔を掌で覆って涙目になりながらアルージェを責める。
「あんな速度で突っ込んでこられたら普通避けるでしょ!」
子供は顔を抑えながら、
「うぅ、次は絶対やってよね、なかなか会えないから、これ出来るタイミングほんとにないんだから」
「それで神様、今回はなにか用?」
「い、いやー大したことじゃないんだけどねぇ」
なぜか目を合わせようとしない神様。
「えっ、なんで目を合わせようとしないの!?神様!?神様!?」
神様の肩を持ちぐわんぐわんと揺らす。
「さっきの魔力操作の訓練したでしょ?あれでさアルージェがすごい魔力を使ったから、ほかの神が怪しんでさ、僕のところに来たんだよね、それで記憶消してないのとかここにあるお菓子あげてるのバレちゃったゴメン」
後頭部に手を置き、片目を瞑り、ベロをペロリと出して、精いっぱいのかわいい顔をする神様。
「ん?ばれたらなんか問題あるの?」
さっきの言葉ではいまいちことの深刻さがわからない。
「そ、そうだなぁ、すごく極端な話をするならだよ?今からいうのは本当に極端な例だからね、
聖国に神子っていう神からのにお告げを聞ける一族がいるんだけど、その人達に主神レムールが神託を出して、アルージェを殺せって言われちゃうかも!
いや、言われちゃうっていうかさっき神託だしてた、テヘッ」
「出してた・・・?出して立って神託を?すでに!?出してたの!?」
アルージェは神様の言葉をかみ砕くごとに声が大きくなっていく。
「うん、実はここの世界にある食べ物ってね、アルージェたちのいる世界では神の食事って言ってね、食べるだけで体の魔力漲ってきてがすごいことになるんだよね!だから本当はあげちゃダメなんだよね!」
「いや!ダメなんだよね!じゃないでしょ!このままだと聖国の人に狙われて死んじゃうってこと!?」
「死んじゃってもまた別の世界に転生させてあげるよ!」
神様は手のひらをグーにして、胸に置き胸を張り、誇らしげに話す。
「あはは、そりゃ安心だ!って、バカッ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
「ば、ばか!?そんなこと言わなくたっていいじゃん!バレたのはアルージェがありえない魔力を出しちゃったのが原因なんだよ!」
「原因はその神の食事を僕にあげちゃった神様でしょ!」
「うわ!?ほんとだ!アルージェ頭いい!!でもさあの時は一個あげたらおいしそうにしてたから、つい他のやつも・・・・」
「優しさ故の行動だって聞いちゃったら、僕もこれ以上何も言えないじゃん!」
「ま、まぁでも、神託が出されたからってすぐに聖国が暗殺しに来るわけじゃないよ。
どれだけわかりやすく神託を出しても、神託ってそんな簡単に理解できるものじゃないんだよ。
なんていうんだろ、機械翻訳された言葉みたいな?」
「最近の機械翻訳はかなり優秀だけど・・・」
「えぇ、そうなの!?一昔前は本当に何言ってるかわからないことばっかりだったのに、技術の進歩ってすごいな、後で地球の機械翻訳使ってみよ」
「と、とりあえず僕はどうしたらいいの・・・?」
「そうだなぁ、神託を受けたならきっと本気でかかってくるはずだから、
聖国にいる最大戦力である読み手が来るだろうね」
「読み手?」
アルージェは聞きなれない言葉に疑問を抱く。
「そう、もしかしたら知ってるかもだけど、あの世界には色の書って呼ばれる読むだけですごい力が手に入る書物があってね。
それを読んで能力を手に入れた人のことを僕達神の間では読み手って呼んでるんだよ」
「つまり、そのとんでも能力を持った人と戦わないとダメってこと・・・?」
「うん、そういうことだね」
「神様、次転生させてくれるならスローライフができる世界がいいな・・・ハハハ」
乾いた笑いがアルージェから出る。
「ちょっと!ちょっと!なんであきらめてるのさ!男の子なんだからそこはやるぞ!やるぞ!って張り切ってくれないと!」
「でも、さすがにとんでも能力のチート持ちには勝てないよ・・・・、次元が違うじゃん・・・、僕ただの鍛冶屋だよ・・・」
「えぇい!シェリーちゃん探すんじゃなかったの!シェリーちゃんに笑われちゃうよ!」
「・・・・」
「わかった、ならもし聖国の読み手に勝ったらシェリーちゃんの居場所、教えてあげる」
「えっ、ほんとに?」
神様の言葉に少し気持ちが明るくなる。
「うん、絶対教えてあげる、だから聖国の読み手に勝ってよ、
僕は他の神が何の考えもなしに作った読み手が大嫌いなんだ。
僕は普通の人間が力を合わせて、頑張ってる世界が好きだったのに、読み手が出てから何かあれば
みんな読み手に頼るようになって、自分たちで運命に抗うことをやめたんだ。
そんな面白くない世界の理、アルージェが潰しちゃってよ。
頼むよ、アルージェ」
先ほどまでの軽い言葉ではなく神様の本心が聞けた気がした。
「わかったよ、どうせそれしか道はないんだ、運命に抗って読み手に勝つから、見ててよ」
拳を体の前に出し親指を立てて、いい笑顔で神様に笑いかける。
「フフフ、それなんかすごい古い気がする」
アルージェの動きを見て神様が笑う。
「えぇ、ほんとに?最新のポーズ・・・・」
「でも、僕はそっちのほうが好きだなー」
呑気に話していると扉がバンバンと叩かれて声が聞こえる。
「ザレキルティ!誰と話している!もしかしてあのアルージェとかいうやつではないだろうな!」
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