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第9話
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こうして街の外に出ると、僕らは早速スライム――正確にはスライムもどきの〝スライモ〟と呼ばれている魔物の一種に出会った。
ちなみに本物のスライムは、迷宮や森の奥深くなどに生息している粘液質のドロドロした生物だ。
人の身体を溶かしてしまう恐ろしいモンスターで、万が一取りこまれてしまうと、金属の剣や鎧だけが残るという。
だから、誰が亡くなったかわかるようにクラス・プレートは金属製らしい。
そんな本家に比べてスライモは、大きなもちもちした団子の塊のようで、体当たりされてもそこまで大怪我はしない。
痛いことは痛いけど。
もちろん溶かす能力もないので、最弱の名を欲しいままにしていた。
「スライモ! ここであったが百年目! 今日こそお前を倒してみせるわ!」
「姉さん、昨日も棒で叩いて倒してたよね」
さっきも食べてたけど、食用になるのだ。
味はタロイモに似ている。
「いいの! 昨日はまだすっぴんみたいなものだったから。聖女としてモンスターとの初めてのバトルだもの、しっかり聖女のスキルを使って倒してみせるわ」
「そっか。聖女のスキルって特殊なものも多いだろうし、事前にどんな能力なのか使っておくのも大事だよね。さっきは回復しちゃったし」
「そーいうことよ! さあ、行くわよ! わたしの右手が聖なる光で輝き満ちる――」
姉さんの右拳が白銀の魔力に包まれていく……ひょっとしてこれは!?
「今必殺のぉぉ――っ、聖女パァァ――ンチッ!」
ユフィ姉さんは勢いよく駆け出すと、勢いよく左足で踏みこんだ。と同時に右拳に全体重を乗せて、スライモに叩きこむ。
「それ聖女関係ないよねっ!? ただ力任せに殴りつけただけだよねっ!?」
とはいえ、ぶっちゃけスライモぐらいならそれでも十分倒せるはずだったのに、スライモはボールのように跳ねただけで、びくともしていない。
「最近甘いモノの食べすぎてこっそり体重が増えたのを気にしている姉さんの、重い一撃を食らっても平気だなんて……」
「ちょ、なんで知ってるのよ!? 聖女パンチィィ――ッ!」
「それ敵違い――あだっ!? あ……ん?」
確かに痛い、痛いのだけど、
「姉さん、その手の光って?」
「ヒールだけど?」
「だからそれ回復魔法だよね!? 神殿でもみんなを癒やしてたじゃん! どうりで痛いと思った瞬間に痛みが引いたと思ったら……ほら、スライモの体を見てみなよ! なんだか表面がつやつやしてるよ!」
ちなみに本物のスライムは、迷宮や森の奥深くなどに生息している粘液質のドロドロした生物だ。
人の身体を溶かしてしまう恐ろしいモンスターで、万が一取りこまれてしまうと、金属の剣や鎧だけが残るという。
だから、誰が亡くなったかわかるようにクラス・プレートは金属製らしい。
そんな本家に比べてスライモは、大きなもちもちした団子の塊のようで、体当たりされてもそこまで大怪我はしない。
痛いことは痛いけど。
もちろん溶かす能力もないので、最弱の名を欲しいままにしていた。
「スライモ! ここであったが百年目! 今日こそお前を倒してみせるわ!」
「姉さん、昨日も棒で叩いて倒してたよね」
さっきも食べてたけど、食用になるのだ。
味はタロイモに似ている。
「いいの! 昨日はまだすっぴんみたいなものだったから。聖女としてモンスターとの初めてのバトルだもの、しっかり聖女のスキルを使って倒してみせるわ」
「そっか。聖女のスキルって特殊なものも多いだろうし、事前にどんな能力なのか使っておくのも大事だよね。さっきは回復しちゃったし」
「そーいうことよ! さあ、行くわよ! わたしの右手が聖なる光で輝き満ちる――」
姉さんの右拳が白銀の魔力に包まれていく……ひょっとしてこれは!?
「今必殺のぉぉ――っ、聖女パァァ――ンチッ!」
ユフィ姉さんは勢いよく駆け出すと、勢いよく左足で踏みこんだ。と同時に右拳に全体重を乗せて、スライモに叩きこむ。
「それ聖女関係ないよねっ!? ただ力任せに殴りつけただけだよねっ!?」
とはいえ、ぶっちゃけスライモぐらいならそれでも十分倒せるはずだったのに、スライモはボールのように跳ねただけで、びくともしていない。
「最近甘いモノの食べすぎてこっそり体重が増えたのを気にしている姉さんの、重い一撃を食らっても平気だなんて……」
「ちょ、なんで知ってるのよ!? 聖女パンチィィ――ッ!」
「それ敵違い――あだっ!? あ……ん?」
確かに痛い、痛いのだけど、
「姉さん、その手の光って?」
「ヒールだけど?」
「だからそれ回復魔法だよね!? 神殿でもみんなを癒やしてたじゃん! どうりで痛いと思った瞬間に痛みが引いたと思ったら……ほら、スライモの体を見てみなよ! なんだか表面がつやつやしてるよ!」
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