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第4話
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薄暗い神殿内――。
周囲がざわつく中、姉さんが〝聖女〟と刻まれたクラス・プレートを自慢げに見せてくる。
----------------------------------------
【ネーム】:ユースフィア
【クラス】:聖女/1
----------------------------------------
どや~。
そのまま金属プレートを頬にグリグリ押しつけてくる。
「痛い、痛い……でも、まさか、本当に聖女のクラスだなんて……」
「そうでしょう、そうでしょう、わたしもビックリよ」
「凄い、凄いんだけど、ユフィ姉さん〝聖女〟だけでも出来すぎなのに、前世の記憶とか異世界転生とか盛り過ぎじゃない?」
「盛ってないから! 本当なの!」
「前に姉さん、木に登ると、手の甲のアザを天にかざして『わたしは伝説の竜神の生まれ変わりなのよっ! いつか天空の城に帰る日が来るんだわっ! それは近い!』とか叫んでたけど、あれはもういいの?」
「あれはもういいのっ! 若気の至りというやつよ。それにしても、結局この格好いいアザの秘密はよくわかんなかったわね――」
確かに、昔から何かの紋章のように見えるアザではあったけど、
「聖女の証だったとか?」
「あ~、そうかも! それね。今度からそうしましょう。と・に・か・く、伝説の竜神は冗談だけど、今回は本当なんだってば! 信じてよ! 前世はなんと異世界の女子高生で――」
「そのジョシコーセーってのが何なのかよくわかんないけど、僕も〝成人の儀式〟を受けてくるから、そこでおとなしく待っててね」
「……はーい」
姉さんは捨てられた犬みたいに、こちらをジッと見つめている。
でも犬みたいなので、3秒で飽きてどこかに行っちゃうけど。
ちなみに〝成人の儀式〟というは、僕らの住んでいる田舎の小さな村にはない、大きな街の職業神クラスベル様の神殿で行われる祝福の一種だ。
この世界に生きる人間は、15歳になると祝福を受けることで、自分に相応しい職業――クラスを知ることができる。
それは、生まれ持った天職のようなもので、才能や資質と言っても差し支えない。
これ以外の仕事をしたとしても、あまり成長は望めないのだ。
もちろん変更もできるけど、2回目からは『1年に1回だけ』という制約があり、のちの姉さん曰く「1年に1回だけ引けるガチャみたいなものね」とのことだった。
まあ、そんなわけで、ユフィ姉さんの聖女騒ぎでゴタゴタしている中――僕の担当神官も上の空だった――僕が授かったクラスはなんと……おや?
「…………」
えっと神様?
職業欄はメッセージ欄じゃないですよ?
「どうだったの、トール?」
姉さんは僕の肩にアゴを置くと、自分の名前とクラスが刻まれ、身分証明にもなる小さな金属板――クラス・プレートをのぞきこんできた。
バッ、と思わず隠してしまう。
「はっ!? もしかして人に言えないようなぱふぱふしそうなクラスになったの!?」
周囲がざわつく中、姉さんが〝聖女〟と刻まれたクラス・プレートを自慢げに見せてくる。
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【ネーム】:ユースフィア
【クラス】:聖女/1
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どや~。
そのまま金属プレートを頬にグリグリ押しつけてくる。
「痛い、痛い……でも、まさか、本当に聖女のクラスだなんて……」
「そうでしょう、そうでしょう、わたしもビックリよ」
「凄い、凄いんだけど、ユフィ姉さん〝聖女〟だけでも出来すぎなのに、前世の記憶とか異世界転生とか盛り過ぎじゃない?」
「盛ってないから! 本当なの!」
「前に姉さん、木に登ると、手の甲のアザを天にかざして『わたしは伝説の竜神の生まれ変わりなのよっ! いつか天空の城に帰る日が来るんだわっ! それは近い!』とか叫んでたけど、あれはもういいの?」
「あれはもういいのっ! 若気の至りというやつよ。それにしても、結局この格好いいアザの秘密はよくわかんなかったわね――」
確かに、昔から何かの紋章のように見えるアザではあったけど、
「聖女の証だったとか?」
「あ~、そうかも! それね。今度からそうしましょう。と・に・か・く、伝説の竜神は冗談だけど、今回は本当なんだってば! 信じてよ! 前世はなんと異世界の女子高生で――」
「そのジョシコーセーってのが何なのかよくわかんないけど、僕も〝成人の儀式〟を受けてくるから、そこでおとなしく待っててね」
「……はーい」
姉さんは捨てられた犬みたいに、こちらをジッと見つめている。
でも犬みたいなので、3秒で飽きてどこかに行っちゃうけど。
ちなみに〝成人の儀式〟というは、僕らの住んでいる田舎の小さな村にはない、大きな街の職業神クラスベル様の神殿で行われる祝福の一種だ。
この世界に生きる人間は、15歳になると祝福を受けることで、自分に相応しい職業――クラスを知ることができる。
それは、生まれ持った天職のようなもので、才能や資質と言っても差し支えない。
これ以外の仕事をしたとしても、あまり成長は望めないのだ。
もちろん変更もできるけど、2回目からは『1年に1回だけ』という制約があり、のちの姉さん曰く「1年に1回だけ引けるガチャみたいなものね」とのことだった。
まあ、そんなわけで、ユフィ姉さんの聖女騒ぎでゴタゴタしている中――僕の担当神官も上の空だった――僕が授かったクラスはなんと……おや?
「…………」
えっと神様?
職業欄はメッセージ欄じゃないですよ?
「どうだったの、トール?」
姉さんは僕の肩にアゴを置くと、自分の名前とクラスが刻まれ、身分証明にもなる小さな金属板――クラス・プレートをのぞきこんできた。
バッ、と思わず隠してしまう。
「はっ!? もしかして人に言えないようなぱふぱふしそうなクラスになったの!?」
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