魂吸鬼 プロトタイプ

春先 黒木

文字の大きさ
3 / 3
1章 父との暮らし

父との稽古

しおりを挟む
朝起きると父さんはもうレインハイムに出発していた

チャンスだ、魂吸鬼の本を読むぞ

僕は父さんの部屋に忍び込んで、本棚をあさった

「あった!」

『魂吸鬼の血と魂の関係性』

『魂吸鬼の血と魂には深い関係がある、魂吸鬼の血には魂を活性化させ増大化させる作用があり、それを人間が取り込むことによりアムアルムやアムウヴリールを習得することが出来る、しかし人間の魂の器をこえて増大化してしまうと、魂吸鬼と同じように、人を襲い魂を喰らうバケモノと化してしまう、そこで登場するのが魔物の血だ、魔物の血には魂を衰退化させる作用があるので…』

「リーン…」

「え?お父さん?」

「はぁー…やっぱりCAOに入ろうとしてるんだな?」

「これ、は」

「リーン…お前は賢い、父さんの気持ちを分かってくれ」

「はい、ごめんなさい」

「実はさっきCAOが封鎖されてしまったんだ、だからCAOの立ち入り許可が出るまで剣の稽古をするか、魔物と戦う術だって必要だしな」

「ほんと!?僕頑張るよ!」











*************************

それから一ヶ月間僕はお父さんと剣の稽古をした、コツも掴めた気もする

僕がいつも通りのメニューをこなしてそろそろ上がりというところで父さんが声をかけてきた

「リーンなかなか筋がいいな、どうだ?明日父さんと打ち合ってみるか?」

「うん!」

「それじゃ、今日はもう上がろうか」

父さんとの戦いかー、一撃だけ入れたいなぁ












*************************

次の日…

「リーン準備は出来てるか?」

俺はリーンに声をかけた、今日の撃ち合いは一撃も食らわないつもりだ

大人気ないかもしれないが、ここで本当の戦いの厳しさを教えるつもりだ

「うん!大丈夫だよ、一撃は食らわせるつもりだし」

「はっ!言うようになったな、遠慮なく来い!」

「それじゃ、このコインが落ちたら戦闘開始だからね」

「分かった」

リーンがコインを弾く

コインが地面についた瞬間リーンが木刀で切りかかってくる、

カンッ!

俺はその一撃を木刀で受けて切り返した

リーンはそれを避けて距離を置いた

だが、初めての実践だからか体制を崩しているな
俺はガラ空きのリーンの右側に回り込み切りつけた

カンッ!

「お!?今の防ぐか」

体制は崩していたが警戒はしていたってことか?

リーンが木刀を地面に刺して切り上げた

「目潰しか?」

俺は次に来るであろう奇襲に備えて1歩下がり地面に足をつけたはずだった

「は?」

そこにあるはずの地面が無かった

「そこ、落とし穴だよ」

砂煙の中から笑顔のリーンが踏み込んできた

「おまえ!卑怯だぞ!」

「戦闘で罠がないとは限らないでしょ」

「くっ!」

カンッ!カッカッ!カンッ!

俺は体制を崩したままリーンの斬撃を全て木刀で受けて体制を立て直し距離をとった

「ええーっ、今のを全部防ぐの?」

「さ、仕切り直しだ」

「降参です、あれで一撃は食らわせるつもりだったんだけどなぁ~…」

「リーン、まだまだ詰めが甘いぞ」

こうは言ったがリーンは確実に才能がある、剣のセンスもそうだが、敵を誘導するセンスもある

「お父さん、僕、やっぱりCAOに入りたい…です…」

「そうか、正直に言うとリーンは才能があるよ」

「ほんと?」

「本音を言うと危険なCAOには入って欲しくはない」

「うん…」

「だが、人を救うってのは悪くないからな、CAOの封鎖が解けたら1度CAOの見学をして見るか」

「うん!」

「それじゃ、家に帰ろうか」

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】 ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る―― ※他サイトでも投稿中

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...