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医師の診察
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少しおかしいですなぁ、と言われたのは膝に抱き上げた子どもに食事をあげていたときのことだった。
1日の大半を寝て過ごす子どもは、けれどほんの少しずつ起きている時間が長くなってきて、初めて目を開けたときからひと月が経過したいまでは、起きてユリウスと一緒に朝食を食べられるほどに回復していた。
しかし、まだ諸々なことが覚束ない。
食事の途中で寝てしまうこともあったし、スプーンやフォーク、皿を取り落としてしまうこともある。
だからユリウスは子どもを膝に座らせて、その背を軽く支えながら、小さな木の匙ですくったスープや、小さくちぎったパンを、親鳥よろしくせっせと口に運んでやってるのだ。
ユリウスのその、過剰ともいえる世話を、片眼鏡姿の侍医が眉をやさしく下げて眺めている。
ベルンハルト、という名のこの医師は、現国王(つまりユリウスの父)の主治医であり、王城の抱える医師団の長だ。
ユリウスが生まれたときから彼はすでに白髪でしわだらけの顔をしていて、父も、ベルンハルトは私が子どもの頃から姿が変わってないように見える、と口にしたことがある。
好好爺然とした外見の彼がいったい何歳なのか、すでに齢百を超えているのではないか、いやいやもしや不死の医術を編み出して永遠のいのちを手に入れているのではないか、などという噂話は、医師団を筆頭に城のあちこちで囁かれていた。
ユリウスはこの年齢不詳の侍医が好きだ。幼い頃より彼に叱られたという記憶がないし、いつも穏やかにニコニコと笑っているから、彼の周囲の空気ですらやわらかく感じる。
なによりベルンハルトは、余計な差し出口をしない。
いまも、ユリウスが子どもの口に、甘いミルクに浸したパンを入れてやっても、過保護ですよなんて注意は飛んでこなかった。
これがグレタならこうはいかない。
先日、ユリウスがいまと同じように子どもを膝に抱っこして哺乳瓶で果実水を与えていたら、
「目を覚ましてるんですから、ご自分で召し上がられるでしょうに。過保護はいけませんよ」
と言って哺乳瓶が取り上げらるという事件が勃発した。
グレタの言い分はわかる。
子どもは……小さくて幼いけれど、赤子ではない。
拾ったときが三歳か四歳。それから二年が経過したから(けれどこの期間この子はずっと寝ていたから勘定に入れなくていいと、ユリウスは思う)今は五歳か六歳ぐらい。
サーリーク王国では学舎に通い始める年齢だ。
当然、哺乳瓶で果実水を飲ませてもらう子など居ない。皆、自分でフォークとスプーンを使って食べているだろう。
しかし、である。
ユリウスの腕の中で、ユリウスが持つ哺乳瓶に愛らしい口で吸いついて、コクコクと喉を鳴らして飲むあの可愛い姿を眺めることがユリウスにとって至上の喜びであったのに、その時間を取り上げるなんて、いくら元乳母のグレタであってもゆるされることではなかった。
哺乳瓶強奪事件(とユリウスは位置付けた)(大きな声で言えないが、この二年でグレタに強奪されたものは哺乳瓶以外にもたくさんある)をきっかけに、この子を甘やかしているところを見られたら邪魔をされる、と学んだユリウスは、以降食事の際は支度が整った段で侍女たちを部屋から追い出し、誰も入って来ないよう厳命した上で、雛鳥を可愛がるようにおのれのオメガの世話を焼いていたのだった。
けれど今日はその真っ最中にベルンハルトのおとないがあった。
食後にしてくれと言おうとしたが、ベルンハルトも忙しい身だ。それにグレタのように口うるさくないので大丈夫だろうと判断したユリウスは、侍医の入室を許可した。
ベルンハルトはいつものようにやさしげな表情でユリウスたちを眺めていたが、その彼が、子どもが口腔内のパンをこくりと嚥下したタイミングで、
「少しおかしいですなぁ」
