25 / 755
第一章 森編 猫の生活にゃ~
024 また迷子を見付けたにゃ~
しおりを挟む我輩は猫又である。名前はもう聞かないでくれ。
おっかさんが亡くなり、兄弟達が攫われてから六ヵ月が経った。毎日の修行(主に工作と家事)の賜物でずいぶん強くなったと思う。
最近では人型も慣れたもので、人型でいる時間のほうが長くなっておる。毎日、刀を振るい、剣術の腕も上がっている……と、信じたい。
自分に掛けた重力も六十倍になり、自重もおそらく三百キロを超えているじゃろう。解除したらどれぐらい速く動けるか楽しみじゃ。
魔力総量も、工作の……修行の成果で、おっかさんを遥かに超えたと思われる。肉体面で劣るじゃろうが、総合すると、おっかさんより強くなったはずじゃ。
強くなったから、今日はおっかさんが行くなと言っていた方面に足を延ばそうと思う。
木の鞘に納まった脇差も腰に差した。お弁当もオヤツも準備万端。レッツゴーじゃ!
わしはまだ見ぬ敵を求め、人間に会った時の為に、発声練習をしながら駆け足で向かう。
「アメンボあかいにゃ、あいうえおにゃ」
「にゃまむき、にゃまごめ、にゃまたまごにゃ」
う~ん。どうしても、言葉に「にゃ」が付く。猫だからか?
孫から借りた漫画でも、猫の獣人なんかは言葉に「にゃ」が付いておったが、事実が書かれていたのか? そんなわけないか。
こないだ出会ったハンターの女の子達は英語を使っていたし、英語の勉強もしなくてはのう。
「アイハブア、ペンにゃ」
「アイハブア、アップルにゃ」
(続きは想像に任せる)
英語で喋っても、言葉に「にゃ」が付いてしまう。前に念話で使った時はわざとかわいらしく演じていたのに、これからずっとこれか……完全な人型に変身できれば、この癖も直るかのう。
おっと、そろそろ目的地の入り口じゃ。ここからは注意して歩かないといけないのう。
わしは探知魔法を遠くに飛ばしながら、ゆっくりと進んで行く。
この辺は、黒い木がいっそう多いのう。我が家の周りも多かったが、この辺は緑の木がかなり少ない。白い木も家でしか見た事が無いのに、チラホラある。
こういう景色を見ると異世界だと思わせられるが、黒い木が多いから不気味じゃ。
景色を眺めながら歩いていると、探知魔法に何かが引っ掛かる。わしはどんな動物か確認する為に静かに近付く。
すると「ホロッホロッ」と動物の鳴き声が、近付けば近付くほど大きくなって来た。
「ホロッホロッ」って鳴き声か? 変な鳴き声じゃのう。戦っておるのか? でも、もう一匹は距離が離れているから違うと思う……なんじゃろう?
まぁ見ればわかるか。そろそろ見えるじゃろう。
わしは慎重に近付き、声の主を岩陰から覗き、大きな動物を見付けた
。
白い……リス? 家族以外で初めて白い動物を見たわい。でも、リス? ……リスじゃのう。背中に縦縞もあるし、太い尻尾の形状もリスじゃな。
軽く2メートルはあるけど……大きさ以外はリスじゃ。横にもデカイからおっかさんよりデカく感じるな。
ちょっと強そうじゃし、狩るか? じゃが、泣いてるように見えるから狩りづらいのう。
それに蛇っぽいのも近付いて来てるし、やりづらい。10メートルぐらいの長さがあるし、様子を見て、勝ったほうとやるか。
わしは岩陰に隠れて、リスと蛇の接触を待つ。しばらくすると、ガサガサと音を立て、木の間から二つの頭を持つ巨大な黒い蛇が出て来た。
キモッ! 双頭の蛇は物語や漫画では見た事があるが、実物は気持ち悪い。チロチロ出る舌も寒気がするわい。
ふたつの頭には、どちらも角が付いておるし強そうじゃのう。リスが居なかったら相手してやるのに……ここは我慢して見学するか。
わしの見立てじゃと、大雑把にわしが100の力だとしたら、リスが80。蛇が60ってところか。
野生の動物は、人間の様にあまり考えて戦わないから強さが全てじゃ。大番狂わせはめったに起きない。リスの勝ちは揺るがないじゃろう。ここはリスの戦法でも見せてもらうとしよう。
「シャーシャー」と双頭の蛇がリスに近付いておるわい。リスも負けじと体を震わせ「ホロッホロッ」と言っておる。
おっ! リスが後方に跳んで距離を取った。ここで魔法か? ……ん? わしのほうに体を向けた。尻尾で薙ぎ払うつもりじゃな。いや、こっちに走って……逃げとる? ちょ、待て! こっちに来るな~って、目をつぶって走っておる!!
「ドーーーン!」と、リスはわしの隠れていた岩にぶつかり 頭を打ってフラフラと倒れる。わしはまさかこっちに来るとは思っていなかったので逃げる事も出来ずに、砕けた岩を必死で避ける事となった。
おお……ビックリした~。まさかこっちに逃げて来るとは……ん?
ふと視線を戻すと、リスと目が合った。するとリスは、双頭の蛇から逃げるようにわしの後ろに隠れる。
いやいや。わしの後ろに隠れても、リスのほうが倍以上デカイからな? わしの身長は1メートルぐらいじゃよ? わかってる? 念話でツッコンでないからわからんわな。
仕方ない。双頭の蛇にわしもロックオンされておるし、ヤルか。硬そうじゃし、刀の強度を確認するいい試し切りになってもらおう。
わしは次元倉庫から【黒猫刀】を取り出し、両手で構える。わしの準備が整った頃に双頭の蛇は遠くから口を開き、液体を飛ばした。
わしは危険を感じ、【突風】で蛇に向けて液体を吹き飛ばす。すると、液体は蛇とその周辺に降り掛かった。
毒か!? 草が紫に変色しておる。蛇には……効いておらんな。
わしは状況を確認すると、すぐさま蛇に駆け寄る。蛇は長い尻尾で横に薙ぎ払うが、わしは跳び上がって落下のエネルギーに合わせ、蛇の胴体を【黒猫刀】で斬り付ける。
しかし、「ガキィン」と鳴る音と共に【黒猫刀】は弾かれる。それと同時に蛇はふたつの頭を素早く近付けて噛み付こうとしたが、わしは横にかわして蛇の腹を【黒猫刀】で斬り付け、すぐさま後方に跳んで距離を取る。
鱗はかったいのう。わしの【黒猫刀】が刃毀れしそうじゃわい。じゃが、腹側は少し柔らかいか。血が出ておる。斬るなら腹からじゃのう。
さて……【黒猫刀】の出番はここまで。次は【白猫刀】じゃ。
わしは【黒猫刀】を次元倉庫に仕舞うと【白猫刀】を腰から抜き、片手でダラリと構える。双頭の蛇はニョロニョロと這い、凄い速さで近付くと、わしを中心に時計回りに動いて巻き付けようとする。
わしは再び跳び上がり、蛇の左頭に飛び乗ると、そのまま【白猫刀】を深く突き刺す。すると蛇は叫びながらわしを振り落とそうとするが、その動きに合わせて【白猫刀】を引き抜きながらわしは飛び下りた。
双頭の蛇はわしを見失い、キョロキョロと辺りを探している。
おうおう。怒っておる怒っておる。しかし、蛇の頭は空っぽなのかのう? 【白猫刀】なら鱗を貫けるかと思って根元まで刺したのに、左の頭は普通に動いておる。脳の場所は別なのかのう。
ま、蛇の強さも刀の強度もわかったし、そろそろ終わりにするか。
双頭の蛇がわしを見つけた瞬間、わしは土魔法で猫の手のような硬い土の塊を作り出し、顎にぶつける。
「新・土魔法【猫の手】にゃ~!」
双頭の蛇は【猫の手】を下から喰らい、双頭がのけ反る。わしはすかさず【猫の手】を縦に割り、土に戻しながら双頭の付け根に跳び、【白猫刀】を真横に振るう。
その斬撃で双頭の蛇は首を半ばまで斬られ、倒れ伏すのであった。
……死んだか。試し切り成功じゃ。【黒猫刀】が【白猫刀】の切れ味があれば、首も胴体から真っ二つに切り離せたかもしれんのう。まぁ無い物ねだりしても仕方ないか。
ぶっつけ本番の【猫の手】も上手くいったのう。土魔法で攻撃出来ないかと言霊を乗せてみたけど、なかなかの威力じゃったな。
そう言えば、返り血が少し掛かったはずなんじゃが、どこじゃろう? 白い布じゃから目立つはずなんじゃが……ひょっとして、青虫の糸は撥水加工なのか? いい買い物じゃったな。
「にゃっ!?」
わしが自分の戦闘を分析していると、後ろからリスが抱きついて頬ずりして来た。
こいつのこと忘れとった。敵意はなさそうじゃし、落ち着くのを待つか。怖かったんじゃろう。
数分後……
まだかのう。
十分後……
長いわ! 念話を使ってみるか。怖がりみたいじゃし、優しく話し掛けよう。
「そろそろ離してくれんかのう?」
スリスリスリスリ……
「離せと言っておろう?」
スリスリスリスリ……
「離せ~~~!」
わしは暴れてリスの手から抜け出し、面と向く。
「怖かったのはわかるがくっつくな! わしの言葉、わかるじゃろう?」
「モフモフきもちよかったの」
リスよ。お前には言われたくない。
「お前なら、さっきの奴ぐらい倒せたじゃろう。どうして戦わなかったんじゃ?」
「あいつ、きもちわるい!」
わしも同感じゃが、殺されるところじゃったぞ? 野生の動物として、そこんとこどうなっておるんじゃ。小一時間ぐらい問い詰めたいが、話が進まなそうじゃからやめておこう。
「ここはお前の縄張りか? 家はどこじゃ?」
「なわばりだけど……ここはどこ?」
「記憶喪失か!!」
ツッコンでしまった。こんな言葉、動物にはわからんか。かわいく小首を傾げておる。もう面倒臭いし置いて行こう。その気になれば強いんじゃし、大丈夫じゃろう。
わしが逃げようと思った矢先、「ク~~~」っとリスのお腹が大きく鳴った。
「腹減っておるのか?」
「うん……」
「あれ(蛇)食べるか?」
「え~~~! きもちわるい~~~!!」
わがままじゃのう。今までどうやって生きて来たんじゃ。わしなんて、蛇だって虫だって食ったのに……うぅ。思い出すと泣けて来る。しょうがないのう。
わしは次元倉庫に双頭の蛇を入れ、黒熊の生肉を取り出す。
「わ~。おいしそう。食べていいの?」
「いいぞ。たらふく食え」
「ありがと~」
いまさらじゃけど、リスって肉食なの? 元の世界では、ドングリを食べているイメージしかないんじゃが……ムシャムシャ食っておるな。
けっこうな量を出したはずじゃが、もう無くなりそうじゃ……頬袋か!? 貯め込んでやがる。
「落ち着いたか?」
「うん!」
「じゃあ、わしは行くな」
「え~~~! かえりみちわからな~い!!」
知らんがな。お前がわからんもんは、わしもわからん。ここはお前の縄張りじゃろうに……それに、わしはここから早く離れたいんじゃ。
さっき探知魔法にどデカイ物が引っ掛かった。まだ遠くに居るから大丈夫じゃろうけど、進路はこっちじゃ。
「う~~~ん。うち来るか?」
「なわばりから出るとお父さんにおこられるからダメ~」
親が居るのか……うん。嫌な予感しかせん。こいつが2メートルの子供で、こっちに向かって来ている奴が10メートル以上はある。
孫の言ってたフラグってヤツが立ちまくりじゃわい。「ドドドド」と地鳴りが聞こえるし……うそ!? さっきは探知魔法の端に居たのに、もうそこまで来てる!
「お前の親、もうそこまで来てるから、わしは行くな! じゃあな!!」
わしはそそくさと逃げようとしたが、時すでに遅し。大きな風の塊がわしを襲い、吹き飛ばされた。そして、目元に傷のある巨大な白リスが現れて言い放つ。
「ワレー! うちの子に何さらしてくれとんじゃ。ワレー!!」
リスじゃなく、ヤクザさんが現れました!!
10
あなたにおすすめの小説
青い鳥と 日記 〜コウタとディック 幸せを詰め込んで〜
Yokoちー
ファンタジー
もふもふと優しい大人達に温かく見守られて育つコウタの幸せ日記です。コウタの成長を一緒に楽しみませんか?
(長編になります。閑話ですと登場人物が少なくて読みやすいかもしれません)
地球で生まれた小さな魂。あまりの輝きに見合った器(身体)が見つからない。そこで新米女神の星で生を受けることになる。
小さな身体に何でも吸収する大きな器。だが、運命の日を迎え、両親との幸せな日々はたった三年で終わりを告げる。
辺境伯に拾われたコウタ。神鳥ソラと温かな家族を巻き込んで今日もほのぼのマイペース。置かれた場所で精一杯に生きていく。
「小説家になろう」「カクヨム」でも投稿しています。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる