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あなたは・・・・
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「こんにちは」
挨拶をするとすぐに返ってくる。
「こんにちは。じゃあ行こうか」
私は恋をしている。名前も年齢も知らないあなたに。
「今日はどこに行くの?」
「今日は水族館に行こうと思うんだけどどうかな」
水族館!私は小さいころから水族館によく行っていた。
「いいね。じゃあ行こうか」
私たちはお互いに名前も年齢も知らない。
「ねぇ。あなたは本当に私のことを知らないの?」
いつもこの質問を会うたびにしている。いつもなら知らない。この一言でお終いだったが今日はなぜか違った。
「うん。知ってるよ。名前も年齢も」
どこで知ったのだろうか。少なくとも会ってから一度も言ったことはない。
「どこで知ったの」
「言えないよ」
じゃあなぜ私と会ってくれるのだろう。私は考え込んでしまう。するとあなたから
「イルカ見に行かない?一番好きなんだ」
私は考えるのをやめてしまう。イルカは
私も一番好きだ。
「いいね。行こう!」
私たちはイルカショーを見に行った。
イルカショーを見終えた私たちはお昼ご飯を食べた。
「何食べるの?」
あなたに私は問いかける。
「Aセットにしようかな」
「じゃあ同じのでいいや」
Aセットを受け取り席に着く。見覚えのある景色。あれ・・・・
私が笑っている。今までにないくらい。目の前には男の人が座っている。涼川修。いつの間にかいなくなった元カレだ。いなくなって一週間私は相当落ち込んでいたが最低な人だったと思い、忘れてしまうことにしていた。
「涼川修君」
あなたは満面の笑みに涙を流しながら顔をあげ、食べている手を止めた。
「え。なんでわかったの。なんで、なんで、なんで」
涙を拭きながら私に問いかける。
「でも修君はあのとき・・・・それに顔が!」
言葉を遮り、修が口を開く。
「あの時はごめんね。あの時僕は病気だったんだ。寿命は3か月。手術が必要だけど成功率は5%以下。姿を消した理由はそれ。治療に入る。けれど僕はその時は楽に死ぬために手術を選んだんだ。麻酔のきいた状態で苦しまず死にたかった。こんなこと君には言えなくて黙って消えたんだ」
そんな・・・・
「でも顔は?顔はどうしたの。昔の面影すらないじゃん!」
昔の面影は一切なく、とても整った顔。まるで整形でもしたかのように。まさか
「もしかして整形?」
修君がうなずく。そしてふたたび話し出す。
「消えた後、奇跡的に手術は成功したんだ。完治まで出来た。医者も驚いてたよ。退院してから僕は君に会いたかった。けどそんな権利がないことくらい理解してた。」
権利なんか関係ないよ。会いに来てくれればよかったのに。そう思ったが修君は話を続ける。
「だけど一目でいいから幸せな君を見たかった。それで君のもとに向かっている途中に事故にあったんだ。その時に強く顔を打ってしまって元の顔には戻らないと言われた。さすがに神様を恨んだよ。なんで僕ばっかりこんな目にって。そうして整形手術を受けた後、君のもとに向かったんだ。そうして目にしたのが死んだ目をした君。放っておけなかった。顔も変わってしまったしいい機会だと思い声をかけたんだ」
言ってくれれば・・・・。言ってくれればよかったのに。私は二度もあなたに恋をしている。涙が出てくる。
そして気持ちがあふれ出す。
「生きててくれて、ありがとう。会いに来てくれて、ありがとう。私はまたあなたに恋をしています。私でよければ付き合って下さい」
最後は私も頑張って笑った。君も溢れんばかりの笑顔で返してくれた。
挨拶をするとすぐに返ってくる。
「こんにちは。じゃあ行こうか」
私は恋をしている。名前も年齢も知らないあなたに。
「今日はどこに行くの?」
「今日は水族館に行こうと思うんだけどどうかな」
水族館!私は小さいころから水族館によく行っていた。
「いいね。じゃあ行こうか」
私たちはお互いに名前も年齢も知らない。
「ねぇ。あなたは本当に私のことを知らないの?」
いつもこの質問を会うたびにしている。いつもなら知らない。この一言でお終いだったが今日はなぜか違った。
「うん。知ってるよ。名前も年齢も」
どこで知ったのだろうか。少なくとも会ってから一度も言ったことはない。
「どこで知ったの」
「言えないよ」
じゃあなぜ私と会ってくれるのだろう。私は考え込んでしまう。するとあなたから
「イルカ見に行かない?一番好きなんだ」
私は考えるのをやめてしまう。イルカは
私も一番好きだ。
「いいね。行こう!」
私たちはイルカショーを見に行った。
イルカショーを見終えた私たちはお昼ご飯を食べた。
「何食べるの?」
あなたに私は問いかける。
「Aセットにしようかな」
「じゃあ同じのでいいや」
Aセットを受け取り席に着く。見覚えのある景色。あれ・・・・
私が笑っている。今までにないくらい。目の前には男の人が座っている。涼川修。いつの間にかいなくなった元カレだ。いなくなって一週間私は相当落ち込んでいたが最低な人だったと思い、忘れてしまうことにしていた。
「涼川修君」
あなたは満面の笑みに涙を流しながら顔をあげ、食べている手を止めた。
「え。なんでわかったの。なんで、なんで、なんで」
涙を拭きながら私に問いかける。
「でも修君はあのとき・・・・それに顔が!」
言葉を遮り、修が口を開く。
「あの時はごめんね。あの時僕は病気だったんだ。寿命は3か月。手術が必要だけど成功率は5%以下。姿を消した理由はそれ。治療に入る。けれど僕はその時は楽に死ぬために手術を選んだんだ。麻酔のきいた状態で苦しまず死にたかった。こんなこと君には言えなくて黙って消えたんだ」
そんな・・・・
「でも顔は?顔はどうしたの。昔の面影すらないじゃん!」
昔の面影は一切なく、とても整った顔。まるで整形でもしたかのように。まさか
「もしかして整形?」
修君がうなずく。そしてふたたび話し出す。
「消えた後、奇跡的に手術は成功したんだ。完治まで出来た。医者も驚いてたよ。退院してから僕は君に会いたかった。けどそんな権利がないことくらい理解してた。」
権利なんか関係ないよ。会いに来てくれればよかったのに。そう思ったが修君は話を続ける。
「だけど一目でいいから幸せな君を見たかった。それで君のもとに向かっている途中に事故にあったんだ。その時に強く顔を打ってしまって元の顔には戻らないと言われた。さすがに神様を恨んだよ。なんで僕ばっかりこんな目にって。そうして整形手術を受けた後、君のもとに向かったんだ。そうして目にしたのが死んだ目をした君。放っておけなかった。顔も変わってしまったしいい機会だと思い声をかけたんだ」
言ってくれれば・・・・。言ってくれればよかったのに。私は二度もあなたに恋をしている。涙が出てくる。
そして気持ちがあふれ出す。
「生きててくれて、ありがとう。会いに来てくれて、ありがとう。私はまたあなたに恋をしています。私でよければ付き合って下さい」
最後は私も頑張って笑った。君も溢れんばかりの笑顔で返してくれた。
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