アイムキャット❕❕~猫王様の異世界観光にゃ~

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03 美女の登場にゃ~

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 わしはゴブリンに襲われていた馬車に近付くと、まずはご挨拶。

「ハローにゃ~。景気はどにゃいでっか??」

 英語と関西弁の挨拶は、ゴブリンには通じず。しかしそれでわしの存在に気付いたので「ギィーギィー」言いながら近付いて来た。
 なので今度は、一定以上の知能のある者なら直接脳内に語り掛けることのできる念話を使って同じ挨拶をしてみたが、まったく繋がってる感じがしない。

「おっかしいにゃ~? わしは敵じゃないにゃよ~??」

 ゴブリンは敵意満々な素振りをしていたので、身ぶり手振りで敵じゃないアピールをしてみたが一切通じない。
 それどころか、棍棒を振り上げて襲い掛かって来たので、わしはひょいっと避けてやった。

「致し方にゃい。そっちが悪いんにゃよ~?」

 ここまでやられては、正当防衛成立。だが、情報を手に入れたいので殺すわけにはいかない。
 下手に力を込めて殴ってしまうとチリとなってしまいそうなので、ここは土魔法を使い、一体一体顔だけ出してゴブリンを丁寧に埋めるわしであった。


「「「「「ギィーギィーギィー!!」」」」」

 とりあえずゴブリンを生き埋めにしたわしは、落ち着くのを待つ間に馬車に飛び乗った。

「ハローにゃ~。誰か乗ってるにゃ~?」

 こちらも怖がらせないように、いきなり中には入らずにノックをしながら英語で声掛け。すると中から、女性の声と男の声が聞こえて来た。

「あ、こっちにゃら通じるかにゃ? わしは怪しい者じゃないにゃ~」

 その声は日本語だったので、英語から切り替えたら、中の人は安堵するような声に変わった。

「あの……まだゴブリンの声が聞こえるのですけど……大丈夫なのでしょうか?」

 それでも女性はまだ信用できないようなので、わしはドア越しに安心させる。

「いいゴブリンさんなのかもしれにゃいから、生かして埋めているにゃ」
「いい、ゴブリン……ですか? そんなゴブリンは居ないはずなんですけど……」
「あ、そうにゃの? でも、わしはあんまり殺生したくないんだけどにゃ~」
「フフ。変わった人ですね。いま降りますから、少々お待ちください」

 わしは別に面白いことを言った覚えはないのだが、女性のツボに入ったみたいで緊張は解けた。
 女性を待つ間、コリスを呼び寄せて餌付けと撫で回し。べティにはよく「待て」ができたと言いながら好物のチョコを与え、撫で回し。

「あたしは犬か! がるるぅぅ!!」

 ちょっとしたボケなのにべティはノリがいいので適当に相手してあげていたら、馬車の扉が開き、ドレスを着た水色の髪をした絶世の美女が白髪の老人の手を借りて降りて来た。

「え……もしかして……」

 わし達が美女に見惚れていたら、一通りわし達の顔を見た美女は驚きの表情見せてこんなことを言う。

「お会いできて光栄です……勇者様!!」

 ……と、ようやく一話冒頭のセリフが……いや、美女は何故かわしの顔を見詰めて勇者と呼んだのであった。


「えっと……にゃにを言ってるかわからにゃいんだけど……あ、その前に、このゴブリンさんのことを先に処理しようにゃ」

 美女の話について行けないわしは、とりあえずわかる話からしてみる。
 美女いわく、このゴブリンは魔物。その他にも魔獣と呼ばれる獣がおり、そのふたつは人類の害敵であり、殺しても殺しても湧いて出て来るとのこと。
 意思も無く、人間を見ると見境なしに襲って来るので、専門で狩る職業もあり、魔物や魔獣が落とすドロップアイテムで生計を立てているらしい。

「じゃあ、必ず殺さないとダメにゃんだ……」
「魔物使いの者は一部の魔物や魔獣を使役しますが、ゴブリンは聞いたことがありません」
「わかったにゃ。やっちゃうにゃ~」

 危険な生き物と聞いて、わしもようやく殺意を持てる。わしが風の刃を一発発射すると、全てのゴブリンは地面から出ていた頭をゴロッと落とすのであった。


「勇者様は、凄い魔法も使えるのですね」

 美女はわしのことをキラキラした目で見ているので、ちょっと気持ち悪い。

「その勇者様ってのやめてくんにゃい? どこからどう見ても猫にゃろ??」

 そう。わしの見た目に驚くことすらしないから気持ち悪いのだ。

「はい。猫族の方だとわかっていますとも」
「にゃ? 普通に立って歩く猫が居るにゃ??」
「そうですけど……え? 猫族の方じゃないのですか??」
「にゃんと言ったらいいもんにゃか……」

 わしはべティ達をチラッと見てから自己紹介をする。

「わしは異世界からやって来たシラタマと申すにゃ。だから、この世界のことをまったく知らないんにゃ~」

 これで美女も驚くと思っていたが、ちょっと違う。

「ああ。別の世界から参られたのですか。それではご不便があるかもしれませんね」

 すぐに受け入れちゃったよ。

「珍しくないにゃ??」
「はあ……数十年単位でそうおっしゃる人が現れますので。あ、こちらも名乗るのを忘れていました。私はサトミと申します。アジフ国の王女をしております」
「にゃんですと!?」

 それどころか、思っていたよりも大物でわしのほうが驚いてしまうのであった。


 お互いの自己紹介が終わると立ち話はなんだからと言って、ティータイム。次元倉庫からテーブルやお茶を出しただけでサトミはキャーキャー言っているので、わしは困ってしまう。

「だから、わしは勇者じゃないと思うんにゃけど……」
「いえ。間違いありません。神託では、『その少年、魔獣と妖精を連れて東からやって来る』となっていましたので」
「あ、やっぱり間違ってるにゃ~」
「どこがですか? 魔獣も連れていますし妖精に好かれているじゃないですか」
「コリスは魔獣じゃなくて、ただのリスにゃ。ちょっと大きいけどにゃ」
「え……」
「ノルンちゃんは妖精に見えるけど、これはゴーレムにゃ。毎日わしが魔力をあげて動いてるんにゃ」
「……」

 面倒だった自己紹介で省いた部分を説明して行くと、サトミの顔はドンドン暗くなる。

「そしてこのわし……わしこそが猫の国の王、あ、シ~ラ~タ~マ~にゃ~」

 トドメは、歌舞伎っぽい演出で見得みえを切るわし。これでサトミにわしが勇者ではないと伝わっただろう。

「シラタマ君が勇者やらないならあたしがやる! 譲って~!!」
「いま、人違いだと説得してるにゃろ~」

 べティが立候補しなければ……


「そちらの方はちょっと……」
「なんでよ!」

 わしとべティが揉めていたら、復活したサトミからべティでは勇者になれないと待ったが入った。

「神託では少年となっていましたし……」
「はあ? ここでも女性差別!?」
「いえ、その……女性だと……」
「なによ?」
「け、結婚できないじゃないですか~。私、勇者様と結婚するのが夢だったんですぅぅ」
「しらんがな」
「ひどい! え~~~ん」

 よくわからない展開でべティがサトミを泣かせてしまったので、わしはコリスとお喋りして無視していたのだが、べティが押し付けて来るので仕方なく相手してあげる。

「とりあえず、おうちに帰らにゃい? 送ってあげるにゃ~」
「そ、そうですね……取り乱してすみませんでした」
「いいにゃいいにゃ。東にある町に向かったらいいのかにゃ?」
「いえ、西にある町に向かってほしいのですが」
「西にゃ? 西は深い森があるだけにゃ。いや、遠くに大きにゃ建物があったかにゃ? ずいぶん遠くから来たんだにゃ~」

 わしは空から見た景色を思い出しながら喋っていたら、サトミは首を傾げている。

「一時間も歩けば着くのですけど……それに、その建物は魔王城のはずです……」
「魔王城にゃ? ……ちょっと待ってにゃ。ここから西に向かったら、森とそれしかないにゃよ??」
「いえ、間に町があるはずです」
「う~ん……ひょっとして、方向音痴じゃにゃい??」
「へ? そんなわけは……ある?」
「解決にゃ~」

 執事風の老紳士がめったゃ頷いていたので、サトミは方向音痴確実。

「ほら? 東からやって来るにゃら、やっぱりわし達は勇者じゃなくにゃい?」
「私から見て東なんですぅぅ」
「だからこっちは西にゃ~」

 しかし、勇者問題はまだ解決しないのであったとさ。


 ゴブリンの落としたゴミみたいなドロップアイテムを全て回収したら、サトミの乗っていた馬車と共に次元倉庫へ。それから車を出して、サトミと執事は一番奥のソファー席にご案内。
 しかし車が発車したら、二人して前にやって来たので、ソファー席はコリスに独占されていた。

「これって魔導馬車ですか?」

 どうやらわしの車が珍しいから一番前の席までやって来たようだ。

「いや、わしが魔法で車輪を動かしているだけの乗り物にゃ。その魔導馬車と似てるのかにゃ?」
「はい。馬も無しに走るのですが、まだ数台しか無いので軍で使ってるだけなんです」
「ふ~ん……その軍はにゃにと戦っているにゃ?」
「全て魔物と魔獣です。それと、魔王軍が攻めて来たとき用の兵士ですね」

 サトミ曰く、少し前に魔王が復活するという神託があり、ここより東にある国々から援軍が続々とやって来ているとのこと。その中に勇者が現れるとなっていたので、サトミみずから迎えに出たのだが、逆に走っていたっぽい。
 執事も、王女様が目的地を告げずに指差す方向に走っていたので、何度も「こっち? マジで間違ってますよ?」と忠告していたらゴブリンに襲われたっぽい。

「あっ! もう着きましたよ!!」

 そんな雑談をしていたら、けっこうな速度を出していたのでもう町が見えて来た。

「あの町は、魔王から人類を守る最前線。要塞都市です」

 サトミの紹介を受けながら、わし達を乗せた車は要塞都市に向けてひた走るのであった。
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