と切り出してきた。
ユリウスは軽く眉をしかめ、
「ベンまで過保護とか言うのはやめてくれ」
と軽く手を振った。
ベルンハルトが喉奥で笑い、ゆるく首を動かす。
「いえいえ、若君のことではございません」
侍医の「おかしい」が自分の態度でないとすると、子どものことか。
ユリウスは表情を引き締め、白髪の医師を眼差しだけで促した。
ベルンハルトが傍近くまで歩み寄り、ユリウスの膝の上の子どもの眼前にてのひらを翳す。
「失礼しますよ」
幾度か子どもの前で手を動かした後、胸元のポケットに入れていたペンを取り出し、前後左右にそれをゆっくりと振った。
子どもの金色の目が、ペン先の動きを追っている。
「視力? ちゃんと見えているよね、ねぇ?」
ユリウスが小さな体を揺すり上げて問いかけると、子どもがこちらを振り仰ぎ、コトンと首を傾げた。
その仕草を見て、侍医の片眼鏡の奥の瞳が細まる。
「その子はあまり、しゃべりませんなぁ」
「この国の言葉がわからないんだよ。この子の名前もまだ聞けてない。でも僕のことはわかるよね」
ね? とやさしく問いかけると、子どもがまた首を傾げる。
ユリウスはおのれを指さして、
「僕の名前は?」
とゆっくりと発音した。
その仕草に反応した子どもが、たどたどしい口調で答える。
「ゆぅい」
瞬間、ユリウスの頬がゆるんだ。
やばい。可愛い。可愛すぎる。
無意味に何度も呼ばせたくなる可愛さだ。
思わず頬ずりをしようとしたユリウスだったが、
「若君、もう一度小さな声で言ってみてください」
と侍医に言われ、怪訝な表情になってしまった。
ベルンハルトに目をやると、頷きが返ってくる。
ユリウスは指示の通り小声で先ほどと同じ言葉を発した。
「僕の名前は?」
「……」
子どもは無反応だった。
金色の双眸はユリウスへ向けられていたが、それは不思議そうにまたたくだけで、返事はなかった。
ベルンハルトが白い顎髭を撫で、ふむ、と首肯した。
「ベン?」
「若君、おそらく、この子は聴覚が弱い」
「え?」
「小さな音は拾えないんです」
ベルンハルトはそう言って、口笛を吹いた。
ピュー、とささやかな音が鳴ったが、子どもはベルンハルトの方を見ない。
次に医師はパン! とてのひらを打ち鳴らした。乾いた音が響いた。そこでようやく子どもがハッとしたように身じろぎ、きょろきょろと顔を動かした。
「……本当だ。全然気づかなかった」
ユリウスは半ば茫然とつぶやいた。
耳の不調にまったく気づかなかったおのれを恥じる気持ちが湧いてくる。
「若君は、言葉のわからないこの子へ話しかけるとき、いまのようにゆっくりと、はっきりと発音されておられた。それで気づかなかったんでしょうなぁ」
ベルンハルトがやさしい慰めをくれる。
しかし侍医はすぐに表情を曇らせ、言いにくそうにしわだらけの口元を動かした。
「若君、おそらくですが……その子は視力も弱い」
「えっ?」
「見えているのは確かですが、物の形をハッキリとは捉えていないようですな」
「……そうなんだ」
ユリウスは腕の中の子どもを見下ろし、その冬の月のような瞳を覗き込んだ。
視力が弱い、と言われて初めて、思い当たることがあった。
二年間寝たきりだった子どもは、筋力が落ちていてまだうまく歩けない。だから普段はユリウスが抱き上げて移動しているが、回復訓練はしなければならない。
そこでロンバードが足元に小さな車輪のついた馬蹄型の歩行器を持って来てくれたのだが、子どもがそれを使って歩くと、ベッドや箪笥などあちらこちらにぶつかり、見ているユリウスが胆を冷やして途中で切り上げるのが常だった。
筋力が戻らないからうまく歩けないのだとばかり思っていたが、もしかして目が見えにくいからぶつかっていたのかもしれない。
「若君。おゆるしいただけるならば、詳細な検査を」
「頼む」
考える間もなくユリウスは即答した。
ふと見れば子どもはユリウスの胸にもたれて眠っていた。
唇の端についたパンの欠片を指の腹でそっと拭い、ユリウスは「大丈夫だよ」と囁く。
