転生に失敗したせいでダンジョンに行かされる

らんらんらん

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0.2話

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※別視点です。誰かの。超短いです。


 奇跡が起きた。

 比喩ではなく本当の奇跡。

 転院してきたときはかろうじて生きているといっていいほどだった。

 病院に運ばれた時の資料には、いつ死んでも不思議ではないとも書いてある。それほどひどい状態のものだった。

 折れた肋骨が内蔵を傷つけ、骨盤も骨折。左足はタイヤで圧迫させれがら引きずられたらしくボロボロ。事故当時心臓が止まっていたらしく、助けるために行った強引な心臓マッサージによる心臓の機能不全。頭を強く打ったためによる脳震盪。きっと血栓もあっただろう。
  
   今後のことを考えれば彼をそのままにしていた方がいいのではと、不謹慎ながら思ってしまった。医療従事者として間違いなく失格だ。

 それなのに命をつないだ。

 この先、彼に何が起こるのか分からない。奇跡はあってほしいと信じているが、軽々しく言える言葉ではないのを知っている。そして、見てきた。
 けれど、こんな奇跡が起きたのだから転院先でも奇跡が起こるのではないかと期待してしまう。

 それは欲張りなことだろうか。 
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