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case 1 やくそう採取
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「セリカさん、俺たちはこのクエストを受けるよ」
「はいは~い」
朝一番、ギルドを開いてすぐに赤いマントを着た狂信者さん≪Sランク≫が一目散に受付までやってきて依頼書を提示した。
クエストの内容は……
「えっ、本当にこれを受けるんですか?」
「ああ、何か問題でも?」
「いや、えっと、その、はい。受理します」
「ありがとう」
私は動揺しながらクエスト開始の処理を進めて、受理する。普段の私ならば、これほど動揺することはなかった。だけど、これには理由があった。
なぜなら、クエストの内容はやくそう採取≪Gランク≫……駆け出しの冒険者が受けるレベルのクエストだったからだ。
「お~い、クエスト受けてきたぞー」
「ふぁぁぁ~~、おう、わかった」
「ねむい……zzz」
「何のクエストを受けてきたんだ?」
「それはついてのお楽しみってことで」
狂信者はクエストの内容を話さずに、
仲間のドラゴン族のマジックアーチャー≪Bランク≫
アンデット族のバーサーカーローグ≪Eランク≫
?族のアサシンプリンス≪?ランク≫を引き連れてクエストに出発してしまった。
まあ、まず危険がないクエストなので問題ないはず。
この時の私はそう思っていた。
「お~い、姉ちゃん! 酒を頼む!!」
「こっちもだ!!」
「は~い!!」
夜、ギルドの受付場がすっかり酒場へと変わった頃、バタンッ盛大なドアの音鳴らして、血まみれに狂信者さんが入ってきた。
「うっ、くっ! はあはあ……ゴフッ」
「狂信者さん!?」
「クエスト達成した……ぜ」
手を震わせながらログブックを渡される。
「い、一体何が! 何があったんですか!? しっかり!!」
その後、意識を失った狂信者さんはたまたまその場に居合わせた回復魔法の使い手によって一命を取り留めた。
私はその後、ギルドを閉めた後に狂信者さんから渡されたログブックを手にして考えていた。
(一体、どんな過酷な出来事がここには綴られているの?)
ギルドがクエスト完了の報告を受ける際に、クエスト内容を記載したログブックを提出するように義務付けている。
私たち、ギルド職員はその内容を精査、事実確認をして冒険者へ報酬を渡すことになっている。
そして、私はそのログブックを読むことが大好きである。そのためにこの職業に就いたと言っても過言ではなかった。
不謹慎ながらも私はワクワクしながら、ログブックを開き狂信者さん……彼らの物語を読み始めた。
「はいは~い」
朝一番、ギルドを開いてすぐに赤いマントを着た狂信者さん≪Sランク≫が一目散に受付までやってきて依頼書を提示した。
クエストの内容は……
「えっ、本当にこれを受けるんですか?」
「ああ、何か問題でも?」
「いや、えっと、その、はい。受理します」
「ありがとう」
私は動揺しながらクエスト開始の処理を進めて、受理する。普段の私ならば、これほど動揺することはなかった。だけど、これには理由があった。
なぜなら、クエストの内容はやくそう採取≪Gランク≫……駆け出しの冒険者が受けるレベルのクエストだったからだ。
「お~い、クエスト受けてきたぞー」
「ふぁぁぁ~~、おう、わかった」
「ねむい……zzz」
「何のクエストを受けてきたんだ?」
「それはついてのお楽しみってことで」
狂信者はクエストの内容を話さずに、
仲間のドラゴン族のマジックアーチャー≪Bランク≫
アンデット族のバーサーカーローグ≪Eランク≫
?族のアサシンプリンス≪?ランク≫を引き連れてクエストに出発してしまった。
まあ、まず危険がないクエストなので問題ないはず。
この時の私はそう思っていた。
「お~い、姉ちゃん! 酒を頼む!!」
「こっちもだ!!」
「は~い!!」
夜、ギルドの受付場がすっかり酒場へと変わった頃、バタンッ盛大なドアの音鳴らして、血まみれに狂信者さんが入ってきた。
「うっ、くっ! はあはあ……ゴフッ」
「狂信者さん!?」
「クエスト達成した……ぜ」
手を震わせながらログブックを渡される。
「い、一体何が! 何があったんですか!? しっかり!!」
その後、意識を失った狂信者さんはたまたまその場に居合わせた回復魔法の使い手によって一命を取り留めた。
私はその後、ギルドを閉めた後に狂信者さんから渡されたログブックを手にして考えていた。
(一体、どんな過酷な出来事がここには綴られているの?)
ギルドがクエスト完了の報告を受ける際に、クエスト内容を記載したログブックを提出するように義務付けている。
私たち、ギルド職員はその内容を精査、事実確認をして冒険者へ報酬を渡すことになっている。
そして、私はそのログブックを読むことが大好きである。そのためにこの職業に就いたと言っても過言ではなかった。
不謹慎ながらも私はワクワクしながら、ログブックを開き狂信者さん……彼らの物語を読み始めた。
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