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第五章
28話 約束
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「ただいま──」
やっとの思いで帰宅した大地は、部屋に入るなりベッドへと倒れ込んだ。
階下で母親が「洗濯物出してね」とさけんでいるが、返事をすることもままならない。それほど今日は緊張して、充実した一日だった。
(…………すげえ)
本当にすごかった。
いま思い返してみても心臓がふるえて、頬が紅潮する。
神さまに会ったんだ──と本日六度目の実感をした大地はベッドの上であばれまわった。
──。
────。
「片倉大地といったな」
御簾の奥から声をかけられたとき、大地の身体はかたまった。
姿こそ見えないが漂ってくる空気が凛と澄みきっている。大地は自然と背筋が伸びた。
はい、と腹から返事をすると、タヌキの朱月丸は福神漬けを食べながらにっこりとわらった。
「ねっ大龍さま。申したとおりの元気なおのこでしょ」
「ふ」
と、大龍がわらう気配がして大地はおもわず赤面する。水緒からすれば初めて見る大地の表情がおかしくてしょうがない。カレーをひと口食べるたびにくすくすとひとり笑った。
せんだっては、と御簾奥の彼がずっしりとした重音でつづける。
「水緒を天狗の礫から守ったと聞く」
「て、テングのツブテ?」
戸惑った顔で水緒を見ると、彼女は首をこてりとかしげていた。代わりに口をひらいたのはポテトサラダを呑み込んだ庚月丸だ。
「強い風が吹いたのち、水緒さまの頭上を石が飛んできたとか。それのことです」
「ああ、あれ……天狗礫っていうのか」
「深山幽谷のなかにて一陣の魔風おこり、山が鳴り、谷がこたへて大石をとばす事アリ──と。むかしから山の怪異として知られとります」
と白月丸が付けくわえる。
山が鳴り谷がこたえる、と水緒は繰り返した。
「アケロ、アケロって四方から聞こえてたのはそういうことだったのね。変だと思った」
「そうなのか……あ、でもあの。おれけっきょくなにもできなくて、最後は天沢や眷属のみんなに助けてもらったし。本当にお礼を言わなきゃいけないのはおれなんです」
いまさらだけど、と大地が照れたように水緒に笑みを向けた。
「ありがとな」
「ううんそんなことない。そもそもあたしのせいで巻き込んじゃって、ごめんね。それに助けてくれてありがとう」
と水緒は申し訳なさそうにつぶやく。
一瞬の沈黙ののち、ふたたび御簾の奥から聞こえてきた声色はすこし優しいものだった。
「なにはともあれ、わしの娘を助けたことは事実。礼を言おう」
「はっはい。ありがとうございます」
「かつての世では、われら龍の存在もそれほど不可思議なものではなかったものだが──現代となるとそうもゆかぬ。くれぐれも他言は無用のほど、取り計らえ」
「もちろんです。おれ、だれにも言うつもりありません」
決意は固い。
その意思を読み取ったか、大龍も満足そうにうなった。しかし「それよりも」とつづけていったその声は先よりわずかに低くなる。
「こうもつづけて水緒にちょっかいを出されると、さすがにくどいな」
左様で、と銀月丸もけわしい顔でうなずいた。
「それがしらが水緒さまのおそばにおるうちは良いにしても……此度のように学校生活中に来られるとどうにも。守れるのは阿吽龍のみじゃが、如何せん人の目もある」
「あ、あたし自分のことは自分で守れるよ!」
「とかいってアンタ。今日、そのテングなんちゃらを食らいそうになったんでしょ、ダメじゃん」
福神漬けをポリポリと食べる美波。
水緒はぐううと唸ってうなだれた。フォローを入れようにも、事実である以上は四眷属とてなにも言えない。
すると大地が「あの」と声をあげた。
「おれでよければ役に立たせてください」
「……片倉くん」
「天沢の学校生活中になにかあっても、おれ運動得意だから守ってやれるし、龍のことだって口先で誤魔化すくらいはできる。秘密を守るって意味でも役に立てるとおもうんです」
