The ミリオネア 〜億万長者を創る方法〜

一 千之助

文字の大きさ
29 / 47

 お題 攻め受け 〜後編〜


「くぅ.....っ、んっ、んんっ」

 ……気持ち悦い。上手いじゃないか。


 調教は続けていたが、薫はあまり上手くない。どうも、舌使いとか、緩急つけるなどの感覚的なモノがよく分からないみたいだった。
 しかしこの土壇場で、ようやくコツを掴んだようである。

 実のところ、今の状態が薫にコツを掴ませていた。

 毅の指示がなく、試行錯誤で愛撫する薫は、毅の身体の反応や表情からそれを察していた。
 毅が反応する部分を執拗に責め、さぐっていたのだ。
 まるで野生の動物のごとき勘を駆使する薫。無邪気な子供のような性格が、ここに来て役に立った。

 しかし、熱くそそりたつ一物を満足げに見つめてから、ふと薫は途方に暮れた。

 ……ここからどうすれば良いの? イカせなきゃならないよね? アタシが乗れば..... いやいや、ショーだもの。観客に見えるよう出させないとダメだよね?

 薫は千鶴に勧められて、毅と円香のショーを全部見ていた。
 巧みに魅せる責めを行っていた毅。それを恍惚と受け入れていた円香。
 ああいう淫靡で妖しいプレイをしないと。それで毅を極まらせないと。

 無意識に毅のモノを扱き、その鈴口を指先で抉じ開けながら、薫は考えていた。

「あぐ……っ、ん……っ、んんっ、ふ…ぁ、は…っ」

 その無意識の責めに、毅が涙眼で喘いで、観客らを興奮させているとも知らずに。

 ……毅ならどうする? 毅なら.....?

 ふっと薫の頭の靄が晴れた。モノが男性というだけで、その行為そのものは自分達と変わらない。

 啼かせてイカせる。それだけだ。

 薫は棚を見渡して目的のモノを見つける。男性経験はほぼ皆無でも、彼女とて成人した女性なのだ。
 そういった道具や行為くらいは雑学として知っていた。さらには部屋に備えられた本やDVDで勉強もしている。
 薫が手にしたのはローション。それを掌にとり、ぐちゅぐちゅと毅の一物を扱き出した。
 滑る指に絡み付かれ、なんとも言えない快感が毅を襲う。
 その恍惚とした顔にキスを落とし、薫はローションでヌメヌメになった指を毅の狭い窄まりに潜りこませた。

「ふぐっ? うぐぐっ?!」

 思わず弓なりにしなり大きく喘ぐ毅。

「ここって男性のが気持ち悦いんでしょ? 初めてやるけど、頑張るね?」

 ニコニコ笑う無邪気な雌犬様。

 ……間違ってないっ! 間違ってないけどーーーっ!!

 初めてまさぐられる前立腺に、毅はパニック状態である。
 子供特有の容赦ない指先は深々と埋め込まれ、毅の中を激しく掻き回した。
 二本、三本と増えていく指に屈服し、毅の中の溶鉱炉が滾り爆発する。
 呑み込まれるような愉悦に溺れ、毅の頭の天辺まで凄まじい快感が突き抜けた。

「ぐうううぅぅーーっっ?! うっ、ううぅぅっ!!」

 大きなどよめきが観客らから沸き起こり、何時ものドローンが毅の周りを飛びまくる。
 びくんっびくんっと大きく震え、びゅるびゅる噴き出す淫猥な白い噴水。
 それを撫で付けるように擦りながら、薫は満面の笑みで毅に微笑んだ。

「良く出来ました毅っ、凄いね、沢山出たねっ!」

 ぬちゅぬちゅ先端を撫でまくる薫の指に余韻を刺激され、再び毅の一物がそそりたつ。

 ……分かったから、触るなぁぁぁっ! 悦過ぎて気が狂いそうだっ!!

 激しく喘ぐ毅を余所に、薫は再び勃ち上がった一物を不思議そうに見つめた。

「足りなかった? まだイキたい?」

 ……違ぇっ! お前が触りまくるからぁぁぁーーっ!!

 酷く喘ぐ毅の言葉は伝わらない。打ち振るった顔に浮かぶ汗やギャグの横から滴る涎が、彼を扇情的に彩っていた。
 火照る身体をもてあまし、真っ赤な顔で涙ぐむ毅の嬌態は、その筋の玄人な観客らからみても艶かしく、どこからともなく固唾を呑む音が聞こえる。

「勃ってるし、もっかい抜けるよね? えーと?」

 ……もう良いっ! 終われっ! お前が考えると碌なことがないっ!!

