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第2章 魔導帝国の陰謀
エピローグ
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ゲルアディオ大陸全土を束ねるロイツェンシュテッド帝国の帝都では、今日もウロが地下の実験所に籠っていた。
誰に邪魔されることもなくひとりの時間を満喫していたウロだったが、そんな彼の元に来客が訪れる。実験所の扉を開けて入ってきたのは、やや頬を紅潮させたデイガー・エインツ・リーヒェンだった。表情から察するに、どうやら彼は怒っているらしい。
「あれれ、デイガーくんじゃないか。どうしたの?」
「どうしたもこうしたもありません! ウロ殿は現状を判っておいでか!」
「現状って~?」
のんびりした声と共に首を傾げたウロに、デイガーが苛立ったように顔を顰めた。
「貴方の助言を受けて傭兵として雇ったあの異形は、円卓側に取り込まれました。加えて、貴方がどうしてもと言うから送り込んだアンネローゼも、結局は役に立たなかったそうではないですか。だから私は反対したのです。能力がない者を無理に魔導師にしたところで、どうせ大した戦力にはならない」
アンネローゼは、ウロが拾ってきた孤児だった。ウロは実験と称して、魔導の才能があまりない彼女に様々な薬を飲ませたのだが、その内のひとつが、魔導契約の際の補助効果を示したのだ。要は、その薬を飲むことで、本来であれば契約を結ぶことができない強さの魔物とも契約を結ぶことができるようになるのである。ウロはそれを利用して、アンネローゼに魔物との契約を結ばせることに成功した。元が大した力もない少女だったため、契約できる魔物の強さには限界があったが、これまで役立たずだった人間を魔導師にすることができるようになったのは、大きな功績である。
デイガーはそのことを十分に理解していたが、今回の結果だけを見れば、エインストラは手に入らず仕舞いな上、円卓側に大きな損失もなく、作戦が成功したとは思えなかった。
「とにかく、貴方が用意した策は全て失敗だったことになりますが、いかがお考えですか?」
やや強い語調で言ったデイガーに、ウロはかわいらしく首を傾げて見せた。
「随分と荒れてるねぇ。まあデイガーくんは心配性だから、不安になっちゃうのもしょうがないか。その割に時々無謀なことしたり、感情が高ぶると余計なことまで喋っちゃうお茶目さんなんだよねぇ、君」
ウロの言葉に、デイガーが怒りとは別の理由から頬を紅潮させた。そんな彼を見てウロが笑う。
「あははは、大丈夫だよデイガーくん。僕は君のそういうところも面白くて良いと思うから」
「……私のことはいいので、質問に答えて頂きたい」
睨むような目つきで見てきたデイガーに、ウロは肩を竦める。
「もう、デイガーくんはせっかちだなぁ。まあでも良いよ、答えてあげる」
ぴっと人差し指を立てたウロが、面から覗く瞳でデイガーを見た。
「まず一つ目。傭兵の彼女が僕たちの手を離れてしまったのは想定内というか、寧ろ予定通りだから大丈夫。元々彼女を長く拘束しておく気なんかなかったし、長く拘束されてくれるような気質の人でもないからねぇ。彼女、魔導で使役するにはちょっと強すぎて面倒だし、今回良い感じに向こうを混乱させてくれたから十分でしょ。それに、彼女は元々百年くらい前に偶然この次元に流れて来ちゃったエトランジェだから、正式な手順で召喚された魔物と違って、元の世界で持ってた特殊な力は全部失ってるはずだ。使役に費やす労力の割にリターンが少ないから、やっぱり放しちゃって良かったと思うな」
デイガーは次元について詳しく知っている訳ではなかったが、ウロからある程度の指南は受けている。彼曰く、この次元は特別製で、外部の次元から来た生き物の多くが本来の力を失い、この次元の法則に沿って生きるしかないようにできているらしい。そのため、別次元の生き物本来の能力を保ったまま使役したいならば、次元の影響を考慮した上で術式を組む必要があるそうだ。こういったことも含めたウロの指導によって、帝国の次元魔導は大きく発展したのだった。