「きみがどんな状態でも、僕がまもってあげるからね」
アルファとしての誓いを胸の中に打ち立てて、ユリウスは可愛い可愛いオメガのこめかみにキスをした。
1日の大半を寝て過ごす子どもは、けれどほんの少しずつ起きている時間が長くなってきて、初めて目を開けたときからひと月が経過したいまでは、起きてユリウスと一緒に朝食を食べられるほどに回復していた。
しかし、まだ諸々なことが覚束ない。
食事の途中で寝てしまうこともあったし、スプーンやフォーク、皿を取り落としてしまうこともある。
だからユリウスは子どもを膝に座らせて、その背を軽く支えながら、小さな木の匙ですくったスープや、小さくちぎったパンを、親鳥よろしくせっせと口に運んでやってるのだ。
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ベルンハルト、という名のこの医師は、現国王(つまりユリウスの父)の主治医であり、王城の抱える医師団の長だ。
ユリウスが生まれたときから彼はすでに白髪でしわだらけの顔をしていて、父も、ベルンハルトは私が子どもの頃から姿が変わってないように見える、と口にしたことがある。
好好爺然とした外見の彼がいったい何歳なのか、すでに齢百を超えているのではないか、いやいやもしや不死の医術を編み出して永遠のいのちを手に入れているのではないか、などという噂話は、医師団を筆頭に城のあちこちで囁かれていた。
ユリウスはこの年齢不詳の侍医が好きだ。幼い頃より彼に叱られたという記憶がないし、いつも穏やかにニコニコと笑っているから、彼の周囲の空気ですらやわらかく感じる。
なによりベルンハルトは、余計な差し出口をしない。
いまも、ユリウスが子どもの口に、甘いミルクに浸したパンを入れてやっても、過保護ですよなんて注意は飛んでこなかった。
これがグレタならこうはいかない。
先日、ユリウスがいまと同じように子どもを膝に抱っこして哺乳瓶で果実水を与えていたら、
「目を覚ましてるんですから、ご自分で召し上がられるでしょうに。過保護はいけませんよ」
と言って哺乳瓶が取り上げらるという事件が勃発した。
グレタの言い分はわかる。
子どもは……小さくて幼いけれど、赤子ではない。
拾ったときが三歳か四歳。それから二年が経過したから(けれどこの期間この子はずっと寝ていたから勘定に入れなくていいと、ユリウスは思う)今は五歳か六歳ぐらい。
サーリーク王国では学舎に通い始める年齢だ。
当然、哺乳瓶で果実水を飲ませてもらう子など居ない。皆、自分でフォークとスプーンを使って食べているだろう。
しかし、である。
ユリウスの腕の中で、ユリウスが持つ哺乳瓶に愛らしい口で吸いついて、コクコクと喉を鳴らして飲むあの可愛い姿を眺めることがユリウスにとって至上の喜びであったのに、その時間を取り上げるなんて、いくら元乳母のグレタであってもゆるされることではなかった。
哺乳瓶強奪事件(とユリウスは位置付けた)(大きな声で言えないが、この二年でグレタに強奪されたものは哺乳瓶以外にもたくさんある)をきっかけに、この子を甘やかしているところを見られたら邪魔をされる、と学んだユリウスは、以降食事の際は支度が整った段で侍女たちを部屋から追い出し、誰も入って来ないよう厳命した上で、雛鳥を可愛がるようにおのれのオメガの世話を焼いていたのだった。
けれど今日はその真っ最中にベルンハルトのおとないがあった。
食後にしてくれと言おうとしたが、ベルンハルトも忙しい身だ。それにグレタのように口うるさくないので大丈夫だろうと判断したユリウスは、侍医の入室を許可した。
ベルンハルトはいつものようにやさしげな表情でユリウスたちを眺めていたが、その彼が、子どもが口腔内のパンをこくりと嚥下したタイミングで、
「少しおかしいですなぁ」
と切り出してきた。
ユリウスは軽く眉をしかめ、
「ベンまで過保護とか言うのはやめてくれ」
と軽く手を振った。
ベルンハルトが喉奥で笑い、ゆるく首を動かす。
「いえいえ、若君のことではございません」
侍医の「おかしい」が自分の態度でないとすると、子どものことか。
ユリウスは表情を引き締め、白髪の医師を眼差しだけで促した。
ベルンハルトが傍近くまで歩み寄り、ユリウスの膝の上の子どもの眼前にてのひらを翳す。
「失礼しますよ」
幾度か子どもの前で手を動かした後、胸元のポケットに入れていたペンを取り出し、前後左右にそれをゆっくりと振った。
子どもの金色の目が、ペン先の動きを追っている。
「視力? ちゃんと見えているよね、ねぇ?」
ユリウスが小さな体を揺すり上げて問いかけると、子どもがこちらを振り仰ぎ、コトンと首を傾げた。
その仕草を見て、侍医の片眼鏡の奥の瞳が細まる。
「その子はあまり、しゃべりませんなぁ」
「この国の言葉がわからないんだよ。この子の名前もまだ聞けてない。でも僕のことはわかるよね」
ね? とやさしく問いかけると、子どもがまた首を傾げる。
ユリウスはおのれを指さして、
「僕の名前は?」
とゆっくりと発音した。
その仕草に反応した子どもが、たどたどしい口調で答える。
「ゆぅい」
瞬間、ユリウスの頬がゆるんだ。
やばい。可愛い。可愛すぎる。
無意味に何度も呼ばせたくなる可愛さだ。
思わず頬ずりをしようとしたユリウスだったが、
「若君、もう一度小さな声で言ってみてください」
と侍医に言われ、怪訝な表情になってしまった。
ベルンハルトに目をやると、頷きが返ってくる。
ユリウスは指示の通り小声で先ほどと同じ言葉を発した。
「僕の名前は?」
「……」
子どもは無反応だった。
金色の双眸はユリウスへ向けられていたが、それは不思議そうにまたたくだけで、返事はなかった。
ベルンハルトが白い顎髭を撫で、ふむ、と首肯した。
「ベン?」
「若君、おそらく、この子は聴覚が弱い」
「え?」
「小さな音は拾えないんです」
ベルンハルトはそう言って、口笛を吹いた。
ピュー、とささやかな音が鳴ったが、子どもはベルンハルトの方を見ない。
次に医師はパン! とてのひらを打ち鳴らした。乾いた音が響いた。そこでようやく子どもがハッとしたように身じろぎ、きょろきょろと顔を動かした。
「……本当だ。全然気づかなかった」
ユリウスは半ば茫然とつぶやいた。
耳の不調にまったく気づかなかったおのれを恥じる気持ちが湧いてくる。
「若君は、言葉のわからないこの子へ話しかけるとき、いまのようにゆっくりと、はっきりと発音されておられた。それで気づかなかったんでしょうなぁ」
ベルンハルトがやさしい慰めをくれる。
しかし侍医はすぐに表情を曇らせ、言いにくそうにしわだらけの口元を動かした。
「若君、おそらくですが……その子は視力も弱い」
「えっ?」
「見えているのは確かですが、物の形をハッキリとは捉えていないようですな」
「……そうなんだ」
ユリウスは腕の中の子どもを見下ろし、その冬の月のような瞳を覗き込んだ。
視力が弱い、と言われて初めて、思い当たることがあった。
二年間寝たきりだった子どもは、筋力が落ちていてまだうまく歩けない。だから普段はユリウスが抱き上げて移動しているが、回復訓練はしなければならない。
そこでロンバードが足元に小さな車輪のついた馬蹄型の歩行器を持って来てくれたのだが、子どもがそれを使って歩くと、ベッドや箪笥などあちらこちらにぶつかり、見ているユリウスが胆を冷やして途中で切り上げるのが常だった。
筋力が戻らないからうまく歩けないのだとばかり思っていたが、もしかして目が見えにくいからぶつかっていたのかもしれない。
「若君。おゆるしいただけるならば、詳細な検査を」
「頼む」
考える間もなくユリウスは即答した。
ふと見れば子どもはユリウスの胸にもたれて眠っていた。
唇の端についたパンの欠片を指の腹でそっと拭い、ユリウスは「大丈夫だよ」と囁く。
「きみがどんな状態でも、僕がまもってあげるからね」
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