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令嬢13歳・汝はヒロインなりや?
目を覚ますと、目の前にマクシミリアンとフィリップ王子の泣きそうな顔があった。
起き抜けの美形2人アップにわたくしは驚いて、思わず仰け反ろうとしてしたけれど頭の下は柔らかい枕でそれ以上頭を動かす事は出来なかった。
なんというか……起き抜けにはお腹いっぱい感がすごいです。
「お嬢様……お助け出来ず申し訳ありません」
マクシミリアンの冷たい手がわたくしの額に触れている。
その手から魔力が少しずつ流れ込んでいるのを感じた……ああ、わたくし魔力切れで気絶してしまったのね。
マクシミリアンのお陰で、魔力の補充は十分らしく体の中の魔力が満ちているのを感じる。
「マクシミリアン。従者は課外授業以外の授業への立ち入りが出来ないし仕方ないわ。魔力を分けてくれてありがとう」
わたくしが微笑んで言うと彼は悔しそうに顔を歪めた後、無理矢理笑って見せた。
従者が授業へ立ち入れないのは教室のスペースの問題、テストのカンニング防止、魔法実技の時に彼らがこっそり主人を補助しないように……等、様々な理由があるのだ。
マクシミリアンがその場に居なかったのは、仕方のない事なのだから……気にしてなんか欲しくは無い。
マクシミリアンはわたくしの額から手を外すと、起き上がろうとするわたくしの背中に手を添えて動作を助けてくれた。
「シュミナ嬢は、ご無事でしたのよね?」
一応目視で確認したものの、その後彼女がどうなったのか分からないので訊ねてみる。
するとフィリップ王子が苦い顔をした。
「ああ。アウル先生がお前が生徒達を庇ったのを見て咄嗟にあちらを助けに向かったからな。ビアンカの魔力ではあの魔力量の暴発を止めるのは難しい事は分かっていたのに、だ。本来ならあちらは放置でもっと多くの生徒を守る行動を取るべきだ。しかもビアンカは『シュラット』だ。守るべきものは、明白だった。彼の教師適正を問うべきだな」
……王子はそう言うけれど、先生には難しい判断だったんだろう。
あのままシュミナ嬢を放置していたら……周囲が無事でもシュミナ嬢は自身の魔力に耐えられず四肢が吹き飛んでいた可能性もあるし、わたくしには妥当な判断に思える。
あれはどこかおかしい子だけど、そんなグロい事になって欲しくは無いからなぁ……。
それにしても……下位魔法から中位魔法に変更した彼女自身のせいであるとはいえ、彼女のイベントはまた失敗してしまった。
そして、フィリップ王子が果たすべきだった役割は、本来ならモブであるアウル先生に移行してしまったのだ。
……あの子、本当にヒロインなのかしら?
「どうして……彼女、使えもしない中位魔法を使おうとしたのかしら」
ぽつり、と呟いたわたくしの疑問にまたフィリップ王子が答えてくれた。
「ビアンカに触発されたんじゃないか?彼女の前に面白い物を披露してくれただろう?下位魔法とはいえ無詠唱であんな数を複数発動……更に完璧な制御、なんて王宮魔法師顔負けの技を見せてくれたからな。いつあんなに練度が必要な魔法の訓練をしていたんだ?」
フィリップ王子が不思議そうな顔をする。
あれは幼い頃に行ったノエル様との夏祭りで、チンピラを撃退した魔法と同じ物である。
日々の修練(畑)により数十個同時に発動させても平気なくらいに魔力消費量が下げられていて、尚且つ無詠唱で発動出来る程度に使い慣れており、同じく慣れで制御性も上がっている魔法だ。
……つまりわたくしにとってはお手軽でコスパも良く、尚且つ目立てる最大効果を出せる魔法だったのだ。
……だってだって。ちょっとは目立つ事しないと、皆が話しかけてくれる切っ掛けが無いじゃない!
お友達を作る件、諦めてないのよ!
「マクシミリアンと、幼い頃より日々修練しておりましたの」
これは、嘘じゃない。ただし主に畑で、だけど。
だから畑の世話にあまり必要無い火魔法の制御は甘いのよね……これはわたくしの今後補うべき反省点だ。
「はい、日々お嬢様と共に励んでおりました」
甘く笑ってわたくしの頭を撫でながらマクシミリアンが言う。
ちょっと得意気で可愛いわね……うん。
「……魔法学園歴代通しての首席卒業者が日々教えていたのなら、納得が行くな。だからあの暴発があった際に、立て続けに練度が高い魔法を発動する事が出来たんだな。ビアンカが足止めしていてくれたお陰で、魔法の発動を間に合わせる事が出来た……ありがとう」
フィリップ王子も言いながら、くしゃくしゃとわたくしの頭を撫でる。
うはーイケメン二人にダブル撫で撫でされるとか、なんですかねこれは……ご褒美ですか?
王子の使った魔法は上位魔法だから魔力を練り上げるのにも発動にも時間がかかる。
魔力量の多いシュミナ嬢の中位魔法の暴発は、それくらいの魔法を使わないと止められなかったのだ。
「あっ、ビアンカ嬢起きたんだー!良かったぁ!」
その時、医務室のドアが開いて片手にコップ、片手にボトルを持ったノエル様が入室して来た。
眩しい笑顔を浮かべながらノエル様はこちらへ向かって来る。太陽かな??
そしてボトルから液体をコップに注ぎ、こちらへと差し出した。
コップの中の液体からはほんのりと果物の良い香りがする……果実水だ。
ノエル様はわざわざこれを取りに行ってくれていたのね。
「飲めるかな??無理しないでちょっとずつ飲んでね」
受け取った果実水に口を付けると、冷たくて、ほんのり甘くて。思わず顔が綻んでしまった。
「ありがとうございます。フィリップ様、ノエル様。先程は本当に助かりましたわ」
わたくしが授業の時のお礼を言うと、ノエル様にまで頭を撫でられた。
今日はイケメンの撫で撫で出血大サービスの日ですかね?
――――翌日。
教師としての監督責任を問われたアウル先生は一週間の謹慎処分。
事件の中心であるシュミナ嬢は、2ヶ月の停学処分と決まった。
シュミナ嬢に関しては処分が重い……と正直思ったのだけれど、自分の実力を見誤り分不相応な魔法を使い他の生徒を危険に晒した事へのお咎めだから、仕方ないのかもしれない。
ペアの男子生徒も、全治2か月の大怪我だったみたいだし……。
彼女は停学中に夏休暇へと入ってしまうので……夏休暇前のイベントも、そのイベントによって取り付けられるはずの夏休暇中のイベントも吹っ飛んでしまった訳だ。
……ヒロインは、この世界の中心では無いみたいね。
自業自得、とは言え、彼女の事が少しだけ気の毒になってしまった。
起き抜けの美形2人アップにわたくしは驚いて、思わず仰け反ろうとしてしたけれど頭の下は柔らかい枕でそれ以上頭を動かす事は出来なかった。
なんというか……起き抜けにはお腹いっぱい感がすごいです。
「お嬢様……お助け出来ず申し訳ありません」
マクシミリアンの冷たい手がわたくしの額に触れている。
その手から魔力が少しずつ流れ込んでいるのを感じた……ああ、わたくし魔力切れで気絶してしまったのね。
マクシミリアンのお陰で、魔力の補充は十分らしく体の中の魔力が満ちているのを感じる。
「マクシミリアン。従者は課外授業以外の授業への立ち入りが出来ないし仕方ないわ。魔力を分けてくれてありがとう」
わたくしが微笑んで言うと彼は悔しそうに顔を歪めた後、無理矢理笑って見せた。
従者が授業へ立ち入れないのは教室のスペースの問題、テストのカンニング防止、魔法実技の時に彼らがこっそり主人を補助しないように……等、様々な理由があるのだ。
マクシミリアンがその場に居なかったのは、仕方のない事なのだから……気にしてなんか欲しくは無い。
マクシミリアンはわたくしの額から手を外すと、起き上がろうとするわたくしの背中に手を添えて動作を助けてくれた。
「シュミナ嬢は、ご無事でしたのよね?」
一応目視で確認したものの、その後彼女がどうなったのか分からないので訊ねてみる。
するとフィリップ王子が苦い顔をした。
「ああ。アウル先生がお前が生徒達を庇ったのを見て咄嗟にあちらを助けに向かったからな。ビアンカの魔力ではあの魔力量の暴発を止めるのは難しい事は分かっていたのに、だ。本来ならあちらは放置でもっと多くの生徒を守る行動を取るべきだ。しかもビアンカは『シュラット』だ。守るべきものは、明白だった。彼の教師適正を問うべきだな」
……王子はそう言うけれど、先生には難しい判断だったんだろう。
あのままシュミナ嬢を放置していたら……周囲が無事でもシュミナ嬢は自身の魔力に耐えられず四肢が吹き飛んでいた可能性もあるし、わたくしには妥当な判断に思える。
あれはどこかおかしい子だけど、そんなグロい事になって欲しくは無いからなぁ……。
それにしても……下位魔法から中位魔法に変更した彼女自身のせいであるとはいえ、彼女のイベントはまた失敗してしまった。
そして、フィリップ王子が果たすべきだった役割は、本来ならモブであるアウル先生に移行してしまったのだ。
……あの子、本当にヒロインなのかしら?
「どうして……彼女、使えもしない中位魔法を使おうとしたのかしら」
ぽつり、と呟いたわたくしの疑問にまたフィリップ王子が答えてくれた。
「ビアンカに触発されたんじゃないか?彼女の前に面白い物を披露してくれただろう?下位魔法とはいえ無詠唱であんな数を複数発動……更に完璧な制御、なんて王宮魔法師顔負けの技を見せてくれたからな。いつあんなに練度が必要な魔法の訓練をしていたんだ?」
フィリップ王子が不思議そうな顔をする。
あれは幼い頃に行ったノエル様との夏祭りで、チンピラを撃退した魔法と同じ物である。
日々の修練(畑)により数十個同時に発動させても平気なくらいに魔力消費量が下げられていて、尚且つ無詠唱で発動出来る程度に使い慣れており、同じく慣れで制御性も上がっている魔法だ。
……つまりわたくしにとってはお手軽でコスパも良く、尚且つ目立てる最大効果を出せる魔法だったのだ。
……だってだって。ちょっとは目立つ事しないと、皆が話しかけてくれる切っ掛けが無いじゃない!
お友達を作る件、諦めてないのよ!
「マクシミリアンと、幼い頃より日々修練しておりましたの」
これは、嘘じゃない。ただし主に畑で、だけど。
だから畑の世話にあまり必要無い火魔法の制御は甘いのよね……これはわたくしの今後補うべき反省点だ。
「はい、日々お嬢様と共に励んでおりました」
甘く笑ってわたくしの頭を撫でながらマクシミリアンが言う。
ちょっと得意気で可愛いわね……うん。
「……魔法学園歴代通しての首席卒業者が日々教えていたのなら、納得が行くな。だからあの暴発があった際に、立て続けに練度が高い魔法を発動する事が出来たんだな。ビアンカが足止めしていてくれたお陰で、魔法の発動を間に合わせる事が出来た……ありがとう」
フィリップ王子も言いながら、くしゃくしゃとわたくしの頭を撫でる。
うはーイケメン二人にダブル撫で撫でされるとか、なんですかねこれは……ご褒美ですか?
王子の使った魔法は上位魔法だから魔力を練り上げるのにも発動にも時間がかかる。
魔力量の多いシュミナ嬢の中位魔法の暴発は、それくらいの魔法を使わないと止められなかったのだ。
「あっ、ビアンカ嬢起きたんだー!良かったぁ!」
その時、医務室のドアが開いて片手にコップ、片手にボトルを持ったノエル様が入室して来た。
眩しい笑顔を浮かべながらノエル様はこちらへ向かって来る。太陽かな??
そしてボトルから液体をコップに注ぎ、こちらへと差し出した。
コップの中の液体からはほんのりと果物の良い香りがする……果実水だ。
ノエル様はわざわざこれを取りに行ってくれていたのね。
「飲めるかな??無理しないでちょっとずつ飲んでね」
受け取った果実水に口を付けると、冷たくて、ほんのり甘くて。思わず顔が綻んでしまった。
「ありがとうございます。フィリップ様、ノエル様。先程は本当に助かりましたわ」
わたくしが授業の時のお礼を言うと、ノエル様にまで頭を撫でられた。
今日はイケメンの撫で撫で出血大サービスの日ですかね?
――――翌日。
教師としての監督責任を問われたアウル先生は一週間の謹慎処分。
事件の中心であるシュミナ嬢は、2ヶ月の停学処分と決まった。
シュミナ嬢に関しては処分が重い……と正直思ったのだけれど、自分の実力を見誤り分不相応な魔法を使い他の生徒を危険に晒した事へのお咎めだから、仕方ないのかもしれない。
ペアの男子生徒も、全治2か月の大怪我だったみたいだし……。
彼女は停学中に夏休暇へと入ってしまうので……夏休暇前のイベントも、そのイベントによって取り付けられるはずの夏休暇中のイベントも吹っ飛んでしまった訳だ。
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