死神の館の主様

XX GURIMU

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終わりゆく人類

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 アリス越しに、持ってきた本を開いて目を通す。
 そこには何語で書かれているのか。子供が考えたような文字が並び、読むことができない。
「読めないでしょう?」
「うん」
「大丈夫、それが普通のなの。あなたたち、人が死神の文字を理解するには私たちを介してして読むことができない」
 そういってアリスは本の一番、最初に掛かれた行の部分を指で示した。
 そのまま文字の下の部分を波線を引いていくと不思議なことが起こった。
「ただしいじんるいのとりあつかいかた?」
 文字が読めるようになった。
 さっきと違い、日本語や英語に翻訳されたわけではない。
 そのままの状態で、僕は最初の一行が何が書かれているか読めるようになった。
(なんで? いや、それよりもこれって……)
 なぜ読めたのか。理由は全く分からない。
 でも、それよりも本の内容。
 基本的に漫画が大好きな僕にとって一番最初に何が来るのかよくわかっている。
 タイトルだ。
 本のタイトルが一番にきて、その後に目次が続く。
 これはだいたいの本に言える。基本中の基本。
 ということはこの本に掛かれている事は……。
「正解。あなたの考えている通りよ。この本は人の取扱説明書。人と神が袂を別った後に、神が作ったものよ」
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