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八章 夜遊びの自主規制
183 取り調べ
その日、帝都学院に激震が走る。
寮の一室で血塗れのニコライの死体が発見されたからだ。
その騒ぎでこの日の授業は休講。生徒は必要最低限しか部屋から出ることを禁止され、寮内には多くの警備兵が歩き回っている。
「こんだけ騒ぎになってるのに、よく寝れるな……」
それなのにフィリップは爆睡してるのでボエルは呆れ顔。マーヤもウンウン頷いてる。
昨日は気持ちを落ち着かせるために娼館に足を運んだし、仮病を確定させるために寝るのが朝になったからフィリップは起きられなくなっているのだ。
それから夕方前になったら、ようやくフィリップは目を覚ました。
「ふぁ~。おはよ~う」
「もうじき『こんばんは』だ」
そこにはボエルの顔があったからフィリップは挨拶したけど、ボエルはイライラしてる。
「なんか機嫌悪い? マッサージしよっか??」
「どう見たらそんなことしてほしいように見えんだよ」
「僕の願望。たまにはマッサージで起こされたいな~。あ、立って来ちゃった」
「はぁ~~~……」
フィリップがエロイ顔でゴソゴソし出したので、ボエルは大きなため息を吐いてから真面目な顔で語る。
「ニコライが殺された」
「……へ??」
「だから、昨夜、ニコライが何者かに殺されたんだよ」
「……」
フィリップは言葉を失ったかのような演技をしてから確認する。
「マジで言ってんの?」
「ああ。そのせいで寮内は大騒ぎだったんだぞ」
「そっか~……神様っているもんだね」
「どうだかな」
フィリップのボケには、ボエルは付き合わない。
「警備兵が殿下に事情を聞きに来たんだが、寝ていたから帰したぞ」
「僕に? なんで??」
「揉めていたからだろう……ここ数日、体調を崩していたとも説明しておいた。けど、できるだけ早く話をしたいそうだ」
「そりゃ動機があるとしたら、僕が疑われるか。リネーア嬢は大丈夫だった?」
「ああ。殿下の庇護下にあるから、殿下と一緒じゃないと応じないと言っておいたからな」
「グッジョブ。ありがとね」
「これぐらいは……」
どうやらニコライが殺されたと聞いたリネーアは、また精神的に不安定になっていたから男の兵士には会わせられなかった模様。
ニコライの死を聞いたリネーアは狂ったように笑っていたから、下手したら犯人に仕立て上げられそうなので、守るためにはフィリップの名を使うしかなかったみたいだ。
「また疑うようなこと言っていいか?」
「僕が殺したって言いたいの?」
「そうだ……殿下はオレの目を盗んで消えることがあるから心配で……」
「まぁかくれんぼや鬼ごっこは得意だけどね~……対人戦は自信ないや。魔法も使えないし、剣とかの授業もサボって寝てるし」
「だよな。殿下じゃないよな。オレは何を疑ってんだよ……」
「普段の行いが悪いもん。ボエルが疑っても仕方ないよ。素行の悪い主でゴメンね」
「殿下が謝るなよ……疑ったオレが悪いのに~。ううぅぅ」
ボエルは自分を悔いて涙し、そんなボエルを抱き締めるフィリップであった。
(噓ばっかりついて、ゴメンねゴメンね~)
心の中ではふざけた謝り方してるけど……
それから夕食にしたフィリップたちであったが、リネーアは寝室から一向に出て来ない。少し様子を見ていたフィリップであったが、食事を終えると1人で寝室に入って行った。
そこでは、リネーアはただただ天井を見詰めて寝転んでいたので、フィリップは黙ってベッドの端に腰掛けた。
「殿下が殺してくれたのですか?」
静寂の流れる寝室に、リネーアの掠れる声が聞こえると、フィリップは首を横に振った。
「ううん。ゴメンね。僕じゃない」
「そうですか……」
「もうひとつ謝ることがある。僕が殺すって言ったの、アレ、噓なんだ。君に、恨みでも希望でもなんでもいいから、生きる目標を持ってほしかったの。本当にゴメン」
フィリップが頭を下げると、リネーアは涙を溜めた目を向けた。
「もう、いいです……」
「君の仇を殺したヤツは、僕が必ず探し出す。だから希望を捨てないで。ね?」
「大丈夫です。アイツが死んだんですから……ざまぁみろです! あははははは」
狂ったように笑うリネーアを、フィリップはベッドに登って抱き締めた。
「複雑だね。いくらでも笑って泣いて。そして生きて。長く生きれば生きるほど、君の勝ちだ。幸せになればなるほど、死んだニコライが悔しがるよ。ね?」
「はい……はい……うわああぁぁ~~~……」
この日はリネーアが泣き疲れて眠るまで、フィリップは抱き締め続けたのであった……
フィリップたち3人でリネーアを一晩中見張った翌日、フレドリクが警備兵を引き連れてやって来た。
「もう体調はいいのか?」
「僕はね。リネーア嬢のほうは配慮してほしいかな? 今まで一歩も部屋から出てないのは、僕たちが保証する……って言っても、無理か」
