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魔物ハンターとサキュバス
咲宮(さきみや) 雫(しずく) 身長169cm B108 W59 H89 Eカップ ⑩
しおりを挟むカコーンと擬似的な音が聞こえてきそうなお風呂場で服を脱ぎます。
名目上は個人の家なので風呂場と言っていますがそのデカさはスーパー銭湯に匹敵するほどのつくりとなっています。
サキュバスの力を応用して作ったのですがまさか電気や水道まで作り出せたため、贅沢に使用していました。
現在はインキュバスのものになっていますが……そういえば、ここを使うのは催眠状態以外では初めてかもしれません。
「いや~、いいお湯ですね」
「インキュバス様のおもちゃになったから明日から毎日入れますよ?」
「はは、そうでしたね」
先に湯船に向かった2人の会話が聞こえてきます。
湯気でしっかりと観察できないのは少しだけ残念に……あれ、思えませんね。
おかしいですね。前まではサキュバスの力の反動で女性の体を、とりわけ肌面積の多い状態で見たら確実に発情していたのですがいまは微塵も思いません。
ちらっと他の風景を眺めます。
「いや、お姉さま。みんなが見てる……」
「見せつければいいのよ……」
「やぁん」
いつも通り、今までは催眠状態で気にしなかったけど異常な光景が風呂場で開かれています。
すでに魔物ハンターの認識では女性同士でSEXするのは当たり前になっているのでみんな好き放題道具を持ち込んだりしてSEXしています。
だけど、どうしてでしょう。混ざりたいなんて気持ちがわかないのは……
考えがまとまりません。
「おーい、雫も早く張ってきなよー」
「雫さーん、いいお湯ですよー」
……呼ばれたので向かいましょう。
かけ湯をして、2人のもとへ向かいます。
「メリナ、これからどうするのですか?」
「雫もタオルをとってお風呂に入りなよ」
「……わかっていますか? 私たちは」
「いいから、仕込みはすでに終わっているよ」
「?」
とりあえず、私は言われたとおりに湯船につかります。
適温よりも少し熱いくらいのお湯が肌を刺激して気持ちいいです。
横目で2人の様子を見るも、同じように――いや、違います。紗枝さんの様子がおかしいです。
「んっ、なんだろう。今日のお風呂は汗が――」
「大丈夫ですか?」
「あっ、ええ、大丈夫です……すみませんが先に上がりますね」
「お大事に~」
顔を赤くした紗枝さんが急いでお風呂場から出ていきました
「なにをしたのですか?」
「いや~、こういう状態だってわかってなかったからね。彼女には応急処置と実験を兼ねて試させてもらったよ」
「??」
「まぁ、今はこのお風呂場を楽しもうじゃないか」
その後、30分ほどゆっくりと私たちは浸かっていましたけど他の人たちは入って5分もしないうちに上がっていきました
私は身体をぬぐいながら誰もいなくなった脱衣所で聞きます。
「もしかして、発情させましたか?」
「……ぷっ、あははは! そうか、そういう考えになったのね」
「違う……ってことですか」
「そうじゃなくて、もっとあるでしょう。いや、ないっていうのが正しいのかしら」
「……ちょっと見当がつかないですね。それに、普通の水と水鉄砲はどこで使うんですか?」
「あー、まあいいや。結果を見せた方が早いと思ったけど、説明しちゃうね。普通の水はじゃなくて愛水。私たち、サキュバスが浸かった水は愛水に変化するの」
「愛水?」
「ええ、効果はまちまちで私の効果は羞恥心。簡単にいうと自意識が過剰になってしまうのよね」
「それが……あっ!」
「気づいた? あのお風呂場で浸かった子たち全員が顔を赤くしていたのは発情で熱にうなされたわけでもないの…・・ただ、恥ずかしくなっただけよ」
「同性でも効果があるのですね」
「ええ、そこまで察すると水鉄砲の使い方は」
「当てた場所が恥ずかしくなる」
「正解。続きは紗枝という子の部屋でやりましょう」
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