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第2章 艱難辛苦
第3節 愛憎
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「え...」
秋羅は自分の耳を疑った。怜は今なんて言った?“奴隷”?
怜は冗談を言ってるような感じじゃない。有無を言わせないような圧に秋羅はただただ固まることしかできなかった。
「秋羅、俺はお前のことが嫌いじゃない。…でもどうしても許せないんだ。兄さんの人生を奪ったことが…」
ゆっくりと怜は秋羅に近づいていく。
「だから考えたんだ。お前の人生を壊す代わりに、その人生を俺が管理する。…大事に責任持って壊してやるよ」
そう言って怜は後ろ手に隠していた首輪を取り出してーー秋羅の首に装着した。
「怜…」
秋羅は抵抗しなかった。
(怜の気持ちがそれで収まるなら…、これで償えるなら…)
「…わかった」
秋羅は“奴隷”になることを受け入れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これから俺の命令は絶対だ」
そう言った怜は首輪にリードを繋いで引っ張る。首が少し締まって息苦しい。そんな秋羅の様子を気にすることも無く怜はそのまま歩き出した。秋羅は急いでそれに着いていく。怜が向かった先は寝室だった。
「俺の許可がない限りここから出ることは許さない。...じゃあ最初の命令だーー脱げ」
「え、あ、脱ぐって…」
「そのままの意味だ。奴隷が服を着てるなんて、おかしいだろ?全部脱げ」
怜の目は鋭く秋羅を射抜く。秋羅は少し戸惑ってーーそして震える手で自分の衣服に手をかけた。怜は静かにその様子をただ見ていた。落ち着かない様子で秋羅は上のシャツを脱ぐ。
怜の前で裸になったことは別に初めてではなかった。部活終わりの着替えだったり、一緒に銭湯に行ったりしていた。でもこの部屋の雰囲気は異様だった。重苦しい雰囲気が秋羅の動きを制限するかのようだった。
秋羅はそのまま手をベルトに伸ばし、ズボンを下ろした。残るは下着だけになったが、そこで動きを止め、ちらりと怜を見る。
「...それもだ」
無慈悲に告げられたその言葉に秋羅は覚悟を決め、下着も下ろす。何も身につけていない不安感が秋羅を襲った。
「服は全部没収だ。スマホも預かる。いいな」
秋羅に拒否権はなかった。服を脱いだせいで肌寒い。怜はそのままベッドに座りくつろぎ始めた。秋羅はどうしていいか分からずただそこに突っ立っているしか出来なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しばらくして、秋羅を襲ったのは尿意だった。トイレに行きたいがさっき言われた「許可なしに部屋を出ては行けない」という命令がある。どうしようか考えた秋羅は恥を忍んで怜に頼むことにした。
「あの、怜…。トイレに行きたいんだけど…」
「あぁ」
怜は返事をするとカバンを開けてあるものを取りだした。
ーーそれはペットシーツだった。
「じょ、冗談でしょ?怜…」
「…」
怜は感情の読めない目で秋羅の方へ目を向ける。秋羅はそのことから冗談では無いことを悟り顔を青くした。
「ねぇ、むり、無理だよ…。トイレに行かせて…」
「今日からお前のトイレはこれだ」
「やだ、お願い、怜…」
とうとう秋羅は泣き出してしまった。しかし怜の表情はピクリとも変わらなかった。
「お前の選択肢は2つだ。そのまま漏らすか、ここに出すか。部屋を出る許可は出さない」
言い切った怜の言葉に秋羅は目を伏せた。ペットシーツになんて出来ない…。それが秋羅の心の叫びだった。しかし、そこにしないと漏らしてしまうのも事実だった。
「あ…う…」
秋羅は諦めたように怜が敷いたペットシーツに向けて腰を下ろしーーそこへ向けて放尿した。
秋羅は自分の耳を疑った。怜は今なんて言った?“奴隷”?
怜は冗談を言ってるような感じじゃない。有無を言わせないような圧に秋羅はただただ固まることしかできなかった。
「秋羅、俺はお前のことが嫌いじゃない。…でもどうしても許せないんだ。兄さんの人生を奪ったことが…」
ゆっくりと怜は秋羅に近づいていく。
「だから考えたんだ。お前の人生を壊す代わりに、その人生を俺が管理する。…大事に責任持って壊してやるよ」
そう言って怜は後ろ手に隠していた首輪を取り出してーー秋羅の首に装着した。
「怜…」
秋羅は抵抗しなかった。
(怜の気持ちがそれで収まるなら…、これで償えるなら…)
「…わかった」
秋羅は“奴隷”になることを受け入れた。
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「これから俺の命令は絶対だ」
そう言った怜は首輪にリードを繋いで引っ張る。首が少し締まって息苦しい。そんな秋羅の様子を気にすることも無く怜はそのまま歩き出した。秋羅は急いでそれに着いていく。怜が向かった先は寝室だった。
「俺の許可がない限りここから出ることは許さない。...じゃあ最初の命令だーー脱げ」
「え、あ、脱ぐって…」
「そのままの意味だ。奴隷が服を着てるなんて、おかしいだろ?全部脱げ」
怜の目は鋭く秋羅を射抜く。秋羅は少し戸惑ってーーそして震える手で自分の衣服に手をかけた。怜は静かにその様子をただ見ていた。落ち着かない様子で秋羅は上のシャツを脱ぐ。
怜の前で裸になったことは別に初めてではなかった。部活終わりの着替えだったり、一緒に銭湯に行ったりしていた。でもこの部屋の雰囲気は異様だった。重苦しい雰囲気が秋羅の動きを制限するかのようだった。
秋羅はそのまま手をベルトに伸ばし、ズボンを下ろした。残るは下着だけになったが、そこで動きを止め、ちらりと怜を見る。
「...それもだ」
無慈悲に告げられたその言葉に秋羅は覚悟を決め、下着も下ろす。何も身につけていない不安感が秋羅を襲った。
「服は全部没収だ。スマホも預かる。いいな」
秋羅に拒否権はなかった。服を脱いだせいで肌寒い。怜はそのままベッドに座りくつろぎ始めた。秋羅はどうしていいか分からずただそこに突っ立っているしか出来なかった。
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しばらくして、秋羅を襲ったのは尿意だった。トイレに行きたいがさっき言われた「許可なしに部屋を出ては行けない」という命令がある。どうしようか考えた秋羅は恥を忍んで怜に頼むことにした。
「あの、怜…。トイレに行きたいんだけど…」
「あぁ」
怜は返事をするとカバンを開けてあるものを取りだした。
ーーそれはペットシーツだった。
「じょ、冗談でしょ?怜…」
「…」
怜は感情の読めない目で秋羅の方へ目を向ける。秋羅はそのことから冗談では無いことを悟り顔を青くした。
「ねぇ、むり、無理だよ…。トイレに行かせて…」
「今日からお前のトイレはこれだ」
「やだ、お願い、怜…」
とうとう秋羅は泣き出してしまった。しかし怜の表情はピクリとも変わらなかった。
「お前の選択肢は2つだ。そのまま漏らすか、ここに出すか。部屋を出る許可は出さない」
言い切った怜の言葉に秋羅は目を伏せた。ペットシーツになんて出来ない…。それが秋羅の心の叫びだった。しかし、そこにしないと漏らしてしまうのも事実だった。
「あ…う…」
秋羅は諦めたように怜が敷いたペットシーツに向けて腰を下ろしーーそこへ向けて放尿した。
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