43 / 184
リヒト④
1
しおりを挟む
体がビクっと跳ねて、僕は目を覚ました。
暗い。
暗い。
ここはどこだろう。あの山の中だろうか。
誰も居ない。ひとりぼっちだ。
怖くなって、体を起こそうとしたら、自分が布団をかぶっていることに気づいた。
手探りで確かめてみたら、寝台に寝ていたことがわかった。
いつのまに中央教会の部屋に戻ってきたのだろう。いつ。誰が僕を、連れ帰ってきたのだろうか。
僕はそろりと寝返りを打って、ベッドの上を四つん這いで移動した。
ただでさえ見えにくい目は、暗闇ではまったく役に立たない。だから慎重に動いたつもりだったけど、ベッドの端でバランスを崩して床にドスンと落ちてしまった。
誰か、とたすけを呼ぼうとして、ベルの存在を思い出す。
ベルがどこかにあったはずだ。あれを鳴らせば、黒衣のひとが……。
「リヒト!」
急に名前を呼ばれて、僕は驚いて顔を上げた。
ランタンの灯りが見えた。その横で、金色がピカピカと光っている。
「……ゆぅりさま」
茫然と金髪のひとを見上げて、無意識にそのお名前を呟いていた。
それから僕はハッと我に返って、てのひらで口を押えた。
いけない。
前もこれで人違いをしたのだ。お名前を尋ねるまでは呼んではいけなかった。
うろたえながら僕は、あれ? と不思議に思った。
ユーリ様?
ユーリ様って、あのユーリ様?
とするとここは中央教会ではなくて、ユーリ様のお部屋?
あれ? 僕は……僕は、なんで……。
記憶が混乱して、目が回った。
けれど僕の体はしっかりと支えられていた。
「そうだよ、僕のオメガ。ユーリだよ」
気づけば僕はユーリ様に抱き上げられて、ベッドに腰を掛けたユーリ様の膝の上に座る姿勢をとらされていた。
「ベッドから落ちたの? 大丈夫? 怪我してない?」
ユーリ様が僕の頭を撫でながら、いくつも質問を落としてくる。
それにひとつひとつ頷いて答えたら、最後に、
「なにがあったか覚えてる?」
と尋ねられた。
僕は息を呑んで、ユーリ様の顔を見つめた。
なにがあったか……。
しばらく黙り込んでから僕は、
「いいえ」
と答えた。
ユーリ様が「そう」とやさしく頷いてくださり、僕の背を撫でてくれた。
「きみはエミール殿と、ホールで旅商の運んできた品物を見ていたんだよ。それは覚えてる?」
「……はい。エミール様は、とても良くしてくださいました」
「うん。エミール殿も楽しかったと言ってたよ。でも、商人の中に不届き者が混じっていてね、きみに無礼を働いた」
それは覚えてる? とユーリ様が僕のこめかみにキスをして、確かめてきた。
僕はそれには首を横に振った。
ユーリ様が僕の頭を撫でて、ぎゅっと抱きしめてきた。
僕は素直にユーリ様の胸に体重を預けた。
「リヒトはとってもビックリして、気を失っちゃったんだよ。報告を受けて慌てて戻ってきたら、きみはぐっすり夢の中でさ」
くすり、とユーリ様が笑う。
「僕のオメガは本当にお寝坊さんだなぁって思ったよ」
心配をかけてしまっただろうに、ユーリ様はそんなふうにやさしく話してくれた。
僕は居たたまれずに、ユーリ様の肩口に顔を押し付けた。
本当は、覚えている。
なにがあったのか。
エミール様と反物を見ていたとき、黒衣の男が僕を締め上げて、叫んだ、あの言葉も。
『なぜ生きているっ!』
あれは。
あの言葉は。
中央教会で、教皇様と、ほんの数人しか話すことのできない、神様の『特別な言葉』だ。
ということはあの黒衣の商人は、中央教会に居た信者の誰か、ということになる。
そのひとが言ったのだ。僕に。なぜ生きている、と。
僕がハーゼだから。
信者のひとを苦しめることしかできない、生まれる前から大きな罪を背負った存在だから。
だからあのひとは、僕に……。
「リヒト?」
体を揺すられて、僕は顔を上げた。
ユーリ様のきれいな緑色の目が、ランタンの灯りを受けてぼんやりと見えた。
「まだ明け方も遠いよ。もう一度眠ろうか」
「……はい」
「トイレを済ませるかい?」
「大丈夫です」
「ん。じゃあ、これ飲んで」
ユーリ様が手を伸ばして、サイドテーブルにあったグラスを僕の口元へと持ってきてくれた。
昔から、寝台の横には絶対にこうして飲み物が用意されている。ユーリ様はそれをいつものように僕の唇につけて、中身を飲ませてくれた。
ほのかに甘い気もするが、味はわからない。温度もわからない。でもユーリ様がくれるものだから僕は、なんの心配もせずにそれを嚥下した。
「夕食を食べてないから、とりあえず水分だけでもしっかりと摂ろうね。朝食はいつもより頑張って食べるんだよ」
「……ふぁい」
グラスが邪魔をして、返事が曖昧な音になってしまう。
口を開いた拍子に飲み物がこぼれたのだろう。ユーリ様が僕の口の端から顎までを拭いてくださった。
いつものやさしい仕草に、胸がぎゅうっと締め付けられた。
ユーリ様にお話しするべきだろうか。
ハーゼのことを。
僕が……信者のひとたちを苦しめていたことを。
神様の言葉が上手く聞けなくて、僕のせいで、信者のひとたちがずっとずっとお腹を空かせていたことを。
お話しすべきだろうか。
でも言いたくなかった。
罪深いハーゼだと知られたら、僕はもうきっと、ユーリ様のオメガでいられなくなる。
僕のオメガ、と呼んでもらえなくなる。
だから隠した。昼間のことを覚えていないなんて、嘘をついた。
きっとこれが一番の罪だ。
たくさんのひとを苦しめておきながら、自分ひとりが、ユーリ様の腕の中でしあわせに浸っている。
ああどうしよう。
不安がお腹の奥からひたひたと這い上がってくる。
あの黒衣のひとはどうなったのだろう。
気を失う直前、テオさんらしきひとが彼を床に押さえつけているのが見えたけれど。
彼は、捕まってしまったのだろうか。
あのひとは悪くない。
僕は疎まれて当然の存在だったから、あのひとは少しも悪くないんです。
ユーリ様にそう言いたかった。
けれどそれを口にしてしまうと、僕が嘘をついていたことがバレてしまう。
それに。
ユーリ様に拾われる以前の記憶が戻ったことを、話さなくてはならなくなる。
それは嫌だ。
絶対に、嫌だ。
ああどうしよう。
どうしたらいいんだろう。
「……ト。……ヒト。リヒト、大丈夫?」
「は、はいっ」
ユーリ様の声が聞こえて、僕は我に返った。僕が自分の思考に没頭している間に何度も呼びかけてくださったようだ。
「疲れたかな。もう寝ようか。本当はエミール殿から、リヒトが目を覚ましたら連絡をくれって言われてるんだけど、夜中だし明日でいいよね」
話しながらユーリ様が、僕の体を横たえてくださる。
そして僕にきちんと布団をかけてから、ユーリ様も隣にもぐりこんできた。
ユーリ様の両腕が、僕の体に回される。
僕はユーリ様の胸元に鼻先を埋めて、目を閉じた。
「おやすみ、僕のオメガ」
「おやすみなさい、ユーリ様」
心配事も、考えなくてはならないことも、たくさんたくさんあるはずなのに。
ユーリ様に抱かれていると、そのうちに眠気がやってくる。
さっきまで寝ていたはずなのに、本当に僕ってお寝坊だなぁ。自分でも少し呆れてしまう。
早くもうつらうつらとしながら、僕はふと、ユーリ様はこんな時間にどこに行ってたんだろう、と疑問に思った。
明け方もまだ遠い夜中だと、おっしゃっていたのに。
そんな時間に寝室から出ていたユーリ様。
お仕事をしていたのだろうか?
