The change, is unlike

葛城 惶

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第一章 入れ替わった男

☆第11話 屈辱の中で~懊悩と快楽と~

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 元々、他人の身体とは言え、毎晩のように男に犯られる暮らしに俺はかなり凹んでいた。いや、元からそっちの趣味でもなければ、真っ当な男なら誰だって凹む.....というか、男のプライドが許さない......はずだ。しかも相手は、あのミハイルだ。俺達のファミリーをガタガタにして、縄張りを奪い取った、憎い敵だ。

 ウチのボスはあいつのせいで心臓の病が悪化して死んだ。反対派の連中は皆、ミハイルに着いた連中によってファミリーを追われたり、消された。黒幕のミハイルのところまで辿り着けたのは俺と数人の仲間だけだったが、そいつらも次々に消されたり、ヤバくなって行方をくらました。

 俺はオヤジに奨められたITの腕を使って、ヤツの裏取引の情報をハッキングしてICPOに流してやった。まぁロシアの大企業のCEO相手にどれだけ有効だったかはわからないが、ヤツが気がついて俺を消しにかかったんだから、それなりの成果は上がってたんだろう。武術だの殺しのレッスンばかりじゃなく、『アタマを使え』って教育とやらを叩き込んだオヤジは正しかった。感謝してるぜ。
 まぁ挙げ句がこのザマというのは、かなりいただけない話だが.....。

 とにかく俺はまず、このへなちょこな身体をなんとかすることを考えた。これではろくすっぽ逃げられないし、逃げてもすぐに捕まっちまう。

 ヤツに犯られた後の怠い身体に鞭打って、腹筋や腕立て伏せ、スクワットをほんの少しずつでもやり始めた。ようやくの思いでもたげた足腰をやっとの思いで上げ下げしている間に、掻き出したヤツのアレの残りが零れて腿を伝うのがなんとも情けなかったが、耐えた。
 おかげで、ヤツに結構な無茶をされても、なんとか翌日の夕方頃には普通にダイニングまで行けるようになった。本当に鍛練は大事だ。

「ん、もぅ平気なのか?」

「何が?」

 あくまでもお上品にだが、飯をバクつく俺にヤツは意外そうな顔をしたが、すぐにニンマリ笑った。

「筋トレでも始めたのか?」

「足、治ったから.....」

 九龍の鷲を舐めるなよ。この身体の元の持ち主とは根性が違う。.....腹の中で呟きながら、ヤツを上目遣いで見る。

「外にも出させてくれるんだろう?」

 ヤツはふん.....と鼻で嗤って言った。

「まだだ。躾が済んでいない」

「なんだよ、それ......」

 むくれる俺を愉し気に見ながら、ヤツはそれ以上は何も言わなかった。

 が、その報いはベッドで返ってきた。絶頂寸前まで追い上げて散々焦らして、ヤツは俺に囁いた。

「欲しいか?......欲しいなら、自分の口から強請ってみろ」

「誰がそんなこと......!.....あっ....あひっ!」

「挿れて欲しいんだろう、ここに....」

 ヤツに後孔の周囲を撫でられ、腹の中がきゅん....と疼く。何度も煽られ焦らされ、追い上げられて、俺は堪らなくなってヤツに懇願した。

「挿れてくれ、早く.....」

「挿れてください.....だ。パピィ、お強請りは可愛く言うもんだ」

 ツンツン.....とヤツの逸物が俺の入り口を突っつく。俺は堪えきれずに尻を振っていた。

「挿れて......ください。ご主人さまの...ください」

「何処に?」

「どこって.....お..尻...」

「ちゃんと言いなさい。『僕の牝孔に、ご主人さまのぺニスを咥え込ませて、可愛いがってください』...と」

「そんな恥ずかしいこと......」

 口が裂けたって言えない。俺はメスなんかじゃない。本当はお前になんか犯られたくない。けれど、俺の理性は限界だった。俺の口が勝手に言葉を紡ぎ出す。

「俺の.....牝..孔に.....咥え....'させ......て...可愛いがっ......て........ひぅっ!」

 ヤツの逸物が容赦なく俺の後孔に突き立てられる。

「ご主人さま、が抜けているぞ。......仕方ない奴だ」

 ヤツは俺の背中を抱えると、ぐるっと身体を反転させた。

「な、何....ひっ!......ふ、深い.....あんっ!」

   尻を割り広げられ、自重で、より深く咥え込まされて、俺は激しく戦慄いた。ヤツはドスの効いた声で優しく囁いた。

「お仕置きだ。......自分で腰を使って、イけ!」

「そんな.....あ...あひっ....ああっ......あぅっ...あんっ.....!」

 下から揺さぶられ突き上げられながら、俺は腰をくねらせ、尻を振った。恥ずかしさに顔を真っ赤にして喘ぎ啜り泣く俺をヤツの獣の眼がじっと見据えていた。
 騎乗位させられて、よがり狂う俺の下で、ヤツは冷ややかな笑みを浮かべて呟いた。

ーあいつもお前くらい強ければ、人生を変えられたろうに......ー

 ヤツは一層激しく俺を突き上げ、犯しながら、俺の頭を引き寄せて呟いた。

「気に入ったぞ......死ぬまで私が飼ってやろう。私の可愛い牝犬め!」

 冗談じゃない。俺は御免だ。俺は堕ちたりしない。

 ヤツは淫らなイヤらしい言葉を俺に教え込み、俺はヤツの言うがままにヤツを強請り、甘え縋り......快楽の淵に沈み漂った。

ーこれは俺じゃない。俺の身体じゃない。ー

 言葉にならない叫びを胸の中で叫びながら、俺は理性を手放した。




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