174 / 184
(番外編)ともに、歩く。
2
しおりを挟む
当日、王城の一室が控室としてリヒトに宛がわれた。
戸籍局の式場は、廊下を挟んですぐ向かいにある。
レースがふんだんに使われた真っ白な衣装に、テオバルドの手を借りつつ、リヒトは袖を通した。
背中側にあるリボンは、やはりテオバルドの手によってひとつひとつ結ばれてゆく。
リヒトは彼に言われるがままに立ったり座ったり、靴を履かせてもらったり、着せ替え人形のようになっていた。
膝下のキュロットの形を整えながら、テオバルドが呆れ口調の声をこぼした。
「よくぞまぁ採寸もせずに、こんなにぴったりの服を準備できたものですねぇ」
ひとり言めいた言葉に応えたのは、甘い甘い声だった。
「この僕を誰だと思ってる」
「はぁ。ユリウス殿下ですが」
「僕はリヒトのアルファだ。つがいの体のサイズぐらい、すべて把握済だよ」
それを聞いてリヒトは、ソファに座ったままユリウスを見上げた。
今日のユリウスは、リヒト同様真っ白な服を着ている。
使われている素材はすべて同じものなのに、襟の形やベストのデザインが違うだけでまったく違う印象になるから不思議だった。
今日のユーリ様も格好いいなぁ、とリヒトはぼうっと見惚れてしまう。
ユリウスの新緑色の瞳がこちらを向いて、やわらかく細められた。
「ねぇ、僕のオメガ」
話を振られて、リヒトは曖昧に首を動かした。
「でも僕はユーリ様のお洋服のサイズを知りません」
物を知らない自分が恥ずかしくなってそう言ったら、
「知らなくて当然なんですよ、リヒト様」
とテオバルドが口を挟んできた。
「これは感心するところではなく、怖がるところです。あのひと、リヒト様専用のトルソとか作っちゃってるんですよ」
ヒソヒソと囁かれて、リヒトはことんと首を傾げる。
トルソ。聞き覚えのある単語だ。
記憶を手繰ってみると、エミールのお屋敷でそれを見たことを思い出す。
そうだ、あのときは仕立て屋がトルソに、新たに仕立てたというユリウスのための服を着つけていってたのだ。
とすると、ユリウスはリヒトの体型とぴったり同じトルソを作ったというのだろうか。
袖の長さや、ウエストのサイズまでこんなにぴったりに。
「ユーリ様はすごいです」
ほぅ、と吐息しながらユリウスのすごさを実感したリヒトに、テオバルドが半眼になった。
「だから感心するとこじゃねぇって言ってんだろ」
この不思議ちゃんが、と口の中でもごもごと続けられた声は、リヒトの耳には届かなかった。代わりのように、くっくっと笑うユリウスの声が聞こえてくる。
「僕は毎日きみを抱っこしてるからね。リヒト」
「じゃあ僕もユーリ様を抱っこしたら、ユーリ様のサイズがわかりますか?」
「きみが僕を? 僕のオメガはいつからそんな力持ちになったんだろう」
明るい笑い声とともに、歩み寄ってきたユリウスがリヒトをひょいと抱き上げる。
「あっ」
テオバルドが焦ったように叫んだ。
「殿下っ! 着付けが崩れますから!」
「崩れたらまた直せばいい」
「ひぇ~。やべぇ。本職じゃない俺がそんな手早くできるわけないでしょ!」
「僕はできないことをやれとは言わない」
ユリウスが怖いほどにうつくしい流し目でテオバルドを見た。
テオバルドが絶句した後、「ひぇ~」と悲鳴を上げた。
「さぁリヒト、僕のオメガ、後の仕上げはテオにしてもらうんだよ」
「……ふぁい」
こめかみにちゅっとキスを落とされて、リヒトは不明瞭な返事を口にした。
ユリウスが新緑色の瞳を丸くして、もう一度キスをくれる。
「もしかして緊張してる? 大丈夫だよ。内輪だけの式だから、そんなに硬くならなくても」
「でも……ぼく」
「リヒト。婚姻の儀はただの形式だ。でも戸籍局で証明書に名前が載れば、リヒトが僕の伴侶だって証拠になる。リヒト。きみが僕のオメガで、僕がきみのアルファだってことが、ちゃんと書類で証明できるってことなんだよ」
婚姻の儀、という初めての経験に気を張り詰めていたリヒトの中に、ユリウスの発する言葉が沁み込んでゆく。
「ゆぅりさまが、ぼくのあるふぁ」
「そう。僕の名前とリヒトの名前を並べて書くんだ。素敵だよね」
ユリウスがきれいな微笑を浮かべた。
その笑みに勇気づけられて、リヒトも笑った。
「はい。僕、頑張って名前書きます」
「うん。歩く練習も、たくさん練習したんだろう?」
「テオさんが、教えてくれて」
「頑張ったね、僕のオメガ。今日が本番だ。僕と一緒に歩こうね」
三度目のキスは、唇の上に落ちてきた。
リヒトは目を閉じてユリウスの唇を受け入れ、自分からもキスをした。
ユリウスが名残惜しそうな仕草でリヒトの体をソファに下ろしてくれる。それから、テーブルの上に置いてあった花の髪飾りをリヒトの耳の横にそっと差し込んだ。
「うん、可愛い」
髪飾りに使われている青と白の花は、ユリウスの屋敷の温室で咲いたものだ。
リヒトが毎日世話をして、今年もきれいな花がついた。
花の香りがリヒトの誘惑香と似ている、とユリウスは言っていたが、自分ではよくわからない。けれど甘くてとてもいい匂いだと思った。
「じゃあリヒト、また後で」
ユリウスが優雅な一礼をして、先に部屋を出て行く。
「そんなさびしがらなくても、またすぐ会えますよ」
テオバルドがすこし呆れたように、リヒトを慰めてくれた。
「それよか、立ってください。ほらもう~殿下が抱っこしたせいで形が崩れてる!」
急かすようにリヒトを立たせたテオバルドが、キュロットの裾のレースを整え、最後の仕上げとばかりに真っ白なウエストコートを着せかけてきた。
たっぷりのひだとレースのついたテール部分は後ろに長く伸び、ふわりと絨毯の上に広がった。
それをテオバルドが両手で恭しく持ち上げる。
「リヒト様、時間です。行きましょう」
壁掛け時計に目をやったテオバルドに促され、リヒトはこくりと唾を飲み込んだ。
「大丈夫です。先日エミール様も仰っていたでしょう。ユリウス殿下が居ます」
「……はい」
「一の扉はひとりで歩かなければなりませんが、二の扉からは殿下が一緒です」
「はい。……あの、テオさん」
「なんでしょう」
「今日まで色々教えてくれて、ありがとうございました」
リヒトはここ数日ずっとお作法を教えてくれていたテオバルドを振り向いて、改めてお礼を言った。
テオバルドが忙しないまばたきをする。その茶色の瞳がなんだかうるうるしているように見えたけれど、リヒトの気のせいだったのかもしれない。
戸籍局の式場は、廊下を挟んですぐ向かいにある。
レースがふんだんに使われた真っ白な衣装に、テオバルドの手を借りつつ、リヒトは袖を通した。
背中側にあるリボンは、やはりテオバルドの手によってひとつひとつ結ばれてゆく。
リヒトは彼に言われるがままに立ったり座ったり、靴を履かせてもらったり、着せ替え人形のようになっていた。
膝下のキュロットの形を整えながら、テオバルドが呆れ口調の声をこぼした。
「よくぞまぁ採寸もせずに、こんなにぴったりの服を準備できたものですねぇ」
ひとり言めいた言葉に応えたのは、甘い甘い声だった。
「この僕を誰だと思ってる」
「はぁ。ユリウス殿下ですが」
「僕はリヒトのアルファだ。つがいの体のサイズぐらい、すべて把握済だよ」
それを聞いてリヒトは、ソファに座ったままユリウスを見上げた。
今日のユリウスは、リヒト同様真っ白な服を着ている。
使われている素材はすべて同じものなのに、襟の形やベストのデザインが違うだけでまったく違う印象になるから不思議だった。
今日のユーリ様も格好いいなぁ、とリヒトはぼうっと見惚れてしまう。
ユリウスの新緑色の瞳がこちらを向いて、やわらかく細められた。
「ねぇ、僕のオメガ」
話を振られて、リヒトは曖昧に首を動かした。
「でも僕はユーリ様のお洋服のサイズを知りません」
物を知らない自分が恥ずかしくなってそう言ったら、
「知らなくて当然なんですよ、リヒト様」
とテオバルドが口を挟んできた。
「これは感心するところではなく、怖がるところです。あのひと、リヒト様専用のトルソとか作っちゃってるんですよ」
ヒソヒソと囁かれて、リヒトはことんと首を傾げる。
トルソ。聞き覚えのある単語だ。
記憶を手繰ってみると、エミールのお屋敷でそれを見たことを思い出す。
そうだ、あのときは仕立て屋がトルソに、新たに仕立てたというユリウスのための服を着つけていってたのだ。
とすると、ユリウスはリヒトの体型とぴったり同じトルソを作ったというのだろうか。
袖の長さや、ウエストのサイズまでこんなにぴったりに。
「ユーリ様はすごいです」
ほぅ、と吐息しながらユリウスのすごさを実感したリヒトに、テオバルドが半眼になった。
「だから感心するとこじゃねぇって言ってんだろ」
この不思議ちゃんが、と口の中でもごもごと続けられた声は、リヒトの耳には届かなかった。代わりのように、くっくっと笑うユリウスの声が聞こえてくる。
「僕は毎日きみを抱っこしてるからね。リヒト」
「じゃあ僕もユーリ様を抱っこしたら、ユーリ様のサイズがわかりますか?」
「きみが僕を? 僕のオメガはいつからそんな力持ちになったんだろう」
明るい笑い声とともに、歩み寄ってきたユリウスがリヒトをひょいと抱き上げる。
「あっ」
テオバルドが焦ったように叫んだ。
「殿下っ! 着付けが崩れますから!」
「崩れたらまた直せばいい」
「ひぇ~。やべぇ。本職じゃない俺がそんな手早くできるわけないでしょ!」
「僕はできないことをやれとは言わない」
ユリウスが怖いほどにうつくしい流し目でテオバルドを見た。
テオバルドが絶句した後、「ひぇ~」と悲鳴を上げた。
「さぁリヒト、僕のオメガ、後の仕上げはテオにしてもらうんだよ」
「……ふぁい」
こめかみにちゅっとキスを落とされて、リヒトは不明瞭な返事を口にした。
ユリウスが新緑色の瞳を丸くして、もう一度キスをくれる。
「もしかして緊張してる? 大丈夫だよ。内輪だけの式だから、そんなに硬くならなくても」
「でも……ぼく」
「リヒト。婚姻の儀はただの形式だ。でも戸籍局で証明書に名前が載れば、リヒトが僕の伴侶だって証拠になる。リヒト。きみが僕のオメガで、僕がきみのアルファだってことが、ちゃんと書類で証明できるってことなんだよ」
婚姻の儀、という初めての経験に気を張り詰めていたリヒトの中に、ユリウスの発する言葉が沁み込んでゆく。
「ゆぅりさまが、ぼくのあるふぁ」
「そう。僕の名前とリヒトの名前を並べて書くんだ。素敵だよね」
ユリウスがきれいな微笑を浮かべた。
その笑みに勇気づけられて、リヒトも笑った。
「はい。僕、頑張って名前書きます」
「うん。歩く練習も、たくさん練習したんだろう?」
「テオさんが、教えてくれて」
「頑張ったね、僕のオメガ。今日が本番だ。僕と一緒に歩こうね」
三度目のキスは、唇の上に落ちてきた。
リヒトは目を閉じてユリウスの唇を受け入れ、自分からもキスをした。
ユリウスが名残惜しそうな仕草でリヒトの体をソファに下ろしてくれる。それから、テーブルの上に置いてあった花の髪飾りをリヒトの耳の横にそっと差し込んだ。
「うん、可愛い」
髪飾りに使われている青と白の花は、ユリウスの屋敷の温室で咲いたものだ。
リヒトが毎日世話をして、今年もきれいな花がついた。
花の香りがリヒトの誘惑香と似ている、とユリウスは言っていたが、自分ではよくわからない。けれど甘くてとてもいい匂いだと思った。
「じゃあリヒト、また後で」
ユリウスが優雅な一礼をして、先に部屋を出て行く。
「そんなさびしがらなくても、またすぐ会えますよ」
テオバルドがすこし呆れたように、リヒトを慰めてくれた。
「それよか、立ってください。ほらもう~殿下が抱っこしたせいで形が崩れてる!」
急かすようにリヒトを立たせたテオバルドが、キュロットの裾のレースを整え、最後の仕上げとばかりに真っ白なウエストコートを着せかけてきた。
たっぷりのひだとレースのついたテール部分は後ろに長く伸び、ふわりと絨毯の上に広がった。
それをテオバルドが両手で恭しく持ち上げる。
「リヒト様、時間です。行きましょう」
壁掛け時計に目をやったテオバルドに促され、リヒトはこくりと唾を飲み込んだ。
「大丈夫です。先日エミール様も仰っていたでしょう。ユリウス殿下が居ます」
「……はい」
「一の扉はひとりで歩かなければなりませんが、二の扉からは殿下が一緒です」
「はい。……あの、テオさん」
「なんでしょう」
「今日まで色々教えてくれて、ありがとうございました」
リヒトはここ数日ずっとお作法を教えてくれていたテオバルドを振り向いて、改めてお礼を言った。
テオバルドが忙しないまばたきをする。その茶色の瞳がなんだかうるうるしているように見えたけれど、リヒトの気のせいだったのかもしれない。
215
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
過労死転生した公務員、魔力がないだけで辺境に追放されたので、忠犬騎士と知識チートでざまぁしながら領地経営はじめます
水凪しおん
BL
過労死した元公務員の俺が転生したのは、魔法と剣が存在する異世界の、どうしようもない貧乏貴族の三男だった。
家族からは能無しと蔑まれ、与えられたのは「ゴミ捨て場」と揶揄される荒れ果てた辺境の領地。これは、事実上の追放だ。
絶望的な状況の中、俺に付き従ったのは、無口で無骨だが、その瞳に確かな忠誠を宿す一人の護衛騎士だけだった。
「大丈夫だ。俺がいる」
彼の言葉を胸に、俺は決意する。公務員として培った知識と経験、そして持ち前のしぶとさで、この最悪な領地を最高の楽園に変えてみせると。
これは、不遇な貴族と忠実な騎士が織りなす、絶望の淵から始まる領地改革ファンタジー。そして、固い絆で結ばれた二人が、やがて王国を揺るがす運命に立ち向かう物語。
無能と罵った家族に、見て見ぬふりをした者たちに、最高の「ざまぁ」をお見舞いしてやろうじゃないか!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした
水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」
公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。
婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。
しかし、それは新たな人生の始まりだった。
前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。
そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。
共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。
だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。
彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。
一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。
これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる