28 / 118
光あれ
12
しおりを挟む
「大地の神の罪を、ノルメル村の女たちは古来より語り継いできたのでしょう。それが皮肉にもデァモント教団に利用された。ハーゼは神の眷属、教団の象徴として扱われるようになった」
ユリウスは絵本の中の白うさぎに視線を落とした。
ふむ、とマリウスが顎をさすって頷く。
「こじつけていけばどんな推測でも成り立つが、おまえの考察もあながち間違いではないのだろうな。なぜハーゼがうさぎとして語られたのかも説明がつく」
長兄の言葉を受けて、ユリウスは首肯した。
「ノルメル村の女たちが、神話に出てくる月神の子孫であるとしたら、月神デァモントも彼女たちと同じ外見をしていたと思われます」
すなわち女神は、銀の髪に金の瞳を持っていたということになる。
玉を探し歩いていた女は、ある日森の中でハーゼと……自分と同じ特徴を持つ子どもと出会ったのだ。
大地の神に捨てられたおのれの子どもだと、一目で気づいたことだろう。
「一般的にうさぎと言えば、白をイメージします。デァモントの信者たちもうさぎを教団の象徴として置物を飾っているとゲルトやヤンスは言っていました。中央教会も、白かった。白というのはデァモントでは特別な色なのです」
それはなぜか。
ユリウスは眠っているおのれのオメガを振り向いた。
枕代わりのクッションに広がる、銀糸の髪。それを見つめながら、口を開く。
「白に近いものといえば、リヒトの髪です。ハーゼの色です。女神の玉をいのちと引き換えに取り戻したハーゼは、白かった。だから神話の中ではうさぎとして描かれたのだと、思います」
デァモント教は、偶像崇拝を禁止している。
女神の外見はどこにも描かれていない。
記されてしまえば、わかってしまう。
女神とハーゼが、同じ銀髪だったということが。
教団の前身は恐らく、大地の神とされる男が治めていた部族だ。彼等は女を捕らえ、その子どもを殺し、男の子を強制的に孕ませたその罪を隠すため、女神の外見に関する記述をすべて削除した。
そして偶像崇拝の禁止など神の訓えを尤もらしく整え、神話という形に落とし込んだ。
「その……ノルメル村の女性たちは、なぜ逃げなかったのでしょう?」
エミールが痛ましげに眉を顰めながら、呟いた。
神話の昔はともかく、ノルメル村の屋敷には見張りなどもおらず、逃げようと思えばいつでも逃げれる状態であった。
大地の神の罪をゆるすことができないというのであれば、さっさとあの土地を離れれば良かったのだ。
ユリウスは唇の端を持ち上げ、テオバルドの手元の絵本の、一番最後のページをめくった。
裏表紙との間に、押し花のしおりが挟まっていた。黄色く丸い花だ。
「これが、リゼルの花です。女の屋敷にはこれがたくさんありました。僕は、彼女たちがあの場所を離れられない理由はこの花にあると思っています。そして、神話の女神が月という遠い場所からわざわざ下界に降りてきた理由も」
「……下界に降りてきた理由、ですか?」
エミールが小首を傾げた。
絵本の中ではそれを、地上の民の暮らしを見まもるため、とされていた。
しかし女神が実在したひとりの女であるならば、わざわざ遠い土地まで出向くだけの理由があったはずだ。
女は度々同じ地を訪れていた。そのため、大地の神とされる男に見初められ、自国へ帰れなくなったのだ。
では女神が訪れた地にはなにがあったのか。
ユリウスの結論では、それはリゼルだった。
教皇の手記にも書かれていた。リゼルは自生しない、と。
つまり、大地の神が治める土地で、独自に作られていた植物なのだ。
女はそれが欲しかった。遠方から出向くほどの魅力が、リゼルにはあったということだ。
ではこのリゼルという植物はなんなのか。
「僕たちはこの植物を調べるため、メルドルフに寄りました。メルドルフは医学の研究が進んでいる国で、わが国の医術を発展させてくれたベルンハルトが、若い頃にそれを学んだという場所です」
ユリウスはしおりを抜き出して、閉じた絵本の表紙の上に置いた。
「結論から言うとこの植物は、毒草でした。根、茎、葉、花、どこをとっても人体に害のある成分が含まれているそうです」
ユリウスの告げた言葉に、テオバルドがひえっと叫んで一歩後退った。
テオバルドの素直な反応を、マリウスが笑い飛ばす。
「毒草と言っても色々あるぞ。俺たちがふだん口にしているものも、食べ方を間違えれば毒となる」
「その通りです。毒と薬は表裏一体。要は使い方と使う量です」
「お茶ならばいいということですか?」
マリウスとユリウスの会話に、エミールが疑問を挟んできた。
ノルメル村の女たちが飲んでいた花茶にリゼルが使われていたからだ。
ユリウスはしずかな仕草で首を横へ振る。
「いいえ。花を乾燥させたところで毒性は抜けない。この植物は毒草です。ですが、量を過ごさない限り死に至ることはありません。そして、ここからが本題ですが」
一度言葉を切ったユリウスは、右手に握ったこぶしを、絵本へと叩きつけた。
「リヒトの五感を奪ったとされるデァモントの秘術には、このリゼルが使われていました」
事の詳細をいま初めて耳にしたエミールとテオバルドは、唖然と口を開けた。
「リヒトの五感が……秘術で奪われた? どういうことですか? リヒトは生まれつき五感が弱かったわけではないということですか?」
早口に、エミールが言い募る。その背をクラウスがそっと撫でて、ゆっくりとした口調で告げた。
「リヒトはハーゼとなったとき、教皇ヨハネスの施した秘術で五感を奪われたのだと、私たちは聞いていた。だからユーリはリヒトを治す方法を探るため、デァモントへ乗り込んだんだ」
ひどい、と声にならぬ声をエミールが発した。
「でも、じゃあ、治す方法がわかったんですよね?」
ユリウスの表情を注意深く観察しながら、恐る恐る、というようにテオバルドが発言した。
ユリウスは侍従の茶色い瞳を真っ直ぐに見つめ、それから室内の面々へと順に視線をやった。
エミールが両手を組み合わせ、固唾を呑んでユリウスの返事を待っている。
背後で小さく、
「ん…………」
という声が漏れた。
振り向いてみれば、リヒトが寝返りをうつところであった。
そろそろ目覚めが近いのかもしれない。
リヒトが起きる前に、ひと通りの説明は終えておきたかった。
ユリウスはひとつ吐息して、くっきりとした声音で答えた。
「わからない」
「……え?」
「正確には、リゼルをメルドルフで色々調べたところ、わからないということがわかった」
「それは……どういう意味でしょうか」
エミールが戸惑ったようにまばたきを繰り返した。
ユリウスがロンバードへ目配せをすると、心得た側近は音もなく立ち上がり部屋を出ていった。
ほどなくノックの音が響き、戻ってきた男は医師のシモンを伴っていた。
シモンは事前にユリウスが彼宛に送っていた書類の束を抱え、軽く頭を下げた。
「ここからはシモンにも聞いてもらう。僕のオメガに関する話だ。エミール殿、テオ。二人には特に、聞いてほしい」
改めて告げたユリウスへと、姿勢と表情を改めた二人が同時に頷いた。
ユリウスは絵本の中の白うさぎに視線を落とした。
ふむ、とマリウスが顎をさすって頷く。
「こじつけていけばどんな推測でも成り立つが、おまえの考察もあながち間違いではないのだろうな。なぜハーゼがうさぎとして語られたのかも説明がつく」
長兄の言葉を受けて、ユリウスは首肯した。
「ノルメル村の女たちが、神話に出てくる月神の子孫であるとしたら、月神デァモントも彼女たちと同じ外見をしていたと思われます」
すなわち女神は、銀の髪に金の瞳を持っていたということになる。
玉を探し歩いていた女は、ある日森の中でハーゼと……自分と同じ特徴を持つ子どもと出会ったのだ。
大地の神に捨てられたおのれの子どもだと、一目で気づいたことだろう。
「一般的にうさぎと言えば、白をイメージします。デァモントの信者たちもうさぎを教団の象徴として置物を飾っているとゲルトやヤンスは言っていました。中央教会も、白かった。白というのはデァモントでは特別な色なのです」
それはなぜか。
ユリウスは眠っているおのれのオメガを振り向いた。
枕代わりのクッションに広がる、銀糸の髪。それを見つめながら、口を開く。
「白に近いものといえば、リヒトの髪です。ハーゼの色です。女神の玉をいのちと引き換えに取り戻したハーゼは、白かった。だから神話の中ではうさぎとして描かれたのだと、思います」
デァモント教は、偶像崇拝を禁止している。
女神の外見はどこにも描かれていない。
記されてしまえば、わかってしまう。
女神とハーゼが、同じ銀髪だったということが。
教団の前身は恐らく、大地の神とされる男が治めていた部族だ。彼等は女を捕らえ、その子どもを殺し、男の子を強制的に孕ませたその罪を隠すため、女神の外見に関する記述をすべて削除した。
そして偶像崇拝の禁止など神の訓えを尤もらしく整え、神話という形に落とし込んだ。
「その……ノルメル村の女性たちは、なぜ逃げなかったのでしょう?」
エミールが痛ましげに眉を顰めながら、呟いた。
神話の昔はともかく、ノルメル村の屋敷には見張りなどもおらず、逃げようと思えばいつでも逃げれる状態であった。
大地の神の罪をゆるすことができないというのであれば、さっさとあの土地を離れれば良かったのだ。
ユリウスは唇の端を持ち上げ、テオバルドの手元の絵本の、一番最後のページをめくった。
裏表紙との間に、押し花のしおりが挟まっていた。黄色く丸い花だ。
「これが、リゼルの花です。女の屋敷にはこれがたくさんありました。僕は、彼女たちがあの場所を離れられない理由はこの花にあると思っています。そして、神話の女神が月という遠い場所からわざわざ下界に降りてきた理由も」
「……下界に降りてきた理由、ですか?」
エミールが小首を傾げた。
絵本の中ではそれを、地上の民の暮らしを見まもるため、とされていた。
しかし女神が実在したひとりの女であるならば、わざわざ遠い土地まで出向くだけの理由があったはずだ。
女は度々同じ地を訪れていた。そのため、大地の神とされる男に見初められ、自国へ帰れなくなったのだ。
では女神が訪れた地にはなにがあったのか。
ユリウスの結論では、それはリゼルだった。
教皇の手記にも書かれていた。リゼルは自生しない、と。
つまり、大地の神が治める土地で、独自に作られていた植物なのだ。
女はそれが欲しかった。遠方から出向くほどの魅力が、リゼルにはあったということだ。
ではこのリゼルという植物はなんなのか。
「僕たちはこの植物を調べるため、メルドルフに寄りました。メルドルフは医学の研究が進んでいる国で、わが国の医術を発展させてくれたベルンハルトが、若い頃にそれを学んだという場所です」
ユリウスはしおりを抜き出して、閉じた絵本の表紙の上に置いた。
「結論から言うとこの植物は、毒草でした。根、茎、葉、花、どこをとっても人体に害のある成分が含まれているそうです」
ユリウスの告げた言葉に、テオバルドがひえっと叫んで一歩後退った。
テオバルドの素直な反応を、マリウスが笑い飛ばす。
「毒草と言っても色々あるぞ。俺たちがふだん口にしているものも、食べ方を間違えれば毒となる」
「その通りです。毒と薬は表裏一体。要は使い方と使う量です」
「お茶ならばいいということですか?」
マリウスとユリウスの会話に、エミールが疑問を挟んできた。
ノルメル村の女たちが飲んでいた花茶にリゼルが使われていたからだ。
ユリウスはしずかな仕草で首を横へ振る。
「いいえ。花を乾燥させたところで毒性は抜けない。この植物は毒草です。ですが、量を過ごさない限り死に至ることはありません。そして、ここからが本題ですが」
一度言葉を切ったユリウスは、右手に握ったこぶしを、絵本へと叩きつけた。
「リヒトの五感を奪ったとされるデァモントの秘術には、このリゼルが使われていました」
事の詳細をいま初めて耳にしたエミールとテオバルドは、唖然と口を開けた。
「リヒトの五感が……秘術で奪われた? どういうことですか? リヒトは生まれつき五感が弱かったわけではないということですか?」
早口に、エミールが言い募る。その背をクラウスがそっと撫でて、ゆっくりとした口調で告げた。
「リヒトはハーゼとなったとき、教皇ヨハネスの施した秘術で五感を奪われたのだと、私たちは聞いていた。だからユーリはリヒトを治す方法を探るため、デァモントへ乗り込んだんだ」
ひどい、と声にならぬ声をエミールが発した。
「でも、じゃあ、治す方法がわかったんですよね?」
ユリウスの表情を注意深く観察しながら、恐る恐る、というようにテオバルドが発言した。
ユリウスは侍従の茶色い瞳を真っ直ぐに見つめ、それから室内の面々へと順に視線をやった。
エミールが両手を組み合わせ、固唾を呑んでユリウスの返事を待っている。
背後で小さく、
「ん…………」
という声が漏れた。
振り向いてみれば、リヒトが寝返りをうつところであった。
そろそろ目覚めが近いのかもしれない。
リヒトが起きる前に、ひと通りの説明は終えておきたかった。
ユリウスはひとつ吐息して、くっきりとした声音で答えた。
「わからない」
「……え?」
「正確には、リゼルをメルドルフで色々調べたところ、わからないということがわかった」
「それは……どういう意味でしょうか」
エミールが戸惑ったようにまばたきを繰り返した。
ユリウスがロンバードへ目配せをすると、心得た側近は音もなく立ち上がり部屋を出ていった。
ほどなくノックの音が響き、戻ってきた男は医師のシモンを伴っていた。
シモンは事前にユリウスが彼宛に送っていた書類の束を抱え、軽く頭を下げた。
「ここからはシモンにも聞いてもらう。僕のオメガに関する話だ。エミール殿、テオ。二人には特に、聞いてほしい」
改めて告げたユリウスへと、姿勢と表情を改めた二人が同時に頷いた。
412
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
偽りベータの宮廷薬師は、氷の宰相に匂いを嗅がれ溺愛される
水凪しおん
BL
「お前の匂いがないと、私は息ができない」
宮廷薬師のルチアーノは、オメガであることを隠し、自作の抑制薬でベータと偽って生きてきた。
しかしある日、冷徹無比と恐れられる「氷の宰相」アレクセイにその秘密がバレてしまう。
処刑を覚悟したルチアーノだったが、アレクセイが求めたのは、ルチアーノの身体から香る「匂い」だった!?
強すぎる能力ゆえに感覚過敏に苦しむ宰相と、彼の唯一の安らぎとなった薬師。
秘密の共有から始まる、契約と執着のオメガバース・ロマンス!
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
冷酷なアルファ(氷の将軍)に嫁いだオメガ、実はめちゃくちゃ愛されていた。
水凪しおん
BL
これは、愛を知らなかった二人が、本当の愛を見つけるまでの物語。
国のための「生贄」として、敵国の将軍に嫁いだオメガの王子、ユアン。
彼を待っていたのは、「氷の将軍」と恐れられるアルファ、クロヴィスとの心ない日々だった。
世継ぎを産むための「道具」として扱われ、絶望に暮れるユアン。
しかし、冷たい仮面の下に隠された、不器用な優しさと孤独な瞳。
孤独な夜にかけられた一枚の外套が、凍てついた心を少しずつ溶かし始める。
これは、政略結婚という偽りから始まった、運命の恋。
帝国に渦巻く陰謀に立ち向かう中で、二人は互いを守り、支え合う「共犯者」となる。
偽りの夫婦が、唯一無二の「番」になるまでの軌跡を、どうぞ見届けてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。