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はじまりの春

陸上と母(前編)

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隼人「ミケ~帰るぞ~」

ミケ「あ!隼人さん、ななみさんと悟さんは?」

隼人「ななみは部活、悟は補習」

ミケ「ななみさん部活やってらっしゃるんですか?何部ですか?」

隼人「陸上部だよ」

ミケ「陸上部ですか!見学って出来るんでしょうか?」

隼人「ん~邪魔しなければ大丈夫だろ」

ミケ「見学に行きましょう!」

隼人「イヤ、俺はいいよ」

ミケ「行きましょう!私、ネコ語の事まだ許してませんよ!」

どんだけ根に持ってんだよ
、、、まぁ遠くで見学くらいならいいか、、、

隼人「わかった、見るだけだぞ」



ミケ「ななみさんは何処ですか?」

隼人「あそこ走り幅跳びって言って助走を付けて遠くに跳ぶ競技だよ」

ななみ「へー詳しいんですね」

隼人「昔やっててな」

ななみ「そうなんですか?走り幅跳びですか?」

隼人「イヤ、短距離走だよ」

ななみ「なんで辞めてしまったんですか?」

隼人「ん?色々あってな」

そんな会話をしていると1人の男性がこちらに向かって来た

向井「おう!隼人じゃないか!どうした?また陸上やる気になったか?」

隼人「向井先輩お久しぶりですそんなんじゃないですよ、この子がななみの事をみたいって」

この人は向井真司中学時代の俺の先輩だ

向井「そうか、キミ陸上興味あるの?」

ミケ「いえ、私運動は苦手でして」

向井「大丈夫!陸上は運動が苦手でも誰でも出来るよ!」

ミケ「そうなんですか?」

向井「あぁ!他のスポーツとは違って一部の競技を除いて道具は使わないからね!」

向井「短距離走は基本的なフォームを身につけて早く走る、長距離走は体力を身につける、砲丸投げは重い球を遠くに飛ばす筋力を身につける、どれも基礎を伸ばし続ければ少しずつ上達していくものばかりだ!」

「部長!ちょっといいですか?」
なんとも良いタイミングで部員の呼び出しが入ったナイスだ部員A

向井「おっといけない!つい熱くなっちまったな!まっ興味があったら是非仮入部してみてくれ、それじゃ俺は練習に戻るよ」

ななみ「陸上好きなんですね」

隼人「あぁ、好き過ぎて困るくらいだ」

ミケ「話したくなかったら良いんですがなんで辞めてしまったんですか?」

その言葉に俺はグラウンドで走る1人の男を目で追いかけていた

隼人「まぁいいか、アレは中学3年の時の話しかな、、、」



中学生最後の冬の全国大会
俺はそのグラウンドに立っていた

ななみ「コンディションはどう?」

隼人「バッチリだよ!じゃ行ってくる」


中学3年100m走全国大会
今回の注目選手の紹介をしていきたいと思います
レーン右から二番レーン、青山中3年七原隼人
地区、県大会共に1位でここまで来ております!
続きまして同じ県から三レーン鈴ヶ丘中3年奥森和樹こちらの選手も七原選手に負けじと地区、県大会2位での通過を果たしております
果たしてどちらがこの試合勝つのでしょうか
その他にも五番レーン、、、


和樹「隼人、やっと来たな」

隼人「あぁ、楽しみ過ぎて昨日は中々寝付けなかったよ」

和樹「おいおい?コンディション大丈夫か?負けた時の言い訳にするなよ?」

隼人「馬鹿言え!俺に勝ってから言えよ」

和樹「いやいや、大会では勝ててないが合同練習では何回も勝った」

隼人「そうだったか?忘れたよ」

和樹「まっそれもココで全て決まる」


「位置に付いて、、よーい、、」
パーン!


試合は僅差だった
ほんの少し僅差で俺の勝ち
そして俺は全国1位を手に入れた


和樹「はぁはぁ、、クソ!、、はぁ、次は、、高校では絶対勝つからな!」

隼人「はぁ、はぁ、あぁ!高校でも俺が勝つ!」

そうして拳をぶつけ合い俺達の大会は幕を閉じた

帰ってからは父さんと母さんが俺の優勝を盛大に祝ってくれた

「隼人!優勝おめでとう!母さん周りのママ友に一杯自慢しちゃお!」

隼人「母さん自慢はママ友だけにしてくれよ!この前知らないおばちゃんにまで握手求められたんだから」

母さんは花屋で働いていて俺が優勝するたびにお客さんに自慢話しをする癖がある

隼人「ご馳走さま」

「もういいの?」

隼人「あぁ、今日は疲れたからもう寝るよ」

「そう?おやすみなさい」

隼人「おやすみ」


それから学校では俺の話しで大盛り上がり
よく知らん隣のクラスのやつまで話しかけて来た
そんな状態が一週間続いたある日

「3年3組七原隼人くん至急職員室に来て下さい」
俺は校内放送で呼び出された

なんか俺やったか?
周りが盛り上がってるだけで
俺は何もしてないぞ?

隼人「失礼します、、先生なんですか?」

「いいか、落ち着いて聞いてくれお母さんが職場で倒れたらしいんだ」

隼人「え?」

「先生も詳しいことは分からないが総合病院に運ばれたらしいから帰宅の準備をしてお母さんの元に早く向かいなさい」


え?どうゆう事だ?
今起きてる状況に頭が追いつかなかった、というか理解出来なかった

ななみ「呼び出し何だって?」

隼人「母さんが倒れたらいし」

ななみ「え?早く病院に向かいなさいよ!」

隼人「え?」

ななみ「ほら!早く!荷物は私が家まで持ってくから!」

その言葉にようやく現状を理解し俺は走り出した

なんで?
倒れた?
何かの重い病か?
でも聞いた事ないぞそんなの!

病院に着き受付で事情を説明したら病室の番号を教えてもらった

隼人「母さん!」














ピーーー




















隼人「かあ、、さ、、ん?」

病院に入るとドラマでよく聞く甲高い機械音だけが聞こえてきた

隼人「うそ、、だろ、、」


父さんは涙を零しながら「すまない、、」と一言だか呟いた

どうして、、謝るんだよ、、
どうして、、母さんが、、、
どうして、、なんで、、、、




どうして、、間に合わないんだよ







それからの事はよく覚えてない
母さんの死の原因は脚立からの転落事故らしい
ただ原因を知った所でもう母さんは、、、


それからすぐに俺は陸上を辞めた
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