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序章
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「…山﨑さんは、今日もお休みです」
先生の声が、ぼそっと、その人の名前を呼ぶ。
もう1ヶ月来ていない。
「今日もあいつ休みかよ、俺の隣なんやけど…マジめんどい、ペア学習」
同じクラスで、高校から知り合った友人の滝口航が、そう呟く。
「仕方ないよ、病んでるらしいし」
「俺何もしてねぇぞ!?…なんかしたっけな俺…」
何気に心配してあげてる航に、胸が少し温かくなる。
「ところでよ、今日夢でおもろいの見たんよ!」
突然、航が僕の腕を引っ張りながら、図書室に行こうと言い始めた。面白い夢は図書室の夢なのだろうか。
「なにしてんのー?」
廊下で友達の安藤美姫と話してた幼馴染の日野綾香が、廊下に突然出てきて走ってどっか行こうとしている僕らに聞いてきた。
「なんか、こうが図書室行きたいらしくて」
「おもろい夢見たんよ!お前らも来い!」
そう言うと、航はまた走り始めた。後ろを2人がついてきているのが、音でわかった。
図書室に着くと、航は奥から3番目の本棚に歩いて行った。そして、赤い表紙の本を手に取った。
『からのココロ』
「…からのココロ?」
「そうなんだよ!この本が出てきて、なんか、それで…!とにかく、おもろい本かもしれねぇ!」
面白げに、航はその本を開いた。しかし、その瞬間、図書室の雰囲気は異様になった。
「…ん?なんか気持ち悪りぃな」
安藤さんと日野さんも、顔色が悪くなっていた。
重たい、息ができない。何かいる、何かが目の前にいる。
「アナタノココロ、ウーバッタ」
そこにいたのは、もう1人の自分。
そこから、僕は何も考えられなくなって、その場で倒れて、寝てしまった。
それは、悪夢の始まりだった。
先生の声が、ぼそっと、その人の名前を呼ぶ。
もう1ヶ月来ていない。
「今日もあいつ休みかよ、俺の隣なんやけど…マジめんどい、ペア学習」
同じクラスで、高校から知り合った友人の滝口航が、そう呟く。
「仕方ないよ、病んでるらしいし」
「俺何もしてねぇぞ!?…なんかしたっけな俺…」
何気に心配してあげてる航に、胸が少し温かくなる。
「ところでよ、今日夢でおもろいの見たんよ!」
突然、航が僕の腕を引っ張りながら、図書室に行こうと言い始めた。面白い夢は図書室の夢なのだろうか。
「なにしてんのー?」
廊下で友達の安藤美姫と話してた幼馴染の日野綾香が、廊下に突然出てきて走ってどっか行こうとしている僕らに聞いてきた。
「なんか、こうが図書室行きたいらしくて」
「おもろい夢見たんよ!お前らも来い!」
そう言うと、航はまた走り始めた。後ろを2人がついてきているのが、音でわかった。
図書室に着くと、航は奥から3番目の本棚に歩いて行った。そして、赤い表紙の本を手に取った。
『からのココロ』
「…からのココロ?」
「そうなんだよ!この本が出てきて、なんか、それで…!とにかく、おもろい本かもしれねぇ!」
面白げに、航はその本を開いた。しかし、その瞬間、図書室の雰囲気は異様になった。
「…ん?なんか気持ち悪りぃな」
安藤さんと日野さんも、顔色が悪くなっていた。
重たい、息ができない。何かいる、何かが目の前にいる。
「アナタノココロ、ウーバッタ」
そこにいたのは、もう1人の自分。
そこから、僕は何も考えられなくなって、その場で倒れて、寝てしまった。
それは、悪夢の始まりだった。
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