「……言いたいことは判りました。しかし、何故貴方があの異形についてそれほどまでに詳しく知ってるのですか」
「あれれ、今更そういうこと聞いちゃう? いい加減慣れなよデイガーくん。僕はとってもすごいから、なんでも判っちゃうんだって」
おかしそうに笑ったウロが、まだ何か言いたげなデイガーを無視して話を進める。
「次は、薬を使って造ったなんちゃって魔導師の方ね。これもねぇ、結論から言うと全然問題ないんだよ。今回のは飽くまでも実験だからさ。力のない人間の魔導契約を無理矢理成功させた場合、持続力の面で不安があったんだけど、数日くらいは死なずに動けたし、今回やったみたいにタイミングを見計らって魔導師だけを殺せば、残された魔物がかなり暴れてくれることも判ったじゃん? これはすごいことなんだよデイガーくん。薬をたくさん作って、なんちゃって魔導師を大量生産すれば、人間爆弾のできあがりさ。自爆テロも捗るってものだよ。って、ああそっか。この世界には自爆テロって概念はないんだっけ? まあ良いや」
「…………目的のために、人間を使い捨てにすると?」
非難するような目を向けてきたデイガーに、ウロは首を傾げた。面に隠されている表情は見えないが、恐らく心外だとでもいうような顔をしているのだろう。
「嫌だなデイガーくん。君たちの大それた目的を達成するためには、それなりの犠牲は仕方がないんだよ。そもそも使うのはそのままじゃ役に立たない人間なんだから、犠牲と呼ぶのもおかしな話さ。これまでだって魔導の精度を上げるために散々殺してきただろう? それと同じだよ」
言われ、デイガーは口を閉じた。ウロの言う通りだと思ったのだ。
「エインストラのことは嬉々としてイジメてたのに、なんていうか、君は変なところで気にしぃだねぇ。役立たずの雑魚が、使い捨てとはいえそこそこ使える駒になるんだから、もっと喜びなよ。……といっても、今すぐ実行するわけにはいかないんだけどね」
そう言ったウロが、芝居じみた動きで肩を竦めてみせた。
「あの薬も一種の禁忌にあたるから、一気に大量に作ると一発でアウトになっちゃうんだ。だから、様子を見ながらちょっとずつ作ることになるかなぁ。でもまあ、あとひと月かふた月もあれば十分な量が用意できると思うから、それまで良い子で待っててね」
それから、と言葉を続けたウロが、広い実験所の最奥へと繋がる扉をちらりと見る。
「この前喚んだあれ、だいぶこっちに馴染んできたみたいだよ。残りの召喚も含めて、薬が揃う頃にはこっちの計画も完遂できてるんじゃないかな」
言われ、デイガーもまた同じ扉へと視線をやった。その先に何がいるかを知っている彼は、低い獣の唸り声のようなものが聞こえた気がして小さく肩を震わせた。そんなデイガーの様子を見咎めたウロが、彼を見てクスクスと笑う。
「ほらほら、怖いんだったら早く戻りなよ。とにかく今回のことは全部僕の予定通りだから、君が心配するようなことは何もないんだって。皇帝陛下がやきもきしてたんだったら、彼にもそう教えてあげて。僕の計画が失敗することなんて有り得ないんだからさ」
明らかに馬鹿にするような物言いに、デイガーはまた自分の頬が熱を持つのを感じた。だが、ここでウロに詰め寄るのは不毛だ。そして何より、そんなことをすれば己の身が危うくなるかもしれないと、彼は知っていた。
「……失礼致します」
結局、デイガーは歯噛みしつつもそう言ってその場を後にした。そんな彼の背を見送ってから休憩室へと向かったウロは、机の上に無造作に投げられている水晶玉に手を伸ばし、その滑らかな表面を撫でた。そして、磨かれた球体に映し出された光景を見て、ゆるりと口端を吊り上げる。
「エインストラくんのお陰で赤の王の崩壊は加速的に早まっている。いやぁ、負債まみれだよねぇ。お陰様で、僕の方はプール分が溜まりに溜まったよ」
指先で球を転がして弄んだウロが、顔を上げて天井を見る。面から覗く闇色の双眸はより一層の深淵を湛え、まるで想像も及ばないほどに遠い何処かを見据えているようですらあった。
「さあ、次はきっと僕が直接動いちゃうよ。貴方はどうする?」
誰に邪魔されることもなくひとりの時間を満喫していたウロだったが、そんな彼の元に来客が訪れる。実験所の扉を開けて入ってきたのは、やや頬を紅潮させたデイガー・エインツ・リーヒェンだった。表情から察するに、どうやら彼は怒っているらしい。
「あれれ、デイガーくんじゃないか。どうしたの?」
「どうしたもこうしたもありません! ウロ殿は現状を判っておいでか!」
「現状って~?」
のんびりした声と共に首を傾げたウロに、デイガーが苛立ったように顔を顰めた。
「貴方の助言を受けて傭兵として雇ったあの異形は、円卓側に取り込まれました。加えて、貴方がどうしてもと言うから送り込んだアンネローゼも、結局は役に立たなかったそうではないですか。だから私は反対したのです。能力がない者を無理に魔導師にしたところで、どうせ大した戦力にはならない」
アンネローゼは、ウロが拾ってきた孤児だった。ウロは実験と称して、魔導の才能があまりない彼女に様々な薬を飲ませたのだが、その内のひとつが、魔導契約の際の補助効果を示したのだ。要は、その薬を飲むことで、本来であれば契約を結ぶことができない強さの魔物とも契約を結ぶことができるようになるのである。ウロはそれを利用して、アンネローゼに魔物との契約を結ばせることに成功した。元が大した力もない少女だったため、契約できる魔物の強さには限界があったが、これまで役立たずだった人間を魔導師にすることができるようになったのは、大きな功績である。
デイガーはそのことを十分に理解していたが、今回の結果だけを見れば、エインストラは手に入らず仕舞いな上、円卓側に大きな損失もなく、作戦が成功したとは思えなかった。
「とにかく、貴方が用意した策は全て失敗だったことになりますが、いかがお考えですか?」
やや強い語調で言ったデイガーに、ウロはかわいらしく首を傾げて見せた。
「随分と荒れてるねぇ。まあデイガーくんは心配性だから、不安になっちゃうのもしょうがないか。その割に時々無謀なことしたり、感情が高ぶると余計なことまで喋っちゃうお茶目さんなんだよねぇ、君」
ウロの言葉に、デイガーが怒りとは別の理由から頬を紅潮させた。そんな彼を見てウロが笑う。
「あははは、大丈夫だよデイガーくん。僕は君のそういうところも面白くて良いと思うから」
「……私のことはいいので、質問に答えて頂きたい」
睨むような目つきで見てきたデイガーに、ウロは肩を竦める。
「もう、デイガーくんはせっかちだなぁ。まあでも良いよ、答えてあげる」
ぴっと人差し指を立てたウロが、面から覗く瞳でデイガーを見た。
「まず一つ目。傭兵の彼女が僕たちの手を離れてしまったのは想定内というか、寧ろ予定通りだから大丈夫。元々彼女を長く拘束しておく気なんかなかったし、長く拘束されてくれるような気質の人でもないからねぇ。彼女、魔導で使役するにはちょっと強すぎて面倒だし、今回良い感じに向こうを混乱させてくれたから十分でしょ。それに、彼女は元々百年くらい前に偶然この次元に流れて来ちゃったエトランジェだから、正式な手順で召喚された魔物と違って、元の世界で持ってた特殊な力は全部失ってるはずだ。使役に費やす労力の割にリターンが少ないから、やっぱり放しちゃって良かったと思うな」
デイガーは次元について詳しく知っている訳ではなかったが、ウロからある程度の指南は受けている。彼曰く、この次元は特別製で、外部の次元から来た生き物の多くが本来の力を失い、この次元の法則に沿って生きるしかないようにできているらしい。そのため、別次元の生き物本来の能力を保ったまま使役したいならば、次元の影響を考慮した上で術式を組む必要があるそうだ。こういったことも含めたウロの指導によって、帝国の次元魔導は大きく発展したのだった。
「……言いたいことは判りました。しかし、何故貴方があの異形についてそれほどまでに詳しく知ってるのですか」
「あれれ、今更そういうこと聞いちゃう? いい加減慣れなよデイガーくん。僕はとってもすごいから、なんでも判っちゃうんだって」
おかしそうに笑ったウロが、まだ何か言いたげなデイガーを無視して話を進める。
「次は、薬を使って造ったなんちゃって魔導師の方ね。これもねぇ、結論から言うと全然問題ないんだよ。今回のは飽くまでも実験だからさ。力のない人間の魔導契約を無理矢理成功させた場合、持続力の面で不安があったんだけど、数日くらいは死なずに動けたし、今回やったみたいにタイミングを見計らって魔導師だけを殺せば、残された魔物がかなり暴れてくれることも判ったじゃん? これはすごいことなんだよデイガーくん。薬をたくさん作って、なんちゃって魔導師を大量生産すれば、人間爆弾のできあがりさ。自爆テロも捗るってものだよ。って、ああそっか。この世界には自爆テロって概念はないんだっけ? まあ良いや」
「…………目的のために、人間を使い捨てにすると?」
非難するような目を向けてきたデイガーに、ウロは首を傾げた。面に隠されている表情は見えないが、恐らく心外だとでもいうような顔をしているのだろう。
「嫌だなデイガーくん。君たちの大それた目的を達成するためには、それなりの犠牲は仕方がないんだよ。そもそも使うのはそのままじゃ役に立たない人間なんだから、犠牲と呼ぶのもおかしな話さ。これまでだって魔導の精度を上げるために散々殺してきただろう? それと同じだよ」
言われ、デイガーは口を閉じた。ウロの言う通りだと思ったのだ。
「エインストラのことは嬉々としてイジメてたのに、なんていうか、君は変なところで気にしぃだねぇ。役立たずの雑魚が、使い捨てとはいえそこそこ使える駒になるんだから、もっと喜びなよ。……といっても、今すぐ実行するわけにはいかないんだけどね」
そう言ったウロが、芝居じみた動きで肩を竦めてみせた。
「あの薬も一種の禁忌にあたるから、一気に大量に作ると一発でアウトになっちゃうんだ。だから、様子を見ながらちょっとずつ作ることになるかなぁ。でもまあ、あとひと月かふた月もあれば十分な量が用意できると思うから、それまで良い子で待っててね」
それから、と言葉を続けたウロが、広い実験所の最奥へと繋がる扉をちらりと見る。
「この前喚んだあれ、だいぶこっちに馴染んできたみたいだよ。残りの召喚も含めて、薬が揃う頃にはこっちの計画も完遂できてるんじゃないかな」
言われ、デイガーもまた同じ扉へと視線をやった。その先に何がいるかを知っている彼は、低い獣の唸り声のようなものが聞こえた気がして小さく肩を震わせた。そんなデイガーの様子を見咎めたウロが、彼を見てクスクスと笑う。
「ほらほら、怖いんだったら早く戻りなよ。とにかく今回のことは全部僕の予定通りだから、君が心配するようなことは何もないんだって。皇帝陛下がやきもきしてたんだったら、彼にもそう教えてあげて。僕の計画が失敗することなんて有り得ないんだからさ」
明らかに馬鹿にするような物言いに、デイガーはまた自分の頬が熱を持つのを感じた。だが、ここでウロに詰め寄るのは不毛だ。そして何より、そんなことをすれば己の身が危うくなるかもしれないと、彼は知っていた。
「……失礼致します」
結局、デイガーは歯噛みしつつもそう言ってその場を後にした。そんな彼の背を見送ってから休憩室へと向かったウロは、机の上に無造作に投げられている水晶玉に手を伸ばし、その滑らかな表面を撫でた。そして、磨かれた球体に映し出された光景を見て、ゆるりと口端を吊り上げる。
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