上 下
25 / 42
王国特訓編

第5話

しおりを挟む
セリーヌについて行き謁見の間を出るとセリーヌがこちらを向き
「セイン様、お疲れ様でした、これからお城の中を案内しますね」
と言われたので肩の力を少し抜き
「セリーヌ様、よろしくお願いします」
と頭を下げると
「セイン様、セリーヌで良いですよ」
と言われ、俺は照れながら
「セリーヌ、僕の事もセインで良いですよ」
と提案すると、セリーヌはすぐに
「分かりましたセイン」
と呼び捨てで言われ、少し照れていると、後ろからマルコスの小さな笑い声が聞こえてきた、俺はマルコスに見られて恥ずかしいと思いながら振り返り、マルコスを睨むと
「どうしましたか、セイン殿、何か御用でしょうか?」
と仕事モードで返してきたので更に睨むとセリーヌが
「セイン、マルコスに何か御用があったのですか?」
と言われたので、マルコスを睨むのをやめ
「いえ、マルコスがいてくれるので何があっても安心だなと思って見てました」
と嘘をつくと
「ええ、マルコスは国1番の騎士ですからね、それでは行きましょうかセイン」
と言われたのでついて行く事にした。

セリーヌの案内が始まり、食堂、宝物室、図書室、色んな部屋をみて回って、次の場所に行こうとした時、前に黒髪のロングの少女が立っていた、黒髪ロングの少女はこちらを見て
「姫様この人が勇者ですか」
と声をかけてきた、俺は誰だろと見ているとセリーヌが黒髪ロングの少女に対して
「クローク様、おはようございます、ええこちらのセイン殿が勇者です」
と紹介されたので頭を下げて
「初めまして、僕はセインです」
と自己紹介すると
「若いのにしっかりしてるねー、私はクローク、この城で魔導師をやっているものだよ」
と言われたので、言葉に疑問に思いながらも
「よろしくお願いします」
と手を差し出し出すとクロークは俺の手を取り
「こちらこそよろしく頼むよ」
と言ってきたのであった、

挨拶を終え、案内の続きをしようとセリーヌが
「これから、セイン殿を案内しようと思いますが、クローク様も同行いたしますか?」
と聞くとクロークは首を振り
「私は歳だからあまり歩きたくないからいいよ」
と言っていたので疑問に思っているとセリーヌが
「分かりました、ではクローク様失礼しますね」
と言って案内を再開するのであった。



しおりを挟む

処理中です...