弟が『姫騎士になる』と言い出したら私が王太子になる事になりました。【連載版】

古森きり

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告白【後編】

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ぼうっと目を開ける。
あれからどのくらい時間が過ぎたのか……。
気分はどん底なのに、お腹は減るのだから不思議。
でも食欲はない。
変なの……。

「…………もう、夜」

窓の外は暗い。
目一杯深くため息を吐き出した。
体にこもった熱い空気が全て抜けるように深く、長く。
それからベッドから起き上がり、カーテンを閉める。
学園、休んでしまったわ。
セイドリックはちゃんと学園に行ったかしら?
そういえばあの方に……メルヴィン様に私とセイドリックが入れ替わっていた事情を話すまでにはいかなかった。
学園でセイドリックに聞いてくれただろうか?
これから……これからどうなるのだろう……。

「っ……」

いえ、どうなるかなんて、決まっているわ。
私はロンディニアの王女。
卒業したらシャゴインへ行くの。
ジーニア様と結婚して、シャゴインの世継ぎを産むのよ。
それが私の仕事!
ロンディニアの王女として生まれた時から、世継ぎを産むのは決まっている。
そのお相手がシャゴインのジーニア様だっただけの事!
私自身の幸せなんて、最初から求めてはいけないの。
だってこれは王族の責務なのだから!

『姫様、セシル様、起きてらっしゃいますか?』
「…………」

カーテンをきつく握り締め、自分に言い聞かせていたら扉がノックされ、イフの声が呼びかけてくる。
しかし、どうにも返事をする気力が湧かない。
でも、イフの次の言葉で私はこの部屋を飛び出す事になる。

『セイドリック様がまだ戻られないんです』
「ーーーー! なんですって!」
「あ、よかった」

ホッとしたようなイフの顔と声。
しかし、まだどこか緊張の面持ち。
すぐに気を取り直し、説明された状況はこう。
朝、私が帰ってきて部屋に引きこもったあとセイドリックは普通に登校していった。
イフは私を案じて邸に残り、セイドリックには別な使用人が付いて行く事になる。
そこまではいいわ、普通の事だもの。
だが、帰宅を過ぎても帰ってこない。
今はもう、夜の七時を回りそう……。
あ、ありえない!
あの子がなにも言わず帰宅時間を過ぎるなんて……!
なにかあったとしか思えない!

「さ、探しに行くわよ!」
「は!」

イフを連れ、学園に急ぐ。
学園の中には個人が夜会を開くパーティールームやダンスホールもあるから、灯りは付いていた。
どなたかに誘われたのかしら?
でも、それならやはり連絡はしてくるはずだわ。
イフでなくとも使用人ならば心得ている事よ。
それに、イフの選んだ使用人がそんな凡ミスするはずがないわよね。
だからイフだって慌ててるのだ。顔にはあんまり出てないけど。

「あ! セイドリック様!」
「メルティ様! レディ・ウィール様! こんばんは! あの、姉を見ませんでしたか⁉︎」
「よかった、今呼びに行かせようと思っていたのだわ!」
「な、なにかあったのですね⁉︎」

とにかく知り合いの生徒を探そう、と学園に入ったら、パーティールームの前でメルティ様とレディ・ウィール様に遭遇した。
駆け寄ってセイドリックの事を聞けばこの反応……どうしよう、どうしよう!
セイドリック! 無事でいて!

「じ、実は今日、下級クラスの方にミーシャ様が編入されたと聞いて急遽復帰のお祝いの席を設けましたの……。ちょっとくらいなら遅くなっても大丈夫だろうと、安易に考えたあたくしが悪いんですけど……」
「ミーシャ様が……そ、そうだったのですか」

それは、確かにお祝いしてあげたい気持ちは分かる。
私も知っていたら出席していたわ。
で、でもなにかあったのね?
メルティ様の表情は、どんどん曇っていく。

「で、でも、そこにジーニア様が突然入ってきて、セシル様を連れて行ってしまったの。その場に殿方は一人もいなくて、セイドリック様は今日お休みだったから今、とにかく報せだけでも出して、あたくしたちはお兄様たちを探しにいくところだったのだわ。まだ残っていたはずだから……」
「!」

メルティ様のお兄様……。
っ、だめよ、なにに気を取られているの!
今はそれどころじゃない!

「私が姉様を迎えに行きます! ジーニア様はどちらへ⁉︎」
「わ、分からないわ……。あっという間だったし、なんだかとても怖かったし……ご、ごめんなさいっ」
「……いえ、分かりました、学園の中にいるのは間違いないのですよね?」
「え、ええ……多分……」
「イフ、お前は門番にジーニア様と姉様が出て行っていないか確認してきて。メルティ様、ありがとうございます。あとは私が姉様を探しますので」
「あ!」

急いだ方がいい気がする。
だから、イフやメルティ様の答えを待たずに駆け出した。
廊下を走るのはよくないが、もう下校時間は過ぎていて生徒は昼間よりも少ない。
残っているのは夜会を開いている者たちだけだ。
ジーニア様は一年生の教室がある東棟の角、一番端にある談話室を借りてよく授業をサボっていたはず。
我が物顔であの部屋を自室のように使っているから『皆近付かないように』と噂が流れ、もはや暗黙の了解のように誰もそこには触れなかった。
ジーニア様の相手は面倒だから、誰も相手をしないのだ。
だから……可能性としてはここが!

「ジーニア様!」

東棟の角、談話室。
扉をノックする。
声もノックも、荒くなってしまった。
でも仕方ないと思う。
……返事はない。
でも、人の気配、息遣いは感じる!

「ジーニア様! いるのは分かっています! 姉様を迎えに上がりました! セイドリックです! 開けてください!」

再度声をかける。
漏れる呻くような声が聞こえた気がする。
私を呼んでいるの? セイドリック!

「セイドリック!」
「セイドリック殿!」
「! ……メルヴィン様」

バタバタと足音が聞こえて、振り返る。
こんなに近くに来るまで気付かないなんて……。
そこには少し青い顔をしたメルヴィン様とエルスティー様。
……メルヴィン様はとても、とても複雑そう。
でも、すぐに真面目な顔になる。

「メルティに聞いたよ。セシル姫は?」
「恐らく中だと思うのですが……返事がなくて……!」
「鍵は?」
「「ちょ⁉︎」」

ガチャガチャ、とノブを普通に回すメルヴィン様。
こ、この方は本当にもおおぉ⁉︎
あ、でも鍵がかかっている。ますます怪しい!

「ジーニア殿~、今ならまだ許してあげるよ~、多分。セシル姫を返しなよ~。ほら、弟君が迎えに来たのだからはーやーくー」
「…………」

メルヴィン様……変わらずに学園では私を『セイドリック』、セイドリックを『セシル』として扱ってくださるの?
グッと奥歯を噛む。
そうだ、今はそれどころじゃない。
セイドリックを助けないと!

『お、お待ちを』

ようやく聞こえてきたのはジーニア様の従者の声。
かちゃ、と鍵の開く音。
その瞬間、ノブを握ったままだったメルヴィン様が扉をこじ開ける。

「ひ!」
「なーー!」
「セ! セシル姉様!」
「姉様~!」

あ。
半泣きのセイドリックが、ソファから髪も服も乱れさせて私の方へ駆けてくる。
ぐしゃぐしゃの顔を胸に押し付けて、泣きじゃくってきた。
『姉様』と呼ばれた衝撃よりもこの格好の方へと意識が奪われる。
これは……これは……!
はだけた肩も、乱れた髪も、泣きじゃくる弟の声に頭の中が真っ白になる。
怒りで前が見えない。
でも、今は……この子を抱き締めなければ!

「セイドリックっ! もう大丈夫よ! 大丈夫……怖かったわねっ」
「ね、ねえさま……ねえさま……!」
「…………。……これはちょっと言い逃れのしようがないねぇ? シャゴインのジーニア殿……?」
「っ」

しゃがみ込む。
力が抜けた。
メルヴィン様が昨日と同じようにとても低い、怒気を孕んだ声でジーニア様に声をかけた。
私はセイドリックを抱き締めたまま床に座り込むと、これまでメルヴィン様だと信じていた本物のエルスティー様が上着をセイドリックに掛けてくれる。
変わらずに紳士的だ。
それに比べて……それに比べてあの男は!

「これはどういう事! ジーニア! 私の弟になにをしようとしたの⁉︎」
「な、なっ……! それは、と、というか、ど、どういう事だ! セシルは俺様の婚約者で、でも、その、は、は? セシルが男で? ああ? 訳がわからん!」
「混乱するのも無理はないね。でも君、ロンディニアの姉弟を責める立場ではないよ。目に余る、目に余るとは思っていたが一線超えたね~」
「な、なにが! お、俺様はただ、婚約者を構ってやろうとしただけだ! さ、最近どうも立場が分かっていなかったようだからーー」
「はあ?」

なんですって、と声を上げそうになった私も言葉を飲み込む、メルヴィン様の聞き返す声。
威圧感が、急激に増した。
突然背中がぞわりとして、怒りが冷めていくほどに……私と同じくらい、メルヴィン様が怒ってくれている。
だから私はセイドリックをもう一度強く抱き締めた。
あの方が、守ってくれる。
だから、大丈夫。
代わりに怒ってくれる。
だから、大丈夫……!

「……メルヴィン、この場では……」
「分かってるよ」
「メ、メルヴィン……?」

エルスティー様がメルヴィン様を引き止めるように隣に立つ。
ジーニア様は事情がまるで分かっていないから、始終顔が不思議そう。
扉の横にいた数人のジーニア様付きの従者たちは、どんどん部屋の隅へと移動していく。
そこへーーー。

「お兄様!」
「おい、何事だ」
「あ……メルティ様、レディ・ウィール様、イクレスタ様!」

メルティ様とレディ・ウィール様がイクレスタ様を連れて到着した。
私の腕の中で泣くセイドリックを見てメルティ様とレディ・ウィール様が顔を青くする。
誰が見てもすぐに分かる状況。
イクレスタ様も表情が一瞬で氷のような無表情になった。

「呆れた男だ。婚約者とはいえ、貴国では同意もない婚前交渉が許されているのか? 相手は他国の姫だぞ」
「あー、イクレスタ、それはちょっとややこしい事情があって微妙に違うんだけど~」
「?」
「どうやらロンディニアの姉弟も僕とエルスティー同様入れ替わってたんだって」
「「は?」」
「「え?」」

う、気まずい。
エルスティー様とイクレスタ様、メルティ様とレディ・ウィール様も、驚いた顔をする。
まあ、その、ですよね。

「メ、メルティ、貴女のお兄様はこの方では……」
「あ、えーと、い、色々、色々理由があってお兄様とエルスお兄様は入れ替わっててですねぇ~……で、でもセイドリック様とセシル様も入れ替わってましたの⁉︎ なんでですの⁉︎」
「え、えーと、それはあのー……」

お、お互いそこは突っ込まれたくないので、目を合わせた瞬間からメルティ様がへにゃ、と複雑な笑みを浮かべる。
私も相当ひどい顔で笑ったのだろう、レディ・ウィール様が頭を抱えた。
ああ、す、すみませんんんー!
レディ・ウィール様はお国の決まりで女性としか会話ができないのに~!
そうですよね頭も抱えますよねー!

「な、なんだそりゃーーー!」

と、叫ぶのはジーニア様。
スン……と冷静になる。
狼狽えていた気持ちは、怒りに変わった。
私はいい。
どのみちこの男のところへ嫁ぐ事になっていたのだ。
でも、セイドリックはロンディニアの王太子。
その王太子を、私と間違えていたからといっても合意なく襲おうとするなんて!

「そんな訳で君は『セシル姫』ではなく『セイドリック王太子』を襲った事になるんだ」
「襲っ……! お、俺様は!」
「黙れ。ここは我が国だ。何人であろうと我が国の法で裁く。シャゴインの王太子風情が調子に乗って、僕の国で好き放題する事など許さない。文句があるなら戦争をしてもいい……シャゴインごとき小国、踏み潰すのは造作もないよ」
「………………っ」

呆然と、見上げた。
怒りの気配は治る事はなく、淡々と言い放つ言葉には重さしかない。
エルスティー様が「メルヴィン」と咎めるも、当人は鼻で笑って私とセイドリックの方を振り向いた。
表情は、すっかり穏やかになっている。
威圧感も消え、でも、少しだけ困ったようなお顔。
なにを仰りたいのだろう。
私では、まだメルヴィン様が言いた事を汲み取れない。
セイドリックを抱き締める腕にもう一度力を込める。
ほんの数秒間。
メルヴィン様と私の視線が交わったのはそのくらいだった。
すぐにメルヴィン様はジーニア様へと向き直る。

「とは言え、ロンディニアの姉弟は心優しいからね、君が姫との婚約を解消してさっさとシャゴインに帰るなら許してあげてもいいよ」
「な、なんだと……?」
「言葉もなってないなぁ?」
「うっ……! っ、う、うる、うるさい! 俺様はシャゴインの王太子だ! 国の大きさは、まあ、確かにザグレの方が大きいが! 一国の王子風情が偉そうに振る舞うな! そ、そうだ! お前一人の意見で戦争など起きるものかよ! ぶぁーはははははは!」

な、なんという! アホすぎて言葉が出ない!
エルスティー様を見ると顔面蒼白。
イクレスタ様もレディ・ウィール様も表情が引き攣っている。
その様子に、ジーニア様の笑い声が小さくなっていく。
遅い遅い! 遅いです!
こ、このアホ王太子、シャゴインの内情全然知らないの⁉︎
ザグレの貴族の中には『大陸統一』をまだ考えている派閥がある!
エルスティー様は……『メルヴィン様』は……その派閥寄りの考え方をお持ちなのよ……!

「っ!」

まさか、エルスティー様が今朝我が邸を訪れたのはこの話をする為?
そういえば『このままでは戦争になる』とか言ってたような……。
ジーニア様、昨日の事でメルヴィン様の逆鱗に触れた?
あ……いや、私も、ジーニア様の事は完全に嫌いになったけど! でも!

「あ、メルヴィン様……! 戦争は、いけません! 罪なき民が犠牲になるのは、精霊獣の望まぬ事! 戦争はザグレとシャゴインの守護獣様もお怒りになります!」
「聞いた? シャゴインのバカ王子。セシル姫は優しいね~」
「は、は、っ! と、当然だ! 俺様の妻になる女だからな! 俺様のシャゴインを慮るの当たり前の事だろう!」

…………まあね。
少なくとも貴方の事はこれっっっぽっちも慮っての言葉ではないけどね!
そこんとこ勘違いしないでもらおうかしら⁉︎

「うん、そこ。そことても気に食わない」
「は、は?」
「セシル姫が慮ったのは民だろう。今お前の名前など出ていないじゃないか。……僕の名前も出なかったけど……」
「……」

あ、いや、それは~……。
そんなポツリと付け加えられましても~?

「セイドリック王太子にセシル姫が扮していた。これを踏まえた上で、そして今回の事、前回の事、これまでの事、ひっくるめた全部! で、僕は総合的にお前が気に食わない。戦争でシャゴインという国を消滅させてもいいとさえ思うほどにね」
「な……」
「メルヴィン!」
「だが、このように我が友もセシル姫もそれを望まぬようだし? ではこうしようではないか。シャゴインのジーニア、僕と決闘をしろ! 僕が勝ったら君はセシル姫との婚約を解消して、荷物をまとめて速やかに退去してもらう。君が勝ったら無罪放免。ただし、ロンディニア側からのクレームは自分でなんとかしておくれー」
「メルヴィン⁉︎」

メルヴィン様……。

「……………………あの、なぜ執拗にジーニア様と私の婚約解消が条件に入っているのですか……?」
「えぇ……それこの場で聞く? いや、君らしいけど……」

え?
なんで肩を落とされて呆れられたの?
見上げていたら、体をこちらに向けたメルヴィン様が膝を折る。
目線が同じ高さに揃う。
そして、左手を取られると、手の甲に口付けられた。
後ろからメルティ様とレディ・ウィール様の甲高い悲鳴。
それに驚いて、泣き止みつつあったセイドリックもエルスティー様の上着から顔を覗かせる。
私は、目を見開いてそれを眺めた。
信じられない事が起きた……だって、それはまるで、そんなはず、ええ?


「やっぱり、どうしても君がいいと思ったんだ」


……私の涙腺はとっくに崩壊していたらしい。
もうこれ以上ないぐらい泣いたあとなのに、私の体からはまだ涙が出るのだから、人体とは不思議なものである。



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