「おお、大地どの!」
と歓声をあげたのは庚月丸だ。
どうやらすっかり大地がかわいくて仕方がないらしい。
「でも、わるいよ」
「あらいいじゃない。頼もしいナイトが出来たと思えば」
「お母さん……」
「康平ちゃんよりよっぽどこの子のが頼りになりそうよ」
「お母さん!」
水緒は顔を真っ赤にして畳を叩いた。
その掛け合いにくすくすとわらって、ウサギの白月丸が立ち上がる。そして大地の膝に前足を置いて頭を垂れた。
「学校生活での水緒さまのこと、どうぞよろしくお願い申し上げます。それがしらが守ってやれぬなか、大地どのがいてくれるならば安心です」
「あ──」
大地は目を見開いた。
が、すぐに微笑んで白月丸の頭を撫でる。
「たいしたことはできないかもしれないけど。でも、おれ守るよ。秘密も、天沢も」
「…………」
その横顔が凛々しくて、水緒はおもわず見とれてしまった。
つい数日前まではただの小うるさい男子生徒としか思っていなかったのに、そんな彼が、ひょんなことから秘密を知って、あげく自分を『守る』と言っている。──ふしぎなきもちだった。
「あの」
大地はハッと白月丸から手を離して、美波を見た。
「ご馳走さまでした。おれそろそろ帰ります、親に連絡はいれたけどあんまり遅くなるとうるさいんで」
「ああ、もうこんな時間。ひきとめちゃってわるかったわね。でも本当に水緒のことよろしくね。私じゃなくて大龍さんに似ちゃったからあんまり可愛げはないけど」
「は、はあ──」
「もうおかーさんッ、べつに可愛げとか関係ないから! 片倉くんはやくいこっ」
「ああ。あっ、」
奥座敷から出ようとした大地の足が止まる。
結局そのすがたを見ることはできなかったが、大地のこころは満ち足りた。うれしさのあまりゆるむ頬を必死に引き締めて、御簾にむかって大地は深く深く一礼した。
「……たのむぞ」
「は、────はい!」
失礼します、と声を張って言うと、またまた御簾奥で大龍がわらう気配がした。
※
「すっかり暗くなっちゃったね」
水緒は申し訳なさそうに言った。
駅まで送る、といって人に化けた銀月丸とともに夜闇のなかを大地とともに歩いている。銀月丸の手にある古風な手提げ提灯が、一寸先をぼんやりと照らし出した。
緊張と興奮から解放されてぐったりと疲れ果てた大地。
しかしその顔はどこか満ち足りた表情である。
「夕飯までごちそうになっちゃってなんかわるかったなあ」
「いいのいいの。うちのお母さんが強引なだけなの……」
「いやしかし、大地どのに秘密がバレたのも必然だったのかもしれませぬな」
と銀月丸がほくそ笑んだ。
どういうこと、と水緒が首をかしげる。
「水緒さまの修行がはじまって早々、これほどの騒ぎ。これからは天狗族、稲荷族、鬼族をも交えてくるやもしれぬなかで今後の学校生活、水緒さまひとりで乗り切れるとは思えませんからの」
「……そ、そんなにいろんなのがやってくるの?」
「大龍さまや水守さまの影響力がそれほど強いということです。しかしそこに、心の澄みきった大地どのがいてくれたのは幸運というほかありませぬ。おふたりがこうして出会うのも運命だったように思えるほどですよ」
という銀月丸はすこし上機嫌のようだ。
彼が運命などという不確かなことばを口に出すのはめったにあることではない。
褒められて照れたのだろう、大地は「いやいや」と弱々しく首を振った。
「おれでよけりゃ力になるよ。……あ、もうここでだいじょうぶ」
駅の灯りが見えてきた。
大地は水緒と銀月丸に向きあってにっこりとわらった。
「天沢、今度もっといろんな話聞かせてくれよ。おれたちを守ってくれたあの赤青の龍とか、今日会った──水守、っていう人のこととか」
「うん、いいよ! あしたまた話そう」
「ああ。じゃ」
「お気をつけて」
──。
────。
こうして、大地の長い長い一日は終わりを告げた。
今日のこの日を一生忘れることはないだろう。
