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尋問部屋
薄い下着すら纏っていない、自分の裸体を目の当たりにする。
「修道士さま、これは一体……」
隠そうにも、手も足で拘束されていて動かない。
手錠をされた手は頭上に固定され、足枷をはめられた足は左右に大きく開かれていた。
まるで今からお産でもするような姿を、鏡があちらこちらに映しているのだった。
「ここは塔に残されていた、かつての尋問部屋でな。痛めつける姿を見せながら罪人の体を弄んだとか。つまり、そういう行為を楽しむ地下牢だが、今は私の実験室として使ってやっている」
「実験室………?」
地下牢だという部屋には当然窓もなく、扉すら見当たらない。
壁一面の薬品棚と、医療セットがテーブルに並ぶ。
他にも冷蔵庫ほどもある配線だらけの機械がピストンを上下させ、蒸気をあげていた。
(確かに実験室みたい。塔の地下にこんな場所があるなんて)
週番の見廻りで塔を熟知しているつもりだったから、普通に驚いてしまった。
「——こ、ここで何を? 私の、拘束を解いてください……っ」
「君の為にやっている。強い快楽は自傷しかねない。暴れては私も君自信も傷つけることになりかねないからな」
男は注射器を指で弾き、針の先から空気を抜きながら平然と答えた。
その様子を見上げ、これから何が始まるのかと恐怖で歯がカタカタと震えた。
「私はとある高貴な方の命を受けて、君のことを調べていてね」
「え……」
すると私の裸体を映していた鏡に、別の映像が映った。
それは祖母と暮らした、懐かしい家の寝室だった。
——そして。
鏡には、牧場主の股の間で必死に陰茎を頬張る私が映し出されていた——
「え、や………ッ」
「これは牧場主が所有していた魔法石の記録だ。他にも数多にあった。湯浴みをしている姿、男の息子に体を弄ばれているものも」
「こんな、こんなものを記録だなんてっ、どうして?」
「この類の性癖者は記録も怠らないものだ。君が神殿に奪われてからも、これで己を慰めたのだとか。しかし、記録された魔法石は全て回収した。売却されたコピー品も、とにかく全てだ。見た者は皆、高貴な方の手により手痛い代償を払うことになるだろうな」
「……これを、売っていたんですか……」
何も知らなかったと、愕然とした。
隠し撮りされていた事も信じがたいのに、彼等だけでなく、他の人にも晒されたと思うと血の気が引いていく。
「君は彼らの金を産む雌鶏だからな。君をとても案じていたよ……あの子はまだ男を知らぬままか、と股間を硬くしてな」
「そんな……」
「婆さんが死んだから犯せるかと思ったとたんに神官に連れていかれたと、大層悔やんでいた。村に戻ってきたら快く迎え入れるそうだ。ホトを使えるなら息子の嫁にしてもいいと」
「え………?」
私の疑問を見てとり、ルーメン修道士はニヤリと笑った。
「知らなかったか。君には古い魔法がかけられていた。東方の術で女の操を守るものだ。代償が大きいゆえ、高貴なる者がためにのみ使われていた禁術……それを君の祖母が、自身の残り僅かな寿命を代償に施したのだろう。彼女は東方で高貴な方の乳母をしていたそうだから」
「私に魔法を、おばあちゃんが……?」
「しかし術は完璧ではなかった。代償も足りず、孫の貞操は女陰以外は酷く犯されたのだから。それも死にきれず眠り続ける、自分の薬代のためとは……憐れな事だ」
「そんな……じゃあ、おばあちゃんは私のために——……?」
「蕾の乙女に選ばれると信じていたんだろう。選出には乙女の純潔が必須事項。つまり、それまで君の最後の貞操を守るため、命をかけて死んだということだ」
目の前が真っ暗になった。
《エマは必ず幸せになるわ》
そう何度も私に言い聞かせた優しい祖母が、自分のせいで死んだ。
呆然とする私に男はなおも映像を見せ続けた。
「ああ、これは良い顔をしているな。風呂場で初めて陰核を弄ばれて達した時だそうだな。目をまん丸く見開き、初めての快楽に驚いて、口も開いたままだ」
「やめて……」
「こっちは初めて張型を受け入れた時だったか? 干し草に押し倒され、知識もない若造に無理矢理入れられては痛かったろう」
「うぅ……やめて、もう、やめてください!」
ボロボロと涙をこぼし懇願すると、ようやく満足したのか映像は途絶えた。
鏡には再び、様々な角度から私の肢体が映し出されていた。
「それでいい……絶望するほど深く潜れる。この世界はとても醜い。君に相応しくない、そうだろう? シスター・エマ」
ギシッと台が揺れ、男がのしかかった。
注射器は傍のトレイに置かれ、代わりに錠剤が、パキリと二つに割られた。
「これは皇家に伝わる秘薬……体を淫らに開かせ、乙女の刻印を散らすものだ」
「え——」
「刺激が強すぎるゆえ、半量ずつ……膣奥に入れ、マラで掻き回せば、えもいわれぬ快楽に落ちる」
そういって薬の欠片が股の割れ目から中へ——つぷりと押し込まれた。
「あっ、やだ、やめてください……ッ」
「放った子種にまた半量を溶かし……そして再び交わりながら、深く、正しい世界に潜るのだ。エマが望む世界、完全な私がいる世界にな」
服の下で立ち上がった雄々しいものを撫でつけながら、腰紐を解いていく。
そして大きく先が張った男根が、股座に姿を現した。
「張型ではなく、ようやく私のマラで可愛がってやれる。これからは至高の快楽のみ与えてやろう。我々はここで一つになり、新世界の始祖となるのだ」
そう言って手に取った注射器を自身の足の付け根に突き刺した。
「残り半分はエマに……」
急に異様に目が見開かれ、ヨダレを垂らし、呪文のようなうわごとを繰り返している。
「やだ、た、助けてください……誰か、助けてーー……!」
「声を枯らすのは、喘ぎだけでよい。何をしても無駄だ。ここは私の結界で覆われた特別な場所……この術を破れるものなどいない。誰もこの楽園に辿り着くことは出来ないのだ。二人だけの聖域、永遠に、二人だけだ……」
男のものの大きな先端が、ぐちゅりと穴にめり込むと同時に、足の付け根に痛みが走った。
半量の液体を残した注射器の針が、肌を突き刺していた——
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