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第一章 〇〇〇の一日

『神落としの儀式』

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今日は『神落としの儀式』当日。ボク以外にも何人か儀式を受ける人がいたため全員で説明を受けることになった。
「皆様おはようございます。本日皆様の説明係兼見守り係となりましたシェステルム教会のナムテルと申します。まず始めに皆様に何故『神落としの儀式』を行うのかを説明したいと思います。私たちは七歳までは神と人のあいだにある生物として育って来ました。そして七歳を過ぎると私たちは人として生きることになります。『神落としの儀式』では人として生きる上で大切な神からの贈り物ギフトを得ることになります。贈り物ギフトの種類はどの神に愛されていたかによって違いますが、大抵は一人につき三つの贈り物ギフトが与えられるでしょう。皆さんご存知の通り属性魔法。そして属性魔法以外の贈り物ギフトも存在しています。例えば称号と呼ばれる『勇者』だったり『神の声を聞きし者』と言うものが一般的に多く知られています。」 
ナムテルさんによると儀式で着る服は白いシスター服と決まっている為一度着替えてからこの教会の中央広場に集まることになった。
「ねぇ。君も儀式を受けに来たのですか?」
「はい。そうですがあなたは」
「初めまして。僕の名前はシュバルチェ・クアッテーラ。クアッテーラ家の三男なのです。君の名前は何て言うのですか?」
「ボクはノーチェ・レイフェルス。よろしくねクアッテーラ君」
「僕のことはルーチェと呼ぶのです。よろしくですノーチェ」
シュバルチェ・クアッテーラ改めてルーチェ君と教会で儀式が始まるまで話していた。なんでもクアッテーラ家は侯爵なので歳の近い子と話すことが少なく、話す場合でも愛想笑いや腹の探り合い、親同伴の場合が多いらしいから初めて普通に話せる友達を作れたらしい。
「ルーチェ君は『神落としの儀式』についてなにか知ってることってある?」
「父様が言ってた話を聞いたことがありますが、さっきナムテルさんが言っていたことと同じことを言ってたです。」
そしてついに『神落としの儀式』が始まる。ボクはルーチェ君の後だった。
「次。シュバルチェ・クアッテーラ」
「それではクアッテーラ君この水晶に手を触れてください。そして『神よ我が前に姿を現せ』と言ってください。」
ルーチェ君がその言葉を言った途端彼の体は不思議な色に光り出した。
「おめでとうございます。これにて儀式は完了致しました。シュバルチェ・クアッテーラ様はこちらへ来てください。」
彼の贈り物ギフトは赤、青、黄、緑属性を貰っていた。
そして次はボクの番だ。
「ノーチェ・レイフェルス。それでは水晶に触れて『神よ我が前に姿を現せ』と言ってください。」
「『神よ我が前に姿を現せ』」
その言葉を発すると唐突に目の前が真っ暗になった。そこはよく分からない場所だった。
「え。なにココ。今までボクは教会に居たのに。」
目の前に広がるのは真っ黒な世界。所々に鳥籠のようなものがあったりしていた。それに加えてボクの足は意識せずどこかの場所へ向かっていた。そのまま歩いているとそこには唯一の白い空間があった。そこには綺麗な女性が座っていた。
「ようこそいらっしゃいました。ノーチェ・レイフェルス。誠に申し訳ありませんが今は時間がありません。簡潔に言います。私たちの手違いによって貴女には迷惑をかけてしまっていることでしょう。全ては私たちに責任があります。『山代華月』であった貴女の生を終わらしてしまったことや、なんのご相談もなく貴女をこの世界に転生させてしまいました。なにか貴女の力では解決できないよなことが起きましたらいつでも『エイ』と心の中で呼んでください。私たちはいつでも貴女のことを見守っています。」



「おめでとうございます。これにて儀式は完了致しました。ノーチェ・レイフェルス様はこちらへ来てください。」
「それでは貴女様の贈り物ギフトについてです。貴女様は白、黒、無属性を持っていますね。おや称号もあります。称号は御自身で確認することになっているので確認をよろしくお願いします。称号は特に報告する必要もないので本日はこれでお終いとなります。お疲れ様でした。」
「わかりました。一日ありがとうございました。」
そして教会を出た後ボクはまず自分の称号を調べた。『ステータス』と言うと出てくるらしい。まるで前世遊んでいたゲームのようだ。

確認したところどうやら『神の加護を授かりし渡人』という名称らしい。効果の部分は何故か文字化けが起きていた。
これに関しては後で考えることにした。
そしてボクは協会の外にいる家族の元へ行った。


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