「まぁ少しは話を聞かないとな。私だけで対応するということで手を打ってくれ」
「僕も立ち合っていいならね」
お互い納得がいくと、まずはフィリップの尋問を始めたが、フレドリクもそこまで疑っていないようだ。
「うむ……フィリップが寝込むと長引くことが多いのだから、不可能だな。ボエルなら剣の扱いは上手いから、可能性はゼロではないが……」
なので本命はボエル。疑われたボエルは青い顔をして何か言おうとしたが、フィリップが割り込んだ。
「ボエルもないよ。僕、リビングで寝てたけど、誰も通った感じなかったもん。出てったなら、3人もいて1人も気付かないワケないよ」
「可能性の話だ。だが、いま可能性はゼロになった」
「どゆこと??」
フレドリクが犯人疑惑を外すと、フィリップたちは同時に首を傾げた。
「いまの質問は、剣にどう反応するかを見ていたのだ」
「剣? ……あ、毒殺ってこと??」
「まだ死因は発表していないから、口にはできない。ただ、毒殺でもないとだけ言っておく」
フィリップは殺害方法を知っているから、『剣』というワードはフレドリクのカマかけだと気付いたから知らない演技をしている模様。
ちなみにフレドリクも本当の死因がわかっていない。ニコライは氷の礫で穴を開けられたから、死体を発見した頃には凶器は解けてなくなっていた。だからできることと言えば、怪しい者にカマを掛けてボロを出すのを待つしかないのだ。
「そんなに変わった殺され方だったんだ……てことは、プロの暗殺者ってこと?」
「可能性は高いな」
「なら、僕も容疑者から外れないか~」
「いや、フィリップは外部の者に知り合いがいないから外せる。貴族とも関わりがないからな」
「どうせボッチですよ~だ」
次の質問はフレドリクに憐れんだ目を向けられたので、演技ではなく寂しそうにするフィリップ。しかし、フィリップは完全にシロだと決定付けられた。
「では、ヘディーン令嬢の下へ案内してくれるか」
「うん」
ボエルとマーヤへの取り調べも終わると、寝室にいるリネーアの下へ。リネーアの憔悴しきった顔を見ただけで、フレドリクはシロと決め付けて取り調べは終わる。
こうして天才フレドリクすら、騙し通したフィリップであった……
*************************************
この回で『凶器は解けてなくなる』という表記がありますが、氷が自然に水になる場合は『解ける』と書くみたいですので、間違いというワケではありませんので誤字報告は必要ありません。
というか、どこかで使ってるとかもしれませんので『解ける』で統一させてください。お願いします。
寮の一室で血塗れのニコライの死体が発見されたからだ。
その騒ぎでこの日の授業は休講。生徒は必要最低限しか部屋から出ることを禁止され、寮内には多くの警備兵が歩き回っている。
「こんだけ騒ぎになってるのに、よく寝れるな……」
それなのにフィリップは爆睡してるのでボエルは呆れ顔。マーヤもウンウン頷いてる。
昨日は気持ちを落ち着かせるために娼館に足を運んだし、仮病を確定させるために寝るのが朝になったからフィリップは起きられなくなっているのだ。
それから夕方前になったら、ようやくフィリップは目を覚ました。
「ふぁ~。おはよ~う」
「もうじき『こんばんは』だ」
そこにはボエルの顔があったからフィリップは挨拶したけど、ボエルはイライラしてる。
「なんか機嫌悪い? マッサージしよっか??」
「どう見たらそんなことしてほしいように見えんだよ」
「僕の願望。たまにはマッサージで起こされたいな~。あ、立って来ちゃった」
「はぁ~~~……」
フィリップがエロイ顔でゴソゴソし出したので、ボエルは大きなため息を吐いてから真面目な顔で語る。
「ニコライが殺された」
「……へ??」
「だから、昨夜、ニコライが何者かに殺されたんだよ」
「……」
フィリップは言葉を失ったかのような演技をしてから確認する。
「マジで言ってんの?」
「ああ。そのせいで寮内は大騒ぎだったんだぞ」
「そっか~……神様っているもんだね」
「どうだかな」
フィリップのボケには、ボエルは付き合わない。
「警備兵が殿下に事情を聞きに来たんだが、寝ていたから帰したぞ」
「僕に? なんで??」
「揉めていたからだろう……ここ数日、体調を崩していたとも説明しておいた。けど、できるだけ早く話をしたいそうだ」
「そりゃ動機があるとしたら、僕が疑われるか。リネーア嬢は大丈夫だった?」
「ああ。殿下の庇護下にあるから、殿下と一緒じゃないと応じないと言っておいたからな」
「グッジョブ。ありがとね」
「これぐらいは……」
どうやらニコライが殺されたと聞いたリネーアは、また精神的に不安定になっていたから男の兵士には会わせられなかった模様。
ニコライの死を聞いたリネーアは狂ったように笑っていたから、下手したら犯人に仕立て上げられそうなので、守るためにはフィリップの名を使うしかなかったみたいだ。
「また疑うようなこと言っていいか?」
「僕が殺したって言いたいの?」
「そうだ……殿下はオレの目を盗んで消えることがあるから心配で……」
「まぁかくれんぼや鬼ごっこは得意だけどね~……対人戦は自信ないや。魔法も使えないし、剣とかの授業もサボって寝てるし」
「だよな。殿下じゃないよな。オレは何を疑ってんだよ……」
「普段の行いが悪いもん。ボエルが疑っても仕方ないよ。素行の悪い主でゴメンね」
「殿下が謝るなよ……疑ったオレが悪いのに~。ううぅぅ」
ボエルは自分を悔いて涙し、そんなボエルを抱き締めるフィリップであった。
(噓ばっかりついて、ゴメンねゴメンね~)
心の中ではふざけた謝り方してるけど……
それから夕食にしたフィリップたちであったが、リネーアは寝室から一向に出て来ない。少し様子を見ていたフィリップであったが、食事を終えると1人で寝室に入って行った。
そこでは、リネーアはただただ天井を見詰めて寝転んでいたので、フィリップは黙ってベッドの端に腰掛けた。
「殿下が殺してくれたのですか?」
静寂の流れる寝室に、リネーアの掠れる声が聞こえると、フィリップは首を横に振った。
「ううん。ゴメンね。僕じゃない」
「そうですか……」
「もうひとつ謝ることがある。僕が殺すって言ったの、アレ、噓なんだ。君に、恨みでも希望でもなんでもいいから、生きる目標を持ってほしかったの。本当にゴメン」
フィリップが頭を下げると、リネーアは涙を溜めた目を向けた。
「もう、いいです……」
「君の仇を殺したヤツは、僕が必ず探し出す。だから希望を捨てないで。ね?」
「大丈夫です。アイツが死んだんですから……ざまぁみろです! あははははは」
狂ったように笑うリネーアを、フィリップはベッドに登って抱き締めた。
「複雑だね。いくらでも笑って泣いて。そして生きて。長く生きれば生きるほど、君の勝ちだ。幸せになればなるほど、死んだニコライが悔しがるよ。ね?」
「はい……はい……うわああぁぁ~~~……」
この日はリネーアが泣き疲れて眠るまで、フィリップは抱き締め続けたのであった……
フィリップたち3人でリネーアを一晩中見張った翌日、フレドリクが警備兵を引き連れてやって来た。
「もう体調はいいのか?」
「僕はね。リネーア嬢のほうは配慮してほしいかな? 今まで一歩も部屋から出てないのは、僕たちが保証する……って言っても、無理か」
「まぁ少しは話を聞かないとな。私だけで対応するということで手を打ってくれ」
「僕も立ち合っていいならね」
お互い納得がいくと、まずはフィリップの尋問を始めたが、フレドリクもそこまで疑っていないようだ。
「うむ……フィリップが寝込むと長引くことが多いのだから、不可能だな。ボエルなら剣の扱いは上手いから、可能性はゼロではないが……」
なので本命はボエル。疑われたボエルは青い顔をして何か言おうとしたが、フィリップが割り込んだ。
「ボエルもないよ。僕、リビングで寝てたけど、誰も通った感じなかったもん。出てったなら、3人もいて1人も気付かないワケないよ」
「可能性の話だ。だが、いま可能性はゼロになった」
「どゆこと??」
フレドリクが犯人疑惑を外すと、フィリップたちは同時に首を傾げた。
「いまの質問は、剣にどう反応するかを見ていたのだ」
「剣? ……あ、毒殺ってこと??」
「まだ死因は発表していないから、口にはできない。ただ、毒殺でもないとだけ言っておく」
フィリップは殺害方法を知っているから、『剣』というワードはフレドリクのカマかけだと気付いたから知らない演技をしている模様。
ちなみにフレドリクも本当の死因がわかっていない。ニコライは氷の礫で穴を開けられたから、死体を発見した頃には凶器は解けてなくなっていた。だからできることと言えば、怪しい者にカマを掛けてボロを出すのを待つしかないのだ。
「そんなに変わった殺され方だったんだ……てことは、プロの暗殺者ってこと?」
「可能性は高いな」
「なら、僕も容疑者から外れないか~」
「いや、フィリップは外部の者に知り合いがいないから外せる。貴族とも関わりがないからな」
「どうせボッチですよ~だ」
次の質問はフレドリクに憐れんだ目を向けられたので、演技ではなく寂しそうにするフィリップ。しかし、フィリップは完全にシロだと決定付けられた。
「では、ヘディーン令嬢の下へ案内してくれるか」
「うん」
ボエルとマーヤへの取り調べも終わると、寝室にいるリネーアの下へ。リネーアの憔悴しきった顔を見ただけで、フレドリクはシロと決め付けて取り調べは終わる。
こうして天才フレドリクすら、騙し通したフィリップであった……
*************************************
この回で『凶器は解けてなくなる』という表記がありますが、氷が自然に水になる場合は『解ける』と書くみたいですので、間違いというワケではありませんので誤字報告は必要ありません。
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