【R18】皇帝が不仲な息子を手籠めにする話

鯨井兀

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 ⚠︎ BLが書いてみたくてTLで書いていた話の世界観を流用しています。
だがしかし、
そちらの内容とは無関係です⚠︎

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ 





 帝国を統べる男は玉座に座していた。
 この高みから幾多の人間を見下ろしてきた。
 忠誠を誓う者、殺意を抱く者、恐れる者、許しを乞う者。
 しかし男にとっては誰も彼もが、麦畑のカカシ同然であった。
 役に立つか立たないか、燃やすも壊すも思いのまま。
 新しいカカシはいくらでもあるのだ、と。


 そんな男もたった一度だけ、自ら壇上から降りた事がある。
 祖国の為に参じ、跪いた敗戦国の聖女に触れる為。
 伏せられたその瞳を、声を。その爪先から髪の毛一本まで、全てを我が物にしたいと思った唯一の女だった。

(やはり、よく似ているな)

 男は眼下に跪いた青年を見下ろしていた。
 不服そうに名乗る低い声も、闇に染まった髪色も、柔らかさとは無縁の体躯も。
 聖女とはまるで違うのに自然と胸が高鳴り、口上も聞かずに魅入っていた。

「ああ、久方振りだな。情婦を連れ立って義弟夫婦のもとを尋ねてきたとか」
「……情婦ではない、俺の婚約者だ」

 許可なく面を上げ、世の皇帝を睨みつけてくるこの青年。
 聖女との間に生まれた、たった一人の落胤——つまりは血を分けた実子である。

「ハハ、女の為なら殺したくて堪らない男の前にも参じるのか。お前も愚かな男だ」

 笑いながら壇上を降り、久方振りの親子の会話を楽しんでいた。
 とはいえ庶子であるゆえ共に暮らした事もなく、他人以上に嫌われていた。

(俺の事が憎くて堪らないという目も……あの女によく似ている)

 皇帝は既に成人した息子を見下ろし、頭を撫でた。
 両親とは似つかぬ、この艶やかな黒髪に触れたのはいつ振りだろうかと思い返す。
 最後に会った日に記憶を巡らせ、皇帝は色めいた目線を向けていた。

「この黒髪が気に入っているのか? 魔女の呪いなど、今のお前ならすぐに解けるだろうに」
「触るな……ぶっ殺すぞ」
「ああ、それもよいだろう。俺を殺せるのはお前だけだ」

 憎しみにかられた朱色染まる瞳を見ていたら、不思議な高揚感が湧き、股間の一物イチモツがもたげはじめる。
 聖女と同じ滑らかな白い肌と、高潔な眼差しに囚われ——男はいつしか血の繋がりを超えて、狂わされていた。

「嫉妬に狂った魔女の呪いを受け入れてまで、憎悪する血にあがなう姿も、ひどく愛らしいものだ」
「ふざけるな」
「ハハ、お前が俺を否定するたび、より情欲を掻き立てられる……他人の関係を望むなら犯しても構わぬと。そう、お前の方から俺を誘っているようなものではないか?」

 大帝国の皇帝は、息子の頬に股間を擦り付け、不敵に笑っていた。

「——やめろ!」
「部屋に来い……それともここでしゃぶるか?」
「……もうしない、好きな女がいるって言っただろ。だから、そんな事はしたくない」
「それでいいのか? 田舎娘との結婚を許して欲しくて、ここに参じたのだろう。お前の態度次第では、まぁ……考えてもよいのだが」
「………」

 息子の双眼は怒りで燃え上がらんばかりだった。
 だが、皇帝のめいを拒むはずもない。それほどに恋焦がれている女がいるらしいのだから。

「お前の母親が住んでいた離宮だ。そのままにしてある……先に行って待っていろ」

 撫でられた頭を項垂れ、怒りに震える息子を残し、皇帝は広間を去った。


 ◆


 何故、息子に情欲を抱くのか。
 世の倫理に反しているらしいが、大帝国の皇帝は意に介さなかった。

(カカシしか存在しない世に、人の姿をしている者が現れたなら——それだけで充分に愛する理由となろう。まぁ、しいて言えば、似ているからだな。俺を惑わせたあの女に)

 母親である聖女が自死してから、息子は魔塔に幽閉された。
 若き皇帝は妾の死に悲観することもなく、ひたすら戦争に明け暮れていた。

 そして悪戯に幾年もの月日が過ぎ——久方ぶりに目にした息子は美しく成長していた。
 その湧き立つ色香は芳しく、気がつけばその無垢な体に、父親ではなく〝男〟として触れていたのだった。

「くく……あの頃は女も性技の一つも知らぬ、綺麗な体だったがな。そうか、ついに女を知ったか」

 ほくそ笑みながらも、艶やかな髪の感触をいやらしく思い返していた。
 護衛を塔の入り口に留め置き、一人、石階段を上がっていく。

 この塔は聖女を閉じ込め、犯し続けた場所だ。
 正妃の目を避け、母子が慎ましく暮らした離宮でもある。

(同じ匂いがするな、ここは。奴と同じ、陽の匂いだ)

 呪印を施した大きな扉に触れると、ガチャリと、鍵が外れる音がする。
 父と子、血族でしか開ける事が出来ぬ、封じられた扉が開いた。

「どうした、不機嫌だな」

 息子は寝台に座り、窓から差し込む陽だまりの中で、変わらず項垂れていた。
 その頬に手をのばすと、顔を背け、吐き捨てるように言った。

「……いい加減にしろよ、あんた。いつまでこんな事させるんだ。狂ってる」
「ああ、ならば狂わせたのはお前か? 見ろ、もう勃ってきた」
「やめろって! 俺は男だし、好きな女がいる。邪魔するなら、本気であんたを殺す」
「ハハ、威勢がいいな。だが、わかっているだろう。お前の情婦など、俺は簡単に殺せる、今この瞬間にもだ。お前が俺を殺せば女も死ぬ。おまえの我儘のせいで、可哀想にな」
「………」
「………そうむくれるな。ほら、手枷をしなさい。今日は前でいいから」

 寝台には他に性具もあったが、性技に疎い息子は何に使うかも興味がないようだった。
 手枷を嵌め、そのまま寝台へと押し倒すと、流石に抵抗を見せた。

「おいっ、なにすんだよ! 咥えればいいんだろ、さっさと出せよ、股の汚ねえものを」
「そう暴れるな。なんだ、また背が伸びたのか? 少しは横にも成長しないと、義弟にすら犯されそうだな」
「なっ、ふざけんな……ッ」

 手を頭の上に拘束しつつ、もう片手で、頑なに閉じられていた外套のボタンを外していく。
 息子は立派な青年に成長したが、軍神と呼ばれた大皇帝には到底、力で敵うわけがなかった。

「ああ……腹もまだ薄いな……腰も細くて美しい」

 はだけたシャツの合間に手を入れると、「うっ」と呻めき声をあげる。
 そのまま白い肌に芽吹いた、小さな乳首に舌を這わせていく。

「うっ、やめろって……! あんたのを、しゃぶるだけでいいだろッ、俺に触るな」
「そうか? しかしここは舐めて欲しそうに顔を出しているぞ。こっちも……まだ触れていないのに。お前と違って、ここは素直な良い子だ」
「やだって……アッ」

 薄い胸板に張り付いた突起を堪能しながら、手は股間を弄る。
 下穿きの下の柔らかなものグニグニと揉み込んでいく。

「……っ、やめろ、やだってば!」
「いい加減にしろ。抵抗すれば行為が長くなるだけだ。俺と何をしていたのか、と。みなに勘繰られるぞ」
「く……っ」

 息子は成人を迎えているのに、幼い性格をしていた。
 魔塔で長く暮らし、世間に疎かったせいか、人の話を丸ごと鵜呑みにするところがあった。

(可愛い奴だ。実の父子が性的な関係にあるなどと。そう勘繰る変質者など、そうそう居るわけなかろうに。世間知らずな所も、母親譲りだな)

 下穿きの前を緩め、息子の性器を手に取る。
 久方振りの感触を確かめながら、頬を擦り寄せた。
 その刹那に皇帝は、ニヤリと笑っていた。

「なんだ……女のにおいがするな」
「——ッ」
「今朝も女のなかを楽しんできたようだな」

 くたりと萎えたままのペニスに舌を這わせ、屈辱に耐える息子の顔色を窺う。

「まったく……お前程の容姿であれば、女も選び放題だろうにな。何故、あんなカカシ女を選ぶのか、理解に苦しむ。あの貧相な体を抱いて、皇族の子種をぶち撒けて満足しているのか? 憐れなことだ」
「黙れ、変態野郎が……」
「ちゅ……もっと他の女体も楽しんだらどうだ。女の膣は姉妹ですら形も感触も違うものだ。お前の叔母は中が狭く……慣らすのに苦労したものだが」

 そういいながら、息子の柔らかな性器を口に含んだ。

「あッ、う、ぅ……ッ」

 ちゅ、ちゅぱ……ヂュルッ、ちゅ、れろレロ……

 肉竿に舌を絡め、瑞々しい先端の割れ目を弄びながら、手で扱いていく。
 悶える様子を横目にとらえながら、話を続けた。

「その点、お前の母親は清らかな乙女でありながら、膣は淫らだった。よくうねり、奥も深く……ペニスが飲み込まれ、子種を搾り取られるようでな。絶品の名器であった」
「クソ野郎が……黙れよ」
「そんな悪態をつく所もそっくりだ。口では嫌だと拒み、果てそうになれば奥に欲しいと足を絡め……どうした? ハハ、息子も俺の口淫で簡単に陥落するのか」

 ちゅぽん、と窄めた口から性器を抜いた。
 拒みながらも既に、ペニスは下腹に跳ね返えるほど滾っていた。

「お前の情婦は口淫が下手なのか? ハハ、まだ父上にしゃぶって欲しそうに跳ねてるぞ」
「もう、いいだろ。何がしたいんだよ、あんた。……死んだ妾に文句があるなら、さっさとあの世に逝けよ。死ね!今すぐ死ね!」
「くく……キャンキャンと。子犬のように喚く姿も愛らしいな、お前は」

 快楽に耐え、力む我が子の腹に口付けし、ようやく自身の滾ったものを取り出した。
 それは齢四十を前にして衰えを知らぬ雄の象徴。
 陰茎は反り返り、曲刀の如く、肉壁を抉る形をしていた。

「死んだ妾に文句などない、お前を残してくれたからな」

 手枷の鎖を引っぱり上げ、美しい顔を、滾った股間へと埋めさせる。
 息子はあからさまに不快感を滲ませ、父親を見上げていた。

「……これをしゃぶれば結婚を許してくれるのか」
「さあな。だが、しゃぶらなければ許さないのは確かだ。俺も男だ、奉仕する者には優しくなりもするさ」
「……っ」

 怒りと傷付けられた自尊心に震えながら、硬く目を閉じる。
 そして僅かに口を開き、舌を出してきた。

「そうだ、そのまま舐めろ」

 父親のそびえ立つものに舌を伸ばすが、すぐに「ンッ」とえずく。
 男が男の性器を舐める行為に抵抗があるのは、至極当然である。
 しかも血の繋がった実父のものであれば尚更だった。
 だが、皇帝の唯一の落胤は、婚約者の為、必死で喰らい付いていた。

「ああ、いい……そうだ、手も使って奉仕しなさい」

 手枷の鎖をジャラジャラと軋ませ、父親の性器を扱いていく。
 早く終わらせたいらしく、えずきながらも口を窄め、咥えこむ。
 乏しい性技の知識で父親を果てさせようとする、愛する息子。
 そのけなげ姿に、さらに加虐心が煽られるのだった。

「よく味わいなさい。お前を生み出した物、母親の膣に何度も突き入れ、果てさせた一物だ」
「……ッ、ぐ、おええっ」

 堪らず咥えた性器を吐き出し、胃液までシーツにぶち撒ける。
 苦しげに喉をおさえ、項垂れる息子の髪を鷲掴み、

「ちゃんとやれ」
「ぐっ」

 無理矢理に口に押し込み、滾った切先で喉奥を突き上げた。

「ンー、んんっ、ン——ッ」

 手枷された手で男の腹を殴って抵抗するが、当然ビクともしない。
 さらに輪郭が変形するほど頬を突き、また喉奥の締め付けを楽しむ。
 美しい顔が苦痛に歪み、涙をこぼすのを見て、ようやく解放するのだった。

「かはッ、おえ…‥っ、はぁ、うっ、オエエッ」

 突っ伏し嗚咽する息子を横目に、シーツの上に転がっていた性具を手に取った。
 特殊な金属で出来た、釘状の形をしたプラグである。
 それに潤滑剤を塗布し、うずくまる息子の股間に手を伸ばす。

「——っ?やめろ、もう触るなって」
「なんだ、もう萎えているのか。挿れるにはちょうどいいが」

 すっかり芯を失っているものの先端にも潤滑剤を塗り込み、グニグニと揉み上げる。

「やだってば、え……? なに、それ」
「ペニスに至極の快楽をもたらす玩具だとか。お前を喜ばせる為に特注した品だ。金属でも中を痛めない」
「え? やだ、なん、えっ?! もしかして、俺のちんこに刺すの?!ヤダ!やめろ!」
「暴れるな。手は上だと命じただろう」
「嫌だッ、やめろって!」

 必死に抵抗する我が子を、いとも簡単に力で制圧し、寝台に押し戻す。
 そして手枷された両手をシーツに強く押し付け、

「手はここだ。いいか、動いたら二度と塔から出られないと思え」
「うぅ……やだ……痛いの、やだ……」
「痛めつけるものではない、いい子にしなさい。すぐに悦くなるから」

 涙に濡れた頬に口付けし、すっかり恐怖で縮み上がった性器を手に取った。

(女の味を覚えたとたん、抵抗するようになったな。……分からせなくてはならないな、自分が誰のものかを)

 潤滑剤で濡れそぼった先端を、グイと指で押し開く。
 そして割れ目から覗く尿道に、プラグをゆっくりと差していった。

「ア……ッ、あああっ?」
「ハハ……なんだ、もう気に入ったのか? ああ、重みで勝手に飲み込んでいく……」
「アッ、アア、う、ハァッ」

 プラグを前後に動かし、尿管を刺激していく。
 「あ、あっ」と喉を引き攣らせ、快感に悶える姿は、女も男をも狂わせるだろう。
 艶めかしい肢体に、自身の股間がまた硬く張り詰めるのを感じながら、更にプラグを押し込む。

「アッ、ア——ッ」
「奥まで入ったな、ここが前立腺か」

 プラグの先が禁断の秘所に触れたのか、ガクガクと腰を震わせ、達してしまう姿。
 かつて愛した聖女とのまぐわいを彷彿とさせ、皇帝は満足げに舌舐めずりしていた。

「なるほど……男も射精せずとも達するのか、これはいいものだな。考案者に褒美を与えよう」

 グッタリと横たわる息子の性器を弄びながら、中途半端に下げた下穿きを、ブーツをと、床に投げ捨てる。
 そして纏っていたものを全て脱がせると、恍惚とした表情で我が子を見下ろした。

 白い肌に薄く筋肉が張り付いた、白魚のような肢体。
 浮き上がる腰骨が、艶かしい線を描いている。

「……お前は美しいな。神に感謝しなくては」

 しっとりと汗ばんだ肢体に手を這わせながら、缶に入っていた粘液を指で掬いとる。
 ようやく意識を取り戻した息子は、朦朧としながらも非道な父親を睨みつけていた。

「おい、何をする気だ、なんだよそれ……」
「これは皇家に古くから伝わる、聖水から作られた閨事の潤滑剤。不浄を清める手間もなく、中も湿潤になり、簡単にアナルをも楽しめるのだ」
「あ、なる?」
「ハハ、なんだ、女のアナルは未経験か。なかなか尻穴も良いものだ、俺も男は未経験だがな」

 クチュ……と、粘液で濡れた指を尻穴に喰い込ませると、即座に足蹴りが飛んでくる。
 しかし軍神と呼ばれた皇帝の鍛え抜かれた肉体は、ビクともしない。
 逆に、果てたばかりの息子の脚など、いとも容易く開かれてしまうのだった。

「やめろ……!やめろってばぁ!」
「何を焦っている? ハハ、穴を掘られたら男の尊厳を失うか? 可愛い奴だな」

 愛おしげに目を細めても、指はさらに挿れ込まれる。

 ぐちゅ、くちゅ、ちゅぽ……

 尻穴の感触を楽しみながら、尿道のプラグを動かす。
「アッ、あっ」と仰け反り喘ぐ、掠れた息子の声が、一層情欲を掻き立てる。
 指の本数を増やし、ちゅこちゅこ……と中を広げ、まだ本人すらも知らぬ快楽の在処を探っていく。

「お前を身籠ってから膣奥を突かれるのが怖いというから、母親にもアナルを覚えさせたが。……しかし、どうにも腹を庇いながら犯される女の慟哭と、ペニスを拒む膣が甘美でな。ああ、そうだ……腹の中で育っていくお前にぶっ掛けるのも快感であった」
「死ね……ッ」

 手枷をされた腕で顔を隠しているが、荒い息が漏れている。
 そろそろ頃合いかと指を引き抜き、血管が雄々しく浮き出た、自身の逞しい雄を充てがった。
 すると流石に全力で身を捻り、若者は必死の抵抗を始めるのだった。

「い、嫌だ!やめろ、ぶっ殺す、死ね!今死ね!」
「ハハ、子供みたいな暴言だな。殺すつもりならやってみろ、本気で抵抗するなら俺も本気で、犯す」

 体を反転させ、グイと腰を引き寄せる。
 暴れる上体をシーツに押し付け、尻穴に先端を減り込ませた。

「あ……ッ、やだ、あああああッ」

 絶叫する息子の声に、ゾクゾクと興奮が全身を駆け巡る。
 女であれ男であれ、普段であれば欲望のまま一気に突き入れる——そういう男だ。
 己の快楽のままに相手を痛め付け、狂いながらも欲望に呑まれる愚かな様を、高みから見下ろす嗜好の持ち主だ。
  
 しかし——

 皇帝は、番った息子の背中に、甘やかな口付けを落としていた。

「……力を抜け。そのままでは中が裂けるぞ」
「ハァ、ハァ……クソが……抜けってぇ……っ、痛い……」
「ゆっくり呼吸して中を緩めてみろ。今、いいところに充ててやる」

 しなやかな曲線を描く背中に、汗が噴き出している。
 それをペロリと舐め上げてから、男は腰を揺らしていく。

「ンッ、あッ、ああッ」
「どうした? いい声で啼いているな……雄のものを挿れられ、すっかり雌になったか」
「ふざけんなッ、抜けって……!アッ……?」

 張り出した先っぽが肉壁の一点を抉ると、アナルがキツく締まる。
 体を粟立たせ、動揺する息子の様を見て取り、皇帝は舌舐めずりをしていた。

「そうか、ここが悦いのか。お前は本当にいい子だな……賢く、昔から物覚えがいい」

 大きな節だった手で腰を鷲掴み、尻肉を左右に押し開く。
 そして自身の剛直が、しっかりと咥え込まれる様を堪能しながら、

 ——ズンッ

と息子が色めいた快楽の在り方を狙い射つ。

「ああ——………ッ」

 一瞬にして達してしまった美しい我が子。
 その肢体を見下ろし、悦に入る父親。
 そのまま、ズン、ズン、ズン、と。
 容赦なく前立腺を穿つと、息子の立派に成長したものもが、股間でブルンブルンと揺れていた。

「ペニスに貫かれる男の姿というのも、淫靡なものだな。どうだ、内側と外側も、こうして」
「あぁ、はぁ……んッ」

 息子の性器を握りしめ、自身のものを強く突き入れる。

 グチュ、ぐちゅ、じゅぶッ、ググッ、ズンッ

 よく締まるアナルを味わいながら、滑からな肌に手を這わせ、堪能する。
 体の自由を奪われ、拒む事も許されず、快楽に溺れる憐れな子の姿。
 ついにはあがないきれずに、体を痙攣させ、シーツに崩れ落ちてしまっていた。

「いいな……お前のアナルは熱く、よく締まる。直腸の奥に更なる悦いところがあるらしいが……我が子を壊してしまいたくない」

 尻穴から剛直を引き抜くと、ぬっとりと濡れ、湯気まで湧き立つようだった。
 息子の形のいい尻を撫ぜ、仰向けに横たえた。

「ハァ………ハァ…………」

 薄い胸板が荒い呼吸とともに上下している。
 汗ばんだ肌も、美しい面差しに張り付く髪も、何もかもが男の情欲を掻き立てていた。

「もっと悦くしてやるからな」

 すらりと伸びた長い足を開かせ、再び尻穴に剛直を充てがう。
 息子は既に抵抗も見せず、顔を背け、屈辱に耐えるのみであった。
 そんな姿もかつて愛した女と重なり、興奮のままに、肉穴を一気に貫いていた。

「アッ、ウウ………ッ」
「堪らない……っ、お前の中であれば永遠に果てられそうだ」

 愛しい我が子を見下ろし、両脚を高く持ち上げる。
 そして父子が繋がっている様を見せつけるように、腰を上から打ちつけた。

 ズン、ズン、ぐちッ、ぬちゅぅ、ズン、ズン

「あ、ハァンッ、あッ……やだ、ちちうえ」
「ちゃんと見ろ、お前を生み出したものが、お前の体に入っていく。いい……俺のものだ、俺だけのもの、だ……!」

 心も体も高揚し、永遠に交わり、永遠に果て続ける事しか考えらなくなる。
 性行為に溺れる感覚など、とうの昔に忘れていた。
 ほてり上気した我が子の顔を掴み、乱暴に口付けを交わす。
 嫌がる舌にキツく吸い付き、しゃぶりあげた。

「ハァ、ハァ……ハァ……」

 お互いの熱い息が混じり合い、更に深く繋がりたいと体を抱きしめる。
 首筋に強く吸い付き、鎖骨に胸に、乳首にと愛撫の花を散らしていく。

「ちちうえ、もう………」
「ああ……わかっている、ここが苦しいのだな」

 勃起しきれずに赤く充血した先っぽを撫でながら、プラグを動かした。

「あ、はぁ、あッ、あッ」
「待っていろ、腹の中からも、悦くしてやる」

 既に知り尽くされた快感の在処を、硬い切先で擦り上げられる。
 弱いところを幾度も狂うほどに嬲られ、ついには泣きながら懇願していた。

「だ、出したい、我慢、も……できない……ッ」
「もうか? ハハ、まさか女にもそのように泣いて縋っているのか? 」

 否定するように、真っ赤な顔を振り回していた。
 下腹は我慢の限界らしくビクビクと痙攣し、射精出来ないもどかしさが見てとれた。
 あまりの愛らしさに手枷をした手を下ろさせ、プラグで塞がれた自らの性器を握らせてやる。

「上手くイけたら、栓を抜いてやろう」
「ハッ、ハァ……ッ」
「……動くぞ」

 自身も果てが近い事を察し、我が子の両脚を押し広げる。
 そして熱いアナルの中へと、更に奥へと剛直を進めた。

「あぅッ、あっ、怖い、腹が、破ける……っ」
「奥は、より時間が必要だな……ああ、いい……こんなに滾るのは久方振りだ……」

 自分の性器を扱き、乱れる我が子を見下ろし、えもいわれぬ感情が込み上げる。

(子を犯す悪魔と言われても知った事ではないが。しかし、この感情は……同じ血が流れている親子でこそ、味わえる甘美だ)

 愛しい我が子を腕に抱きしめ、更に強く腰を穿つ。

「ち、ちちうえ、くるしぃ、出したい……ッ」
「ああ、中でもイかせてやる……イく、はあっ、出すぞ、お前の中に———」

 父子は激しく抱き合い、深く交わり、果てた。
 父親の子種が腹へと注がれ、その熱さと快感に、息子は喉を反らせていた。
 その喉に強く吸い付きながら、互いの腹の間で脈動する雄の昂りからプラグを引き抜いた。

「あ——………ッ」

 快楽に堕ちた我が子の、掠れた喘ぎを聞きながら。
 皇帝は未だ、ドクドク……と。
 息子の腹の中に精を放ち続けていた——


 ◆


「ふぅ……このように果てたのは、いつ振りか」

 ぬちゅ……

 淫靡な音ともに、すっかり茹で上がった性器が、尻穴から抜け落ちた。
 子種は腹の奥に注いだせいか、まだ一雫も出てこなかった。
 代わりに息子の性器からは、トロトロと、止めどなく子種が溢れ続けていた。

「気を遣っても俺の子は美しいな。これで暫くは女になどうつつを抜かすこともなかろう」

 薄い腹の上で白濁にまみれ、くったりとした萎んだ性器。
 物覚えのいい賢い息子は、男に犯される快楽を忘れる事は出来ないはずだ。

「可哀想にな。女で勃たなくなってしまったかもしれぬ……まあ、それで良い」

 
 甘美に酔いしれ、いつの間にやら息子の性器を口に含んでいた。
 くちゅくちゅと、柔らかな感触を堪能する。
 赤子の時ですら、まともに見た記憶すらない、我が子の一物。
 そして一糸纏わぬ裸体に魅入られ、いつのまにか優しく肌を撫でていた。

「ん………」

 父親の行為にピクピクと反応してしまう、素直な体。
 次第に芯を取り戻していくものをしゃぶりあげながら、

(いかん。まずは奥に出した子種を掻き出してやらねばな……腹を痛めてしまう)

 などと。父親らしい責任感を芽生えさせていた。
 だがしかし、

「……ああ、俺のペニスで掻き出せばいいのか」

 大帝国の皇帝らしい剛腕な思考で、どこまでも身勝手に、いやらしく舌舐めずりするのであった。


 ——こうして東の塔には淫らな噂が囁かれる。
 夜な夜な塔へと姿を消す皇帝と、運び込まれる性具の数々。
 聖女様以来の寵愛を受けた愛人が、あの塔に囲われているのだ、と。
 新たな寵妃の存在に、城内のみならず帝国民は密かに祝福し、歓迎していた。
 だがしかし、
 その寵妃が実の息子であるとは、誰一人として、知る由もないのであった——



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