217 / 221
第五部 〜First Step〜
第二百十五話
しおりを挟む
待っていろと言われたが、もしもあそこに村人の生き残りがいたらと考えると、居ても立ってもいられなくなった。
青年は小屋へ近付き中の様子を伺う。
小屋の中には魔物の死体が散乱していた。
「俺が倒した魔物では無いな」
青年は頭を槍で貫き一撃で仕留めるスタイルだが、ここに散乱している魔物の死体は争った形跡がある。
中を見た感じでは誰も居ないが誰かいる気配はする。
「誰か居るのか?」
青年は小屋の中に入り、声を掛ける。
魔物の血がいたるところに飛散していた。
出ている血の量も半端では無く、臭いがひどく少し気分が悪くなる。
胃から物がかえって来そうになるのを我慢しながら小屋の中を見渡す。
隠れれそうな場所は一つしか無い。
部屋に置かれた大きな壺をゆっくりと開けると中には体を小刻みに震えさせた少女が居た。
救出しに来た村で生き残りがいたのは初めてだった。
「もう大丈夫だ!助けに来た!」
青年は心から喜んだ。
ようやくだ。
ようやく人を助けることが出来る。
青年が少女を抱き抱えようと手を伸ばすと少女は絶叫する。
「いや!いや来ないで!」
酷く怯えているようだ。
魔物に襲われたのだから仕方ない。
「大丈夫。俺達は味方だ。助けに来たんだ」
青年が無理矢理少女を抱き抱えて部屋、綺麗な場所に座らせる。
先ほどまで部屋に転がっていた魔物の死体は無くなって、魔物の死体があった場所には人の死体が転がっていたが、そんなこと今はどうでもいい。
恐らく俺が急いでいたから見間違えていたのだろう。
「もう大丈夫だ。俺たちが君を助けるからな」
青年は少女の頭を撫でる。
「ここか?」
「はい、ここです」
隊長を呼びいった兵士が隊長を連れて帰ってきた。
「隊長!見てください!魔物に襲われた村の生き残りです!初めて生き残った人が」
青年は嬉しそうに隊長に報告している横を隊長は通りすぎる。
そして隊長が少女の心臓に剣を突き立てた。
「カハっ」
少女は青年の方を見て、涙を流しながら息絶えた。
「はっ?」
青年は理解出来なかった。
「ユーキ。ダメじゃないか、丸薬は戦場を出てからと言っただろう」
隊長は血のついた剣を振り、剣から血を振り払う。
「何してるんだよ!おい!」
青年は隊長に怒声を浴びせる。
「何って、今までユーキもしてきたことだろ?」
「俺は人殺しなんてしていない!国の為に魔物を殺してきただ・・・け・・・」
青年は今まで行った村の様子を思い出す。
この世界、石で出来た建物もあるがそれは街や栄えているところだけだ。
村の方は木造建築が主で、魔物に襲われているというのに火の手が上がってたことはなかった。
炊事で火を使っているはずなのにだ。
それどこころか建物も荒らされた形跡は無かった。
魔物はただ歩いているだけで建物や建造物には一つとして戦った形跡すら無く綺麗な状態だった。
それに魔物達は襲ってくることも無く、どちらかと言えば逃げ腰で逃げている魔物を一方的に仕留めることが出来た。
倒していた魔物の中には小さな魔物を守るように庇って死んでいった魔物もいた。
「この世界に来て初めて遭遇した餓鬼に似た魔物は俺を殺そうとしてきた。話し合いの余地すら無かった」
信じたくない事実が青年の脳裏をよぎる。
青年は足の力が抜けて崩れ落ちる。
「魔物じゃない・・・のか・・・?いや、そんなはずは無い!確かに人間では無く魔物だった。なぁ、隊長、そうだよな?そうだって言ってくれよ」
殺していたものは全て魔物だと言って欲しい。
青年は隊長の服に縋り付く。
隊長はしゃがみ、青年に顔の高さを合わせて笑う。
「お前も俺と同じ人殺しだ。無抵抗な村人を殺してたんだよ。国の為だと言ってな」
「俺が人を・・・?」
「あぁ、そうだ。国の為。民の為といい、人を殺していたんだ。けど安心しろよな。こいつらは聖国へ仇なす異端者だ。つまり人じゃねぇ。魔物と一緒なんだよ」
「だからってあんな小さい子供まで殺す必要ないだろう!」
「何言ってんだよ。ユーキだって、嬉々として殺してたじゃねぇか。俺たちみんな見てたぜ?無抵抗な子供の頭を槍で貫くのなんて最高に痺れたぜ」
隊長は楽しそうに笑いながら話す。
「お、俺はそんなことしていない!嬉々として人を殺すなんてあってはならないことだ!」
「まぁ、ユーキがどう考えていようが構わないさ。仕事を受けたくないならそれでも結構だ。けど、ユーキは教皇様の奴隷だからよ。受けるしか無いんだよな。ユーキが着けてる首輪には使役魔法としての最高に効果が強いものが付与されている。魔力の抵抗が無いユーキに破ることは出来ない。つまり、一生教皇の殺戮兵器として動くしかないってことだ」
青年は首輪を取ろうと首輪に触れようとする。
「おっと、取ろうとするのはやめといた方がいいぜ?死ぬことはないが死にたくなるほどの苦痛が与えられるようになってるからよ」
青年は手を止めてそのままプランと腕を下ろす。
「まっ、丸薬飲んでりゃ人じゃなくて魔物に見えるんだから罪悪感もねぇだろうよ。これからも頼むわ。“救国の英雄様”よ」
奴隷の首輪の効力は凄まじいもので、初めは依頼を受けないようにしようとしたが抵抗すればするほど死よりも辛い苦痛が体を襲った、
痛みに負けて俺は依頼を受けることにした。
だが俺は依頼の時に丸薬を飲むことをやめた。
人殺しが好きになったからではない、聖国が異端者と言っている人たちのほとんどは罪のない人だ。
そんな無実の人を殺しているのに、自分だけ罪の意識を軽くするのは違うと思ったからだ。
奴隷として命令を強制されるなら、せめて殺してしまった者の顔は覚えておかなければならないと思った。
それが俺に出来る唯一の抵抗。
依頼が終わるたびに自分のやりたくないことを無理矢理させられているからか吐瀉物を吐き、涙を流した。
聖国は無抵抗な村人達を異端者だといい、殺せと命じてくる。
依頼がある度に何度も何度も俺はこの世界に絶望した。
「誰か・・・。誰でもいい。誰でもいいから俺を助けてくれよ」
青年は小屋へ近付き中の様子を伺う。
小屋の中には魔物の死体が散乱していた。
「俺が倒した魔物では無いな」
青年は頭を槍で貫き一撃で仕留めるスタイルだが、ここに散乱している魔物の死体は争った形跡がある。
中を見た感じでは誰も居ないが誰かいる気配はする。
「誰か居るのか?」
青年は小屋の中に入り、声を掛ける。
魔物の血がいたるところに飛散していた。
出ている血の量も半端では無く、臭いがひどく少し気分が悪くなる。
胃から物がかえって来そうになるのを我慢しながら小屋の中を見渡す。
隠れれそうな場所は一つしか無い。
部屋に置かれた大きな壺をゆっくりと開けると中には体を小刻みに震えさせた少女が居た。
救出しに来た村で生き残りがいたのは初めてだった。
「もう大丈夫だ!助けに来た!」
青年は心から喜んだ。
ようやくだ。
ようやく人を助けることが出来る。
青年が少女を抱き抱えようと手を伸ばすと少女は絶叫する。
「いや!いや来ないで!」
酷く怯えているようだ。
魔物に襲われたのだから仕方ない。
「大丈夫。俺達は味方だ。助けに来たんだ」
青年が無理矢理少女を抱き抱えて部屋、綺麗な場所に座らせる。
先ほどまで部屋に転がっていた魔物の死体は無くなって、魔物の死体があった場所には人の死体が転がっていたが、そんなこと今はどうでもいい。
恐らく俺が急いでいたから見間違えていたのだろう。
「もう大丈夫だ。俺たちが君を助けるからな」
青年は少女の頭を撫でる。
「ここか?」
「はい、ここです」
隊長を呼びいった兵士が隊長を連れて帰ってきた。
「隊長!見てください!魔物に襲われた村の生き残りです!初めて生き残った人が」
青年は嬉しそうに隊長に報告している横を隊長は通りすぎる。
そして隊長が少女の心臓に剣を突き立てた。
「カハっ」
少女は青年の方を見て、涙を流しながら息絶えた。
「はっ?」
青年は理解出来なかった。
「ユーキ。ダメじゃないか、丸薬は戦場を出てからと言っただろう」
隊長は血のついた剣を振り、剣から血を振り払う。
「何してるんだよ!おい!」
青年は隊長に怒声を浴びせる。
「何って、今までユーキもしてきたことだろ?」
「俺は人殺しなんてしていない!国の為に魔物を殺してきただ・・・け・・・」
青年は今まで行った村の様子を思い出す。
この世界、石で出来た建物もあるがそれは街や栄えているところだけだ。
村の方は木造建築が主で、魔物に襲われているというのに火の手が上がってたことはなかった。
炊事で火を使っているはずなのにだ。
それどこころか建物も荒らされた形跡は無かった。
魔物はただ歩いているだけで建物や建造物には一つとして戦った形跡すら無く綺麗な状態だった。
それに魔物達は襲ってくることも無く、どちらかと言えば逃げ腰で逃げている魔物を一方的に仕留めることが出来た。
倒していた魔物の中には小さな魔物を守るように庇って死んでいった魔物もいた。
「この世界に来て初めて遭遇した餓鬼に似た魔物は俺を殺そうとしてきた。話し合いの余地すら無かった」
信じたくない事実が青年の脳裏をよぎる。
青年は足の力が抜けて崩れ落ちる。
「魔物じゃない・・・のか・・・?いや、そんなはずは無い!確かに人間では無く魔物だった。なぁ、隊長、そうだよな?そうだって言ってくれよ」
殺していたものは全て魔物だと言って欲しい。
青年は隊長の服に縋り付く。
隊長はしゃがみ、青年に顔の高さを合わせて笑う。
「お前も俺と同じ人殺しだ。無抵抗な村人を殺してたんだよ。国の為だと言ってな」
「俺が人を・・・?」
「あぁ、そうだ。国の為。民の為といい、人を殺していたんだ。けど安心しろよな。こいつらは聖国へ仇なす異端者だ。つまり人じゃねぇ。魔物と一緒なんだよ」
「だからってあんな小さい子供まで殺す必要ないだろう!」
「何言ってんだよ。ユーキだって、嬉々として殺してたじゃねぇか。俺たちみんな見てたぜ?無抵抗な子供の頭を槍で貫くのなんて最高に痺れたぜ」
隊長は楽しそうに笑いながら話す。
「お、俺はそんなことしていない!嬉々として人を殺すなんてあってはならないことだ!」
「まぁ、ユーキがどう考えていようが構わないさ。仕事を受けたくないならそれでも結構だ。けど、ユーキは教皇様の奴隷だからよ。受けるしか無いんだよな。ユーキが着けてる首輪には使役魔法としての最高に効果が強いものが付与されている。魔力の抵抗が無いユーキに破ることは出来ない。つまり、一生教皇の殺戮兵器として動くしかないってことだ」
青年は首輪を取ろうと首輪に触れようとする。
「おっと、取ろうとするのはやめといた方がいいぜ?死ぬことはないが死にたくなるほどの苦痛が与えられるようになってるからよ」
青年は手を止めてそのままプランと腕を下ろす。
「まっ、丸薬飲んでりゃ人じゃなくて魔物に見えるんだから罪悪感もねぇだろうよ。これからも頼むわ。“救国の英雄様”よ」
奴隷の首輪の効力は凄まじいもので、初めは依頼を受けないようにしようとしたが抵抗すればするほど死よりも辛い苦痛が体を襲った、
痛みに負けて俺は依頼を受けることにした。
だが俺は依頼の時に丸薬を飲むことをやめた。
人殺しが好きになったからではない、聖国が異端者と言っている人たちのほとんどは罪のない人だ。
そんな無実の人を殺しているのに、自分だけ罪の意識を軽くするのは違うと思ったからだ。
奴隷として命令を強制されるなら、せめて殺してしまった者の顔は覚えておかなければならないと思った。
それが俺に出来る唯一の抵抗。
依頼が終わるたびに自分のやりたくないことを無理矢理させられているからか吐瀉物を吐き、涙を流した。
聖国は無抵抗な村人達を異端者だといい、殺せと命じてくる。
依頼がある度に何度も何度も俺はこの世界に絶望した。
「誰か・・・。誰でもいい。誰でもいいから俺を助けてくれよ」
0
あなたにおすすめの小説
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる