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ダンジョン攻略の5 特設アトラクション?
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ダンジョンの塔は攻略したものの、当然の如く魔王はいなかった。
「やっぱり地下か......」
攻略したフロアの床や壁、隅々まで探したが、地下への入り口やそれらしき仕掛けは見当たらない。様々な図形が線刻されてはいたものの、どれもただのイタズラ書きにしか見えない。
「まさかとは思うが......」
お宝の入った箱をどけてみたが、その下はやはり普通の石の床で、何も無かった。まぁね、ありがちな話。
「もしかしたら、箱の中に仕掛けがあるとか......」
いきなり、思いついたようにアントーレが言い出した。
「箱の中ぁ?」
アントーレはやおら箱の中の薄い本を掻き分けると、底の方から何やら奇妙な形の金属の板を取り出した。なんやそれ?
「あった......」
訝しげな俺達の眼差しをシカトして、アントーレは残りの二つの箱も探すようみんなに指示した。
「他の箱はどうだ?」
俺とルードヴィヒとで、箱の中を探るとやはり奇妙な形をした金属の板が出てきた。
「あった!」
「あったよ!」
アントーレは俺達からその板を受け取ると、ホッとしたように息をついた。
「貸してみて......」
アントーレは三枚の板を手にすると、器用に凹凸を組み合わせ、いわゆる五芒星を作りあげた。
「これをそこの壁に嵌め込んで......」
アントーレの指さした突き当たりの奥まった壁を明かりで照らすと、確かに星形の彫り込みがされていた。
でも、なんで知ってるのお前?
その図形にルードヴィヒがおそるおそる金属の板を嵌め込むと、途端に壁が回転を始めた。
と、突然、俺達の足許の床が真っ暗な空間になり、......俺達は叫ぶ暇もなくブラックホールのようなそこに吸い込まれた。
何これ?なんのアトラクションなの?
「いてて.....」
落下が止んだ。
当然ながら、硬~い床に思いっきり尻餅。あまりの衝撃にお尻割れちゃいましたよ。本当に。
辺りは当然、真っ暗。でも大丈夫。
俺はマジックバッグからサイリュームを取り出し、スイッチを入れた。真っ暗な闇の中にボウッとオレンジ色の明かりが点った。
ん~さすが俺。て、そんなこと言ってる場合じゃなかった。
「みんな、無事かぁ?」
サイリューム振り振り、辺りの様子を確かめる。
「無事だ」
「大丈夫だ」
「無事だよ」
「なんとかな」
俺はみんなにサイリュームを一本ずつお手渡し。
黄色に青、緑、赤、紫.....。
色とりどりの明かりが暗闇に揺れて、気分はゲリラ・ライブ!
違う、違う、違う......。
魔王退治イベント?
盛り上がっていこうぜ、うぇ~い!
あ、ごめんなさい。
あくまでも慎重に!
とりあえずスライムちゃんを華麗にスルー。
淫魔ちゃん達は剣の餌食。
大ミミズもとい触手をぶつ切りにしてこんがり焼いて、
お出ましになったゴブリンは、マグリットとエメルさんがぶった斬ってくれました。
強いわ、ふたりとも。
アントーレもそこそこ頑張ってるけどな。
そして、辿り着いた最下層では、すでにイベントたけなわだったのでありました?!
「やっぱり地下か......」
攻略したフロアの床や壁、隅々まで探したが、地下への入り口やそれらしき仕掛けは見当たらない。様々な図形が線刻されてはいたものの、どれもただのイタズラ書きにしか見えない。
「まさかとは思うが......」
お宝の入った箱をどけてみたが、その下はやはり普通の石の床で、何も無かった。まぁね、ありがちな話。
「もしかしたら、箱の中に仕掛けがあるとか......」
いきなり、思いついたようにアントーレが言い出した。
「箱の中ぁ?」
アントーレはやおら箱の中の薄い本を掻き分けると、底の方から何やら奇妙な形の金属の板を取り出した。なんやそれ?
「あった......」
訝しげな俺達の眼差しをシカトして、アントーレは残りの二つの箱も探すようみんなに指示した。
「他の箱はどうだ?」
俺とルードヴィヒとで、箱の中を探るとやはり奇妙な形をした金属の板が出てきた。
「あった!」
「あったよ!」
アントーレは俺達からその板を受け取ると、ホッとしたように息をついた。
「貸してみて......」
アントーレは三枚の板を手にすると、器用に凹凸を組み合わせ、いわゆる五芒星を作りあげた。
「これをそこの壁に嵌め込んで......」
アントーレの指さした突き当たりの奥まった壁を明かりで照らすと、確かに星形の彫り込みがされていた。
でも、なんで知ってるのお前?
その図形にルードヴィヒがおそるおそる金属の板を嵌め込むと、途端に壁が回転を始めた。
と、突然、俺達の足許の床が真っ暗な空間になり、......俺達は叫ぶ暇もなくブラックホールのようなそこに吸い込まれた。
何これ?なんのアトラクションなの?
「いてて.....」
落下が止んだ。
当然ながら、硬~い床に思いっきり尻餅。あまりの衝撃にお尻割れちゃいましたよ。本当に。
辺りは当然、真っ暗。でも大丈夫。
俺はマジックバッグからサイリュームを取り出し、スイッチを入れた。真っ暗な闇の中にボウッとオレンジ色の明かりが点った。
ん~さすが俺。て、そんなこと言ってる場合じゃなかった。
「みんな、無事かぁ?」
サイリューム振り振り、辺りの様子を確かめる。
「無事だ」
「大丈夫だ」
「無事だよ」
「なんとかな」
俺はみんなにサイリュームを一本ずつお手渡し。
黄色に青、緑、赤、紫.....。
色とりどりの明かりが暗闇に揺れて、気分はゲリラ・ライブ!
違う、違う、違う......。
魔王退治イベント?
盛り上がっていこうぜ、うぇ~い!
あ、ごめんなさい。
あくまでも慎重に!
とりあえずスライムちゃんを華麗にスルー。
淫魔ちゃん達は剣の餌食。
大ミミズもとい触手をぶつ切りにしてこんがり焼いて、
お出ましになったゴブリンは、マグリットとエメルさんがぶった斬ってくれました。
強いわ、ふたりとも。
アントーレもそこそこ頑張ってるけどな。
そして、辿り着いた最下層では、すでにイベントたけなわだったのでありました?!
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