充実した疲労感に包まれながら、ベッドに身を沈めた大地は一分も経たぬうちにねむりに入っていった。
やっとの思いで帰宅した大地は、部屋に入るなりベッドへと倒れ込んだ。
階下で母親が「洗濯物出してね」とさけんでいるが、返事をすることもままならない。それほど今日は緊張して、充実した一日だった。
(…………すげえ)
本当にすごかった。
いま思い返してみても心臓がふるえて、頬が紅潮する。
神さまに会ったんだ──と本日六度目の実感をした大地はベッドの上であばれまわった。
──。
────。
「片倉大地といったな」
御簾の奥から声をかけられたとき、大地の身体はかたまった。
姿こそ見えないが漂ってくる空気が凛と澄みきっている。大地は自然と背筋が伸びた。
はい、と腹から返事をすると、タヌキの朱月丸は福神漬けを食べながらにっこりとわらった。
「ねっ大龍さま。申したとおりの元気なおのこでしょ」
「ふ」
と、大龍がわらう気配がして大地はおもわず赤面する。水緒からすれば初めて見る大地の表情がおかしくてしょうがない。カレーをひと口食べるたびにくすくすとひとり笑った。
せんだっては、と御簾奥の彼がずっしりとした重音でつづける。
「水緒を天狗の礫から守ったと聞く」
「て、テングのツブテ?」
戸惑った顔で水緒を見ると、彼女は首をこてりとかしげていた。代わりに口をひらいたのはポテトサラダを呑み込んだ庚月丸だ。
「強い風が吹いたのち、水緒さまの頭上を石が飛んできたとか。それのことです」
「ああ、あれ……天狗礫っていうのか」
「深山幽谷のなかにて一陣の魔風おこり、山が鳴り、谷がこたへて大石をとばす事アリ──と。むかしから山の怪異として知られとります」
と白月丸が付けくわえる。
山が鳴り谷がこたえる、と水緒は繰り返した。
「アケロ、アケロって四方から聞こえてたのはそういうことだったのね。変だと思った」
「そうなのか……あ、でもあの。おれけっきょくなにもできなくて、最後は天沢や眷属のみんなに助けてもらったし。本当にお礼を言わなきゃいけないのはおれなんです」
いまさらだけど、と大地が照れたように水緒に笑みを向けた。
「ありがとな」
「ううんそんなことない。そもそもあたしのせいで巻き込んじゃって、ごめんね。それに助けてくれてありがとう」
と水緒は申し訳なさそうにつぶやく。
一瞬の沈黙ののち、ふたたび御簾の奥から聞こえてきた声色はすこし優しいものだった。
「なにはともあれ、わしの娘を助けたことは事実。礼を言おう」
「はっはい。ありがとうございます」
「かつての世では、われら龍の存在もそれほど不可思議なものではなかったものだが──現代となるとそうもゆかぬ。くれぐれも他言は無用のほど、取り計らえ」
「もちろんです。おれ、だれにも言うつもりありません」
決意は固い。
その意思を読み取ったか、大龍も満足そうにうなった。しかし「それよりも」とつづけていったその声は先よりわずかに低くなる。
「こうもつづけて水緒にちょっかいを出されると、さすがにくどいな」
左様で、と銀月丸もけわしい顔でうなずいた。
「それがしらが水緒さまのおそばにおるうちは良いにしても……此度のように学校生活中に来られるとどうにも。守れるのは阿吽龍のみじゃが、如何せん人の目もある」
「あ、あたし自分のことは自分で守れるよ!」
「とかいってアンタ。今日、そのテングなんちゃらを食らいそうになったんでしょ、ダメじゃん」
福神漬けをポリポリと食べる美波。
水緒はぐううと唸ってうなだれた。フォローを入れようにも、事実である以上は四眷属とてなにも言えない。
すると大地が「あの」と声をあげた。
「おれでよければ役に立たせてください」
「……片倉くん」
「天沢の学校生活中になにかあっても、おれ運動得意だから守ってやれるし、龍のことだって口先で誤魔化すくらいはできる。秘密を守るって意味でも役に立てるとおもうんです」
「おお、大地どの!」
と歓声をあげたのは庚月丸だ。
どうやらすっかり大地がかわいくて仕方がないらしい。
「でも、わるいよ」
「あらいいじゃない。頼もしいナイトが出来たと思えば」
「お母さん……」
「康平ちゃんよりよっぽどこの子のが頼りになりそうよ」
「お母さん!」
水緒は顔を真っ赤にして畳を叩いた。
その掛け合いにくすくすとわらって、ウサギの白月丸が立ち上がる。そして大地の膝に前足を置いて頭を垂れた。
「学校生活での水緒さまのこと、どうぞよろしくお願い申し上げます。それがしらが守ってやれぬなか、大地どのがいてくれるならば安心です」
「あ──」
大地は目を見開いた。
が、すぐに微笑んで白月丸の頭を撫でる。
「たいしたことはできないかもしれないけど。でも、おれ守るよ。秘密も、天沢も」
「…………」
その横顔が凛々しくて、水緒はおもわず見とれてしまった。
つい数日前まではただの小うるさい男子生徒としか思っていなかったのに、そんな彼が、ひょんなことから秘密を知って、あげく自分を『守る』と言っている。──ふしぎなきもちだった。
「あの」
大地はハッと白月丸から手を離して、美波を見た。
「ご馳走さまでした。おれそろそろ帰ります、親に連絡はいれたけどあんまり遅くなるとうるさいんで」
「ああ、もうこんな時間。ひきとめちゃってわるかったわね。でも本当に水緒のことよろしくね。私じゃなくて大龍さんに似ちゃったからあんまり可愛げはないけど」
「は、はあ──」
「もうおかーさんッ、べつに可愛げとか関係ないから! 片倉くんはやくいこっ」
「ああ。あっ、」
奥座敷から出ようとした大地の足が止まる。
結局そのすがたを見ることはできなかったが、大地のこころは満ち足りた。うれしさのあまりゆるむ頬を必死に引き締めて、御簾にむかって大地は深く深く一礼した。
「……たのむぞ」
「は、────はい!」
失礼します、と声を張って言うと、またまた御簾奥で大龍がわらう気配がした。
※
「すっかり暗くなっちゃったね」
水緒は申し訳なさそうに言った。
駅まで送る、といって人に化けた銀月丸とともに夜闇のなかを大地とともに歩いている。銀月丸の手にある古風な手提げ提灯が、一寸先をぼんやりと照らし出した。
緊張と興奮から解放されてぐったりと疲れ果てた大地。
しかしその顔はどこか満ち足りた表情である。
「夕飯までごちそうになっちゃってなんかわるかったなあ」
「いいのいいの。うちのお母さんが強引なだけなの……」
「いやしかし、大地どのに秘密がバレたのも必然だったのかもしれませぬな」
と銀月丸がほくそ笑んだ。
どういうこと、と水緒が首をかしげる。
「水緒さまの修行がはじまって早々、これほどの騒ぎ。これからは天狗族、稲荷族、鬼族をも交えてくるやもしれぬなかで今後の学校生活、水緒さまひとりで乗り切れるとは思えませんからの」
「……そ、そんなにいろんなのがやってくるの?」
「大龍さまや水守さまの影響力がそれほど強いということです。しかしそこに、心の澄みきった大地どのがいてくれたのは幸運というほかありませぬ。おふたりがこうして出会うのも運命だったように思えるほどですよ」
という銀月丸はすこし上機嫌のようだ。
彼が運命などという不確かなことばを口に出すのはめったにあることではない。
褒められて照れたのだろう、大地は「いやいや」と弱々しく首を振った。
「おれでよけりゃ力になるよ。……あ、もうここでだいじょうぶ」
駅の灯りが見えてきた。
大地は水緒と銀月丸に向きあってにっこりとわらった。
「天沢、今度もっといろんな話聞かせてくれよ。おれたちを守ってくれたあの赤青の龍とか、今日会った──水守、っていう人のこととか」
「うん、いいよ! あしたまた話そう」
「ああ。じゃ」
「お気をつけて」
──。
────。
こうして、大地の長い長い一日は終わりを告げた。
今日のこの日を一生忘れることはないだろう。
充実した疲労感に包まれながら、ベッドに身を沈めた大地は一分も経たぬうちにねむりに入っていった。
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