空はいつも希望で溢れている

紫雨

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4話

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星羅side

私はカラオケに行ったあの日から毎日海に行き凪咲と浜辺に座りながら空を見上げている
誰かと会った時ように変装・フードはしている

今日も凪咲と空を見上げている
空はいつもいつも違くて雲がなかったり多かったり
いつも変化してい

私にとってこの時間はとても幸せでルーティーンになっていた

でも虐待がおさまることはなかった

「ねぇ凪咲」

凪「ん?どうした?」

「明日学校に転校生が来るんだって」

凪「へ~」

「興味無さそうだね」

凪「あっバレた?w」

「まぁ私も興味無いけどね」

凪「じゃあなんで言ったんだよww」

「えぇなんとなく」

私はなんとなく凪咲と喋りたくなってそんな話題を降った

凪「男子かな?女子かな?」

「なんやかんや興味あるんだねww」

凪「えぇ言われたら気になってきたんだもん」

「男子か女子かは知らない」

凪「知らないのかよw」

「うん全く知らない」

こんな日常的な話をしたり愚痴を聞いてもらったりしている
それが私にとって幸せだこれからも2人で過ごしていく証明なようなものだと思っていた
だから2人の時間が楽しかった

でも…
11時過ぎくらいになった時

?「こんな遅い時間に何してるの?」

凪咲じゃない声が聞こえた
凪咲も私もすぐ後ろを向いた
そこには、、、

そこには見知らぬ同い年くらいの男の子゙達"がいた

凪咲は私の前にきて

凪「誰?」

といつもでは考えられないくらい低い声だった

?「えぇそんな警戒しないでよ~」

私も凪咲も警戒していた

凪「知らない人に話しかけられたら誰でも怖いでしょ」

私は怖いというより誰だよこいつらって感じだった

?「まぁそりゃそうか」

?「で、なんで後ろのフードの奴はは何も喋らないの?」

?「奴なんて言っちゃダメでしょ」

あぁ私のことかなんて呑気なことを考えていた

凪「あんた達には関係ないでしょ」

凪咲が庇ってくれた

「凪咲大丈夫だよ」

私は凪咲が少しでも落ち着かせるためにそう言った

?「へ~凪咲ちゃん可愛い名前だね」

あっやらかした

後ろでなんで喋らないか聞いてきた人は小さな声で
「喋れんのかよ」
と言っていた

凪「うるさい気安く名前を呼ぶな」

うわぁ凪咲怒ってる

「凪咲落ち着いて」

凪「無理…こいつら不審者だよ」

まぁ確かにそうだけど

?「えー失礼な」

「…ねぇ凪咲帰ろ」

面倒くさそうな人達だったから帰った方が絶対にいいと思った

?「えぇ待ってよ」

凪「そうだね帰ろ」

?「俺の話無視しないでよ~」

私と凪咲は立ち上がった

?「ストップ」

と言って私と凪咲の前にたって邪魔をしてきた

凪「何?邪魔だからどいてくんない?」

凪咲は怒りながら言った
私もそろそろめんどくさいと思った

凪「ってかまじで誰なの」

?「あっ名乗るの忘れてた」

なんで忘れるんだよ
と心の中でツッコんだ

綾「俺は瀬賀  綾斗(せが     あやと)よろしく」

声的に1番最初に声をかけてきた人はこの人だと分かった

春「俺は瀬賀   春季(せが  はるき) よろしく」

あっ私のことフードの奴って言ってきた人

悠「僕は瀬賀   悠羽輝(せが    ゆうき)よろしくね~」

うわぁ凪咲の名前可愛いって言ってた女ったらし

悠「ちょっとフードちゃんそんな顔でこっち見ないでよ」

フードちゃんって…ネーミングセンス無さすぎ
ってかそんなに顔に出てたんだ



ん?顔見えたの?

「へ?」

私フード深く被ってるよね

?「はいはい質問はあとにして、俺まだ自己紹介してない」

春「あっ忘れてた」

雷「うわぁ酷…僕は瀬賀   雷華(せが   らいか)よろしく」

フードの奴と言われて注意されてくれた人だ

あれこの人たち四つ子なのか?…

悠「フードちゃんと凪咲ちゃんのフルネーム教えてよ」

私と凪咲は言わない限り帰してくれないと思った
だから、2人ともため息を吐いたあと

「私は如月   凪咲」

「私は天羽   星羅 」

と名乗った
なんで名乗ってしまったんだろうともう心の中で後悔した

悠「フードちゃんが天羽  星羅ちゃんで、クールな子が如月   凪咲ね!よろしくね~」

「フードちゃんってなんですか…」

悠「えぇフード被ってるからフードちゃん」

「「センス無さすぎ」」

私と凪咲が同時に言った

悠「2人同時に言われたら悲しいわ」

春「思ってないくせに」

仲がいいんだな…

雷「ねぇ凪咲ちゃん達何歳?高校生?」

凪「どっちも高1」

雷「同じだ!明日会えるかもね」

何言ってんのこと人と思い凪咲と顔を見合わせた

…何か聞かないといけないこと忘れてるような


「そういえば悠羽輝さん私の顔なんで見えたんですか?」

悠「見えたって言っても口ともだけだけどね」

良かった
顔に傷があることがバレるところだった

「そうなんですね」

悠「ってか悠羽輝でいいよ」

呼び捨てってこと?…

「お断りします」

「えぇ~呼び捨てでもいいじゃーん」

「嫌です」

「釣れないな~」

はぁめいどい…
すると凪咲が腕を引っ張ってきて

凪「帰ろ」

と言ってきた

凪咲はきっとまだこの人たちを警戒しているんだろう
まぁ私もちょっと警戒してるんだよね…

「そうだね」

雷「凪咲ちゃんと星羅ちゃんバイバイ」

と雷華さんがニコニコしながら言ってきた

綾「引きとめてごめんね~」

あっ全然喋んないから綾斗さんの存在忘れてた

私は一応一礼してからその場をさった

凪咲と家に帰る時私は凪咲に

「大丈夫?」

と声をかけた
なんで大丈夫?と聞いたのかは自分でも分からない
でも…この言葉をかけた方がいいと思ったのだ

凪「私やっぱすぐに人信じれない…怖い」

あぁ昔いじめられていたから…

「そっか仕方がないよ」

凪「私星羅はすぐ信じることが出来たんだよね…なんでだろwまぁ私は星羅がいればいい、星羅といるだけでもう幸せだもん」

私はそう言って貰えたのが嬉しかった
だけど…

「私もだよ、でもこれから社会に出ていくってなったらもっと人と関わらないといけないんだよ?」

凪「ッッ」

「凪咲少しずつでいいから色んな人と関わろうよ。まぁ人と関わろうとしない私が言うことじゃないけどね」

こうでも言わないとまぁ凪咲が変わらなさそうだからね、、、

凪「もしまたいじめられたら?」

「私が絶対に助ける」

凪「約束だよ?」

「うん約束」

凪「あっでも星羅も一緒に頑張るんだよ」

…えっ

「マジ?」

凪「当たり前でしょ」

うわぁぁぁ最悪だ
ってかめっちゃ凪咲がやるよねって顔して見てくるんだけど、、、

「…分かったよ」

凪「2人で頑張ろうね」

圧がやばい

「ハイ」

まぁ凪咲となら頑張れるだろう

凪「そういえば男子たちが明日会えるかもねって言ってたけどどういうことかな?」

「うーんまさか明日来る転校生とか?」

凪「…まさかそんなわけないでしょ」

なんかフラグ立てた気がする

「「そうかもしれないな…」」

凪「まぁいっか」

「じゃあバイバイ」

そう言って私たちはそれぞれの家に帰った
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