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「おはようございます、ミリスさん。いらっしゃい」
「ツトムさん! お邪魔しています」
ルルカがサッと横にズレてミリスさんの正面を空ける。
そこに座るとロザリナがいつの間にやら飲み物を出して、その後俺の後ろに立って控えている。
何だろう? この完璧な動作と連携は?
普段から2人で練習でもしているのだろうか?
それとも各々が身に着けている所作や作法的なものなのか?
「素敵なお家に住まわれていますね」
「借家ですけどね」
「でも凄く綺麗ですよ。まるで新築みたいです」
ほぼ毎日浄化魔法を掛けまくっているからなぁ。
「聞くところによるとまだ見習いの内に借りたそうじゃないですか」
「宿屋暮らしというのも落ち着きませんでしたから」
ルルカと存分にイチャイチャしたかったから借りただけなんだけど。
「珍しいですよ。パーティー単位で小さな家を借りるケースは稀にありますが、個人が見習いの内にこんな立派な家を借りるなんて聞いたことがありませんもの」
「運が良かっただけですよ」
実際地球から持ち込んだスーツ一式が高値で売れてなかったらあの時点で家は借りられなかっただろう。
「ところで今日はどのような用件で?」
「えっと……、ツトムさんにギルドマスターから呼び出しが来ていまして……」
「ま、またですか……」
城内ギルドのマスターレドリッチ。俺の所属を壁外ギルドから城内ギルドに移そうと画策している人物だ。
またちょっかいをかけてくるだろうとは思っていたが、それにしても前回の呼び出しから1週間も経たずにまたとはいくらなんでも早過ぎる。
「今回は正式に壁外ギルドを通しての要請ですので前回のようなことにはならないかと」
「今回は、ということは前回は違ったのですか?」
「は、はい、前回は城内ギルドの職員が直接要請を伝えて来ましたが、今回は所長経由での正規ルートでの要請になります」
この前言っていた通り所長さんがレドリッチに注意してくれたということか。
これは所長さんとミリスさんに感謝しないといけないなぁ。
「前回私にツトムさんのような力があればギルドマスターの圧力に屈することにはならなかったのですが……」
「ツトムさんの力というと?」
あれ?
これは一気にヤバイ流れなんじゃあ……
「それはもう! ギルドマスターの理不尽な要求を全力魔法でギルド建物を破壊し……」
「ミリスさん! 今回の呼び出しはいつまでに行けばいいのでしょうか?」
「あっ! そうでした! 至急とのことですのですぐ面会に行って頂けますか?」
あぶねぇぇぇぇ。
ギルドの建物に穴を開けたことがバレればルルカに何を言われるか……
未だに商業ギルドと揉めた際に実家に帰らそうとしたことをネチネチと言ってくるからなぁ。
「わかりました。この後すぐ城内ギルドに行きますね」
「よろしくお願い致します。
本日は朝早くからお邪魔しまして申し訳ありませんでした」
「いえいえ、ミリスさんもご苦労様でした」
「ツトム様、お着替えを」
「あ、ああ」
俺の普段着なんて古着なのだから介添えしてもらうようなもんでもないのだが……
「また呼び出しですね」
「そうだな。心当たりは全くないが、ロクな用件でないってことが確定してるだけでも気が楽だよ」
まともな用件に見せかけて裏で謀を画策するのかもしれないが……
そういう裏の事情やら思惑に俺自身が気付けるかどうかわからないし、変に意識してミスとかするとマズイのでいつも通りで構わないだろう。たぶん。
「ところでルルカ」
「なんでしょう?」
「これからは俺のことを"ツトムお兄ちゃん"と呼ぶか?」
「はあ?」
うわっ?! 心底呆れ返ったような目をしているよ。
やっぱりいつも通りのルルカじゃないか!
ミリスさん相手にあんなに喜んでいたのは何だったんだ??
なんにせよここはひとまず……
「い、行ってくる!」
「あっ、待ち……」
「いってらっしゃいませ」
三十六計逃げるに如かずだ!!
コンコン!
