ざまぁ戦記〜百合がアナタの秘密を薔薇して刺し上げまショウ〜

ふつかものですがヨロ

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第18話 百合の見てみたい

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 まずは捕食者の私としては目の前の食料を食い尽くさなければならない。
 私とエレェイヌは目を合わして『せーの!』で料理に手をつけた。
 国中から集められたビュッフェ料理はどれも美味しくて、二人は端から同じ物を摘んで食べて感想を言い合った。

「う、うまい! 料理長を呼んで!」
「美味しいね、ユリ」

 あぁ、なんて楽しくて幸せなの。
 初めて本物の友達が出来た気分。
 この子も、ちょっと気を許すとエロスに走るけど、汚れてないと言うか、経験がないって感じがする。

 それに、あの時の武闘会のエレェイヌと雰囲気が違う気がする。
 額の険がなくなり、大人しくて優しい表情になっていた。
 『ホーホッ』って笑わないし。

 あぁ、エルサとテルザが可哀想。
 あの二人はマアガレットにグチャグチャに汚されてしまって。
 本来ならエレェイヌのように汚れのない美少女として過ごすはずだったのに……

「ユリっ!」

 エレェイヌの方を振り向くと、口の中にお菓子を詰め込まれてしまった。

「ふんがぁ! もぐもく、ごっくん! エレェ犬ったら……あら、甘い」

「フフッ、とっても美味しいね」

 美少女の不意打ちは、とても甘いわ。
 ああ、幸せなひととき。
 私が味わいたかった異世界転移が……青春が今ここにある……

「ユリ、会場の外に行ってみない!」

「えっ? ええ!」

 私たちの好奇心は止まる事をを知らずに、未知なる冒険へと誘った。

 会場の外はいきなりトイレであった。
 そうだ!

「エレェ犬! 一緒にトイレに入らない」

「えっ? ええ!」

 エレェイヌは顔を赤くしながら頷いた。

 学校では女子達が手を繋いで女子トイレに行く『連れション』をよく見ていた。
 私は一緒に行ってくれる女子がいなくて、いつも一人で行っていた。
 別に羨ましくなかったけど……羨ましかった。
 それが今、実現するなんて!

 城のトイレはしっかりした個室でとても綺麗で清潔感があった。
 いえ、私の屋敷のトイレも綺麗ですけど、なぜかエロさを感じた。
 ちなみに、この世界のトイレ事情はどこもスクワット式で、別名は和式だ。

「それじゃ、入ろうか」

「うん」

 しかも私がリードしているなんて、向こうの世界では考えられない。
 私は一番奥の個室にはいった。
 扉を閉めようと振り返ったらエレェイヌも同じ個室に入って来た。

「えっ?」
「エッ?」

 これが『連れション』かしら?
 私は経験がないので、よく分からないけど違う気がする……でもこれが正しいの?
 
「だって一緒にってユリが……」

 エレェイヌは顔をリンゴのように赤くして、うつむいた。
 あぁ、この恥じらいはカワユイ~!
 この姿をエルサやテルザに見せてあげたい。
 彼女達はマアガレットに調教されて羞恥心が壊れて変態になってしまった。
 取り戻して! 本当の自分を!

「じゃ……しようか」

「ウン……」

 初々しいぃわぁ!
 エレェイヌのこの恥じらい、初めての体験なんだわ。
 乙女の恥じらい……初物ゲットだぜ!
 二人は乙女の秘密を共有した。

「ユリ……ツルンツルンだったんだね」

 エレェイヌはハニカミながら感想を漏らした。

「ぎょえっぴ!」

 私も奇声を漏らした。
 私のアソコは永久脱毛~。
 二人は恥じらいながらも、しっかりガン見した。

 目の前に鎖が天井から吊るされている。
 これって……私の地球では水洗トイレの水で流すために引っ張るヤツだけど……これでエレェイヌをしばくのかしら?

「ユリ、これを引っ張って流すの……この国では城があるこの町だけ水で流せるの」

「水洗トイレ‼︎」

「ユリ、スゴイ! 知ってたんだ」

「えっへん!」

 なんとこの異世界には電気も水洗トイレもあるのだ!
 この分だと城に上るエレベーターがあるかも知れない!

 用を足した私達は、心も身体も軽くなってさらに冒険の旅に出向いた。

 二人はあちこちにあるドアを開けた。
 最初は恐る恐る開けていたが、荷物置き場だったり、鍵が掛かっていたりした部屋ばかりで大した事はなかったので、遠慮なしに片っ端から開け放った。
 二人にとってはそれだけで楽しい冒険だった。

 私は奥の方の立派なドアを思いっきり開けた。

 “バーーン‼︎”

「ギャアアア‼︎」

 女性の悲鳴が上がった。

「ア、アナタ、な、な、なんですの⁉︎」

 悲鳴の主はアンジでドレスを着替えている途中のようだ。
 彼女は上半身裸で立ち尽くしていた。

 あれ? あれれれ?
 アンジの巨乳がない……いや、今の恐怖で縮こまった?
 アンジの胸は真っ平らで、巨乳の面影がまったくなかった。
 まさか、偽物? 乳パット?

「ア、アナタはマアガレットの妹のユ、ユ、ユズ!」

「柑橘系の果物ですか? それともデュオ[二人組]ですか?」

「ア、アナタ! ナニを言っているの⁉︎」

 私は真っ当な事を言ったつもりだったが、通用しなかった模様だ。
 アンジは小さい胸を手で隠しながら、こちらを睨んだ。

「こ、この事は他言無用ですからね!」

 アンジが鬼の形相で強要した。

「な~んの事ですかぁ!」

「な、な、なんのって……ワタクシの胸の小さい・・・!
 ナニを言わすの⁉︎」

 アンジは怒りながらも、後ずさりした。
 その姿を見た私は『勝ったな』と勝利を確信した。
 なにが勝ちかは自分でも分からないが、きっと動物的本能がそう感じさせたのだろう。
 それに胸を大きさなら私の方が勝っているので完全勝利といっていいでしょう。
 
「アンジ様! 最後まで言ってくださらないと私には分かりません!」

「ア、アナタと言う人は!」

「さあ! さあ! さあ、さあ、さあ、さあ、さあ!」

 一旦、マウントを取ったらとことん行くタイプな私。
 この優位な環境で、人見知りなど私の中から消えてなくなった。
 私は自分の胸元で両手をクルクル回して巨乳を表すジェスチャーをした。

「ナニを他言無用すればいいのですか? アンジ様」

「アッ、ウ~ッ」

 アンジは言葉を詰まらせ唸るだけになった。

「ユリ……」

 エレェイヌは調子に乗っている私を心配そうに見ている。

「アナタは……なんて憎、憎しいの!」

 アンジはテーブルに置いてあった白いハンカチを手に取った。
 あのハンカチーフは決闘の印!
 まさか?
 アンジはそのハンカチを私に投げつけるのではなく、自分の口に咥えた。

「モグモグモーグ! モグモグモーグ‼︎ (なんて憎、憎、憎、憎しいのでしょう‼︎)」

「ほーほほほ! アンジ様! なにをおっしゃているのか、分かりかねますわねぇ」

 私はハンカチが決闘の印ではなく、悔しくて噛んだ姿が嬉し可笑しくてさらに調子に乗ってしまった。
 元々“ざまぁ”勝負には興味がなかったので、いい余興です。

「アンジ様!!!」

 うしろのドアから女性の兵士がワラワラやって来た。

「アナタ達! この二人を捕まえて!」

「ハッ!!!」

 私とエレェイヌは両腕を掴まれ身動きが出来なくなった。

「ぎょえっぴ!」
「ユリぃ!」

 私たちは一列に並ばされて、跪かされた。

「ワタクシの親衛隊なら、もっと早く来なさいよね」

「ハッ!」

 親衛隊の女性はアンジにガウンを掛けながら返事をした。
 アンジはプロレスラーのようにガウンを羽織り、こちらに向かって来た。
 
「アナタ達! ワタクシの秘密を知ってしまった以上、生かしては置けないわ」

 ひえ~! そんな~!

「ソッチの女! エレェイヌだったかしら?
 アナタは地下で男共を満足させる仕事を与えよぅかしら」

「ユリぃ~」

 エレェイヌが泣きながら、こちらを見た。
 私の大切な友達の、乙女のエレェイヌが男共の餌食に……見てみたい。

「ユリぃ?」

「マアガレットの妹ユズ! アナタはワタクシの可愛いペットのプリオとデッカの遊び相手になってもらうわよ」

 結局、名前は覚えてくれなかった。
 犬! 猫! どちらかというと猫の方がいいわ。
 奥のドアが開き、中からオオトカゲが現れた。

「泡わわわ! ぎょえっぴ!」

 オオトカゲは私を見つけて近付いて来る。
 二匹は大きな赤と黄色のリボンを付けているけど、名前的にオスだよね。
 私に向かって長い舌を出した。

「うぃやぁぁ~!(私、とってもジューシーで甘くて美味しいけど、食べちゃダメぇ!)」

 全般的に爬虫類はダメなのよぉ!
 しかも、こんな大きなトカゲなんて~!
 基本的に動物全般、苦手だ。
 唯一、いけそうなのはノラ猫のみゃー助くらい。

「サア、プリオ、デッカ! 新しいオモチャよ! 思いっきり遊びなさい!」

「ちょべりば!(なんて事を言うのでしょう、この貧乳は!)」

 二匹のオオトカゲは私にどんどん迫って来る。

 “バーーン‼︎”

 ドアが勢いよく開かれた。
 そこから、よく知っている女性が現れた。

「待ちなさい!」

 その威勢のいい声はマアガレットお姉様!

「あら、マアガレット! この者達はアナタの差金かしら?」

「なんの事か、チョット分からないわ?」

 アンジをおちょくるお姉様、カッコいい!
 その事には興味ないオオトカゲ達は私の美しい足をその長い舌で舐め始めた。

 “ベロンチョ! ベロンチョ!”

「うぃやぁぁぁ!」

 調子こいたオオトカゲ達は私のドレスのスカートの中に顔を突っ込んで綺麗な太腿を舐めて来た。

 “ペロリンチョ! ペロリンチョ!”

「ぎょっぎょぎょ!」
 
 私の悲鳴を聞きつけたマアガレットは親衛隊の剣を盗み取って私のドレスのスカートの真ん中を何度も何度も剣を突き刺した。
 
「キャンキャン‼︎ キャンキャン‼︎」
「ぎょえっぴ‼︎ ぎょえっぴ‼︎」

 オオトカゲ達と私は恐怖で泣き出した。
 でもオオトカゲが犬のような泣き声をしたのは、びっくり! 異世界の生き物の成せる技?

「ユリ、大丈夫!」

 私とオオトカゲ達は恐怖でいつの間にか抱き合っていた。
 マアガレットは私に剣を向けた。
 
「泡わわわ。わ~!」

 私の両脇にオオトカゲが抱きついているので、真ん中の私に剣を向けざるおえなかったのだ。

 お姉様が怖い‼︎
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