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アルファは神を殺す
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ゲルトが忘我の顔つきで、立ち尽くした。
なぜ、と色を失った唇が動くのを、ユリウスは見た。
ひとり笑っているのは教皇だ。ロンバードに乱雑に縄を引かれても、男は肩を揺すって笑い続けた。
なんの騒ぎだ……と駆けつけてきた数人の黒装束の信者たちが、白い部屋の中を覗いて困惑も顕わに顔を見合わせている。
地下にこもり、冬ごもりの儀式を行っているはずの教皇ヨハネスが、途中でそれを放り出し、私服姿で夜中に教会内を歩き待っているだけでも有り得ないことなのに、さらにそのヨハネスはなぜか、罪人のように後ろ手に縛られているのだ。
おまけに教皇を捕縛しているのは異国の人間で……いったいこれはどういう状況なのか、と信者たちは現状の把握に時間を要しているようで、ユリウスたちを取り押さえればいいのか、まずは教皇の指示を仰げばいいのか、それすらも判断できずにまごついている。
「この御方は……」
ゲルトが掠れた声で呟いた。
ヨハネスが口角を上げ、ハーゼ様を忘れたのか、と呆れたように嘲笑した。
ふらり、と傾いだゲルトの体が、寝台にぶつかった。
片手をマットレスにつくことでようやく、ゲルトは姿勢を保ち、見開いた目で子どもを凝視する。
寝台の上の子どもは眠っている。閉じられたままの睫毛やその上にある眉も、根本まできれいな銀色をしていた。人工的に染たわけではない。かつらでもない。正真正銘の、ハーゼの証である銀髪だ。
「なにをそんなに驚いておる。そうか、そなたは知らぬのか。先代様は、そなたの出奔と同時期にお亡くなりになったのだ。だがその直後に新たな肉体を持って転生なさった。もちろん、先代様の記憶を引き継いでな。我らは慣例通り、二歳になったハーゼ様をお迎えした。当代様の世となってすでに十年経つ。信者たちは皆、当代様のために尽くしてくれている。そなたもこころを入れ替えて当代様に尽くすと誓えば、教団は再びそなたを受け入れてやらんこともない」
滔々と語ったヨハネスが、ユリウスたちを見渡し、
「ゲルト。この蛮族たちを追い出せ」
と、朗と響く声で命じた。
ゲルトの双眸から涙が落ちた。
彼は肩を喘がせ、苦しげに呼吸しながら、ユリウスを見た。
ユリウスはしずかに、口を開いた。
「きみの思うままに動けばいい。ゲルト、真実はいま、きみの目の前にある。いいか、いまここで起きているすべてのことは、神の御業じゃない。ひとの手によって起こったことの、その結果なんだよ」
ゲルトが両手で顔を覆った。
背を丸め、ずるずると膝から崩れ落ちた。
固く握られたこぶしが、寝台のへりへと叩きつけられた。
ダン! ダン! 木製のベッドがゲルトの葛藤を代弁するように、音を立てて揺れた。
その段でようやく子どもが覚醒したようだった。
うーんと小さな唸り声を上げて、子どもはころりと寝返りを打ち、仰向けからうつ伏せになった。
「どうしたゲルト、なにを泣く。いまならそなたの罪をゆるしていただくよう、私からもハーゼ様に進言してやろう。さぁ、この者たちを追い出せ。そこのそなたらもさっさと動かぬかっ! 私の縄を解け!」
ヨハネスがドアの近くにかたまり、成り行きを見まもっていた信者たちを一括した。
黒装束の男たちはビクリと体を跳ねさせて、泡を食ったようにヨハネスへと走り寄ろうとする。
ロンバードや騎士団の面々が身構えた。
彼らが剣を抜こうとする、その直前。
「違うのですっ!」
ゲルトの悲痛な言葉が鋭く響いた。
「違うのです、ヨハネス様っ! 違うのですっ!」
「なにが違う。そなたをゆるすかどうかは、ハーゼ様の……ひいてはデァモント様の差配となるのは当然であろう」
「違うのですっ!」
頑是ない子どものように首を幾度も振って。
ゲルトがまた、寝台を叩いた。
「ハーゼ様は……先代様は、お亡くなりになどなっていません! 生きておられます! 生きてるんですっ!」
血を吐くような叫びが、石壁にぐわんとこだました。
信者たち全員が動きを止め、ゲルトへと顔を向けた。
低い笑い声が漏れた。おかしくてたまらないという素振りで笑ったのはヨハネスだ。
「なにを愚かなことを……どうしたゲルト、そなた、この異教徒どもになにかされたのか」
「いいえ。ヨハネス様……私は知っております。ハーゼ様が身罷られたわけではないと、知っているのです。あなたの仰る通り、ハーゼ様は十二年前に姿を消された。それは事実です」
「そうだ。そしてその二年後に新たな」
「新たなハーゼ様などお生まれになるはずがないっ! ハーゼ様は生きておられる。なぜなら私が、私がハーゼ様を攫ったからです。私はハーゼ様を弑逆しようとしました。神に仕えど仕えど我々の……信者たちの暮らしは苦しくなるばかり。それならばいっそのこと、新たなハーゼ様をお迎えしようと……新たなハーゼ様であれば我々をお救いくださるのではないかと……愚かにもそう考え、十二年前にハーゼ様を攫い、山に置き去りにしたのです!」
ゲルトの告解を聞いた黒装束の信者たちは、どよめきながらヨハネスとゲルトの間で忙しない視線を往復させた。
ヨハネスもさすがに動揺を黒い瞳に浮かべたが、余裕は失っておらず、片頬を笑みに歪めて頷いた。
「そうであったか。ならば当代ハーゼ様は、そなたの殺めたハーゼ様の魂を受け継いだ生まれ変わりだ。神妙におのれの罪を懺悔し、謝罪せよ」
「いいえ。いいえ、私が謝るのはそこの……そこにいらっしゃる御方にではありません。なぜならその御方はハーゼ様ではないからです! ハーゼ様は亡くなってなどいない。私が山に置き去りにしたハーゼ様は、こちらの……ユリウス殿下に保護をされて……殿下の下でいまもお元気に過ごされているのです。死んでなどいないのです! 生きておられます! お元気に生きておられるハーゼ様を、私はこの目で見ました! 私が証人ですっ! ハーゼ様は死んでないっ!」
信者たちのざわめきが大きくなった。
どういうことだ。
先代様が生きておられる?
ではそこにいらっしゃるハーゼ様はなんなのだ。
生まれ変わりではないのか。
ざわざわと不穏に揺れる気配の中、寝台の上の子どもが、むくりと起き上がった。
何度も何度もゲルトにベッドを叩かれ、ベッドごと揺すられて、寝ていられなくなったのだろう。
両手で目をこすりながら上体を起こしたその子は、眠気に開ききらない瞼を半分だけ持ち上げて、きょろきょろと周りを見渡した。
『……朝ですか?』
あやふやな口調で、子どもが喋った。
『朝ですか? お祈りの、時間ですか?』
寝ている間にこれほどの数の大人に囲まれたというのに、少しも驚いた様子もなく、ただ眠たそうにそう言って、子どもは小さなあくびをひとつした。
見えていないのだ、とユリウスは悟った。
リヒトと同じで、視覚と聴覚と触覚と、そして恐らく、味覚と嗅覚を奪われたのだ。
おお! とヨハネスが感極まったかのように高らかに叫んだ。
「聞いたか、神の言葉を! あれこそがこの御方こそがハーゼ様である証拠! ゲルト、そなたが異教徒どもになにを吹き込まれたかは知らないが、神の言葉を操ってこそのハーゼ様ぞ! 皆の者、見よ、いま神の言葉を口にされたあの御方こそが本物のハーゼ様である!」
芝居がかったヨハネスのセリフに触発され、信者たちが口々に、ハーゼ様だ、ハーゼ様だ、と繰り返した。
ユリウスはさざ波のように広がってゆく「ハーゼ様」を聞きながら、ベッドの脇へとへたりこんでいるゲルトの隣へ歩み寄った。
そして、寝台へと腰を下ろす。
誰かが座った、というのはわかったのだろう。子どもの顔がユリウスの方を向いた。
ユリウスは寝ぐせのついている銀色の髪へと手を伸ばした。
「ハーゼ様になにをするっ!」
信者のひとりが叫んでこちらへ飛びかかろうとするのを、クラウスが素早く抑え込んでいるのを目の端に捕らえながら、ユリウスはそっと、子どもへと話しかけた。
『まだ夜中だよ。もう少し寝ておいで』
ユリウスの紡いだ、その言葉。
それを耳にしてようやく、教皇ヨハネスの顔から余裕が消えた。
『いまは夜ですか?』
『そう、太陽もまだ眠ってる。きみも眠っていい。いい子でおやすみ』
なめらかな声でそう言い、ユリウスは子どもの頭を撫でた。
撫でられた、という感触はあまりないのだろう。
子どもは不思議そうに瞬いたが、肩を押してやるとすぐにまた横になった。
ユリウスは子どもが目を閉じるのを確認してから、ことさらにゆっくりと、ヨハネスへ視線を巡らせた。
「さて、いま神の言葉とやらを話した僕は、貴様らにとって何者だ。神か。ハーゼか。それともただの卑しい異教徒か」
真正面から教皇を見据え、問いかける。
ヨハネスが凄まじい形相でこちらを睨み、怒りに全身を震わせた。
なぜ、と色を失った唇が動くのを、ユリウスは見た。
ひとり笑っているのは教皇だ。ロンバードに乱雑に縄を引かれても、男は肩を揺すって笑い続けた。
なんの騒ぎだ……と駆けつけてきた数人の黒装束の信者たちが、白い部屋の中を覗いて困惑も顕わに顔を見合わせている。
地下にこもり、冬ごもりの儀式を行っているはずの教皇ヨハネスが、途中でそれを放り出し、私服姿で夜中に教会内を歩き待っているだけでも有り得ないことなのに、さらにそのヨハネスはなぜか、罪人のように後ろ手に縛られているのだ。
おまけに教皇を捕縛しているのは異国の人間で……いったいこれはどういう状況なのか、と信者たちは現状の把握に時間を要しているようで、ユリウスたちを取り押さえればいいのか、まずは教皇の指示を仰げばいいのか、それすらも判断できずにまごついている。
「この御方は……」
ゲルトが掠れた声で呟いた。
ヨハネスが口角を上げ、ハーゼ様を忘れたのか、と呆れたように嘲笑した。
ふらり、と傾いだゲルトの体が、寝台にぶつかった。
片手をマットレスにつくことでようやく、ゲルトは姿勢を保ち、見開いた目で子どもを凝視する。
寝台の上の子どもは眠っている。閉じられたままの睫毛やその上にある眉も、根本まできれいな銀色をしていた。人工的に染たわけではない。かつらでもない。正真正銘の、ハーゼの証である銀髪だ。
「なにをそんなに驚いておる。そうか、そなたは知らぬのか。先代様は、そなたの出奔と同時期にお亡くなりになったのだ。だがその直後に新たな肉体を持って転生なさった。もちろん、先代様の記憶を引き継いでな。我らは慣例通り、二歳になったハーゼ様をお迎えした。当代様の世となってすでに十年経つ。信者たちは皆、当代様のために尽くしてくれている。そなたもこころを入れ替えて当代様に尽くすと誓えば、教団は再びそなたを受け入れてやらんこともない」
滔々と語ったヨハネスが、ユリウスたちを見渡し、
「ゲルト。この蛮族たちを追い出せ」
と、朗と響く声で命じた。
ゲルトの双眸から涙が落ちた。
彼は肩を喘がせ、苦しげに呼吸しながら、ユリウスを見た。
ユリウスはしずかに、口を開いた。
「きみの思うままに動けばいい。ゲルト、真実はいま、きみの目の前にある。いいか、いまここで起きているすべてのことは、神の御業じゃない。ひとの手によって起こったことの、その結果なんだよ」
ゲルトが両手で顔を覆った。
背を丸め、ずるずると膝から崩れ落ちた。
固く握られたこぶしが、寝台のへりへと叩きつけられた。
ダン! ダン! 木製のベッドがゲルトの葛藤を代弁するように、音を立てて揺れた。
その段でようやく子どもが覚醒したようだった。
うーんと小さな唸り声を上げて、子どもはころりと寝返りを打ち、仰向けからうつ伏せになった。
「どうしたゲルト、なにを泣く。いまならそなたの罪をゆるしていただくよう、私からもハーゼ様に進言してやろう。さぁ、この者たちを追い出せ。そこのそなたらもさっさと動かぬかっ! 私の縄を解け!」
ヨハネスがドアの近くにかたまり、成り行きを見まもっていた信者たちを一括した。
黒装束の男たちはビクリと体を跳ねさせて、泡を食ったようにヨハネスへと走り寄ろうとする。
ロンバードや騎士団の面々が身構えた。
彼らが剣を抜こうとする、その直前。
「違うのですっ!」
ゲルトの悲痛な言葉が鋭く響いた。
「違うのです、ヨハネス様っ! 違うのですっ!」
「なにが違う。そなたをゆるすかどうかは、ハーゼ様の……ひいてはデァモント様の差配となるのは当然であろう」
「違うのですっ!」
頑是ない子どものように首を幾度も振って。
ゲルトがまた、寝台を叩いた。
「ハーゼ様は……先代様は、お亡くなりになどなっていません! 生きておられます! 生きてるんですっ!」
血を吐くような叫びが、石壁にぐわんとこだました。
信者たち全員が動きを止め、ゲルトへと顔を向けた。
低い笑い声が漏れた。おかしくてたまらないという素振りで笑ったのはヨハネスだ。
「なにを愚かなことを……どうしたゲルト、そなた、この異教徒どもになにかされたのか」
「いいえ。ヨハネス様……私は知っております。ハーゼ様が身罷られたわけではないと、知っているのです。あなたの仰る通り、ハーゼ様は十二年前に姿を消された。それは事実です」
「そうだ。そしてその二年後に新たな」
「新たなハーゼ様などお生まれになるはずがないっ! ハーゼ様は生きておられる。なぜなら私が、私がハーゼ様を攫ったからです。私はハーゼ様を弑逆しようとしました。神に仕えど仕えど我々の……信者たちの暮らしは苦しくなるばかり。それならばいっそのこと、新たなハーゼ様をお迎えしようと……新たなハーゼ様であれば我々をお救いくださるのではないかと……愚かにもそう考え、十二年前にハーゼ様を攫い、山に置き去りにしたのです!」
ゲルトの告解を聞いた黒装束の信者たちは、どよめきながらヨハネスとゲルトの間で忙しない視線を往復させた。
ヨハネスもさすがに動揺を黒い瞳に浮かべたが、余裕は失っておらず、片頬を笑みに歪めて頷いた。
「そうであったか。ならば当代ハーゼ様は、そなたの殺めたハーゼ様の魂を受け継いだ生まれ変わりだ。神妙におのれの罪を懺悔し、謝罪せよ」
「いいえ。いいえ、私が謝るのはそこの……そこにいらっしゃる御方にではありません。なぜならその御方はハーゼ様ではないからです! ハーゼ様は亡くなってなどいない。私が山に置き去りにしたハーゼ様は、こちらの……ユリウス殿下に保護をされて……殿下の下でいまもお元気に過ごされているのです。死んでなどいないのです! 生きておられます! お元気に生きておられるハーゼ様を、私はこの目で見ました! 私が証人ですっ! ハーゼ様は死んでないっ!」
信者たちのざわめきが大きくなった。
どういうことだ。
先代様が生きておられる?
ではそこにいらっしゃるハーゼ様はなんなのだ。
生まれ変わりではないのか。
ざわざわと不穏に揺れる気配の中、寝台の上の子どもが、むくりと起き上がった。
何度も何度もゲルトにベッドを叩かれ、ベッドごと揺すられて、寝ていられなくなったのだろう。
両手で目をこすりながら上体を起こしたその子は、眠気に開ききらない瞼を半分だけ持ち上げて、きょろきょろと周りを見渡した。
『……朝ですか?』
あやふやな口調で、子どもが喋った。
『朝ですか? お祈りの、時間ですか?』
寝ている間にこれほどの数の大人に囲まれたというのに、少しも驚いた様子もなく、ただ眠たそうにそう言って、子どもは小さなあくびをひとつした。
見えていないのだ、とユリウスは悟った。
リヒトと同じで、視覚と聴覚と触覚と、そして恐らく、味覚と嗅覚を奪われたのだ。
おお! とヨハネスが感極まったかのように高らかに叫んだ。
「聞いたか、神の言葉を! あれこそがこの御方こそがハーゼ様である証拠! ゲルト、そなたが異教徒どもになにを吹き込まれたかは知らないが、神の言葉を操ってこそのハーゼ様ぞ! 皆の者、見よ、いま神の言葉を口にされたあの御方こそが本物のハーゼ様である!」
芝居がかったヨハネスのセリフに触発され、信者たちが口々に、ハーゼ様だ、ハーゼ様だ、と繰り返した。
ユリウスはさざ波のように広がってゆく「ハーゼ様」を聞きながら、ベッドの脇へとへたりこんでいるゲルトの隣へ歩み寄った。
そして、寝台へと腰を下ろす。
誰かが座った、というのはわかったのだろう。子どもの顔がユリウスの方を向いた。
ユリウスは寝ぐせのついている銀色の髪へと手を伸ばした。
「ハーゼ様になにをするっ!」
信者のひとりが叫んでこちらへ飛びかかろうとするのを、クラウスが素早く抑え込んでいるのを目の端に捕らえながら、ユリウスはそっと、子どもへと話しかけた。
『まだ夜中だよ。もう少し寝ておいで』
ユリウスの紡いだ、その言葉。
それを耳にしてようやく、教皇ヨハネスの顔から余裕が消えた。
『いまは夜ですか?』
『そう、太陽もまだ眠ってる。きみも眠っていい。いい子でおやすみ』
なめらかな声でそう言い、ユリウスは子どもの頭を撫でた。
撫でられた、という感触はあまりないのだろう。
子どもは不思議そうに瞬いたが、肩を押してやるとすぐにまた横になった。
ユリウスは子どもが目を閉じるのを確認してから、ことさらにゆっくりと、ヨハネスへ視線を巡らせた。
「さて、いま神の言葉とやらを話した僕は、貴様らにとって何者だ。神か。ハーゼか。それともただの卑しい異教徒か」
真正面から教皇を見据え、問いかける。
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