それとも……。
僕の脳裏に、哺乳瓶のことが浮かんできた。
エミール様と、テオさんが話していたことも。
ユーリ様は、他のオメガと、子どもをつくった、と。
彼らはそんな話を、していたのではなかったか。
もしかしたら呑気に寝ている僕を置いて、ユーリ様はそのオメガのところに行かれていたのかもしれない。
ユーリ様が、僕がベッドから落ちた音を聞いて戻ってきてくれたのだとすると、そのオメガのひともこのお屋敷に住んでいる可能性がある。
僕は、この寝室と、お食事をする部屋と、お風呂場と、温室ぐらいしか知らないから。
何人の使用人が居て、何人が泊まっていて、どの部屋に誰が居るというのも、わからないから。
ユーリ様はとても尊い身分の御方で。
そんな御方のお屋敷に住むオメガが僕だけじゃない、なんて、そんな当たり前のことに今日の今日まで思い至らないような、頭の悪い人間だから。
僕のオメガ、とユーリ様に呼んでもらえるのが自分だけだと勘違いしてたことにいまさらに気づいて、僕は、かなしくなってユーリ様にしがみつきながら、声を殺して少し泣いた。
泣いているうちに僕は、いつしか眠りについていた。
暗い。
暗い。
ここはどこだろう。あの山の中だろうか。
誰も居ない。ひとりぼっちだ。
怖くなって、体を起こそうとしたら、自分が布団をかぶっていることに気づいた。
手探りで確かめてみたら、寝台に寝ていたことがわかった。
いつのまに中央教会の部屋に戻ってきたのだろう。いつ。誰が僕を、連れ帰ってきたのだろうか。
僕はそろりと寝返りを打って、ベッドの上を四つん這いで移動した。
ただでさえ見えにくい目は、暗闇ではまったく役に立たない。だから慎重に動いたつもりだったけど、ベッドの端でバランスを崩して床にドスンと落ちてしまった。
誰か、とたすけを呼ぼうとして、ベルの存在を思い出す。
ベルがどこかにあったはずだ。あれを鳴らせば、黒衣のひとが……。
「リヒト!」
急に名前を呼ばれて、僕は驚いて顔を上げた。
ランタンの灯りが見えた。その横で、金色がピカピカと光っている。
「……ゆぅりさま」
茫然と金髪のひとを見上げて、無意識にそのお名前を呟いていた。
それから僕はハッと我に返って、てのひらで口を押えた。
いけない。
前もこれで人違いをしたのだ。お名前を尋ねるまでは呼んではいけなかった。
うろたえながら僕は、あれ? と不思議に思った。
ユーリ様?
ユーリ様って、あのユーリ様?
とするとここは中央教会ではなくて、ユーリ様のお部屋?
あれ? 僕は……僕は、なんで……。
記憶が混乱して、目が回った。
けれど僕の体はしっかりと支えられていた。
「そうだよ、僕のオメガ。ユーリだよ」
気づけば僕はユーリ様に抱き上げられて、ベッドに腰を掛けたユーリ様の膝の上に座る姿勢をとらされていた。
「ベッドから落ちたの? 大丈夫? 怪我してない?」
ユーリ様が僕の頭を撫でながら、いくつも質問を落としてくる。
それにひとつひとつ頷いて答えたら、最後に、
「なにがあったか覚えてる?」
と尋ねられた。
僕は息を呑んで、ユーリ様の顔を見つめた。
なにがあったか……。
しばらく黙り込んでから僕は、
「いいえ」
と答えた。
ユーリ様が「そう」とやさしく頷いてくださり、僕の背を撫でてくれた。
「きみはエミール殿と、ホールで旅商の運んできた品物を見ていたんだよ。それは覚えてる?」
「……はい。エミール様は、とても良くしてくださいました」
「うん。エミール殿も楽しかったと言ってたよ。でも、商人の中に不届き者が混じっていてね、きみに無礼を働いた」
それは覚えてる? とユーリ様が僕のこめかみにキスをして、確かめてきた。
僕はそれには首を横に振った。
ユーリ様が僕の頭を撫でて、ぎゅっと抱きしめてきた。
僕は素直にユーリ様の胸に体重を預けた。
「リヒトはとってもビックリして、気を失っちゃったんだよ。報告を受けて慌てて戻ってきたら、きみはぐっすり夢の中でさ」
くすり、とユーリ様が笑う。
「僕のオメガは本当にお寝坊さんだなぁって思ったよ」
心配をかけてしまっただろうに、ユーリ様はそんなふうにやさしく話してくれた。
僕は居たたまれずに、ユーリ様の肩口に顔を押し付けた。
本当は、覚えている。
なにがあったのか。
エミール様と反物を見ていたとき、黒衣の男が僕を締め上げて、叫んだ、あの言葉も。
『なぜ生きているっ!』
あれは。
あの言葉は。
中央教会で、教皇様と、ほんの数人しか話すことのできない、神様の『特別な言葉』だ。
ということはあの黒衣の商人は、中央教会に居た信者の誰か、ということになる。
そのひとが言ったのだ。僕に。なぜ生きている、と。
僕がハーゼだから。
信者のひとを苦しめることしかできない、生まれる前から大きな罪を背負った存在だから。
だからあのひとは、僕に……。
「リヒト?」
体を揺すられて、僕は顔を上げた。
ユーリ様のきれいな緑色の目が、ランタンの灯りを受けてぼんやりと見えた。
「まだ明け方も遠いよ。もう一度眠ろうか」
「……はい」
「トイレを済ませるかい?」
「大丈夫です」
「ん。じゃあ、これ飲んで」
ユーリ様が手を伸ばして、サイドテーブルにあったグラスを僕の口元へと持ってきてくれた。
昔から、寝台の横には絶対にこうして飲み物が用意されている。ユーリ様はそれをいつものように僕の唇につけて、中身を飲ませてくれた。
ほのかに甘い気もするが、味はわからない。温度もわからない。でもユーリ様がくれるものだから僕は、なんの心配もせずにそれを嚥下した。
「夕食を食べてないから、とりあえず水分だけでもしっかりと摂ろうね。朝食はいつもより頑張って食べるんだよ」
「……ふぁい」
グラスが邪魔をして、返事が曖昧な音になってしまう。
口を開いた拍子に飲み物がこぼれたのだろう。ユーリ様が僕の口の端から顎までを拭いてくださった。
いつものやさしい仕草に、胸がぎゅうっと締め付けられた。
ユーリ様にお話しするべきだろうか。
ハーゼのことを。
僕が……信者のひとたちを苦しめていたことを。
神様の言葉が上手く聞けなくて、僕のせいで、信者のひとたちがずっとずっとお腹を空かせていたことを。
お話しすべきだろうか。
でも言いたくなかった。
罪深いハーゼだと知られたら、僕はもうきっと、ユーリ様のオメガでいられなくなる。
僕のオメガ、と呼んでもらえなくなる。
だから隠した。昼間のことを覚えていないなんて、嘘をついた。
きっとこれが一番の罪だ。
たくさんのひとを苦しめておきながら、自分ひとりが、ユーリ様の腕の中でしあわせに浸っている。
ああどうしよう。
不安がお腹の奥からひたひたと這い上がってくる。
あの黒衣のひとはどうなったのだろう。
気を失う直前、テオさんらしきひとが彼を床に押さえつけているのが見えたけれど。
彼は、捕まってしまったのだろうか。
あのひとは悪くない。
僕は疎まれて当然の存在だったから、あのひとは少しも悪くないんです。
ユーリ様にそう言いたかった。
けれどそれを口にしてしまうと、僕が嘘をついていたことがバレてしまう。
それに。
ユーリ様に拾われる以前の記憶が戻ったことを、話さなくてはならなくなる。
それは嫌だ。
絶対に、嫌だ。
ああどうしよう。
どうしたらいいんだろう。
「……ト。……ヒト。リヒト、大丈夫?」
「は、はいっ」
ユーリ様の声が聞こえて、僕は我に返った。僕が自分の思考に没頭している間に何度も呼びかけてくださったようだ。
「疲れたかな。もう寝ようか。本当はエミール殿から、リヒトが目を覚ましたら連絡をくれって言われてるんだけど、夜中だし明日でいいよね」
話しながらユーリ様が、僕の体を横たえてくださる。
そして僕にきちんと布団をかけてから、ユーリ様も隣にもぐりこんできた。
ユーリ様の両腕が、僕の体に回される。
僕はユーリ様の胸元に鼻先を埋めて、目を閉じた。
「おやすみ、僕のオメガ」
「おやすみなさい、ユーリ様」
心配事も、考えなくてはならないことも、たくさんたくさんあるはずなのに。
ユーリ様に抱かれていると、そのうちに眠気がやってくる。
さっきまで寝ていたはずなのに、本当に僕ってお寝坊だなぁ。自分でも少し呆れてしまう。
早くもうつらうつらとしながら、僕はふと、ユーリ様はこんな時間にどこに行ってたんだろう、と疑問に思った。
明け方もまだ遠い夜中だと、おっしゃっていたのに。
そんな時間に寝室から出ていたユーリ様。
お仕事をしていたのだろうか?
それとも……。
僕の脳裏に、哺乳瓶のことが浮かんできた。
エミール様と、テオさんが話していたことも。
ユーリ様は、他のオメガと、子どもをつくった、と。
彼らはそんな話を、していたのではなかったか。
もしかしたら呑気に寝ている僕を置いて、ユーリ様はそのオメガのところに行かれていたのかもしれない。
ユーリ様が、僕がベッドから落ちた音を聞いて戻ってきてくれたのだとすると、そのオメガのひともこのお屋敷に住んでいる可能性がある。
僕は、この寝室と、お食事をする部屋と、お風呂場と、温室ぐらいしか知らないから。
何人の使用人が居て、何人が泊まっていて、どの部屋に誰が居るというのも、わからないから。
ユーリ様はとても尊い身分の御方で。
そんな御方のお屋敷に住むオメガが僕だけじゃない、なんて、そんな当たり前のことに今日の今日まで思い至らないような、頭の悪い人間だから。
僕のオメガ、とユーリ様に呼んでもらえるのが自分だけだと勘違いしてたことにいまさらに気づいて、僕は、かなしくなってユーリ様にしがみつきながら、声を殺して少し泣いた。
泣いているうちに僕は、いつしか眠りについていた。
216
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる