僕の私の夢は超イージーモード。だった・・・

ma-no

文字の大きさ
40 / 52
四章 宇宙人との戦争

40 被害状況

しおりを挟む

 宇宙軍は、地雷と純菜の聖魔法でほとんど壊滅。それでも歩兵が諦めずに突っ込んで来たが、純菜から出番を譲られた蒼正が聖属性の付与されたドローンで蜂の巣にして殲滅となった。

「ちょっとやり過ぎたかな~?」
「次回はまた難易度上がっちゃうかな?」

 千人規模の近代軍隊を割とあっさり殲滅してしまったので、蒼正と純菜は少し心配。今まではわざと時間を掛けて、宇宙人の戦力を大きく増やさ無いように努めていたからだ。

「次は何が来ると思う?」
「う~ん……向こうの方が未来の戦争の知識があるだろうから、そういう戦略かな?」
「あ、そうか。いくつもの星を落として、そこの人達を仲間に加えているんだから、科学技術の高い戦争も知識にあるのね……」
「たぶんね。でも、普通に考えたら、大気圏外からの遠距離砲だと思うけど」
「それってどう対応をするの?」

 流石にそこまで来ると蒼正も対応策は防御に徹するぐらいしか思い付か無い。その他、核兵器等も対応策を考えていたら、朝になるのであった。


 宇宙軍を撃退してから二日。その間、宇宙人の襲来は止まっており、学校も終業式となった。純菜と蒼正は終業式が終わると、二人が初めて会った高台の神社で顔を合わせた。

「なんか照れるね」
「夢では毎日会ってるのにね」

 二人は照れながら、町が見渡せる位置にある石のベンチに並んで座る。賽銭を回収しに出て来た住職は、その二人の背中を微笑ましく見ていた。
 しばらく無言で町並みを見ていた二人だが、蒼正が口を開く。

「学校、どうだった?」
「イジメっ子が居なくなったから、すっごく平和。今日なんか、数人の子に無視してゴメンって謝られたよ」
「へ~。いい傾向だね。友達になれそう?」
「それはどうだろう? 夏休みが終わっても地球があるかによるかな~?」

 純菜は少し嬉しそうな顔をしているので、蒼正も嬉しくなる。

「蒼君はどうなった? 校長先生達は頑張ってる??」
「うん。すっごく頑張ってる。夏休みが終わったら、イジメ加害者は全員別の教室に隔離して、グループセラピーや授業受けさせるんだって。教師も半分ぐらい追い出すみたいだよ」
「わ~。凄い決断。でも、授業とかどうするの? 先生足りなくない??」
「なんかね。オンライン塾みたいな事をするから、少なくてもやって行けるような事を言ってたよ。元々そういう改革をしたかったみたい」

 蒼正もイジメ被害が無くなりそうだが、純菜としては最先端の授業に興味があるのか、ちょっと羨ましく感じる。

「まぁ、ぶっちゃけ、性格の悪そうな人はガンガン減ってるから、今更なんだけどね」
「だよね~? 今更対策やられても、イジメる人は居ないもんね~」

 しかしながら、現在の日本は……いや、世界中は、大変な事態になっている。君主や政治家といった権力者側に居る人間は、毎日のように殺害されたとニュースになっているので切りが無い。
 露出の少ない国の実務者や経済界のトップクラスも死ぬか大怪我を負っているけど、報道し切れ無いので小さな記事。
 学校や会社といった小さな組織でも、嫌われ者はどんどん消えて行くから、世界中は何が起こっているのかと恐怖に震える事になっている。

「これって宇宙人の攻撃が始まったって事かな?」

 純菜の問いに、蒼正は軽く首を横に振った。

「怪我人って報道もあるからまだじゃ無い? アイツらのあの感じなら、悪者は即死刑でしょ」
「そうだよね~……人類って、どれだけ他人を恨んでいるんだか」
「僕達も人の事言え無いけど……まぁ偉い人を狙っている人は、明晰夢めいせきむを見れる正義の味方気分の少ない人数がやってそうだけど」
「正義の味方か~……馬鹿だね」
「うん。馬鹿だね」

 宇宙人の基準から言えば、人殺しをしている人間は悪。いくら正義の行いでやっていると思っていても、その人は最終的に宇宙人に裁かれると知っている蒼正と純菜は、哀れみを込めて馬鹿にする。

「それはそうと、私達に来無いのはなんでだろ?」
「なんでだろうね~? 人手……宇宙人手不足とか??」
「あぁ~……私達の所に来たら戦力が減っちゃうから後回しにしてるんだ」
「そんな事しなくても仲間に入れてくれたらいいのにね」
「本当に……悪人だったら私達も協力惜しまないのにね」

 宇宙人の襲来イベントが無いので、二人は愚痴ばっかり。宇宙人の仲間になれるなら、二人は人類を裁く側に回ってもいいとまで言ってしまうのであった。


「そういえば、刑事さんってどうなったの?」

 宇宙人への愚痴が終わると、石坂と連絡を取っている蒼正に質問する純菜。

「昨日帰って来たってさ。んで、早く会いたいって言うから、明日会う事になった」
「明日って、うちに来る日じゃ……」
「分かってるよ。午前中に話をするだけだから大丈夫」
「それって私も行った方がいい?」
「いいよいいよ。アメリカも大混乱だから、どうせ大して進んで無いでしょ」
「だよね~? 地球の命運をになうには、一介の刑事じゃ無理だよね~?」
「それでもNASAには話を通したんだから、頑張ってる方じゃ無い?」

 次は石坂達の話題。夢の中でも会っているのに、話題の尽き無い蒼正と純菜であった……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...