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17 仕切り直し2
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「すまない、でも本当に――夢みたいなんだ」
「フレッド……」
掠れた声に、胸の奥がキュウッとした。
ルイーザを映すアンバーの瞳に、自惚れでなければ情欲の熱が帯びている。
組み敷かれたまま見つめ合い、自然に唇が重なった。
一度は軽く触れてすぐ離れたが、ルイーザがフレデリクの首に腕を回した瞬間今度は噛みつくように唇を奪われた。
「ふ……んぅっ」
触れるだけのキスではなく、歯列の隙間から温かいものが滑り込んでくる。確かめるように上顎の裏を撫でてくるフレデリクの舌先に、ルイーザの身体はたまらず震えた。
背筋が痺れるような刺激と、フワフワと全身が浮かぶような快感が同時に襲い来る。
(どうしよう、気持ちいい……すごく気持ちいいわ)
されるがまま身を任せていたら舌先を絡めとられ、身体をなぞるフレデリクの手が腰に触れた。
「ふぅっ、ん……フレッ……あっ」
(うれしい、気持ちいい、好き。大好き)
気持ちを募らせるたび舌先を吸われ、腰を撫でた手は胸に上がる。
最初は遠慮がちな手つきで触れていたのだが、ルイーザが唇の隙間から甘い声をこぼし心の中で言葉を重ねるたびに、手の動きは大胆になり形が変わるほど強く揉まれていった。
「ああ……んっ」
「ありがとうルー、嬉しい」
絡まっていた舌と舌の間に透明な糸を引きながら唇が離れ、囁くような低い声が降ってきた。
ふぅふぅと短く息をしながらうっすらと瞼を上げたら、蕩けるように目を細め欲情を滾らせた瞳が目に入る。
いつもの理知的な雰囲気から一変、どこまでも甘い色香をまとったような表情に、ずくっと下腹部の奥が熱くなった。どうにもたまらなくて、もじもじと太ももを擦り合わせる。
首へ回した腕に力を込めて、首筋に縋りついた。
「お願い、もっと触って」
口にしたと同時に、散々ルイーザの胸を弄んでいた手が離れた。かと思えば、薄いショーツの隙間から滑り込む。誰にも許したことのないところに触れられて、身体が震えた。
「あっ……」
こぼれる吐息が熱い。
割れ目に沿うように奧へと滑る指が敏感な部分を掠める。ぬるりとした感覚に羞恥心が湧いた。
「ひあぁっ!」
「……濡れてる」
恥ずかしさに慌てて唇を噛むが、時すでにおそし。
フレデリクの喜びを滲ませた声に、一気に全身が熱くなった。
ルイーザの蜜口からはすでにはしたないほど愛液が溢れていたのだ。
「やだ言わな、で……恥ずかしい」
(だって初めてなんだもの! 変な声も出ちゃうぅ!)
「うん、ありがとう。声を聞かせてほしい」
「ふおああぁっ!?」
口を抑えたところでルイーザの思考も叫びも、すべてが筒抜けであることを思い出した。悲鳴だかなんだかわからない叫びが口から飛び出す。
そんな羞恥心に気を取られていたら、フレデリクの長い指は割れ目をなぞりながら秘部の中に侵入した。
そのとたんに、背中をぞくぞくとした感覚が突き抜ける。
「あああっ、フレッド……は、入って、る……?」
「指が入った。ああ……凄い、熱い」
「え、待って動かさない、で、んっ、ああっ」
中を確かめるようにフレデリクの指はルイーザの中を掻き回し始め、指を曲げたり内壁を撫でたりと絶えず刺激を与えてきた。
そのたびに、自分のあられもないところから聞こえるぐちゅぐちゅとした水音に耳からも犯される。
最初は違和感も感じたが、そんなものは襲い来る快感にすぐに消えてしまった。
与えられる刺激にただただ喘ぐようになったころ、気付けば中を掻き回す指の数も増えていた。
「ああっ、フレッド……激しくて、もうっ、やっ、あんっ、ああ、あついぃっ」
(気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい)
全身が火照り、思考は同じことしか考えられなくなる。必死になって下半身の快感を拾った。
縋りつくように首筋に顔をうずめたルイーザの耳に、嬉しそうなフレデリクの吐息が聞こえた気がして強請るように腰を振った。
「ああ、ルー可愛い……どこがいい? いいところを教えてくれ」
「ふぅっ、あっ、そんな、わからな……っ、ひあぁっ!」
痛いほどジンジンとする尖りの裏側を擦られた瞬間、痺れるような刺激が身体を巡った。
(そこ、すごくきもちいっ)
「ここか」
心の内などお見通しのフレデリクに、いいところをあっさりと暴かれる。
執拗に責められて、ルイーザの意識は追い立てられるように昇りつめていった。
「待って、待ってフレッド、そこはっ、あっ、ああっ」
(いい、そこがいい)
「もっと?」
「ちがっ、いやっ、ああ――っ!」
口で否定しようが意味などなく、あっという間に足の先までピンと伸びるほどの強い快感が弾けた。
今までに感じたことのない激しい衝撃に、ルイーザは息が詰まるような嬌声をあげる。
中で暴れ狂う大きな快感の波に翻弄され全身がビクビクと震えた。
「フレッド……」
掠れた声に、胸の奥がキュウッとした。
ルイーザを映すアンバーの瞳に、自惚れでなければ情欲の熱が帯びている。
組み敷かれたまま見つめ合い、自然に唇が重なった。
一度は軽く触れてすぐ離れたが、ルイーザがフレデリクの首に腕を回した瞬間今度は噛みつくように唇を奪われた。
「ふ……んぅっ」
触れるだけのキスではなく、歯列の隙間から温かいものが滑り込んでくる。確かめるように上顎の裏を撫でてくるフレデリクの舌先に、ルイーザの身体はたまらず震えた。
背筋が痺れるような刺激と、フワフワと全身が浮かぶような快感が同時に襲い来る。
(どうしよう、気持ちいい……すごく気持ちいいわ)
されるがまま身を任せていたら舌先を絡めとられ、身体をなぞるフレデリクの手が腰に触れた。
「ふぅっ、ん……フレッ……あっ」
(うれしい、気持ちいい、好き。大好き)
気持ちを募らせるたび舌先を吸われ、腰を撫でた手は胸に上がる。
最初は遠慮がちな手つきで触れていたのだが、ルイーザが唇の隙間から甘い声をこぼし心の中で言葉を重ねるたびに、手の動きは大胆になり形が変わるほど強く揉まれていった。
「ああ……んっ」
「ありがとうルー、嬉しい」
絡まっていた舌と舌の間に透明な糸を引きながら唇が離れ、囁くような低い声が降ってきた。
ふぅふぅと短く息をしながらうっすらと瞼を上げたら、蕩けるように目を細め欲情を滾らせた瞳が目に入る。
いつもの理知的な雰囲気から一変、どこまでも甘い色香をまとったような表情に、ずくっと下腹部の奥が熱くなった。どうにもたまらなくて、もじもじと太ももを擦り合わせる。
首へ回した腕に力を込めて、首筋に縋りついた。
「お願い、もっと触って」
口にしたと同時に、散々ルイーザの胸を弄んでいた手が離れた。かと思えば、薄いショーツの隙間から滑り込む。誰にも許したことのないところに触れられて、身体が震えた。
「あっ……」
こぼれる吐息が熱い。
割れ目に沿うように奧へと滑る指が敏感な部分を掠める。ぬるりとした感覚に羞恥心が湧いた。
「ひあぁっ!」
「……濡れてる」
恥ずかしさに慌てて唇を噛むが、時すでにおそし。
フレデリクの喜びを滲ませた声に、一気に全身が熱くなった。
ルイーザの蜜口からはすでにはしたないほど愛液が溢れていたのだ。
「やだ言わな、で……恥ずかしい」
(だって初めてなんだもの! 変な声も出ちゃうぅ!)
「うん、ありがとう。声を聞かせてほしい」
「ふおああぁっ!?」
口を抑えたところでルイーザの思考も叫びも、すべてが筒抜けであることを思い出した。悲鳴だかなんだかわからない叫びが口から飛び出す。
そんな羞恥心に気を取られていたら、フレデリクの長い指は割れ目をなぞりながら秘部の中に侵入した。
そのとたんに、背中をぞくぞくとした感覚が突き抜ける。
「あああっ、フレッド……は、入って、る……?」
「指が入った。ああ……凄い、熱い」
「え、待って動かさない、で、んっ、ああっ」
中を確かめるようにフレデリクの指はルイーザの中を掻き回し始め、指を曲げたり内壁を撫でたりと絶えず刺激を与えてきた。
そのたびに、自分のあられもないところから聞こえるぐちゅぐちゅとした水音に耳からも犯される。
最初は違和感も感じたが、そんなものは襲い来る快感にすぐに消えてしまった。
与えられる刺激にただただ喘ぐようになったころ、気付けば中を掻き回す指の数も増えていた。
「ああっ、フレッド……激しくて、もうっ、やっ、あんっ、ああ、あついぃっ」
(気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい)
全身が火照り、思考は同じことしか考えられなくなる。必死になって下半身の快感を拾った。
縋りつくように首筋に顔をうずめたルイーザの耳に、嬉しそうなフレデリクの吐息が聞こえた気がして強請るように腰を振った。
「ああ、ルー可愛い……どこがいい? いいところを教えてくれ」
「ふぅっ、あっ、そんな、わからな……っ、ひあぁっ!」
痛いほどジンジンとする尖りの裏側を擦られた瞬間、痺れるような刺激が身体を巡った。
(そこ、すごくきもちいっ)
「ここか」
心の内などお見通しのフレデリクに、いいところをあっさりと暴かれる。
執拗に責められて、ルイーザの意識は追い立てられるように昇りつめていった。
「待って、待ってフレッド、そこはっ、あっ、ああっ」
(いい、そこがいい)
「もっと?」
「ちがっ、いやっ、ああ――っ!」
口で否定しようが意味などなく、あっという間に足の先までピンと伸びるほどの強い快感が弾けた。
今までに感じたことのない激しい衝撃に、ルイーザは息が詰まるような嬌声をあげる。
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