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お母さん
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電車。
長旅で酔った私は、そっと携帯を伏せる。
ゲームに夢中の息子と、つり革を掴み息子の携帯画面を覗き込む母。
ゲームに参加しようとする母を制止ながら、微笑み合う息子。
その何気ないワンシーン、何気ない日常。
一人暮らしの私には、なんだかとても懐かしかった。
日常に溢れる会話、阻止された後そっと触れた息子の腕、全てが愛しくて仕方ないという感情に溢れているように見えた。
ふと、自分の母を思い出す。
私と姉がほぼ同時に家を離れ、その寂しさからお節介ばかりして、面倒くさがられた母の姿。
「これから一人で生きていく心の準備ができてない」
そろそろ子離れしなよ、なんて思っていたけど、きっと、お母さんはとても私を愛してくれてた。
愛しくて仕方ない、大切な娘が自分の元から離れていく寂しさ。
きっと誰もいない家で、ふとしたときにお母さんを呼ぶ私たちの声が聞こえたりするんだろう。
「あんたたちにはまだ分かんないよ」
拗ねたように放った言葉、あの時分かってあげられなくてごめんね。
もうすぐ自分の降りる駅。
丁度お母さんから届いた何でもないLINEに思わず笑って、堪えた涙が落ちてしまった。
長旅で酔った私は、そっと携帯を伏せる。
ゲームに夢中の息子と、つり革を掴み息子の携帯画面を覗き込む母。
ゲームに参加しようとする母を制止ながら、微笑み合う息子。
その何気ないワンシーン、何気ない日常。
一人暮らしの私には、なんだかとても懐かしかった。
日常に溢れる会話、阻止された後そっと触れた息子の腕、全てが愛しくて仕方ないという感情に溢れているように見えた。
ふと、自分の母を思い出す。
私と姉がほぼ同時に家を離れ、その寂しさからお節介ばかりして、面倒くさがられた母の姿。
「これから一人で生きていく心の準備ができてない」
そろそろ子離れしなよ、なんて思っていたけど、きっと、お母さんはとても私を愛してくれてた。
愛しくて仕方ない、大切な娘が自分の元から離れていく寂しさ。
きっと誰もいない家で、ふとしたときにお母さんを呼ぶ私たちの声が聞こえたりするんだろう。
「あんたたちにはまだ分かんないよ」
拗ねたように放った言葉、あの時分かってあげられなくてごめんね。
もうすぐ自分の降りる駅。
丁度お母さんから届いた何でもないLINEに思わず笑って、堪えた涙が落ちてしまった。
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