「どうぞ」
「失礼しま~す。何でも自分に御用とか?」
今回は受付嬢の案内を断って1人で城内ギルド3階の執務室にやって来た。
中に入ると机は前回俺が修復した時のままだが、椅子は新しいのに取り替えられていた。
「まずは掛け給え」
新しい椅子に座ったレドリッチの正面に座る。
俺が塞いだ床や壁の穴の部分もほとんど他と変わらないぐらいに仕上げられている。
リフォーム系の専門職に頼んだな。
「今日来てもらったのは他でもない。
君に昇格試験を受けてもらいたくてね」
「昇格試験ですか……」
ロザリナ達と受ける方向で動いてるのだが……どうしたもんかねぇ。
「君も知っての通り現在バルーカのトップは4等級だ。
以前から他所のギルドに昇格試験実施の打診を行っていたのだが中々予定が合わなくてね。
困っていたところに隣街のメルクのギルドから3等級パーティーの予定が空いた旨の知らせが昨日届いてね。
急ぎのことで悪いのだが君に是非とも手伝ってもらいたい」
ん? 3等級パーティー?
「自分の昇格試験ではなく3等級への昇格試験の手伝いということですか?」
「その通りだ。前回君が来た時にいたもう一つの4等級パーティーが今回昇格試験を受けることになる。
彼らは既にメルクに移動中でバルーカにはいないが、出発前に彼らのリーダーが是非とも君に助っ人を頼みたいと申し出てね」
グリードさんか。
一緒に昇格試験を受ける約束もしてることだし手伝う事自体は構わないのだが。
「そもそも5等級が3等級への昇格試験に参加できるのですか?」
「その点は何も問題ない。
規定の5人に満たないパーティーが人数合わせや育成的観点から下の等級の者を昇格試験に参加させることはよくある事だ。
今回の君のように純粋な戦力として望まれるケースも稀ではあるがない事ではない」
「模擬戦に勝った場合は自分は4等級へ昇格となるのでしょうか?」
それはちょっと困る。
ロザリナ姉妹と一緒に昇格試験を受けられなくなってしまう。
「それはない。
該当等級以外の者は昇格査定から除外される規定だ。
君がどんなに試験で活躍したとしても例外は一切ない」
その仕様は俺にとっては都合が良いな。
「なので指名依頼という形になるが、今回は諸々の事情も考慮して報酬には色を付けておいた。
どうかね? 引き受けてくれるかね?」
「わかりました。その依頼受けましょう」
特に怪しい点もないし引き受けても問題ないだろう。
「ツトムさん! お邪魔しています」
ルルカがサッと横にズレてミリスさんの正面を空ける。
そこに座るとロザリナがいつの間にやら飲み物を出して、その後俺の後ろに立って控えている。
何だろう? この完璧な動作と連携は?
普段から2人で練習でもしているのだろうか?
それとも各々が身に着けている所作や作法的なものなのか?
「素敵なお家に住まわれていますね」
「借家ですけどね」
「でも凄く綺麗ですよ。まるで新築みたいです」
ほぼ毎日浄化魔法を掛けまくっているからなぁ。
「聞くところによるとまだ見習いの内に借りたそうじゃないですか」
「宿屋暮らしというのも落ち着きませんでしたから」
ルルカと存分にイチャイチャしたかったから借りただけなんだけど。
「珍しいですよ。パーティー単位で小さな家を借りるケースは稀にありますが、個人が見習いの内にこんな立派な家を借りるなんて聞いたことがありませんもの」
「運が良かっただけですよ」
実際地球から持ち込んだスーツ一式が高値で売れてなかったらあの時点で家は借りられなかっただろう。
「ところで今日はどのような用件で?」
「えっと……、ツトムさんにギルドマスターから呼び出しが来ていまして……」
「ま、またですか……」
城内ギルドのマスターレドリッチ。俺の所属を壁外ギルドから城内ギルドに移そうと画策している人物だ。
またちょっかいをかけてくるだろうとは思っていたが、それにしても前回の呼び出しから1週間も経たずにまたとはいくらなんでも早過ぎる。
「今回は正式に壁外ギルドを通しての要請ですので前回のようなことにはならないかと」
「今回は、ということは前回は違ったのですか?」
「は、はい、前回は城内ギルドの職員が直接要請を伝えて来ましたが、今回は所長経由での正規ルートでの要請になります」
この前言っていた通り所長さんがレドリッチに注意してくれたということか。
これは所長さんとミリスさんに感謝しないといけないなぁ。
「前回私にツトムさんのような力があればギルドマスターの圧力に屈することにはならなかったのですが……」
「ツトムさんの力というと?」
あれ?
これは一気にヤバイ流れなんじゃあ……
「それはもう! ギルドマスターの理不尽な要求を全力魔法でギルド建物を破壊し……」
「ミリスさん! 今回の呼び出しはいつまでに行けばいいのでしょうか?」
「あっ! そうでした! 至急とのことですのですぐ面会に行って頂けますか?」
あぶねぇぇぇぇ。
ギルドの建物に穴を開けたことがバレればルルカに何を言われるか……
未だに商業ギルドと揉めた際に実家に帰らそうとしたことをネチネチと言ってくるからなぁ。
「わかりました。この後すぐ城内ギルドに行きますね」
「よろしくお願い致します。
本日は朝早くからお邪魔しまして申し訳ありませんでした」
「いえいえ、ミリスさんもご苦労様でした」
「ツトム様、お着替えを」
「あ、ああ」
俺の普段着なんて古着なのだから介添えしてもらうようなもんでもないのだが……
「また呼び出しですね」
「そうだな。心当たりは全くないが、ロクな用件でないってことが確定してるだけでも気が楽だよ」
まともな用件に見せかけて裏で謀を画策するのかもしれないが……
そういう裏の事情やら思惑に俺自身が気付けるかどうかわからないし、変に意識してミスとかするとマズイのでいつも通りで構わないだろう。たぶん。
「ところでルルカ」
「なんでしょう?」
「これからは俺のことを"ツトムお兄ちゃん"と呼ぶか?」
「はあ?」
うわっ?! 心底呆れ返ったような目をしているよ。
やっぱりいつも通りのルルカじゃないか!
ミリスさん相手にあんなに喜んでいたのは何だったんだ??
なんにせよここはひとまず……
「い、行ってくる!」
「あっ、待ち……」
「いってらっしゃいませ」
三十六計逃げるに如かずだ!!
コンコン!
「どうぞ」
「失礼しま~す。何でも自分に御用とか?」
今回は受付嬢の案内を断って1人で城内ギルド3階の執務室にやって来た。
中に入ると机は前回俺が修復した時のままだが、椅子は新しいのに取り替えられていた。
「まずは掛け給え」
新しい椅子に座ったレドリッチの正面に座る。
俺が塞いだ床や壁の穴の部分もほとんど他と変わらないぐらいに仕上げられている。
リフォーム系の専門職に頼んだな。
「今日来てもらったのは他でもない。
君に昇格試験を受けてもらいたくてね」
「昇格試験ですか……」
ロザリナ達と受ける方向で動いてるのだが……どうしたもんかねぇ。
「君も知っての通り現在バルーカのトップは4等級だ。
以前から他所のギルドに昇格試験実施の打診を行っていたのだが中々予定が合わなくてね。
困っていたところに隣街のメルクのギルドから3等級パーティーの予定が空いた旨の知らせが昨日届いてね。
急ぎのことで悪いのだが君に是非とも手伝ってもらいたい」
ん? 3等級パーティー?
「自分の昇格試験ではなく3等級への昇格試験の手伝いということですか?」
「その通りだ。前回君が来た時にいたもう一つの4等級パーティーが今回昇格試験を受けることになる。
彼らは既にメルクに移動中でバルーカにはいないが、出発前に彼らのリーダーが是非とも君に助っ人を頼みたいと申し出てね」
グリードさんか。
一緒に昇格試験を受ける約束もしてることだし手伝う事自体は構わないのだが。
「そもそも5等級が3等級への昇格試験に参加できるのですか?」
「その点は何も問題ない。
規定の5人に満たないパーティーが人数合わせや育成的観点から下の等級の者を昇格試験に参加させることはよくある事だ。
今回の君のように純粋な戦力として望まれるケースも稀ではあるがない事ではない」
「模擬戦に勝った場合は自分は4等級へ昇格となるのでしょうか?」
それはちょっと困る。
ロザリナ姉妹と一緒に昇格試験を受けられなくなってしまう。
「それはない。
該当等級以外の者は昇格査定から除外される規定だ。
君がどんなに試験で活躍したとしても例外は一切ない」
その仕様は俺にとっては都合が良いな。
「なので指名依頼という形になるが、今回は諸々の事情も考慮して報酬には色を付けておいた。
どうかね? 引き受けてくれるかね?」
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