 毅が責められて果てた。これでお題はこなしたはずだ。

「トップにならないとだしね。もっと過激な..... そうだっ!」

 またもや棚に向かう薫に、嫌な予感しかしない毅。

「これ..... いや、こっち? あ。これが良いかも」

 何事かをブツブツと呟きながら、薫が持ってきたのは、前後にモノの着いたバタフライ。
 俗に女性同士の性交に使われる玩具である。

「毅が色っぽすぎて、アタシも疼いてたんだぁ。これなら二人とも気持ち悦いよね? 一緒にイこう?」

 無邪気な笑顔が悪魔に見える。

 思わず気が遠くなる毅の前で、薫は己の中に玩具を捩じ込んでいた。
 本人が疼いていると言っていただけあって、何の潤滑油もなしに彼女の秘処は、ぐぷっと太い玩具を呑み込む。

「.....ぁぁ、.....ぁん、気持ち悦いぃ。これを..... なるほど、ベルトで固定出来るんだ。あとはこっちを毅に.....」

「ううーーーっ!! うっ、ぅぅ?! んんんんんーーーーっっ!!」

 顔を強張らせて拒絶をしめす毅の狼狽えように、観客らは大興奮。彼の初花が散らされるのを、今か今かと待ちわびる。
 そんな観客の期待を一身に背負い、薫は毅のお尻を掴んで、そっと玩具を潜り込ませた。
 ゆっくりだか、けっこうな質量のソレが毅の括約筋を抉じ開けて限界まで拡げ、無理やり呑み込まされる。

 無邪気な雌犬様は容赦も躊躇いもない。

「んーーーっっ! んんんんっ、んーーっっ!!」

 激しく胸を上下させ、息を吐きながら激痛を逃す毅。苦悶に打ち振るわれる頭が汗や涙を飛び散らせ、とてつもなく艶めかしい。
 さらには、思わずといった感じに頬を伝う彼の涙。普段、冷徹なまでに切れ、雌犬らを見下ろす毅の力ない姿は、視聴者らのヨダレを誘うほど扇情的だった。

 うおおおおっっと沸き起こる観客達の雄叫び。だが、お互いに夢中な二人には何も聞こえていない。

「あああぁぁっ、気持ち悦いぃぃっ!! 毅君っっ、中がゴリゴリ当たるのぅぅっ!!」

 どうやら毅に抜き差しするたび、薫の中にも振動が伝わり、刺激するらしい。

 薫が腰を引けば薫の中のモノも引かれ、薫が毅を突き上げれば中のモノも押されて薫の最奥を穿つ。
 極悪な玩具に佳がり狂い、恍惚とした顔で毅を突き上げる薫。

「ふぐっ、ふっ? ううーーっ?!」

 痛みは一過性のモノ。それを知る毅は、上手く激痛の波を凌いだが、その先に待つ愉悦の波からは逃げられなかった。
 激しい突き上げで抉り擦られる前立腺。しかもモノは玩具だ。太いソレは長くもあり、届いてはいけない辺りまで抉じ開け抉る。
 横隔膜をも押し上げる凶器に再び屈し、毅は暖かな白い噴水を飛び散らせた。

「あああっ、凄いっ、毅っ、毅っ、アタシもぉぉぉーーっ!!」

 ガクガクと腰を震わせ、薫も毅に腰を打ち付けながら、絶頂する。
 うっとり御満悦な雌犬様を朦朧と見つめ、毅の身体は安堵に弛緩した。

 ……ねぇわぁぁぁっ! このバカ犬ぅぅぅっ!! 俺の初めては、全部、円香のモノなのにぃぃーっ!!

 大絶賛の拍手や口笛がルームに響き渡る。興奮さめやらぬソレにリクエストの嵐が襲ってきた。

《最っ高おおおぉぉぉっ!! 見事な攻め受けでしたぁぁぁーーっ!! 毅君、処女ですよねっっ?! いやっ興奮しましたっ、もう、わたくし、これだけで三日は抜けますよぉぉーーーっ♪》

 ゲラゲラ笑うブギーマンと視聴者達。

 ……勝手な事言いやがってぇぇーーーっ! 誰のせいだ、誰のーーーっ!!

 沸騰する毅を余所に、薫がズラリと並ぶリクエストを、じっと眺めていた。

「リクエストって? どうしたら良いの? エネマ? 鞭? なんか一杯来てるよ?」

 はっと顔を上げ、毅は首を横に振る。それを見て薫が首を傾げる。

 ……ヤバい、お題は攻めだ。つまり、どんなプレイでもリクエスト出来る。断われ、薫っ!!

 必死に頭を振る毅。それを見て、薫は何となく拒絶を理解した。

「リクエストは受けない?」

 ブンブンと頷く毅より先に、ブギーマンが薫へ話しかけた。

《リクエストを受けるか受けないか決めるのは攻める側ですよ、薫嬢♪》

「アタシ?」

 そう呟きつつ、チラリと毅を見る薫。

 毅が死物狂いで伝えようとするも、さらにブギーマンが薫に囁く。

《リクエストはお金になりますよ? 受けたら受けただけね》

「ホント?」

 ばあっと顔を輝かせる雌犬様。

 ………アホかあぁぁぁーーーっ!


 毅の心の絶叫も知らず、薫の受けたリクエストにより、さらなる悶絶に佳がり狂わせられる毅君だった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 番外編更新中です!